ヴァンパイアのルール
1.どのカヴンも指導者をいただき、その指導者だけが、人間に対して「闇の業」をかける命令を下すことができる。
2.「闇の賜物」は「闇の力」をもってしても一人では生き残れないような者には決して与えてはならない。さらに「闇の賜物」を受ける者は美しい者でなければならない。
3.歳を経たヴァンパイアは「闇の業」をかけてはならない。
4.ヴァンパイアは決して他のヴァンパイアを殺してはならない。ただしメンバーすべての生殺権を握っているカヴンの指導者は別である。
5.いかなるヴァンパイアも自分の正体を人間に明かしてはならない。
『ヴァンパイア・レスタト』より
*以上は作中における伝統重視の保守的なヴァンパイアが遵守するとされるルールである。しかしながらアン・ライス作品には、太古から存在するヴァンパイアやレスタトの如き現代風のヴァンパイアも登場し、必ずしも全てのヴァンパイアがルールを守らないところに面白みがある。そしてどうやら、アン・ライス作品におけるヴァンパイアの集団は、悪魔崇拝や魔女の集会とイメージが重ねられているようである。
|