COLUMN  No.18 (16/Jan/02)

 エネミー・オブ・アメリカ 
1998年 アメリカ  監督:トニー・スコット
 

 USAラップ界のトップスター、ウィル・スミスが「インデペンデンスデイ」で映画に進出して
から何本目か・・・という、俳優として油がのってきた頃の作品。
エイリアンを素手で殴り倒していた奴が、今度はなんとエリート弁護士の役。
Wのスーツにロングコートと革手袋っちゅう格好が似合うのは、やっぱり上背のある黒人が
一番か。
ジーン・ハックマンも、久々に悪役じゃなかった。(笑)
悪役だったのは、ジョン・ボイト

 黒人弁護士が手に入れた資料には、偶然にも国家安全保障局絡みの暗殺証拠が・・・。
盗聴から始まって、個人情報を操作するわカードは使えなくするわ、果ては軍事衛星まで
駆使しての追い駆けっこサスペンス。
陰謀に嵌められ逃げ場がなくなる設定は、サンドラ・ブロック「ザ・インターネット」と同様の
ドキドキハラハラ物だ。
 追い詰められる弁護士は、走る、逃げる、きょろきょろするなど、とても人間臭くて必死。
相対する側は、監視モニターやらハイテク機器を前に、冷酷かつ無機的。
まるでPCゲームをするノリの、非常に分かりやすいオタク・キャラ。
それなりの機器を扱える人間は、いくら国家権力側の人間でもスーツじゃダメなのね。(笑)

 ネット上に限らず個人情報が漏れまくり、携帯アドレスさえ既に名簿化される今の時代。
フィクションの話、では済まされない怖さが溢れる映画だった。
関係無いけど、ウィル・スミスって目が離れてるって思わない?