ギギ科

日本産ナマズ図鑑

ギギ(バグルス)科-Bagridae

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ギギ科(Bagridae)

ナマズ目の中でも3本の指に入る種類の豊富さ

ギギ科(バグルス科)のナマズはアジア・アフリカ大陸に繁栄し、その種類は200種以上といわれ現在でも分類の整理がはっきりしていない。わが国には4種のギギ科が生息し、現在ではギバチ属(Pseudobagrus)の一つにまとめられているが、細かな研究がすすめば3属に分かれる可能性もある。ギギ科の特徴としてはまず鼻髭と呼ばれる短い髭が上顎に2本あることや大きな脂鰭があることなどで、この点からナマズ科の魚と見分けられる。ごく稀に食性が雑食性と記載されることがあるが、代表的な雑食魚のコイやブルーギルのように植物質のエサを食べることはなく、専ら魚類や水棲の生き物などを食べる基本的な肉食魚である。

ギギ科Bagridae-  (4種)

P1020553.JPG ギギ Pelteobagrus(Pseudobagrus) nudiceps
大きさ:40cm(最大で50cm程)
分布:本州中部以西・四国・九州東部
大きな特徴としては、4種の内最も尾鰭が深く切れ込む。詳しくはこちら





P100029321.jpgギバチ Pseudobagrus tokiensis
大きさ:15~30cm(地域や河川間でサイズが異なる。)
分布:神奈川県・富山県以北の本州
最長過程での色彩が変化に富む。通常河川では上流下部~中流域まで生息するが、場所によっては下流域や汽水域、ため池などにも生息している。また湖にも生息する。産卵行動はナマズのように雨後に水田脇の用水路に遡上して産卵することが知られている。幼魚はしばらく水路で生活するが、やがて本流へ下る。小魚も食うが、水生昆虫をよく食べる。大型化したものは魚類を好むようになる。絶滅危惧種。詳細はこちら


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アリアケギバチ Pseudobagrus aurantiacus
大きさ:25cm(稀に30cm以上になることも)
分布:九州各県の一部
4種の中では最も美しいコントラスト(マーブル)の体色をもつ種で成魚になるとやや不鮮明になるが、飼育していると突然成魚でもはっきりした模様が現れる。日本のギバチよりも韓国に産するクロギギ と近縁な関係にあり、朝鮮半島との関連が深い種とされている。ギバチとの簡単な見分け方はまず背鰭が長いこと(背鰭基底長1.4倍以上。ギバチは1.3倍以下)や尾鰭の上部がやや長いことなで区別できる。食性はギバチと同じ。準絶滅危惧種。詳細はこちら

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ネコギギ Coreobagrus ichikawai
大きさ:13cm以下。
分布:東海地方
4種の内では最小種である。昭和60年代までは東海地方のどの河川でも見られたというが、その後個体数の減少が著しいため1977年に天然記念物に指定された。ちなみに初期はギギモドキと呼ばれていた。(現在はアムール川に生息するレイオカシスの一種の和名として使われている。)韓国には本種と近縁なウサギギギP.brevicorpusが生息している。