君が望む永遠 外伝
アカネマニアックス〜流れ星伝説剛田〜

「君のぞ」外伝と思えないぐらいの見事なバカゲー




ゲーム情報
ゲーム情報システム
タイトルアカネマニアックス〜流れ星伝説剛田〜原画Bou、バカ王子ペルシャ、まふまふ仔犬ちゃん
メーカーage(アージュ)シナリオ反重力生命マー、まふまふ仔犬ちゃん
発売日非売品(FC会員専用ソフト)サウンド渡来亜人、礒江俊道
ジャンルアドベンチャー名前変更不可
メディアCD−ROM1枚セーブ箇所最大1000箇所(Q.SAVEなし)
HDD容量200MB以上スキップあり
音源CD−DA、PCMオートモードあり
画面Full/Windowバックログあり
起動CD挿入必要なし既読判定あり
使用曲数15曲(うちヴォーカル2曲)メッセージ速度11段階
CG枚数17枚フォント変更可能
回想シーン数なし音声フルボイス

ヴォーカル曲
主題歌タイトルテックメンの歌EDタイトルマブラヴ
作詞虚淵玄作詞江幡育子
作曲大貫忠敬作曲SAGE KOIZUMI
編曲飯塚昌明編曲礒江俊道
Vocal宮内タカユキVocal栗林みな実

採点
0 10  20  30  40  50  60  70  80  90  100
システム82点
グラフィック90点
キャラクター85点
サウンド84点
シナリオ60点
総合72点

コメント

あらすじ
傷ついた心を抱えながら、大きな目標に向かって水泳に打ち込む茜。
そんな茜のクラスに季節外れの転校生。剛田城二がやってくる。
野球に燃える彼は3年の夏が過ぎたと言うのに、来年こそ甲子園へ行くと豪語する。
個性的な自己紹介の興奮も醒めやらぬなか、茜に出会った彼は5秒後に告白するが・・・。

システム:82点
 この作品でもアージュ独自のシステム「rUGP」を使用。説明については「君が望む永遠」レビュー内の システム項目を読んでいただきたい。

グラフィック:90点
 基本的には「君が望む永遠 外伝」であるため全般的に君が望む永遠のものを使いまわし。キャラクターの方は 舞台設定がマブラヴと君のぞがクロスするあたりの時期であるため、マブラヴの登場キャラが中心。CGモード で見られる書き下ろしのCGは17枚と少ない。ま、元をただせば「TECH GIAN」の付録としてついていたものだし。 ただ、すごい所はCGモードでCGを見ると一枚一枚に対して茜の解説(?)が入るところ。
加えてなぜか魚の絵を描いているのが「西E田」さんなところ。

キャラクター:85点
 登場するキャラクターはマブラヴのキャラが中心だが、メインヒロインは「涼宮 茜」。
主人公の「剛田 城二」がなんとも言えぬ濃ゆいキャラ。近くにいたらさぞかし暑苦しいだろうなぁと思えるぐらいに熱い。 元々が「君のぞ」と「マヴラブ」のつなぎとなる作品のためこの作品オリジナルのキャラは非常に少ない。 主人公と竹尾ぐらいか??

 一応キャラクター紹介。
剛田城二:この作品の主人公。一言で言えば熱血野郎。そしてとんでもない変わり者。
涼宮 茜:この作品のメインヒロイン。心に傷を抱えながらも水泳を続けている。
梅田庵努朗:自称宇宙人な非常に変わった先生。城二の「おやっさん」
竹尾タケオ:城二のクラスにいて、なにかにつけ城二にからんでくる。

その他は全てマブラヴからのキャラクター。

サウンド:84点
 BGMは基本的には「君が望む永遠」の音楽を使用。ま、「外伝」だし。全使用曲数が15曲。 うちボーカル曲が2曲。唯一オリジナルなのが竹尾が登場した時のBGM。それと主題歌がオリジナルか。
タイトルが「テックメンの歌」で歌っているのが何と宮内タカユキ。もうひとつのEDルートに入るとマブラヴがED曲として流れる。

シナリオ:60点
 作品の位置付けとしては「君が望む永遠」と「マブラヴ」のつなぎ的な意味あいがあるかと思います。
舞台設定は「君が望む永遠」の水月END後と言うことになるのでしょうか。(作中で姉さん(遙)が彼を親友に 取られたことになっているため)。元々、姉がそんな状態になったことと、茜自身も孝之のことが好きだったわけで その想いも届かず・・・ということで大きな傷を抱えながら学園生活を送る茜が、熱血野郎の城二の想いに 触れていくことで茜の心境がどう変わっていくか・・・、ってところがこの作品の見所だと思います。
作品そのものはすんげーバカゲー。君のぞ外伝でありながらヘビーさを微塵も感じさせない見事なバカっぷりです。 あの馬鹿さ加減を受け入れられるかどうか次第かと。シナリオ自体は内容のあるものではないし、元々が マブラヴの紹介を兼ねた作品であるため、「君のぞ」「マブラヴ」に興味のない人はプレイする必要は一切ない。

総合:72点
 元々はパソゲ雑誌の付録、フルボイス版自体もFC会員への配布品であるため価格に対してどうとかということは できないのだが、金を出してまでやる必要はないといえる。ファンの人が興味を持ってやってみたいというのならば その限りではないのだが。あくまでつなぎの作品としてとらえるべきか。総合点としてはたいした点数をつけるものでも ないが、これだけの点数をつけたのは無駄なまでに豪華なキャスティングでこんなバカゲーを作ったアージュの馬鹿っぷりに 対してと言うべきところか。だいたいなんでPCゲームのおまけシナリオで表の声優が出てくるのか?とか、主題歌の 歌手にしてもこの手の歌に関しては有名な歌手を起用・・・となんか妙なところで金がかかっている一作だろう。