COLUMN  No.3 (20/Nov/99)

■ プリティー・ブライド ■
1999年 アメリカ  監督:ゲイリー・マーシャル
 

 プリティー・ウーマンのパート2ではなく、全く別のストーリー。
見終わってまず思ったのは、結婚を間近に控えている女性には
とりあえずは見せない方がいいんじゃないか、って事でした。
逆に、プロポーズしたい女性がいる男性は、その前に是非とも
見て欲しいの。(できれば、その彼女と一緒ではなく、一人で。
 これを読んでる人の中で、既婚者がどれ位いるか解りませんが
経験者なら、結婚前に多かれ少なかれ、必ず思ったはずです。
「本当にこの人でいいのだろうか、この人が運命の人なのか」と。
ふと立ち止まり、心揺れてしまった事が・・・。実は私もそうでした。

 マギー(ジュリア・ロバーツ)は、結婚式の最中、祭壇の前に
新郎を置き去りにして、逃げ出した事がある、いわく付きの女。
それも今までに3度。地元では「ランナウェイ・ブライド」と呼ばれ
ちょっとした有名人。 でも今、また恋をし、新しい彼と婚約中。
 USA TODAYの辛口コラムニスト、アイク(リチャード・ギア)が
それを勝手に記事にした事から始まるロマンティック・コメディー。
この二人は、反発しながらも、だんだん惹かれ合う、お約束の
ハッピーエンド。 でもそこまでの過程が、プリティー・ウーマン
時代からの監督ゲーリー・マーシャルらしい、心憎い演出です。
あの時ホテルの支配人役だったヘクター・エリゾンドも出てるしぃ。

 一番笑ったのは、晴れてアイクと結婚する事になったマギーが
花婿を見つめながら、バージンロードを歩いてくる時、ほんの一瞬
立ち止まってしまう場面。 参列者全員の、固唾を飲み込む音が
ゴクンと聞こえてきそうだし、また歩き出すとふっと緊張が解ける。
今度もまた逃げるのかと、こっちまで、ドッキドキのシーンでした。

 逃げる花嫁というのは、映画にとっても昔からいい素材らしいけど
今回は逃げる回数が違うの。ウェディングドレスだって、種類よ!
なかでもお気に入りは、最初の一枚。 走る馬に乗って登場する
トップシーンの美しさといったら!とても印象的でため息ものです。

 既婚者には、「自分は何故、この人と結婚したのか」と振り返らせ
結婚を決めた人には、「何故、今この人を選ぼうとしているのか」と
問いかける機会を、残酷にも与えてしまう「踏み絵」「自己確認」
の作品って気がします。でも実は結婚に「勢い」って必要だけどね。