アン・ライスによるヴァンパイア

アン・ライス著作リスト(ヴァンパイア・クロニクル関連)

Interview With the Vampire 1976
(『夜明けのヴァンパイア』田村隆一訳 ハヤカワ文庫 1987)
(篠原烏童『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』ソノラマコミック文庫 2002)

The Vampire Lestat 1985
(『ヴァンパイア・レスタト』上・下 柿沼瑛子訳 扶桑社ミステリー 1994)

The Queen of the Damned 1988
(『呪われし者の女王』上・下 柿沼瑛子訳 扶桑社ミステリー 1995)

The Tales of the Body Thief 1992
(『肉体泥棒の罠』上・下 柿沼瑛子訳 扶桑社ミステリー 1996)

Memnoch the Devil 1995
(『悪魔メムノック』上・下 柿沼瑛子訳 扶桑社ミステリー 1997)

Pandora 1998
(『パンドラ、真紅の夢』 柿沼瑛子訳 扶桑社ミステリー 2002)*番外編

The Vampire Armand 1998
(『美青年アルマンの遍歴』上・下 柿沼瑛子訳 扶桑社ミステリー 2002)

ヴァンパイアのルール

1.どのカヴンも指導者をいただき、その指導者だけが、人間に対して「闇の業」をかける命令を下すことができる。

2.「闇の賜物」は「闇の力」をもってしても一人では生き残れないような者には決して与えてはならない。さらに「闇の賜物」を受ける者は美しい者でなければならない。

3.歳を経たヴァンパイアは「闇の業」をかけてはならない。

4.ヴァンパイアは決して他のヴァンパイアを殺してはならない。ただしメンバーすべての生殺権を握っているカヴンの指導者は別である。

5.いかなるヴァンパイアも自分の正体を人間に明かしてはならない。

『ヴァンパイア・レスタト』より


*以上は作中における伝統重視の保守的なヴァンパイアが遵守するとされるルールである。しかしながらアン・ライス作品には、太古から存在するヴァンパイアやレスタトの如き現代風のヴァンパイアも登場し、必ずしも全てのヴァンパイアがルールを守らないところに面白みがある。そしてどうやら、アン・ライス作品におけるヴァンパイアの集団は、悪魔崇拝や魔女の集会とイメージが重ねられているようである。

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back-image:Cloister Arts