COLUMN No.14 (24/Sep/01)
■ 13F ■
1999年 アメリカ 監督:ジョゼフ・ルスナク
| タイトルに惹かれ、ふと手に取った。 単に主人公がメル・ギブソンに似ていると言うだけで、監督も出演者の誰も 聞き覚えがない。(^^ゞ それがキャラクターの先入観なしで見られたので、かえって良かったのかも 知れないな。 知ってる役者だったら、だいたいの役どころとか解かっちゃうし。 有名な役者がいない分、先の行動が読めなくてハラハラ度UP! 日本では昨年(2000年)夏の公開だったらしいのだが、ワタクシ全く記憶に 御座いませんっ。(^^ゞ 案の定、入りが悪く封切り後たった2週間でおしまいになったとは、後で知った 話である。 そしてこれも後で知った事だが、製作を担当しているのが「インデペンデンス・デイ」 監督のローランド・エメリッヒだったのは、有名な話だそう。 「マトリックス」や「トゥルーマン・ショー」の様なタイプと言ったら解かりやすいだろうか。 適当に選んだにしては、私の中では結構当たりの映画。 2週間の短命は、ビデオ・レンタルやDVDセールスで挽回して欲しいものだ。 そのあらすじは・・・。 時代は今。 アメリカのロサンジェルスで、コンピューターソフトの開発を手掛ける会社に勤務する ダグラス・ホール。 モダンなビルの13階にあるオフィスで、彼はボスのフラーと共に仮想現実を作る 技術を研究していた。 コンピューター室には、1937年のロスの街をバーチャル世界で再現する機器が ずらりと並んでいる。 そこへ意識を転送し、自分とは全く違うキャラクターとなってその世界を楽しむ 装置なのだ。 そんなある夜、ボスのフラーが惨殺され、ダグラスが容疑者にされてしまう。 しかし自分には、その晩の記憶が全く無い。 ゴミ箱に捨ててある、血の付いた自分のシャツ。 一体何があったのだろうか? フラーが死ぬ直前、留守電に残したメッセージを手掛かりに、ダグラスはまだ 未完成だったそのバーチャル・トリップ装置に横たわり、同僚の助けを借りながら 仮想現実の世界へ・・・。 過去と現在二つの世界が「13F」で交錯し、次第に曖昧に(というよりゴッチャに) なって行くなか、ダグラスは事件の真相だけでなく、自分の存在そのものさえも、 疑わざるを得なくなる。 西洋では、13は不吉な数字。 13階のフロアもないビルも多いという。 と言う訳で、敢えて13Fなのだろう。 殆どの役者が過去と現在の両方で二役あるいは三役を演じるので、はじめは 多少混乱するかもしれないが、人物の性格が両極端な為、見ている内にそれぞれの キャラクターが立ってくる。 そしてバラバラだった点は、徐々に一本の線となって繋がって行く。 相手役の女優がなかなかの美人で、何役も上手に演じ分けているのが印象的だ。 ただひとつ引っ掛かるのは、ものすごく不幸な末路を辿った人物がひとりいた事。 それは見てのお楽しみだが、もしかして気のせいだったのだろうか・・・。(爆) 人は潜在的に、何人かの人格を持っているという。 自分に自信がなかったり、今の自分が余り好きではなくなった時など、別の人格に なりたいと考えた事はないだろうか? 普段おとなしい人が掲示板では荒らしになったり、攻撃的な人がメールでは妙に 丁寧だったり。 NETの世界は、それが出やすい環境だと思うのだがどうだろう。 |