Bless〜Close Your Eyes,Open Your Mind〜




ゲーム情報
ゲーム情報システム
タイトルBless〜Close Your Eyes,Open Your Mind〜原画西又 葵、鈴平ひろ
メーカーBasiLシナリオあごバリア、鈴平ひろ
発売日2000/09/08サウンドアッチョリケ、KING、Mind Dragon
ジャンル恋愛アドベンチャー名前変更可能
メディアCD−ROM2枚セーブ箇所10箇所
HDD容量650MB以上スキップあり
音源CD−DA、PCMオートモードなし
画面Fullのみバックログあり
起動CD挿入必要あり既読判定なし
使用曲数22曲(うちボーカル2曲)メッセージ速度固定
CG枚数107枚(+背景画37枚)フォント固定
回想シーン数なし音声なし

ヴォーカル曲
OPタイトルVANITYEDタイトルそして風の中
作詞master&KING作詞KING&master
作曲アッチョリケ作曲Mind Dragon
Vocal非公開Vocal非公開

採点
0 10  20  30  40  50  60  70  80  90  100
システム48点
グラフィック77点
キャラクター85点
サウンド56点
シナリオ77点
総合67点

コメント

あらすじ
 10年前、主人公(仲原秀晃)は両親の仕事の都合でこの街を去っていった。
それから彼は同じ夢を見続けることになる。それはいつも彼の後ろを追ってきた少女が引っ越した時の
別れ際に見せた助けを求めるかのような悲しい表情だった。でも、秀晃はそれに気づくことなく時は流れた。
だが、ある時秀晃はその夢の少女が実は自分に助けを求めていたことに気づいた・・・。
それから10年。高校を卒業した秀晃はその少女にその時気づいてやれなかったことを謝りたく思い、
そして今でも助けられるのならば力になってやりたいと思い、再びこの街に戻ってきた。

だが、その少女はどこにいるかはわからず日々はすぎていった。

そんな中、友人がある提案をしてくれた。それはいろんな人が集まる出会い系のチャットでその子を探すこと。
それから秀晃は数多くのチャットを巡ったがそれでも見つけることはできなかった。
チャットを巡り始めて1年ほどすぎたある日、友人は新しいチャットを秀晃に勧めてきた。
そのチャットの名は「Maspuerrade」

ここに集う人たちとの出会いの中でその少女を見つけることができるのだろうか・・・。

システム:48点
 まず最初に言えることは・・・今のゲームの多くにある機能の多くがついていない。
セーブ箇所が10箇所というのも少ないが、それは序の口。シーン回想もなければオートモードもない。他にも画面セレクトは フルスクリーンのみ。それはまぁ我慢すれば我慢できるが何より不便なのがバックログ機能。一応Backボタンを押せば バックログを見ることは可能だが、さかのぼる事はできてもそこから順にログを流すことができない。一度解除すると 元のところに戻ってしまうなどなど。あぁ、忘れていました。あとはPCによるところもあるかもしれませんがたまに プレイ中にフリーズも起こすこともあるそうです。というわけで突っ込みどころ満載なシステムと言えよう。

グラフィック:77点
 全体的に見て水準以上のものがそろっていると言える。ましてや今から3年前の作品でもあるわけですから、 それを考えれば十分合格点の範囲に入ることでしょう。確かグラフィックは自社スタッフのみでやっていたはず なのでそれでこの質ならば上等ではないでしょうか。といってもイベント絵とかは構図によっては今ひとつな絵 があるのも確かでそれで若干の減点というところです。

キャラクター:85点
 全登場キャラクターが9人、うちヒロイン(攻略可能である)が5人。その中の4人が西又葵氏の原画であと1人が 鈴平ひろ氏の原画となっている。おそらくこの作品で一番評価できるのがここであろうかと。絵柄的に当たりなキャラが 多く、それぞれのヒロインが可愛く「萌える」キャラに仕上がっていかと。性格設定もそこそこできているかと思われます。 それが現れるのがそれぞれのヒロイン達との会話のテンポのよさでしょうか。

サウンド:56点
 BGMそのものは可もなく不可もなくです。これと言って雰囲気と大きくずれる曲とかもないし、個人的に嫌いな曲も ないのですが逆に言って印象に残るような曲もありませんでした。強いてあるとすればOPでしょうか。OPの曲自体は 悪くはないと思うのですがそれとヴォーカルがかなり合いません。あまりの出来に印象に残ったと言えます。EDもOP ほどではないですが出来はいいとは言えないです。ヴォーカル曲で大減点というところでしょうか。

シナリオ:77点
 これと言って感動した!!と言えるようなシナリオではありませんがBasiL3作品の中では最も安定したシナリオで プレイした感覚で言えば恋愛小説を読んだかのような気分にさせてくれます。それぞれのシナリオで山と谷がしっかりとあり 最後はハッピーエンドで終わるというな起承転結がしっかりとしたストーリーでどれも大きな外れはないかと思われます。 純粋な恋愛ストーリーと言う風な感覚で解釈できれば上々の出来かと。感動はないけど読んだあとはめでたしめでたしと言うわけで 読んですっきり。ただ、どれも全体的にあっさりと仕上がった感があり個人的にはもうちょっと深みのあるシナリオになっていればなぁと感じました。

総合:67点
 全体的に見れば佳作と言える出来ではあるもののシステム面は非常に弱く、ヴォーカル曲のまずさが逆の面で響いた一作で あったかと思われる。それさえなければ十分お勧めできる範囲になるか・・・。
あとはそれぞれのキャラクターのボイスがはいっていれば・・・と言う点については確かに入っていればいいかもしれないが それは起用する声優次第と言えるか。どちらかといえば「萌え」が強い絵である分、そのイメージを損なわない声を当てられる かどうかが鍵となりそう。ま、今回声なしなのは正解だったのかもしれない。