* * * * Off Season News 2005 * * * *

2005年のオフ情報です


Part1 アジアシリーズボビー去就問題ゴールデングラブ賞ベストナイン優勝パレード&ファン感
ボビーネタいろいろ(11月)ニュースetc.(11月)ドラフトプレーオフ改革案来季日程
ベストプレーヤーマッチ東西対抗入退団/来季スタッフ

 

◆ アジアシリーズ 2005 (11月10日開幕・東京ドーム) ◆

■ ロッテが初代アジア王者に サムスン降し全勝  ロッテ 5−3 サムスン 試合はロッテが、今季を象徴する戦いぶりで勝利を収めた。1-1の同点で迎えた3回にベニーの2点タイムリーで勝ち越しに成功。4回には途中出場の渡辺正の2ランで、追加点を奪った。投げては先発の渡辺俊介が、要所を締め、6回を1失点に抑えた。7回を藤田、8回を薮田、9回を小林雅が締め、逃げ切った。最優秀選手(MVP)にはベニーが選ばれた。日本シリーズに続いて無敗で大会を制し、プレーオフを含めてポストシーズン9連勝で今季を締めくくった。

 一方、サムスンは先発のぺ・ヨンス投手が大誤算。ロッテ打線に攻略され、4回を投げて、5失点で早々と降板した。打線は、4点ビハインドの最終回に、小林雅から2点を奪い、意地を見せたがあと一歩及ばず。予選を通じて、ロッテに連敗し、今シリーズを終えた。

バレンタイン監督:「ファンの前で胴上げができて最高の気分。アジアの王者になって、心から誇りに思う。選手たちがいいプレーをした。コーチたちもいいプレーをした。最高のファンが最高の応援をし、全員で勝ち得た勝利。(日本語で)ロッテのファンのみなさんが一番です!」「リーグ優勝、日本一の時は地元ファンの前でできなかった。スタンドを埋めてくれたファンの前で、優勝の瞬間をともにできて最高の気持ちです。このアジアシリーズは将来、世界一を決める大会への大きな1歩となった。私は来年以降も、ファンに最高のプレーを見せたいと思う。世界一のファンとこの選手たちと一緒に来年もその先も一緒に時間を過ごすことができたらと思う」
◎ベ
ニー:「日本の代表として絶対勝ちたかった。負けたらファンを失望させる。だから気合が入った。ファンのみなさん、ありがとうございました。(日本語で)千葉・ロッテ・マーリンズ!」「MVPは大きなボーナス。すべて監督のおかげ。昨日(12日)、友人に車を探しておいてと頼んだのに、試合が終わったら手に入っていたよ。免許を取って来年から運転したい。だから僕の車に近づかないで!」
渡辺俊:「一度も対戦したことない相手で慎重になった。タイミングがあってる打者が多かったし、独特の緊張感もあって、倍疲れました。去年から力をつけてきた成果。今年で終わらないように、(成長への)過程の1年になるようにもう一度、体づくりをしたい」
渡辺正:「準備はしていた。チャンスがきたな、という感じだった。監督から楽しみなさいと言われ気持ちが楽になった。剛が塁に出て、盗塁ストップのサインが出ていたので、ストレート一本だけ狙って打ちました。打った瞬間(ホームランだと)分かった。バッチリだった」

サムスン・ソン・ドンヨル監督:「これが野球。好機に点を取れるかが、強いチームの条件。ぺ英洙は力んで制球があまりよくなかった。最後まであきらめずに戦った選手を褒めたい。ロッテを100点とすると、うちは80点くらいかな。いろいろ感じることはあったし、得たものも多いと思う。来年に向け、また準備をしたい」

根来コミッショナー:「野球振興の努力が必要であり、この第1回大会は有意義だった。成功したと思う。(ドーム球場の有無など)施設のこともあり、2〜3年は日本で開催し、その後は他の国や地域で開催できるようになればいい」

重光オーナー代行:「日本代表として勝ててよかった。アジア王者は重みが違う。今季?出来過ぎですね。でも1年だけだと勢いということもある。連覇してほしい。ボビーとも相談して、数年後にはクラブチームチャンピオンシップを実現したい。アメリカ(MLB)とも話し合いを持って、世界で戦えるようにしたい」

▼ 今江が足首痛め4回に交代 今江が1回の守備で左足首を痛め、4回の守備から退いた。「あのまま試合に出てもチームに迷惑かかると思ったから」。もっとも患部は軽症で、第1打席で左手首に受けた死球について「当たった瞬間、オフのゴルフができなくなるのは勘弁と思いました」と冗談を飛ばすなど明るい表情だった。

▼ビデオリサーチ社は14日、「コナミカップ アジアシリーズ2005」のテレビ視聴率を発表し、ロッテとサムスン(韓国)による13日の決勝が関東地区の平均で最高の15.4%を記録した。

                                       2005.11.13

■ 3連勝で、決勝戦へ ロッテ 3−1 チャイナスターズ 控え選手主体のロッテは1回に失策で先制点を与え、今大会初めてリードを許した。だが、0-1の5回にベニーが走者一掃の二塁打を放ち、3-1と逆転。4回から負傷した黒木を救援した小宮山が5回無失点と好投、9回は小林雅が締めくくった。予選リーグを3戦全勝で終了、中国選抜は3戦全敗となった。

バレンタイン監督:「非常にいい試合だった。(メンバーを大幅に入れ替えたのは)若い選手にたくさんのお客さんの前で経験を積ませたかった。あと1試合、全力で戦いたい。(元ロッテでプレーした)ラフィーバー監督が日本に戻って、いいチームを率いてくれてることをとても誇りに思う。(日本語で)ファンのみなさん、明日いっしょにしましょう」
黒木:「ああいう形で交代してしまい、とても残念。もうちょっと投げたかった。これから来年に向けて頑張っていきたい」
小宮山:「レベルの差はあるので、しっかり抑えないといけないと思った。ただ、(味方が)なかなか打てなかったのでゆとりはなかった。第1回大会を大成功に終わらせる意味で、日本の強さを見せつけられて良かった」
◎ベ
ニー:「チャイナの先発投手がいいピッチングをしていたので、得点が欲しいところで打ててうれしく思う。明日の決勝はチームメート全員で全力を尽くして、がんばりたい。応援よろしくお願いします」

チャイナスターズ・ラフィーバー監督:「非常にいい試合ができた。いつか中国でも、熱烈な応援を受け、レベルの高い試合をすることが夢」

【サムスン 4−3 興農】 サムスンは1回、3者連続四死球で無死満塁とし、金翰秀と金大益の連続犠飛などで3点を先取。二回には相手の適時失策で加点。6回以降は小刻みな継投で逃げ切った。興農は5回に余賢明の中前2点打などで1点差に迫ったが、先発マルティネスの乱調が響いた。
サムスン・ソン・ドンヨル監督:「もっと楽に勝てると思った。だが、1点差でも勝ちは勝ち。リードしたら(継投で)勝つチームカラーなので自信はあった。(7回のエースのペ・ヨンスの投入は)本人がドームで一度投げたがっていたので。日本(ロッテ)には一度負けているが、今度は勝ちたい」
興農・リオ・ロンファ監督:「投手は2番手以降が安定した投球をし、打者も自信を失うことなく戦ったので接戦になった。この大会を心から楽しんだし、貴重な経験も得た」

                                       2005.11.12

■ コールド大勝!決勝進出 ロッテ 12−1 興農 ロッテが興農(台湾)を7回コールドで下し2連勝。1位で13日の決勝進出を確定させた。ベニーが2打席連続本塁打を放つなど打線が爆発。興農に格の違いを見せつけた。

バレンタイン監督:「(日本語で)スゴイデスネ。すばらしい選手と投手がいたので、ベンチで仕事がなかった。シーズン中にやってきた素晴らしい野球をしてくれた。選手も、声援も千葉マリンそのままだった。清水はとてもいい制球だった。さまざまな球種も生きていた。打線も活発だった。明日の先発は黒木。できるだけ多くの選手を出したい。皆さん、明日と明後日も試合に来てください。まだ2試合残っているので、ベストを尽くします」
清水直:「早い回に点を取られないように、先頭打者に気を付けて投げた。チームの雰囲気がいいし、お客さんもたくさん入ってくれて、完全ホームの気分で気持ちが良かった。今日が本当に今季の最後の登板となるので、しっかりと調整して全力投球できた。日本の野球は面白いので、また試合を見に来てください」
スンヨプ:「明日はぜひサムスンに勝ってもらいたい。試合後も球場に残って応援するつもり」
◎ベ
ニー:「コールド勝ちがあるなんて知らなかった。みんながベンチで大喜びしていて不思議だったんだ。コールド勝ちなんてリトルリーグ以来だね。今、自分の野球人生で一番長いシーズンを経験している。明日も明後日も打って気持ち良く終わりたいんだ」
大塚:「(2回に2点二塁打)打ったのはストレートです。日本を代表して出ているので負けられないし、恥ずかしいプレーはできないから、一生懸命戦っています。打撃練習から右方向にいい打球が飛んでいたので、イメージ通りのバッティングができました」

興農・リオ・ロンファ監督:「今年のロッテは素晴らしいチーム。恥ずかしい試合をしたが、全力で戦ったのは確かだ。多くのことを吸収できた。慣れない環境に短期間で対応するのは難しい」

【サムスン 8−3 チャイナスターズ】 チャイナスターズの投手陣は13安打を浴び12四球を与えながら踏ん張った。6回には代打ヤン・グォガンの2点打で大会初得点も記録したが、予選リーグ敗退が決まった。
チャイナスターズ・ラフィーバー監督:「これがプロとの差。いい経験ができた。われわれはこの1年間で59試合。プロは百数十試合行う。チームプレーの差だ」
サムスン・ソン・ドンヨル監督:「(15残塁の拙攻は)選手の動きが重かったし、集中力にも欠けていた」。要因は午前11時の試合開始。前日はナイターのため就寝は深夜1時、そして起床は早朝6時とあって万全の状態とはいかなかった。また観衆2036人にも「お客さんがもっといれば選手も力が発揮できるんだが…」と今シリーズ初白星にも、渋い表情・・・

▼中日で活躍した台湾出身の郭源治さん(49)が興農−ロッテ戦の始球式を務め「本当に感激した」と興奮していた。96年の日本球界引退後も99年まで台湾の統一、和信でプレー。「両方のリーグに所属したので思い入れがある。興農の選手たちは勉強しようと目の色が違った。この大会はすごい。日本はそれほどではないかもしれないが、他のリーグには刺激になる」と大会の発展を願っていた。

                                       2005.11.11

■ サムスンに完勝!初代アジア王者に好発進 ロッテ 6−2 サムスン ロッテは1回に西岡、今江の連続長短打やサブローの適時二塁打で3点先取。5回はサブローの中犠飛などで突き放した。小林宏は粘りの投球で6回2失点、9回は小林雅が締めた。サムスンは2ケタ安打ながら、打線がつながりを欠いた。

バレンタイン監督:「身体的にもコンディションを整えてきたことが、初回の攻撃につながった。小林宏は5回まで思うところに球が行き、良い投球だった。6回は右足を痛めてコントロールを乱した」
橋本:「(4回にソロHR)打ったのは直球。前打席で変化球が多かったので直球で来るかなと思い、直球に比重を置いていた。高めだったが、うまく打つことができた」
西岡:「データがないから、ただ来た球を打ちました。サムスンは強いです。勝てて良かったです。ホンマに」
今江:「絶不調だったけど、2番だったし、西岡が塁に出てくれたので、リラックスして打てました1打席目のヒットで気持ちに余裕ができました。シーズン同様、みんなに助けられていますよ。(重圧が)大変といっても、ボクらはプレーオフも日本シリーズにも出ていますから。アジア王者?ならないとダメですよ。1戦目で韓国のチームに勝ったのは自信になりますね」

サムスン・ソン・ドンヨル監督:「バルガスはこの後も連戦なので引っ張った。もっと早く代えなければとは思ったが。打線は低めの球への対応の研究が必要だ。これができれば、もっと良い試合ができる」

【興農 6−0 チャイナスターズ】 投打がかみ合った興農が快勝。5回、陳宗甫の左前適時打と張建銘の左中間3ランでリードを広げ、8回に黄忠義の右前適時打でだめ押し。ピコタが7回無失点に抑える好投。チャイナは好機を生かせなかった。
興農・リオ・ロンファ監督:「非常にいいスタートが切れた。試合の序盤は(国際大会のため)チーム全体に焦り、緊張があった」
チャイナスターズ・ラフィーバー監督:「相手投手がいい投球をしていた。最善のプレーで(次のサムスン戦は)少しでもいい結果に結び付けたい」

                                       2005.11.11

■ 手ごわかったサムスン 6−2。スコアだけ見ればロッテの快勝に見えるかもしれない。だが韓国王者のサムスンは、なかなか手ごわかった。

 ロッテの出だしは上々だった。サムスン先発、バルガスの立ち上がりは直球ばかり。これを先頭打者の西岡が見逃さず右越え三塁打し、続く今江も146キロの速球をきれいに中前に弾き返して先制した。「楽な気持ちで打てた」と笑顔の今江。一気に勢いづきサブローの適時打、李の犠飛でこの回計3点。波に乗ったかに見えた。だが後が続かない。バルガスが変化球も織り交ぜ始めると、散発に抑え込まれた。

 序盤こそ小林宏の変化球にタイミングがあわなかったサムスン。だが、6回、右太ももがつった小林宏が制球をわずかに崩すとそれを見逃さないしたたかさを見せ、4安打を重ねて2点を返した。ロッテ自慢の中継ぎである小野、藤田からも2安打ずつを記録した。終盤、攻撃の主導権を握ったのはサムスンだった。

 日本一になってからはや2週間。実戦感覚が薄れている感は否めない。選手たちは異口同音に「実戦から離れた影響は特にないんじゃないか」と語る。ところが、例えば4回に西岡が何でもない遊ゴロをさばきそこねたが、シーズン中はあまりないミス。小林宏の足がつったことだって、しかりだ。

 サムスンとは決勝で再び顔をあわせることが予想される。アジア初代王者の座も、実戦から離れたことで生じたであろうほころびを修正できるかにかかっている。

                                       2005.11.10

■ 小林宏で先手を期す 李は柵越えを連発 ロッテは9日、東京ドームで直前の公開練習に臨んだ。キャッチボール、守備・打撃練習や走り込みのほか、西岡今江らが実戦を想定した走塁練習を行った。また打撃練習では李スンヨプが42スイングで12発と柵越えを連発し、快音をとどろかせていた。

 練習後の会見でボビー・バレンタイン監督は、「明日の先発は
小林宏之。第2戦は清水直行でいく」と明言した。日本シリーズから約2週間の間隔があいたことに対し、「心配はない」と答える一方で、「アジアシリーズは野球シーズンの最後を締めくくる位置付けであってほしい。来年以降は日本シリーズ直後の開催を希望している」と訴えた。

 また、初戦の対戦相手のサムスンライオンズについては「パワーがあり、変化球にもうまく対応できるようだ。個々の選手の能力は高いので、どのようなチームプレーで挑んでくるのか楽しみにしている」と述べた。

  李スンヨプは「とにかく早く試合をしたい。今季はいいシーズンを送れた。すべての力を試合の中でお見せしたい。日本のレベルは十分知っている。それでもサムスンを格下だと思っていたらやられる。MVPよりも勝利に貢献する安打を打ちたい。サムスンと戦うのは、夢にも出ないシチュエーションだった。忘れられない一日になると思う。ベストを尽くして、ファンを失望させないプレーを見せたい」と語った。

 一方、サムスンライオンズ(韓国)も9日、東京ドームで公開練習を行った。参加4チームの中で最後に登場したサムスンだが、順調に約2時間の練習をこなした。フリー打撃では、韓国の通算安打記録を持つヤン・ジュンヒョク内野手らが快音を響かせた。

 練習後の会見でソン・ドンヨル監督は、「みんないいコンディションに仕上がっている。日本については韓国でもビデオなどで研究してきたが、小林宏が先発ということで、改めてビデオで確認が必要。特に低めへのコントロールがいい」と警戒した。サムスンに在籍していた千葉ロッテの李スンヨプ選手との対戦に注目が集まる中、記者から質問が集中したが、「李スンヨプにだけ気を使うと、ピッチャーもコントロールが定まらなくなる。全員に対して慎重なピッチングが重要だ」と話すにとどまった。

 また、日本戦に先発予定で、中日でプレーした経験を持つマルティン・バルガス投手は、「日本にいた時は(ロッテと)リーグが違ったので、対戦は初めて。監督が自分を信頼してくれて大事な試合でのチャンスをくれたので、期待に応えたい」と笑顔を見せた。エースのペ・ヨンスは決勝に温存した。

                                       2005.11.10

■ 「国際球」でスタンドイン連発 8日、東京ドームでのフリー打撃。ロッテ打撃陣が描く放物線が、次々とスタンドへ消えていった。日本一軍団のバットから相次ぐ看板直撃弾。つなぎを身上として日本一に輝いたロッテが、大一番を前に驚異のパワーアップを遂げた。

 平凡な右飛がスタンドに届く。突然の飛距離増に“つなぎの4番”サブローは目を丸くした。「ビックリしました…。すごい飛びますね」サブローだけではない。アベレージヒッターの西岡、今江らもサク越えを連発。バットに当たればフェンスを越える。非力打線の突然変異には、理由が存在した。

 この日の練習は、アジアシリーズを見据えて、ミズノ社の国際野球連盟公認球を使用。昨年のアテネ五輪でも使われ飛距離は「飛ばないボール」と「飛ぶボール」の中間に位置するが、年間通じて低反発球を使用してきたロッテにとっては“新兵器”となった。特大弾を連発した里崎は「めっちゃ飛ぶ。(低反発球とは)打感が全然違う」と効果を実感。ピンポン球のように飛んでいくボールを「どちらかといえば、去年までの飛ぶボールに近い」と分析した。

 打球が飛びやすい東京ドームであることを考慮しても、驚きの飛距離。バレンタイン監督からキーマンに指名された李スンヨプは「よく飛ぶけど、力むとバランスを崩す。しっかり自分を見つめ直したい」とうれしい悲鳴をあげた。

 最強投手陣に加え、チーム打率は12球団トップの2割8分2厘。指揮官が「バランスの取れたよいチーム」と評するロッテに欠けていた要素は、一発だけだった。「飛ばないボール」を使用するうちに自然と磨かれた長打力。ボールの恩恵で唯一の死角も消えた。完全無欠のボビー・ロッテが、アジアの頂点を視界にとらえた。

                                       2005.11.09

■ ボビーら4監督が抱負 監督共同記者会見 アジアシリーズの監督共同記者会見が8日、都内のホテルで行われ、4チームの監督がそれぞれ意気込みを語った。

 ホスト国を務める千葉ロッテのバレンタイン監督は会見で、「開催国として出場国のみなさまを歓迎している」と笑顔で話した。また注目選手に、李スンヨプを挙げ、「古巣のサムスンとの対戦に気合が入っていると思うし、彼の活躍が楽しみだ」と今大会のキーマンに指名。そして、「(日本の代表として)誇りを持って戦いたいし、全力を尽くしたい。この大会が今後も続くよう助力できればと思う」と抱負を述べた。

 かつて中日で活躍した韓国・サムスンライオンズの宣銅烈監督は「日本で4年間プレーしたので、ファンに自分の姿を見てもらいたい。うちは投手力を中心とした守備のチーム。野球は意外性のあるスポーツなので、優勝を目指して戦いたい」と力強く語った。

 興農の劉栄華監督は「アジアの野球のレベルの高さを示したい」と意気込んだ。中国はプロチームでなく選抜チーム「チャイナスターズ」での参加。ジム・ラフィーバー監督は「中国の野球の歴史は浅い。強豪と戦い、われわれの実力を確認したい」と話した。ラフィーバー監督は、31年前にロッテが日本一になったときのメンバー。バレンタイン監督とも旧友で「かつて在籍したチームを率いるのが友人のボビー。その意味でロッテとの対戦は楽しみ」と笑顔を見せた。

                                       2005.11.09

■ 台湾は興農が出場 台湾プロ野球(中華職業棒球連盟=CPBL)の年度チャンピオンを争う台湾シリーズ第4戦は2日、台湾・嘉義市で行われ、興農(後期優勝)が誠泰(前期優勝)を下し、4連勝で優勝を決めた。興農はアジアシリーズ出場権を獲得。中国選抜チーム・チャイナスターズ、韓国・サムスン、日本・ロッテと合わせ出場4チームがすべて出そろった。

                                       2005.11.03

■ アジアシリーズに向けて2時間の全体練習 2日、アジアシリーズに向けて全体練習が行われた。帰国中の外国人選手以外、ほぼ全員が参加。キャッチボール、フリー打撃などで2時間汗を流した。バレンタイン監督は今回も予告先発宣言。「アジアシリーズでも、ファンのために予告します」と、先発投手を明かすつもりだ。

                                       2005.11.03

■ 中国 代表チーム名が決定!元ロッテのラフィーバー監督にも注目 アジアシリーズには、中国代表として中国選抜チームが出場。中国野球の最高メンバーが集まったチームの名前は、「チャイナスターズ」と決定した。

 この「チャイナスターズ」を率いるのは、JAMES LEFEBVRE(ジム・ラフィーバー)監督。米大リーグで、1965年のナ・リーグ新人王に輝いた実績を持つ。日本のロッテにも1973年から4年間在籍し、74年のパ・リーグ、日本シリーズ優勝に貢献。引退後、米大リーグのマリナーズ、カブズなどで指揮を執り、2002年からは中国代表監督として北京五輪に向けた強化を図っている。チャイナスターズは11月12日(土)12時から、日本の千葉ロッテマリーンズと対戦する。31年ぶりの日本一を手にしたロッテに、前回の優勝を知るラフィーバー監督はどんな作戦で臨むのか。

                                       2005.10.31

 福浦、セラフィニはアジアシリーズ欠場 ロッテはアジアシリーズに向けての練習を千葉マリンで再開し、バレンタイン監督は福浦セラフィニが故障で同シリーズを欠場することを明らかにした。福浦はヘルニアの手術を受ける予定で、セラフィニはシーズン中に疲労骨折した左足首が完治していないため。

                                       2005.10.31

■11月10日から13日まで東京ドームで開催される「KONAMI CUP アジアシリーズ2005」に、日本シリーズ制したロッテが日本代表として出場することが決定した。同大会は日本、韓国、中国、台湾の4大野球リーグの優勝チームが集い、アジアNo.1を決める。ロッテは10日サムスン(韓国)、11日台湾代表、12日中国選抜と対戦し、初代アジア王座を目指す。

 日本の代表として戦うことについて、バレンタイン監督は「パ・リーグの代表として戦ったのと同様に、日本の代表として勝利したい。全力で臨みます」とやる気十分。“4番”を任されるサブローは「負けられません」と意欲を燃やしていた。

                                       2005.10.27

 

◆ ニュース etc. ◆

■ VIPルームのリニューアルを検討 ロッテは、千葉マリンスタジアムのVIPルーム(現在34室)のリニューアルを検討中。総面積を2倍に増やす方向だ。パーティールーム、人工芝の部屋などの新設が候補に挙がっており、スポーツバーの併設も考えられている。VIPといえば、ボビーは日米首脳会談で来日時に、ブッシュ米大統領の招待をうけた。いつの日か、大統領が今度は千葉マリンにやってくるかも!?

                                       2005.11.30

■ ファンサービス向上へ 米テキサス州・ダラスで開かれる米大リーグのウインターミーティング(12/4日開幕)に荒木事業部長らが参加する。同ミーティングは、メジャー30チーム、マイナーから176チームが出席、300を超えるブースが出展。ファンサービスの向上を目指し、マーケティングやグッズ戦略などについて情報交換をする。同部長は「来年もストップせずにチャレンジしつづけたい」と出席の理由を説明した。

                                       2005.11.30

■ 山北、背番号15から51に変更 ロッテは30日、山北投手の背番号を「15」から「51」に変更したと発表した。

                                       2005.11.30

■ 小坂に第1子 小坂誠内野手(32)夫人の照美さん(28)が28日、船橋市内の病院で第1子(長女)を出産した。体重は2435グラムで、母子ともに健康。

                                       2005.11.30

■ ロッテがANAと業務提携 ロッテは28日、全日本空輸(ANA)との業務提携を発表した。プロ野球球団と航空会社による初のコラボレーション企画。第1弾として、ファンクラブ会員カードとANAマイレージクラブを1枚に収めた新規カードを発行。チケットや球場内の飲食でためたポイントをANAマイレージに交換できるなど、各種サービスを展開する。

 また千葉マリンスタジアムの売店すべてに電子マネー決済を導入し、カード1枚で購入可能にする。ANA広報室では「球場内でマイルをため、無料航空券で遠征先の応援に役立ててください」とPRした。

                                       2005.11.28

球場を機体に見立て「エアライン化」計画 ロッテが、顧客サービスに優れた航空会社に倣い、球団の「エアライン化」を目指す方針を固めたことが28日、分かった。プロ野球球団と航空会社のビジネスモデルが酷似していることに着目し、この日、全日空(ANA)との業務提携に合意。試合観戦でマイルがたまるほか、今後も客室乗務員に倣った「スタジアム・アテンダント」の導入を進めるなど、サービスの充実に努めていく。

 究極のファンサービスを実現すべく、ロッテが動いた。この日、ANAとの業務提携が成立。ファンクラブ会員は来場時にポイントがたまり、ANAマイルへの交換が可能となった。さらに「航空会社に見習うところは多い」と球団幹部。極上のサービス提供を目指し、水面下で「マリーンズ エアライン化」を推進する方針を固めていた。

 「航空会社とプロ野球のビジネスモデルは酷似している」と球団幹部。限られた席数の中で売り上げを伸ばす航空会社に倣い、サービス向上を図る。その第1弾として実現したのが“マイレージ制度”だ。「マリーンズカード」を無料発行し、Edy機能を搭載する。来場、グッズ購入時などに「Mポイント」が付与され、ANAマイルへの変換も可能。何度も球場に足を運べば、無料航空券が手に入る仕組みだ。

 メリットはほかにもある。来場者個人を把握不可能だった状態から、航空会社同様の顧客管理が実現。「例えば、渡辺俊が投げる試合を頻繁に観戦するファンには、先発前日にメールでお知らせしたりできる」と期待する。

 「球場を機体に見立てる」という発想のもと、場内も変わる。航空機の席種にランクがあるように、球場でも席種により、入場口や飲食物の提供などでサービスの差別化を検討。キャビン・アテンダント(客室乗務員)を「スタジアム・アテンダント」として場内に配置する計画もある。

 今季、日本一に輝いてファンを拡大させたが、球団は勝敗に依存しない経営を理想に掲げる。「ボールパーク化」と並行して進める「エアライン化」構想。ロッテは来季もファンのハートをつかんで離さない。

 また、チケット販売方法も「エアライン化」される。航空業界で主流となった「チケットレス」を来季から導入予定。関係者は「これまでのように、球場の窓口に長蛇の列ができることはなくなると思います」と話した。また、従来の前売り制度にとどまらず、航空券のように「ネット割引」「早割」などの充実も目指している。

                                       2005.11.29

■ ベースボール犬・エルフちゃんが来春デビュー ロッテにもベースボール犬が誕生する。ラブラドール・レトリバーのエルフちゃん(メス、5カ月)で、テレビ東京系「ペット大集合!ポチたま」の番組内で人気を集めている「旅犬・まさお君」の子犬。飼い主が千葉県在住のロッテ党で、バレンタイン監督が大の愛犬家であることから、起用が決まった。

 広島で大人気となった“元祖”ミッキー君(ゴールデンレトリバー、オス、8歳)のように球審へのボール運びはもちろん、試合前に軟球を使ってバレンタイン監督からノックを受けるプランもあり、すでにトレーニングを開始。デビューは3月28日の本拠地開幕(日本ハム戦)の予定。ボビーから「エルフチャン、イッショニガンバリマショウ!」とメッセージも届いた。今後は背番号も着ける予定だ。

                                       2005.11.26

■ 球団が千葉マリンスタジアムを管理 千葉市は千葉マリンスタジアムを管理、運営する指定管理者にロッテ球団を内定した。期間は来年4月から5年間。来年2月の市議会で正式決定する。指定管理者制度は、公共施設の管理業務に民間の参入を可能にする制度。昨年の球団再編問題をきっかけに市が導入し、現在の第三セクターの管理会社と球団に絞って選定した結果、球団の自主運営の方が収益が大きく、経営安定性も高いと判断した。市の支出も約1億円減らすことができるという。球場は現在、第三セクターが運営し、市は管理委託費など年間約3億5700万円を支出。移管後は千葉県に支払う土地使用料約2500万円以外は、市の支出がなくなる。

                                       2005.11.26

■ 長嶋さんのジャンパー410万円落札 ボビー仰天。ロッテの日本一を導いたバレンタイン監督を祝う『チャリティーフォーラム』が都内で開かれた。オークションの目玉商品は長嶋茂雄氏がアテネ五輪の予選で着たジャンパー(直筆サイン入り)。尊敬するミスターの私物だけに、ボビーも160万円まで参加したが脱落。410万円で落札されると「スゴイデスネ!!」と目を丸くしていた。この日は、社会貢献活動を表彰する『ゴールデンスピリット賞』の授賞式やテレビ収録など大忙しだった。

                                       2005.11.22

■ ボビー&ミスターがチャリティー出品 ボビーとミスターがタッグを組んで子どもたちを救う。「ボビー・バレンタインさんを祝うチャリティーフォーラム」が東京ドームシティーで21日に開催されることが分かった。98年からバレンタイン監督とともにイベント開催するなど交流を深めてきた秋沢志篤am/pm会長が発起人。当初はロッテを初代アジア王者に導いたバレンタイン監督の「お祝いの会」だったが、バレンタイン監督の意向でチャリティー形式での開催となる。

 目玉はチャリティーオークション。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が03年のアテネ五輪アジア最終予選で着用したジャンパーの左胸下に「長嶋茂雄3」のサインを書き込んだものが出品される。これには日本シリーズで着たジャンパーを出品したバレンタイン監督も「私も参加したい」と自ら落札しようと意気込んでいるという。

 発起人幹事の秋沢志篤会長は「ボビーはチャリティーに本当に関心をもっている。それは長嶋さんも同じ」。集まった全額は千葉県内の養護施設に寄付される。当日は入場制限があるため、参加希望者はチャリティーフォーラム事務局=03(3476)1177=まで。

                                       2005.11.18

■ 野村監督 「予告先発」廃止を提案 来季から楽天の指揮を執る野村克也監督(70=シダックスGM兼監督)が3日、予告先発の廃止を提案する意向を明らかにした。指揮官としては29年ぶりのパ復帰。最大のナンセンスとして指摘したのが予告先発だった。

 「僕は個人的に予告先発は大反対。勝負事は読み合い。試合前から試合は始まっている。知恵を絞り、頭を使ってやるのが野球。ああいう制度があると、監督も育たないよ」

 94年から全試合で導入された予告先発。その弊害は“打高投低”の現象となって表れた。それまで3.49だったリーグ全体の防御率が94年以降は4.08。また、今季、西武・松坂がインボイス西武で予告先発した試合の平均観衆は1万7459人。他の投手が同球場で先発した試合は1万6063人と興行面でも行き詰まりを見せている。

 日本シリーズでは阪神・岡田監督が予告先発を提案して4連敗を喫したが「ロッテこそ相手投手で打線を変えてくるチーム。わざわざ相手を有利にしとる。“心が広い”というか、オレには分からん」と一笑に付した。

 「この件は(来年1月の)監督会議で言うつもりや」。実際はパの理事会で検討する議題となるが、他5球団がどのような反応を示すか、要注目だ。

                                       2005.11.04

■ 欽ちゃん、“村田兆治獲り”を宣言 創立5周年を迎えたプロ野球マスターズ・リーグが3日、東京ドームで開幕した。東京が4番・駒田の3ランなどで連覇を目指す札幌に快勝。投げては3番手・村田兆治が初球から140キロを記録する剛腕ぶりを見せつけて観客を沸かせた。同リーグと協力関係にある「茨城ゴールデンゴールズ」の萩本欽一監督は「村田さんを都市対抗出場への秘密兵器にしたい」と本気の“村田獲り”を宣言した

 すっかりマスターズ・リーグの“名物”となった村田の「140キロ」がいきなり電光掲示板に刻まれた。6回。この回から3番手で登板し、4番・石毛への初球だった。「あれは140キロ出てないよ。むしろ他の方が142キロは出てるのに。最近の(スピードガンは)は誤作動が多いね」球速の世界を知り尽くした男の言葉だった。

 「これ(140キロ)が投げられなきゃマウンドに立たない」という“公約”は果たしたが、2回2失点の内容に「ピッチャーは打たれちゃダメなの」と健在ぶりをアピールしても反省しきりだった。

 それでも、ベンチ脇から見つめていた欽ちゃんは「ホレボレするね。敬礼したくなる球だ」と絶賛し「村田さんがいちばん欲しい。こうなったらウチに来たくなっちゃう条件を考えるよ」と本気で自らのチームに招き入れる計画を表明。すぐさま村田と直接交渉し「しようがないなあ」という口約束まで得てしまった。「140キロ出るアマなんていないよ。来てくれるまで通っちゃう」と惚れ込んだ欽ちゃん。真剣に56歳のエースを誕生させるつもりだ。

                                       2005.11.04

■ 大村氏がF二軍打撃コーチ就任 日本ハムは1日、元ロッテ外野手の大村巌氏(36)が二軍打撃コーチに就任すると発表した。北海道稚内市出身の大村氏は1988年に北海道・東海大四高からドラフト6位でロッテに入団。勝負強い打撃で活躍し、2003年に現役を引退後は野球評論家として活動している。

 また、日本ハムは4日、元ロッテヘッドコーチの平野謙氏が一軍外野守備走塁コーチに決まったと発表した。

                                       2005.11.04

 

◆ ボビーネタいろいろ ◆

■ ボビーが千葉県歯科医師会キャンペーンキャラに 監督だって歯が命!!ボビー・バレンタイン監督が千葉県歯科医師会「歯の定期健診を推進するキャンペーン」のメーンキャラクターを務めることが11月30日、発表された。12月中旬から3月まで、千葉県内にポスター4000枚が掲示される予定。オフシーズンもボビースマイルがはじける。

 チームを31年ぶりの日本一、そして初代アジア王者に導いたバレンタイン監督。メディアでは連日、ボビーの笑顔が露出し、口元からはキラリと輝く白い歯がこぼれていた。それを見た歯医者さんが見逃すわけがない。当然のように、ボビーに白羽の矢が立った。

 「バレンタイン監督の笑顔はみんなを明るくしてくれます。白い歯がきれいですしね。それに今、千葉県で最も人気のある方ですから」

 千葉県歯科医師会の阿部広報担当は「歯の定期健診を推進するキャンペーン」のメーンキャラクター起用についてこう説明。同協会が有名人を起用するのは初めてのことだ。アイドルなどのポスター撮影では、写真の歯の部分に修正を入れることもある。しかし今回、ボビーの輝く白い歯にはまったく修正の必要なし。「虫歯になったことがないらしいですよ」と、球団関係者も驚きを隠せなかった。その秘密は愛妻にある。夫人のメアリーさんが、歯科衛生士の資格を持っていて「いつも診てもらっているんだよ」とボビー。奥さんの勧めもあって、1日に2度ずつ歯を磨いている監督は「非常に光栄なことですね。妻も喜んでくれると思うよ」と奥さん孝行できて満足顔だ。

 最近はスポーツに熱中する中学生が、健診を怠る傾向にあるという。理由はクラブ活動を優先させて、健診の時間がとれないため。阿部広報担当は「若いうちからしっかりケアをしないと、あとあと大変なことになる」と警鐘を鳴らす。“スポーツマンも歯が命”。千葉に住む未来のアスリートのためにも、ボビーの啓蒙活動が力を発揮することだろう。

 12月1日には帰国する予定のバレンタイン監督だが、日本を離れてもオフの主役は不動。千葉の街を席巻し、あちらこちらでその笑顔を弾けさせる。

                                       2005.11.30

■ ボビーと王監督がブッシュ大統領をお出迎え 京都で行われる日米首脳会談のため、15日にブッシュ米大統領が来日。その『エアポート・グリーティング』に、バレンタイン監督と、ソフトバンク・王監督が招待された。大阪・伊丹空港での歓迎セレモニーに参加する。ボビーにとってブッシュ大統領は、レンジャーズ監督時代の球団オーナー。王監督も来年3月のWBCで日本代表を指揮するだけに、野球好きの大統領にとっては最高の顔合わせとなった。ボビーと孫オーナーが提唱する「クラブチーム世界一決定戦」開催を訴える場面もありそうだ。

                                       2005.11.16

■バレンタイン監督が、11月に日米首脳会談のため来日するジョージ・ブッシュ米大統領歓迎レセプションの招待を受けていたことが27日、明らかになった。ロッテを31年ぶりの日本一に導いたボビー。称賛の声は、国内だけにとどまらない。世界のVIPからも祝福のメッセージが贈られそうだ。11月15日には京都で行われる日米首脳会談のため、ブッシュ米大統領が来日予定だが、米国大使館を通じて日本一を達成したボビーに『歓迎レセプション』の招待状が届けられた。大使館側への返答はまだだが、すでにアジアシリーズ(10〜13日)も終了しており、出席には何の問題もない。

 ブッシュ大統領といえば、バレンタイン監督がレンジャーズを指揮していたときの球団オーナー。また、4月に就任したトーマス・シーファー駐日米国大使は、当時のレ軍の球団社長。お互いをよく知る3人の“スリーショット”が日本で見られそうだ。

 すでに日本のマネジメント会社と契約を交わしているバレンタイン監督のもとには、オフのテレビ出演はもちろん、英語での講演などオファーが殺到。日本シリーズの余勢を駆って、オフもボビーが話題を独占しそうな雰囲気だ。

                                       2005.10.28

◆ 納会 in 済州島 ◆

■ 納会を終え帰国…ゴルフや食事会を満喫 韓国・済州島での納会を終えたロッテの選手、球団関係者が26日、成田空港着のチャーター機で帰国した。約150人の一行は、2泊3日の日程でゴルフコンペや食事会などを満喫。瀬戸山球団代表は「今回はチームが日本一、アジア一になり、重光オーナーのはからいで海外でやれた。みなさん楽しんでもらえたようでよかった」と話した。

                                       2005.11.27

■ ロッテが済州島で納会 31年ぶりの日本一に輝いたロッテの球団納会が25日、重光昭夫オーナー代行ら球団首脳、バレンタイン監督、コーチ、選手、球団関係者ら約150人が参加して当地のホテルで開かれた。納会では今季のチームの快進撃を振り返る映像が流され、室内に優勝パレードの写真が飾られた。重光オーナー代行は今季を振り返り、「みんなで夢をつかんだ1年。今季の(日本一など)6冠は、みなさんのたゆまぬ努力のおかげ。来季以降も優勝することが使命」と述べた。乾杯のあいさつに立ったバレンタイン監督も、「きょうの納会を楽しみ、その後は新たなページを開いて、来年も素晴らしい1年にするために頑張りましょう」と話した。

                                       2005.11.25

■ ロッテ納会、済州島入り バレンタイン監督や選手らは24日、球団納会を行うため、成田空港発のチャーター機で当地入りした。バレンタイン監督は「海外での納会は初めてだし、いいことではないか」とリラックスした表情で話した。この日は自由行動で、選手らは宿舎周辺を散歩するなど、韓国屈指のリゾート地を満喫した。25日夜に納会を行い、26日に帰国する。

                                       2005.11.24

 

◆ 11月20日、優勝パレード&ファン感 ◆

 千葉県庁舎に「ビッグ・26」 31年ぶりの日本一を記念して製作され、前日20日の優勝報告セレモニーでバレンタイン監督やファンが寄せ書きをした縦横約20メートルの巨大なユニホーム「ビッグ・26」が、千葉県庁舎に掲げられた。ロッテ本社(東京)が「日本一は熱い声援を送ってくれた地元ファンのおかげ」と企画。背番号「26」は、ファンを「一軍ベンチ入り25人に次ぐ選手」と位置付けた球団が今季から欠番としている。「ビッグ・26」は県庁では27日まで、千葉市役所には12月4日まで掲示される。

 ファンサービスへ球団組織変更 ロッテがさらなるファン・サービスのために球団組織変更を行った。まず前営業部と前企画広報部を合併させ、新たに事業部(荒木重雄部長)として再編成。マーケティングやファンエンターテインメントに一層の力を注ぐことになった。これにともない、10人以上の人材を外部から募り、より専門的な角度からサービスを考えていくことになった。浜本球団社長は「よりファンに密着したサービスをしようと思った時、もっと効率的に仕事ができるようにしました」と説明した。さらに球団代表補佐(新設)として狭間信幸前営業部長が就任。興行部(新設)部長と兼任して、試合運営等の陣頭指揮を執る。

                                       2005.11.22

 優勝パレード、24万人が祝福 プロ野球パ・リーグと日本シリーズを31年ぶりに制し、アジアシリーズでも初代王者となった千葉ロッテマリーンズの優勝パレードが20日、本拠地の千葉市内で行われた。

 パレードは市内中心部と、千葉マリンスタジアムがある幕張新都心の2コース。2階だてのオープン型バスに乗り込んだボビー・バレンタイン監督や選手らは午前10時に市の中心街を出発。途中、千葉マリンスタジアムのある幕張地区に舞台を移し、計2.5キロの道のりを約1時間かけてパレードした。幕張コースでは、バレンタイン監督や選手たちのパレードカーの後に、応援団や抽選された一般ファンが乗ったバス計3台も続いた。沿道のマンションからは紙吹雪が舞い、祝賀ムードを演出。「ありがとう」「来年も優勝だ」などの声援が飛び、選手らも笑顔で応えていた。主催者の発表によると、市中心街に7万人、幕張地区には17万人のファンが沿道に詰め掛けた。

 パレード後、満席のスタジアムで行われた優勝報告セレモニーで、バレンタイン監督が「来年も皆さんと一緒に優勝しましょう」と日本語でスピーチ。スタンドは大きな拍手で包まれた。その後のスタジアム内イベントでは、ライブステージでDEENとボビーが競演。氏川風、えちうらに続き、マリーンズファイティングバンドも出演した。

                                       2005.11.21

 20日に『ビッグ・26』お披露目 初代アジア王者に輝いたロッテが、ギネス級の巨大ユニホームを製作していることが14日、わかった。交流戦、リーグ制覇、日本一など今季のタイトルを総ナメにし、プロ野球改革元年の主役を演じた“象徴”として、20日のファン感謝イベント(千葉マリン)での優勝報告とともに披露される。

 最後の最後まで今季の日本プロ野球界を盛り上げた“ヒーローたち”に、ロッテ本社が“特大”のプレゼントを贈る。31年ぶりの日本一、初代アジア王者を記念して、巨大ユニホームを製作していた。

 大きさはおよそ縦27メートル、横25メートルの『ビッグ・26』。製作費は推定100万円とみられ、ファンのための欠番「26」が描かれている。球団関係者は「世界最大級の大きさだと思う」と胸を張った。

 20日の優勝パレード後に行われるファン感謝イベント(千葉マリン)でお披露目予定。当日はバレンタイン監督や選手がサインし、その後、ファンにメッセージを記入してもらうことになっている。

 歓喜から一夜明け、選手、スタッフらは20日まで完全休養。ファン感謝イベント当日は、巨大ユニホームとともに、今季の快進撃を地元サポーターに報告する。

                                       2005.11.15

 優勝パレードはファンも参加 ロッテは20日のパレードに、選手の車列に連なってファンも参加すると発表した。募集した40組計80人が、交流戦の優勝賞金で造られたラッピングバス2台に乗る。球団関係者は「ともに戦ったファンは『26番目の選手』。パレードへのファン参加は初めてではないか」と話している。当日はマリーンズのユニホーム(種類不問)着用が条件。問い合わせはTEL 03-3252-3068。

                                       2005.11.11

 優勝パレード 幕張新都心でも 優勝パレードの概要が7日、千葉市の「千葉ロッテマリーンズ優勝パレード実行委員会」から発表された。開催は20日で、コースは千葉市内の国道14号・広小路交差点から千葉県庁までの中心市街地コースと、バレンタイン監督の自宅がある幕張ベイタウンから千葉マリンまでの幕張都心コース。当初は規制が厳しい幕張新都心での開催が危ぶまれていただけに、球団の荒木企画広報部長は「球場がある幕張でパレードが開催できるのはうれしい」と話した。

                                       2005.11.08

 幕張ベイタウン「パレード来て」と直談判 バレンタイン監督が住む千葉・幕張ベイタウンの地元住民が「ベイタウンで優勝パレードを!」と指揮官に熱烈ラブコール。31日にも直談判することになった。

 この日、「優勝パレード誘致委員会」(山根治仁実行委員長)が発足し、球団と交流を図りながら地域活性を目指す「ベイタウン・マリーンズ・クラブ」のメンバーを中心とした約100人が発足式に参加した。

 ロッテの日本一パレードは11月20日の午前中に行われることが決定している。堂本暁子知事、鶴岡啓一市長らで構成される実行委員会は、28日に日程を確認しているが、当日のルートは未定の状態。11月2日の同委員会で正式発表される見通しだが、現時点では千葉中央公園〜千葉県庁の「中心市街地ルート」と、海浜幕張駅〜千葉マリンの「幕張新都心ルート」の2カ所で行われることが有力視されている。

 誘致委員会では、幕張ルートのスタート地点をベイタウンのコア(公民館)広場にし、メーンストリートである「美浜プロムナード」を通過するよう希望している。3月26日の開幕日、楽天戦を前にした朝7時半から地元住民がバレンタイン監督の出陣式を開催。そこで指揮官が「優勝したら、ここでパレードをしたい。紙吹雪を舞わせてください」と発言したことに地元住民は期待を膨らませているのだ。

 チームはアジアシリーズへ向けて、31日から練習を再開する。誘致委員会はアンケート形式の署名活動を行っており、千葉市の実行委員会だけでなく「監督にも直接手渡すことも考えたい」と誘致委員会の猿田秀廣さん。ルート変更は球団ではなく千葉市の判断となるが、地元住民の声がバレンタイン監督を動かすかに注目が集まる。

                                       2005.10.31

■31年ぶりに日本一に輝いたロッテを祝福するパレードが、11月20日に行われることになった。千葉県、千葉市などで構成する「千葉ロッテマリーンズ優勝パレード実行委員会」(名誉委員長・堂本暁子知事)が28日、発表した。

 コースは千葉県庁周辺の約600メートルと千葉マリンスタジアム周辺の約1.7キロ。荒天でない限り雨天でも行う。パレードは午前9時半から正午までの予定で、約13万人の人手を見込んでいる。
 約5000万円のパレード費用は企業や個人から協賛金を募集する。個人協賛者には3000円ごとに、優勝を記念した携帯ストラップを1個贈呈する。
 協賛金の振込口座などは後日正式に決める。
ホームページも開設し、情報を提供する。

 また、荒木企画広報部長はパレードに、ファンの参加を検討していることを明らかにした。球団は熱狂的な応援で知られるファンを重視し、チームとの距離を近づける積極策を展開している。荒木部長は「まだ案の段階だが、実行委員会で認められれば、加わってもらおうと思っている」と話した。

                                       2005.10.28

 

◆ プレーオフ改革案 ◆

 1位に無条件で1勝 パ理事会でPO制変更 プレーオフ制度を集中討議するためのパ・リーグ理事会が20日、宮崎市内で開かれ、導入3年目の2006年はレギュラーシーズンの優位性を確保するため、第2ステージで1位チームに無条件で1勝のアドバンテージを与えることを決めた。

 これにより第2ステージは従来の5試合制から4試合制となり、1位は先に2勝、第2ステージ進出球団は3勝した時点で優勝となる。第2ステージ進出球団は、1勝分を失う代わりに、これまですべて1位チームが独占できた興業権のうち第3、4戦の2試合分を得ることも決まった。また2球団が同率1位に並んだ場合でも両球団に順位をつけ、2位と3位が争う第1ステージは従来通り実施されることになった。

 これまでは、同1位チームが同2位以下チームに5ゲーム差以上つけた場合のみ1勝のアドバンテージが与えられていた。しかし、2年連続で4.5ゲーム差をつけ1位通過しながら、プレーオフ第2ステージで西武とロッテに敗れて優勝を逃したソフトバンクが改善を求めていた。プレーオフ制度がなければ、ソフトバンクは前身のダイエー時代を含めて過去7年間で5度頂点に立ち「黄金時代」と称賛されたはず。136試合で1位に輝いた「重み」や「権威」を求めた議論に理事会の大半の時間が費やされたが、押し切られた。

 「納得せざるを得ない」とソフトバンクの角田代表は顔をしかめた。レギュラーシーズン1位を「優勝」と記録に残すことでたたえ、プレーオフ覇者は日本シリーズ出場権を得る、という意見を述べたが、歩調を合わせたのは楽天だけ。「優勝」はプレーオフを勝ち抜いてこそ価値があるとして却下された。

 第1ステージ勝者が適度な試合間隔で第2ステージに臨めるという日程は変わらない。パが抜本的な見直しを避けた背景には、2007年からのプレーオフ導入を検討しているセ・リーグの存在がある。セとの共同歩調を視野に入れ、妥協とも呼べる「微調整」で議論を終えた。

                                       2005.11.21

 ソフトバンクがプレーオフ改革案提案 ソフトバンクが、上位3チームによる総当たりのプレーオフ改革案を検討していることが30日、分かった。レギュラーシーズンの1位と3位が2試合、2位と3位が2試合、1位と2位が2試合ずつ、成績上位チームの球場で行い、総合成績のトップを優勝チームにするというもの。

 2年連続でレギュラーシーズン1位を水の泡とし、球団は制度の見直しの必要性を痛感。「王監督もアドバンテージよりも、第2ステージまでの期間が空くことを問題としている。今後のパ・リーグのためにも、改革案を提案したい」と角田球団代表は説明。浮上してきたのが、3チームによる総当たり制度だ。

 現行の制度よりも、試合のないチームの待つ期間が、短くなるという利点がある。勝率でなく、勝ち点制にすれば、レギュラーシーズンのゲーム差によって、ハンデをつけることも可能。11月20日のパ・リーグ理事会での提案を目指す。

                                       2005.10.31

 横浜がセ・プレーオフ案 11月7日から始まるポストシーズン検討委員会で、横浜が提案するセのプレーオフ2案の概要が28日、分かった。

 第1案は前後期制に東西対抗を組み合わせたもの。巨人、ヤクルト、横浜を東地区、中日、阪神、広島を西地区とし、前後期にそれぞれの地区1位を決める。前後期の東西1位が地区の年間1位をかけ対戦。勝ち上がった2チームがリーグ優勝をかけて戦う。前後期で1位が同じ場合は、地区優勝決定戦は行わない。ただし、6球団でのリーグ戦という形は変わらないため、仮に東3球団が前期1〜3位になった場合は、全体で4位のチームが西地区優勝になる。

 第2案は東西対抗案。こちらもリーグ戦は6球団で行い、両地区の勝率1位がリーグ優勝を争う。仮に1位横浜、2位巨人、3位阪神の場合は、まず西1位の阪神対東西2位のうち勝率上位(この場合は巨人)と対戦。勝ち上がったチームが東1位の横浜と対戦、という複雑なもの。さらに東地区が1〜3位の場合は、全体では4位となる西1位球団がプレーオフに進出し、東3位は涙をのむという矛盾点も出てくる。

 11月7日の検討委員会では他球団からも多様な案が出ると見られており、それらを叩き台に話し合いが進むことになりそうだ。

                                       2005.10.28

◆ 球団史上初 新人入団会見、公開発表を検討 ◆

■ 新人柳田、本気で2刀流挑戦=新人選手の入団発表 ロッテは12日、千葉市内の音楽専用ホール「ぱ・る・るプラザ千葉」で新入団選手発表会を行い、招待したファン500人に高校生ドラフト1巡目の青森山田・柳田将利投手(18)らルーキー8選手を披露した。バレンタイン監督が「投手兼打者」として育成する柳田は投手では異例のヘルメットの採寸を行い、長距離用バットも発注済み。2刀流実現に向けて早くも始動した。

 千葉市管弦楽団の奏でるメロディーに乗って大物ルーキーが壇上に登った。耳をつんざくばかりの大声援。柳田は1メートル76、107キロのアンコ型の体を揺らし、手を振って応えた。

 「ロッテのファンは凄く多い。そういう応援の中で活躍する選手になりたい」。最速149キロの直球に加え、高校通算36発の長打力。今夏の甲子園では2回戦・国士舘戦で完封&バックスクリーンへ特大弾という離れ業まで演じた。テレビで活躍を見届けたバレンタイン監督は、辻内を回避し柳田獲得を決断。「最高の投手で最高の打者。両方で育成したい」という指揮官の方針に沿い、この日千葉マリンでユニホームの採寸を行った柳田は宮田編成部長の指示でヘルメットの採寸まで済ませた。同部長は「DHや一塁で試合に出るかもしれないから」と説明。通常、パ・リーグの投手は投手用ヘルメットを使用するだけに“マイヘルメット”は異例中の異例だ。ましてルーキーだけに同部長も「こんなこと初めて」と苦笑いを浮かべるしかなかった。

 それだけではない。スポーツ用品メーカーにバットも発注。長さ84.5センチ、重さ900グラム、グリップが細く重心をヘッドに置いた長距離砲用だ。背番号は巨人・辻内と同じ15。「辻内よりも早く勝ちたい」と自ら希望した番号で、ライバルに挑戦状を叩きつけた。来季の交流戦では、辻内の剛速球を「2刀流」柳田が打ち返すシーンが見られるかもしれない。

▼ ファン参加入団発表に500人 球団史上初のファン参加形式。6000人の応募の中から抽選で選ばれたファン400人と応援団100人の計500人が会場に集まった。あいさつした重光オーナー代行は「びっくり。緊張しました」と顔を赤らめ、米国に帰国中のバレンタイン監督もビデオメッセージで「来年一緒に頑張りましょう」と新人8選手にエールを送った。企画した宮田編成部長は「成績もファンも日本一なら入団発表も日本一」と目を潤ませていた。

                                       2005.12.13

■ 新入団選手発表会は12月12日(月)に 2005年度新入団選手発表会を12月12日(月)に千葉市内にある『ぱるるプラザ千葉』の音楽ホールにて行う事が決定。新入団選手8名が当日新入団のお披露目をします。

日時: 12月12日(月)  開始:19:15(18:45開場予定)
場所: ぱるるプラザ千葉 コンサートホール(千葉市中央区富士見1丁目3-2)
新入団選手:柳田将利・林啓介・末永仁志・細谷圭・根元俊一・川崎雄介・古谷拓哉・相原勝幸

                                       2005.12.01

■ロッテが今季の新人入団会見をファンに公開する案を検討していることが15日分かった。実現すれば、球団史上初、球界全体でも井口が入団した1996年のダイエーの例があるぐらいの異例なファン参加型の入団発表。幕張メッセ、幕張エリアのホテルを候補に開催場所の選定を行っており、12月上旬の開催を目指している。

 アジア一軍団の新人発表が大々的に行われる。宮田編成部長は「今年はサポーターの方々のおかげで日本一、アジア制覇とステップを上がってきた。ぜひ一緒に新入団選手を歓迎するイベントを行いたい」と発案。例年は東京・西新宿のロッテ本社で行ってきた会見を、地元のファンとともに行う構想を明かした。

 これまで一般公開でのお披露目は、ダイエー(現ソフトバンク)が福岡ドーム、西武が西武ドームと本拠地球場で行っている。が、今回のロッテの場合、千葉マリンが来月からの改修工事で使用不可。そのためJR海浜幕張駅周辺のホテルのほか幕張メッセの施設を使用する案が浮上した。記者会見後はファンとの初交流の場となるパーティーイベント的な華やかな舞台となりそうだ。

 「新人にはプロ入り初のサイン会になる。選手のモチベーションも高くなる」(宮田編成部長)。31年間低迷したロッテは、スカウト活動などで「相手に名刺も受け取ってもらえない時もあった」(球団関係者)ほど。そんな苦境の中で日本一に輝いたのはスカウト、編成陣の奮闘と努力あってのことだ。でも日本一のおごりは一切なし。次代の“ボビーチルドレン”をファンに早く知ってもらいたいという思いも込められているのだ。

 お披露目開催時はバレンタイン監督は米国に帰国中だが、当日はビデオメッセージなどで、ルーキーたちに歓迎のコメントをおくることになりそうだ。参加希望者は後日、球団HPを通じて募る予定。アジア王者のルーキーをひと目見ようと、約500人の枠に数万人の応募が殺到するのは確実だ。

 ロッテは高校生ドラフトで4人の入団が内定。18日の大学・社会人ドラフトでは4、5選手を指名する方針を示している。「ルーキーの初々しさを感じてほしい」と宮田編成部長。金の卵たちのお披露目も、アジアNo.1のスケールで行われる。

                                       2005.11.16

 

◆ ボビー去就問題 ◆

■ バレンタイン監督と3年契約 総額12億円の見込み ロッテの瀬戸山隆三球団代表は11日、バレンタイン監督との契約に関し、来季からの3年契約で合意したことを明らかにした。サインはまだ済んでいないものの、同代表は「双方の弁護士同士で細部を詰めてからになるが、形式的なもの」と語った。契約額は公表されていないが、年俸300万ドル(約3億5400万円)プラス出来高払い、3年で総額12億円程度とみられる。

 昨年ロッテに復帰したバレタイン監督は2年目の今季、チームを31年ぶりに日本一に導いた。瀬戸山代表は「日本の、そして千葉のファンのためにV2、V3を目指してほしい」と期待を寄せた。同代表はまた、来季のコーチングスタッフも基本的には今季と同じ体制で臨む方針を示した。球団はアジアシリーズ終了後に来季陣容を発表する。

                                       2005.11.12

■ ボビー永久監督も 重光昭夫オーナー代行は10日、続投が決定的なバレンタイン監督に対し、3年総額1000万ドル(約12億円)を最低条件として、さらに4年以上の長期契約を打診する準備があることを明かした。今後、同代行がボビーとのトップ会談で提示。交渉が順調に進めば、球団が望み続けた「永久政権」が誕生する可能性もある。

 3年12億円で残留を勝ち取るだけではなかった。ロッテが念願だった「永久政権構想」に向けて動き出す。この日、東京ドームを訪れた同代行は「3年契約で(合意の)手応えは感じています」と続投確実の状況を説明した上で、「今後は4年、5年(契約)の提示も検討しています」とビッグプランを明かした。

 今夏には瀬戸山代表が「バレンタイン監督には(ソフトバンクの)王監督のように、永久監督をやってもらいたい」と長期政権を熱望。この日、ラジオ日本の「いってらっしゃ〜い!」に出演した同代表は「今週中には(残留を)発表できると思います」と話した。

 重光代行はアジアシリーズ中にもバレンタイン監督と会談。交渉がまとまれば、ボビーが事実上の“永久監督”の座に就くことになりそうだ。

                                       2005.11.11

■ ボビー契約進展なし バレンタイン監督は、千葉マリンの監督室で瀬戸山球団代表と会談。だが、会談後は報道陣に対応せず、同代表も「契約の話はしていない」と多くを語らなかった。12球団トライアウトを視察した際には来季について「どこかのチームの監督はすると思う」と意味深な発言を残していた指揮官。8日にも重光オーナー代行との2回目の残留交渉が行われる予定だったが、同代表は「(オーナー代行が韓国出張から帰国する)10日以降じゃないか」とずれ込む可能性を示唆した。

                                       2005.11.08

■ 8日にも契約交渉 バレンタイン監督が、早ければ8日にも都内で重光昭夫オーナー代行と契約交渉を行うことが5日、分かった。

 重光オーナー代行は韓国出張から8日に帰国予定で、バレンタイン監督は「1週間以内にオーナー代行、瀬戸山代表とミーティングを行う。帰国後、会えるとうれしい」と話し、10日開幕のアジアシリーズ(東京ドーム)を前にした8、9日に交渉を行うことが濃厚だ。4日のオーナー会議に出席した重光オーナー代行はすでに打診した3年総額12億円といわれる条件を見直すことを示唆している。

                                       2005.11.06

■ ボビー 7日のトライアウトを自ら視察へ これって来季の残留表明?契約交渉が難航しているバレンタイン監督が5日、戦力外となった選手獲得のために開催される12球団合同トライアウト(7日・鎌ケ谷球場)に自ら足を運ぶと宣言。「7日はトライアウトを見に行ってくる。登録に空きがあるし、来季の戦力を考えるためにもしっかりと見ておきたい」と、来季のための視察を強調した。

 球団とボビーの意見の食い違いや、条件面の格差を考えれば、劇的に契約書に合意したとは考えにくい状況なのだが…。監督就任時の03年から2年連続してトライアウトに出向いている指揮官の現場視察。ロッテへの愛着をファンに示すための行動か、それとも来季も日本で指揮を執る決意の表れなのか。あくまでロッテ残留を基本線にしているが、メジャー3球団が依然、獲得に前向き。契約延長を待たずに、戦力整備に着手することになる。

                                       2005.11.06

■ ボビー 3年12億円を拒否 バレンタイン監督が残留交渉で球団側が提示した3年総額12億円を拒否し、3年総額15億円を要求していることが3日、明らかになった。単年換算で1億円の開きがあり交渉は難航中。メジャー3球団の次期監督候補に挙がるなど去就が注目されるが、ボビーサイドが今後も妥協しなければ、95年同様に退団する可能性も出てきた。

 パ・リーグ東西対抗が行われた静岡・草薙球場で瀬戸山球団代表はバレンタイン監督との残留交渉が難航している理由を苦渋の表情で明かした。

 「提示した額は本人に言ってある。誠意を持って提案したけど…。私見だけど年数じゃなくて金額に満足してないんじゃないの」。同代表は10月31日に交渉。日本一に導いた手腕と観客動員増の貢献度を評価し、今季の2億5000万円から4億円、来季からの新たな3年契約で総額12億円を提示した。監督では選手兼任となるヤクルト・古田監督の3億3000万円を上回る破格待遇だ。

 それがバレンタイン監督によれば「早く誠意を見せてほしい」となる。複数の球団関係者によるとボビーサイドは倍増の5億円、総額3年15億円を要求しているという。ボビー本人はカリスマ的な商品価値から当然と思うかもしれない。だが、ロッテは慢性的な赤字球団。今季は昨年比で2倍以上の観客を動員し、37億円から29億円まで赤字を削減したとあり、球団内から「誠意を持って大幅アップしたのにさらに要求してくる。これでは本末転倒」と悲鳴が出るのは当然だった。

 だからマネーゲームには乗らない方針だ。メジャーとの争奪戦になっても、瀬戸山代表は「ボビーの気持ち次第」と発言。監督候補に挙げているドジャース、デビルレイズ、ナショナルズが今月中に面談を求めた場合でも「許可する」と初めて容認した。

 2日夜にも同代表と会談したバレンタイン監督は「次のミーティングを楽しみにしている」と語るにとどまった。95年の解任時にはファンの暴動が起きたが、今回はボビー側のつり上げによるもので、球団が責任を問われることはない。最悪退団になっても、それは日本一監督の決断である。

▼ ファンは静観 スタンドからバレンタイン監督とともに戦い、31年ぶりの日本一を手にした「26番目の戦士」と呼ばれるマリーンズサポーターは、今回の去就問題を冷静な目で見守っている。95年に指揮を執った時はバレンタイン監督と広岡GMの確執が表面化。万年Bクラスの球団を2位へ引き上げながら1年で解任されると、外野席の応援団が中心となって1万4000人もの署名を集めて“残留運動”を展開。この解任劇をきっかけに、96年から応援組織「M.V.P.(Marines Victory Productions)」を設立した安住和彦さん(35)は「今、署名活動すれば、ほとんどのファンが署名してくれると思うが、今回はボビーは残るものと信じている」。日本一熱いサポーターたちは、静かに“続投決定”の時を待っている。
                              (注:11月04日付スポニチ・原文のまま)

▼ 大リーグ監督の年俸 高額化している選手年俸に比べれば、監督の年俸は低い。最高額はヤンキースのトーリ監督で、05年からの3年総額1920万ドル(約22億4000万円)。だがこれは別格で、監督通算歴代3位の2214勝を挙げているラルーサ監督(カージナルス)でさえ3年総額800万ドル(約9億3600万円)と言われており、年俸は3億円程度だ。新人監督は50万ドル(約5800万円)程度からスタート。今季からメッツの監督となったランドルフ監督は年俸60万ドル(約7000万円)となっている。

                                       2005.11.04

■ ボビーに極秘残留交渉、ロッテと決別も バレンタイン監督と、ロッテ球団が極秘裏に残留交渉を行っていたことが2日、明らかになった。10月下旬から重光昭夫オーナー代行ら球団幹部が数度にわたって交渉に当たった。だが、同監督は第29回正力松太郎賞の受賞会見の席で交渉自体を否定しており、第1回交渉は決裂した可能性が高い。“ボビー”引き留めは難航必至の情勢となってきた。

 瀬戸山球団代表がバレンタイン監督に来季からの3年契約を提示したのは10月31日のこと。大リーグ3球団の次期監督候補として“ボビー”の名前が取りざたされ、その去就が注目される中、重光オーナー代行の指示を受けて引き留めに動いた。

 「中身は言えないが、一昨日(31日)に新たな契約プランを示した。誠意をもって来季も指揮してもらいたい」と瀬戸山代表。この新たな3年契約の提示を切り札に、翌1日には都内の料亭で重光オーナー代行がバレンタイン監督と残留交渉を行った。これまで球団側は、バレンタイン監督との間には昨年からの3年契約にプラスして07年から2年のオプション契約があると主張してきた。だがこの日、瀬戸山代表は「3年やることで合意はしていたが、サインはまだしていない」と修正。契約上の不備で日本一監督が流出する可能性は十分あるだけに、来季からの3年契約で引き留めを図ったわけだ。

 だが、交渉から一夜明けたこの日、バレンタイン監督は会見の席で交渉そのものを全面否定。「瀬戸山代表からはシーズン中に“永久監督”をやってほしいとの言葉はもらったが、球団から正式なオファーはない。早く誠意を見せてほしい。オファーの内容を見れば、どれくらい私に残ってほしいかが分かるだろう」。その口ぶりから、球団側が提示した3年契約の内容が指揮官の希望とは大きくかけ離れていることが読みとれる。「正式なオファー」という表現でさらなる条件提示を求めていることからも、1日の重光オーナー代行との残留交渉は物別れに終わったとみるのが自然だ。

 太平洋を挟んでの“ボビー”争奪戦。指揮官は「米国からも毎日25件ぐらい電話が鳴る」と早期決着を望んではいる。しかし、球団幹部は「全力で引き留めるが、最後はバレンタイン監督の気持ち次第」とメジャー球団とのマネーゲームには乗らない方針であることを示唆。今後、年俸のつり上げ合戦になるような展開になった場合には、ロッテ球団が契約期間内の11月中であってもバレンタイン監督に対しドジャース、デビルレイズ、ナショナルズとの面談を許可する可能性もある。バレンタイン監督の去就問題は、予断を許さない状況となってきた。

                                       2005.11.03

■ デビルレイズ、候補3人に絞る バレンタイン監督を次期監督候補としている米大リーグのデビルレイズは1日、9人いた候補の絞り込みを行い、バレンタイン監督ら3人を最終候補とした。同監督のほかに最終候補となったエンゼルスのマドン・ベンチコーチ、デビルレイズのマクラーレン・ベンチコーチについて、デ軍のシルバーマン球団社長は「彼ら3人の経験、個性はウチの監督にぴったりと合っていると考えている」と話した。

 同じく次期監督候補に挙げているドジャースは、GM候補としていたマリナーズ前GMのギリック氏のフィリーズ入団が決定的となるなど、GMがいまだ確定していない。だが、デ軍が最終候補に挙げたことでド軍、そしてナショナルズも招へいへの動きを本格化させそうだ。

                                       2005.11.03

■ 残留基本線も「サインはまだしていない」 来季の去就が注目されるバレンタイン監督は1日、「来季も監督をすることで合意はしているが、サインはまだしていない」と、残留が基本路線としながら正式契約には至っていないことを明らかにした。球団側が否定していた「米大リーグ球団から監督就任の打診があった際にはロッテとの契約を破棄できる」との条項があることを認めたうえで、現在監督候補として報道されているドジャースについて「光栄だが、いま自分の頭には(指揮を執りたい気持ちは)ない」と話した。

                                       2005.11.02

■ すでにデビルレイズが接触 デビルレイズの本拠地タンパの地元紙「セントピーターズバーグ・タイムズ」紙は31日付で、デ軍側が30日(日本時間31日)、バレンタイン監督に接触。国際電話で約2時間余り、非公式ながら監督就任問題について会談したと報じた。すでにデ軍は8人の監督候補と面接をしており、バレンタイン監督が正式に9人目の候補になったとしている。一方で同紙は、ドジャースもバレンタイン監督に強い関心を示していると報道。デ軍監督就任は、ド軍とロッテ次第と指摘している。

                                       2005.11.01

■ ボビーに米3球団が興味 ロッテは「続投」強調 バレンタイン監督は31日、ドジャースなど米大リーグ3球団が同監督の招聘に興味を示していることを明らかにした。

 ロッテは来季までの3年契約を結んでおり、瀬戸山隆三球団代表は「(米球団から)話がきたら、来年も契約が残っていることを伝える。来季も当然残ってもらう」と、続投は既定路線との考えを強調した。

 バレンタイン監督は「チームを愛しているし、今の仕事が気に入っている」と続投に意欲を示した。同時に「ナショナルズ、デビルレイズ、ドジャースが近く球団に対して面談(交渉)の許可を求めてくるだろう。多くの球団から求められるのは悪い気はしない」と話し、続投でも面談を受けるのかの質問には「他の人の申し出に耳を傾けないのはおかしい」と語った。同監督は1985−92年にレンジャーズ、96−2002年にメッツの監督を務めた。

                                       2005.10.31

◆ 表彰、受賞などなど  ◆

 ボビー、「ゴールデンスピリット賞」受賞 社会貢献活動に熱心なプロ野球人に贈られる今年のゴールデンスピリット賞に15日、ボビー・バレンタイン監督が選ばれた。
 昨年の台風23号、新潟県中越地震、スマトラ沖地震の被災者、復興を支援するため、今年3月14日にプロ野球のチャリティー試合が開催されたが、これはバレンタイン監督の呼び掛けがきっかけとなって実現。また、米国を襲ったハリケーン「カトリーナ」の被災地復興への支援などの活動が評価された。
 同賞は平成11年から始まり、これまで巨人時代の松井秀喜外野手(現ヤンキース)、阪神・赤星憲広外野手らが選ばれている。選手以外の受賞は初めて。表彰式は21日に都内で行われる。

                                       2005.11.15

 ロッテに県民栄誉賞、ファンにも感謝状 交流戦優勝、リーグ制覇、日本一の“3冠”を達成したロッテが、千葉県から県民栄誉賞を授与された。団体への贈呈は初めて。また、快進撃を導いたバレンタイン監督は知事特別賞を受賞。瀬戸山球団代表は「地元密着をテーマに掲げるチームとして非常にうれしく思っています」とコメント。バレンタイン監督も「千葉県は住むにも仕事をするにも、最も適した所。本当に光栄です」と喜んだ。

 また、千葉市も同市への移転14年目で初の日本一に輝いたロッテに市長特別表彰として”市民感動賞”を新設し贈呈、バレンタイン監督と「26番目の選手」のファンに特別感謝状を贈ると発表した。鶴岡啓一市長は「ファンはチームを日本一の栄冠に導いた原動力」と話した。ファンへの感謝状の盾は千葉マリンスタジアム(千葉市)右翼スタンドに飾られる見通し。県、市ともに20日のパレード後、千葉マリンでの優勝報告セレモニーで表彰する。

                                       2005.11.11

■ ボビーがロッテ初、米国人初の「正力賞」受賞 今年もっとも野球界に貢献した人物に贈られる「第29回正力松太郎賞」の選考会が2日、都内のホテルで開かれ、ロッテのボビー・バレンタイン監督が選ばれた。

 川上哲治、藤田元司、稲尾和久(以上野球解説者)、田口雅雄(野球ジャーナリスト)の4氏による選考委員会は、同監督が巧みな選手起用で31年ぶりのリーグ制覇と日本一を達成した手腕に加え、熱心なファンサービスなどを高く評価。満場一致での選出を決めた。選考委で候補となったのはバレンタイン監督だけ。3年連続パ・リーグ勝率1位のソフトバンクを率いた王貞治監督、連続フルイニング出場を続ける金本知憲外野手(阪神)、セ・リーグで初めてシーズン200安打(202安打)を記録した青木宣親外野手(ヤクルト)の名前も出たが、候補には至らなかった。川上議長は「外国人でありながら、日本の国民性を理解していた。選手を休ませながら起用した采配も画期的。また、試合前にサインをするなど、ファンサービスも評価したい」と選考理由を説明した。

 ロッテからの選出も米国人の受賞も初めて。賞金は500万円で、表彰は4日のコンベンション(札幌ドーム)で行う。吉報を受けたバレンタイン監督は「大変栄誉ある賞を自分がもらうとは思わなかった」と、晴れやかな表情で喜びを口にした。

 「ボビー・マジック」と称される采配とともに、熱心なファンサービスでも有名。ソフトバンク・王監督ら過去の受賞者に名を連ねたことに「彼らは素晴らしい人物。仲間に入れてもらえたのは光栄」。また、今後について「監督業を続けることはもちろん、ファンに楽しい野球を提供したい。まだまだそれができる年齢だ。日本の野球はもっと評価される余地がある。そこに、まだ残された仕事があると思っている」と語った。

                                       2005.11.03

 

◆ ゴールデングラブ賞 ロッテ勢内野手独占  ◆

■プロ野球担当記者の投票で「守備のベストナイン」を選ぶ三井ゴールデングラブ賞の開票が8日、東京都内の三井物産本社で行われ、セ・パ両リーグの受賞18選手が決まった。パは31年ぶりのリーグ優勝、日本一を果たしたロッテ勢が内野手を独占した。内野手全部門を一球団で占めたのは92年の西武(清原、辻、田辺、石毛)以来、パで2度目となる。

 初受賞の
西岡二塁手(21歳3カ月)、今江三塁手(22歳2カ月)はともに両部門の最年少記録を更新した。西岡は遊撃手でベストナインを受賞しており、同一年度に別ポジションでベストナインとゴールデングラブに選ばれたのはパでは初。

 パは3年連続6回目の松坂投手(西武)が、リーグ最多受賞記録5(西武・東尾、阪急・山田)を更新。城島(ソフトバンク)は捕手部門の両リーグ連続受賞記録を7に更新した。
 セは横浜と広島がともに6年ぶりに受賞者を出す一方、巨人は2年連続受賞者ゼロ(2度目)。ベストナインとゴールデンクラブ賞でともに受賞者がなかったのは、巨人としては初めて。オリックス、楽天も受賞ゼロだった。
 
○ゴールデングラブ表彰選手○
◇セ・リーグ◇ 回数/票数   ◇パ・リーグ◇ 回数/票数
黒田博樹 (広) 初/66票 投 手 松坂大輔 (西) 6/83票
矢野輝弘 (神) 2/141票 捕 手 城島健司 (ソ) 7/131票
シーツ (神) 初/142票 一塁手 福浦和也 (ロ) 2/116票
荒木雅博 (中) 2/168票 二塁手 西岡 剛 (ロ) 初/67票
岩村明憲 (ヤ) 5/70票 三塁手 今江敏晃 (ロ) 初/123票
井端弘和 (中) 2/132票 遊撃手 小坂 誠 (ロ) 4/85票
福留孝介 (中) 3/157票 外野手 新庄剛志 (日) 9/104票
赤星憲広 (神) 4/134票 サブロー (ロ) 初/92票
金城龍彦 (横) 初/90票 大村直之 (ソ) 3/70票
有効投票者総数はセ=187、パ=142。回数は受賞回数。
新庄はセ・リーグでの受賞回数を含む。
 

▽福浦 今年は日本一になることができて、その中で守備でも評価されうれしく思う。来年もとれるようがんばりたい。
▽西岡 何で俺なんかな、と。優勝したのも評価してもらえたのだと思う。実力的にはまだまだなので、これからもがむしゃらにやりたい。
▽今江 プロ入りしてから一番欲しかった賞。素直にうれしい。他のうまい選手に引っ張られた。来年はもうちょっとエラーの数を減らしたい。
▽小坂 ここ何年か、けがでまともに1シーズン働けなかったので、この賞は遠い存在になっていた。うれしさ反面驚いています。
▽サブロー 守備を一番重要視しているので一番欲しかった賞。これをきっかけにこれからもずっと賞をいただけるようにしたい。

▽バレンタイン監督 よく何点取ったかということが重要視されるけど、それを何点防いだかというのがあって、初めて野球は成立する。

                                       2005.11.09

 

◆ 来季の日程を発表 ◆

 オープン戦は2.25開幕 3月末まで107試合 来春のプロ野球オープン戦日程が13日、発表され、開幕は2月25日(土)でロッテ−楽天(鹿児島)、阪神−オリックス(安芸)など5試合を行う。
 3月26日までに今年より4試合少ない107試合を予定。今年はすべてビジターだった楽天は倉敷、高松、静岡で計4試合を主催する。
 試合数が一番多いのは中日、横浜の21試合、最少はロッテ、巨人の15試合。公式戦はパ・リーグが3月25日、セは31日に開幕する。試合開始時間入りの詳細な日程は1月19日に発表予定。

                                       2005.12.13

 開幕カードはソフトバンク−ロッテ 06年公式戦日程決定 パ・リーグは9日、2006年の公式戦日程を発表した。セ・リーグより6日早く始まり、同年3月25日に日本ハム−楽天(札幌ドーム)、西武−オリックス(インボイス西武)、ソフトバンク−ロッテ(福岡ヤフードーム)で開幕する。(開幕戦は2004年の上位3球団が主催) 日本ハムは移転3年目で初めて地元で開幕を迎える。
 試合数は20回戦総当たりの100試合にセ、パ交流戦36試合を含め、今季と同じ136試合制。3度目となるプレーオフは10月7日から9日まで第1ステージ(3回戦制)、11日から16日まで第2ステージ(5回戦制)を予定。プレーオフの実施方法が変更される可能性もあるが、その場合でも同時期に日程を組み替えて行うという。2001年から「マンデー パ・リーグ」と名付けて実施してきた月曜日の試合開催は取りやめとなった。

 03年に開場した秋田こまちスタジアムでパ・リーグとしては初めて楽天−ロッテ戦(8月8、9日)を開催する。秋田県でパの試合が行われるのは02年のロッテ−西武戦以来。ロッテは主催試合をすべて本拠地の千葉マリンスタジアムで行うことになり、これは千葉に移転してからは初めて。

                                       2005.11.10

■ 開幕カードは阪神−ロッテ 06年交流戦日程決定 セ、パ両リーグは7日、2006年の交流戦日程を発表した。5月9日の開幕カードは今年の日本シリーズと同じ顔合わせとなる阪神−ロッテをはじめ、ヤクルト−西武、横浜−楽天、日本ハム−中日、オリックス−巨人、ソフトバンク−広島となった。

 2年目となる来季も5月9日から6月18日まで集中実施。各カードともホーム3、ビジター3の6試合ずつで、1チーム36試合、計216試合が行われる。雨天中止となった場合は、あらかじめ設けられた予備日、または6月19日から同22日の予備期間に組み込まれる。
 8日にはセ、9日にはパが公式戦の来季日程を発表。試合開始時間の確定した詳細日程は後日改めて発表される。

                                       2005.11.08

 

◆ 甲子園未出場組が快勝 ベストプレーヤーマッチ ◆

■プロ野球12球団選手が甲子園出場経験がある「甲子園」と、出場できなかった「熱闘」に分かれて対戦した『ベストプレーヤーマッチ2005』が5日、札幌ドームで行われ、甲子園未出場組が7-3で勝った。選手たちは高校球児のように、整列して試合開始前のあいさつ。開始時にはサイレンも鳴らされ、訪れた2万人から歓声が上がった。

甲子園未出場|024|0010007
甲子園出場 
000000102|3

(未)三浦、斉藤、三井、福盛、菊地原、江尻、林、永川、
小林雅−相川、日高、里崎
(出)ダルビッシュ、朝倉、坂元、
久保、真田、高橋聡、一場、藤川−実松、藤井、橋本

【勝】三浦 【敗】ダルビッシュ

【本】堀内2ラン(ダルビッシュ・2回)、稲葉3ラン(朝倉・3回)

 未出場組は2回、塀内(ロッテ)がダルビッシュ(日本ハム)から2ランを放ち先制。3回には稲葉(日本ハム)の3ランなどで4点を奪い、試合の主導権を握った。出場組は、9回に西岡(ロッテ)の犠飛などで反撃したが、及ばなかった。

▼ 塀内“今季1号” 伏兵・塀内がスター揃いのなかで観衆のド肝を抜いた。二回二死二塁の場面で右翼席に先制2ラン。公式戦でもなかった“今季1号”に「たまたま。何のプレッシャーもなかったので…」と照れ笑い。故障の小坂に代わっての出場で結果を出し、コーチを務めたバレンタイン監督も満足顔だった。10日開幕のアジアシリーズでも、今季出場15試合の24歳がカギを握りそうだ。

                                       2005.11.06

 

◆ 久保、新人王獲得 ベストナインにロッテから4人 ◆

■プロ野球の最優秀選手(MVP)に4日、セ・リーグは阪神の2年ぶりのリーグ制覇に貢献した金本知憲外野手、パは最多勝と最優秀防御率のタイトルに輝いたソフトバンクの杉内俊哉投手が選ばれた。ともに初受賞。最優秀新人(新人王)は史上2人目のシーズン200安打を達成し、首位打者に輝いたヤクルトの青木宣親外野手と、リーグトップの3完封を記録するなど、10勝3敗、防御率3.40の成績を残したロッテの久保康友投手が選出された。

久保:「プロに入るまえから、ずっと新人王を目標にしてきた。うれしい気持ちでいっぱいです」

 高校卒業後6年の社会人生活を経て入団したプロで10勝3敗、防御率3.40。“松坂世代最後の大物”という呼び名にふさわしい活躍を見せた。先発投手陣が豊富なだけに「なんとかついていかないと」と必死に取り組んだ結果が、1年を通じてのローテーション死守につながった。

 ロッテの投手では昭和25年の荒巻、同49年の三井に次いで3人目。いずれも、チームは日本一に輝いており、今季も“ジンクス”通り。日本一に新人王と入団前に描いていた夢を2つも実現させたとあって、「来年の目標をどう立てていい分からない」と苦笑い。それでも「来季はさらに強くなったロッテの一角を担いたい」とV2を誓った。

 ベストナインはパで過去最多に並ぶ7人が初受賞。ロッテから日本シリーズMVPの今江敏晃三塁手、堀幸一二塁手、西岡剛遊撃手、フランコ外野手ら4選手が選ばれ、セは阪神から打点王の今岡誠三塁手、赤星憲広外野手ら4人、最下位の広島から最多勝の黒田博樹投手と本塁打王の新井貴浩一塁手が初めて選ばれた。オリックスは阪急時代を含めて39年ぶり、巨人は12年ぶりに受賞者が出なかった。

▽二塁手のは18年目で初受賞。パ・リーグで最も遅咲きの受賞となった。堀は「今年がチャンスだと思っていた。1度はどうしても取りたかった賞ですからね」。今季は規定打席に到達し、打率3割をマーク。チームの勝利に貢献したことが評価された。

今江三塁手:「本当にうれしい。(日本シリーズの8打席連続安打は)偶然出てしまった記録。アジアシリーズでも日本代表として恥をかかないよう頑張りたい」

西岡遊撃手:「まさか今年選ばれるとは思っていなかったので、光栄です。来年はもっと走って、足でアピールしたい」

フランコ外野手:「とても興奮している。ベストナインという大きな賞をもらえることは素晴らしいことだし、本当にうれしい」

▽優秀監督賞を受賞したバレンタイン監督「マジックは選手が起こしてくれたもの。(アジアシリーズでは)日本の代表として、恥ずかしくないプレーを見せたい」

                                       2005.11.04

■ パ新人王最有力の久保が12月結婚 パ・リーグ新人王最有力候補の久保康友投手(25)が今オフ、結婚することが3日、明らかになった。相手は兵庫・神戸市在住の森永洋子さん(25)で、8年間の交際を実らせた。12月の大安に入籍予定で、挙式は来年オフに行う。

 ルーキーながら10勝3敗とロッテの31年ぶり日本一に貢献した久保にとって、公私ともに充実した1年となった。「まだ入籍日は決まっていないが、結婚します。これまで以上に頑張っていきたい」と笑顔で明かした。出会いは98年センバツ決勝で横浜松坂(現西武)と投げ合い、準優勝した関大一3年の時だ。友人の紹介から始まり、実に8年間、交際を続けてきた。

 「一緒にいて安心できる人です。付き合う時も、結婚も、自然とそういうことになった」と長距離恋愛をはぐくんできた。プロポーズの言葉は特別なかったが、互いに実家を行き来しており、昨年10月に相手の両親にあいさつを済ませた。洋子さんは地元で子供たちにピアノ指導をしていたが、このほど結婚に備えてやめた。久保が現在、寮住まいのため新居が決まり次第、入籍日を決める。洋子さんは「まじめで言葉は少ないですが、大切にしてもらっていることが良くわかる」と話した。

 今季は4月24日の楽天戦で、球団49年ぶりに新人の初先発完封勝利の快挙を達成。さらに新人55年ぶりの10勝をマークするなど、まさに歴史的な活躍を重ねてきた。新人王獲得も確実な状況だが、決まれば球団投手では74年の三井雅晴以来、31年ぶりになる。

 日本シリーズでは5戦目の先発が決まっていたが、4連勝で優勝が決まった。「投げたかったが、うれしかった。今年は結果こそ満点だったが、内容はまだまだ。ロッテの先輩投手を見ると、それを痛感する」と満足していない。「これが久保だ、といわれるようなウイニングショットを身につけたい」と結婚を機に飛躍を期す。

                                       2005.11.04

 

◆ パリーグ東西対抗戦 (11月3日、静岡・草薙) ◆

■パ・リーグオールスター東西対抗は3日、静岡県営草薙球場で1万3772人の観衆を集めて行われ、西軍(ソフトバンク、西武、オリックス)が9−8で東軍(ロッテ、日本ハム、楽天)に競り勝った。対戦成績は西軍の11勝5敗2分け。最優秀選手(MVP)には、先制打と勝ち越しの適時打を放った和田(西武)が選ばれ、賞金100万円を獲得した。

西軍|300|0004029
東軍
500010002|8

【勝】加藤 【S】馬原 【敗】久保

【本】今江1号3ラン(帆足・1回)、西岡1号ソロ(加藤・5回)、2号2ラン(馬原・9回)
   日高1号ソロ(久保・7回)、平野1号2ラン(ダルビッシュ・9回)

 試合は、西軍が1回に松中(ソフトバンク)らの4連打で3点を先制。東軍は直後に今江(ロッテ)の3ランなど一挙5点を奪って逆転した。しかし、西軍は3点を追う7回に日高(オリックス)のソロ、谷(オリックス)の犠飛などで追い付き、和田が勝ち越しの決勝打を放った。9回には代打平野(オリックス)の2ランで突き放し、逃げ切り勝ち。両軍合わせて24安打の乱打戦となった。

 また、ロッテを31年ぶりの日本一に導いたバレンタイン監督が、静岡でも熱烈な声援を受けた。「ロッテが全国的に認められてきた」とうれしそう。サインに応じ、試合前の本塁打競争では捕手役、試合中には三塁コーチを務めるなど精力的。「せっかく来ていただいたファンのために、できることはすべてやったつもり」と笑顔で話した。

▼ ロッテの若い力が躍動 今江3ラン、西岡2発  去就に揺れる指揮官の目の前でぶち上げた3発の花火。“ボビーチルドレン”がまたやってくれた。

 先陣はシリーズMVPの今江だ。初回、3点を先制された直後。2点を返してなお一死一、二塁で帆足の初球を迷いなく振り抜いた。静岡に集結したロッテファンで埋まる右翼席へ一直線に飛び込む逆転3ラン。「日本シリーズで最後まで野球をやっていたので有利だったんじゃないですか」とコメントまで憎い。今江が打てば黙っていないのが西岡だ。5回に右越えソロを放つと9回にも右越え2ランで、プロ入り初の1試合2発(3安打3打点)。「こういうお祭りごとしかホームランなんて狙えませんから。今江さんのMVPを阻止しようと思って打ちました」。チームの敗戦でMVPこそ逃したが、今江とともに優秀選手賞として賞金30万円などをゲットした。

 チームはアジアシリーズに向けて調整中も、気になるのは指揮官の去就動向だ。西岡は「もちろん残ってもらいたいけど、監督自身が決めること。僕らは信じて野球をやるだけ」。これで終わりじゃない。来季以降も同じユニホームで戦うことを信じている。

▼ 初芝、プロ最後の打席は遊飛 現役引退する初芝がプロでの最後の打席に立った。8回一死から代打で登場。馬原のオール直球勝負に遊飛に終わったが、スタンドから盛大な拍手を送られ、試合後はバレンタイン監督と抱き合った。アジアシリーズには出場しないため「最後の最後、堪能したよ。日本一になれてよかった」と晴れ晴れとした表情。今後についてはアジアシリーズ終了後に球団と話し合う。

                                       2005.11.03

■パ・リーグは2日、東西対抗で東軍が渡辺俊(ロッテ)、西軍は帆足(西武)が先発すると発表した。

                                       2005.11.02

■ パ東西対抗に初芝らが代替出場 パ・リーグは28日、東西対抗に出場予定だった東軍の福浦和也、堀幸一とSHINJO、入来祐作(日本ハム)が辞退したと発表した。代替選手として、小野晋吾初芝清橋本将が出場。西軍は馬原孝浩(ソフトバンク)が追加された。

【コーチ】ボビー・バレンタイン 【投手】久保、小野、渡辺俊 【捕手】里崎、橋本
【内野手】初芝、西岡、今江 【外野手】サブロー

                                       2005.10.28

 

◆ 大学生・社会人ドラフト ◆

 6巡目・相原と契約 宮田編成部長らが6日、大学・社会人ドラフトの6巡目で指名した相原勝幸投手(22=190cm87kg、右投げ右打ち、富士大)と岩手県花巻市内で交渉し、契約金4000万円、年俸800万円で契約した。背番号は「53」。これで同ドラフトで指名した4選手全員の入団が決まった。

                                       2005.12.06

 4巡目・川崎と契約 宮田編成部長らが5日、大学・社会人ドラフトの4巡目で指名した川崎雄介投手(23=180cm83kg、左投げ左打ち、ホンダ熊本)と熊本県で交渉し、契約金6000万円、年俸1000万円で契約した。背番号は「49」に内定した。

                                       2005.12.05

 3巡目・根元と契約 ロッテは30日、大学・社会人ドラフトで3巡目指名した根元俊一内野手(22=177cm75kg、右投げ左打ち、東北福祉大)と契約した。同日、宮田編成部長らが仙台市内で交渉し、契約金8000万円、年俸1300万円で合意した。背番号は「32」。

                                       2005.11.30

■ ロッテは4選手を指名 5巡目の古谷と契約 大学生や社会人を対象にしたプロ野球の05年度新人選手選択(ドラフト)会議が18日、東京都港区の新高輪プリンスホテルで開かれた。この日は希望入団枠を使用して既に入団が内定している9人が報告された後、49選手が指名された。

 ロッテは3巡目・根元俊一内野手(22、東北福祉大)、4巡目・川崎雄介投手(23、ホンダ熊本)、5巡目・古谷拓哉投手(24、日本通運)、6巡目・相原勝幸投手(22、富士大)を指名した。

▼宮田編成部長らが18日、大学、社会人ドラフトの5巡目で指名したばかりの古谷拓哉投手(24=180cm74kg、左投げ左打ち、日本通運)と東京都内の日本通運本社で交渉し、契約金6000万円、年俸1000万円で契約した。今ドラフトの契約第1号となった古谷は「すぐに来てくれて誠意を感じた。先発でやりたい。自信はある。日本一、アジア一になったロッテは今一番、勢いと実力のあるチーム。1年目の目標は新人王。将来的には球界を代表する左腕になりたい」と抱負を語った。

▼4巡目ホンダ熊本の川崎雄介投手は「アジア一のロッテに指名いただいて光栄に思う。1年目から先発、中継ぎ、抑え。どこでもやれるようにしたい」と抱負を語った。九州東海大2年秋から投手に転向し、社会人2年目の今年に開花。チームには同じ宮崎出身の黒木がいるが「打者に向かっていく姿勢を勉強したい」と早くも弟子入り志願もしていた。

▼3巡目・根本:「感謝の気持ちでいっぱい。こどもに夢を与えられるような、大きな選手になりたい」

                                       2005.11.19

■ロッテは17日、都内でドラフトの最終編成会議を行った。日本一らしく宮田編成部長は「今年の1軍戦力は充実している。割って入るのはたやすくない」と、即戦力というよりも競争を活性化してくれる存在となることを望んだ。指名は4〜5人で、3巡目候補の東北福祉大・根元内野手や日本通運・古谷投手のほか、富士大・相原投手や東京情報大の西村内野手ら15人程度をリストアップしているとみられる。

                                       2005.11.18

■ 3巡目は福祉大・根元 編成会議で大学・社会人ドラフト3巡目で東北福祉大・根元の指名を確認した。“隠密ドラフト”の方針を打ち出している宮田編成部長は選手名を伏せた上で「(根元は)競争を激しくしてくれる存在だと思う。それにしても巨人の動きが気になる」と警戒。巨人など数球団が獲得に動いているとあって、次世代を担う俊足好打の二塁手をチームとしては最上位で指名する考えだ。

                                       2005.11.18

■ 下位でNOMOク・柳田獲り ロッテがNOMOベースボールクラブの柳田殖生遊撃手(23=178cm、77kg、右投げ右打ち)を下位指名することが17日、明らかになった。柳田は50メートル6秒0、遠投120メートルと身体能力の高さを生かした俊足強打の内野手。福知山商3年夏に甲子園出場し、社会人のデュプロでは藤本(阪神)らとともに2年間プレーした。一時、野球から離れたが周囲の説得もあり、NOMOベースボールクラブで再開し、1番打者として今夏の都市対抗出場に貢献。初戦のJR東日本戦では敗戦の中、今ドラフト上位候補の右腕・松井から左翼線二塁打を放った。「体に力があって面白い」とロッテ関係者も話しており“雑草男”が、アジア王者に新たな風を吹き込みそうだ。

▼柳田を中日が5巡目で指名。NOMOベースボールクラブからは初指名となった。

                                       2005.11.18-19

■大学、社会人選手を対象としたプロ野球のドラフト(新人選手選択)会議が18日、都内で行われる。10月に行われた高校生ドラフトとは別枠で、即戦力の期待が高い選手を中心に指名される。
 会議はまず、希望入団枠(昨年までの自由獲得枠)で入団に合意している9選手の名前を読み上げ、次に同枠の行使を申請しながら選手と合意できなかった楽天だけが1巡目を指名する。2巡目は、高校ドラフトの1巡目を回避した球団に与えられるものだが、今回は回避する球団がなかったため実施されない。
 3巡目以降の奇数巡は下位球団からのウエーバー順(今回は日本シリーズで敗れたセ・リーグの広島から)に指名。偶数巡は、日本一となったパ・リーグのロッテから逆ウエーバー順に指名する。同枠の使用を回避したロッテと広島には高校ドラフトで2巡目の指名権が与えられている。
 ドラフトは今年、高校生と大学・社会人を分離。高校については既に38選手が指名されている。

                                       2005.11.17

 福祉大・根元を上位検討 ロッテが18日の大学生・社会人ドラフトで、東北福祉大の根元俊一内野手(22)の上位指名を検討していることが13日、分かった。

 根元は俊足好打の内野手で3、4年と日米大学野球の日本代表に選ばれている。13日の明治神宮大会・創価大戦では3番・二塁手で出場。希望入団枠で日本ハム入りが決まった八木から決勝の本塁打を放った。さらに50メートル5秒8の俊足に加え、堅実な守備も評価されている。

 ロッテは西岡、今江ら若手内野手が台頭しているが、二塁は西岡を回したり、堀、小坂のベテランに頼っているのが現状。次の世代の内野手として根元に早い段階から注目していた。

 ◆根元 俊一(ねもと・しゅんいち)1983年7月8日、東京都西多摩郡生まれ。22歳。小3から「瑞穂モンスターズ」で遊撃手、投手として野球を始める。花咲徳栄高で甲子園出場。東北福祉大では3年時に大学選手権優勝。3、4年と日米大学野球日本代表に選ばれた。177センチ、75キロ。右投左打。家族は両親と姉。

                                       2005.11.14

◆ 高校生ドラフト、契約状況 ◆

 高校生3巡目・末永と契約 宮田編成部長らが6日、高校生ドラフトの3巡目で指名した南京都の末永仁志投手と奈良市内で交渉し、契約金4000万円、年俸500万円で契約した。これで指名した4選手全員の入団が決まった。金額は推定。

                                       2005.11.06

 高校生4巡目・細谷と契約 宮田編成部長らが4日、高校生ドラフトの4巡目で指名した群馬・太田市商高の細谷圭内野手と太田市のホテルで交渉し、契約金3000万円、年俸500万円で契約した。背番号は未定。

                                       2005.11.04

 高校生2巡目・林と契約 1日、ロッテが高校生ドラフトで2巡目指名した福井商の林啓介投手の入団が決まった。宮田編成部長と山下スカウトが福井市内のホテルで交渉し、契約金5000万円、年俸600万円で契約を結んだ。

                                       2005.11.02

 高校1位指名の柳田と契約 日本一に輝いたロッテに高校生ドラフトで1巡目指名された青森山田高校の柳田将利投手が28日、同校で入団交渉を行い、契約金8000万円、年俸700万円で契約した。背番号は未定。

 同投手は日本シリーズを毎試合テレビで観戦し、「いい選手ばかりなので、その中にどうやって入っていくか考えないと一軍でプレーできないと考えた」と緊張した面持ち。それでも、「日本一のチームに入団できて感激。(巨人1巡目指名の)辻内(大阪桐蔭)より早く1勝したい。将来は日本一のピッチャーになりたい。記録をどんどんつくっていきたい」と力強い抱負を語った。

 宮田編成部長はファンも参加できる入団発表を12月中旬、千葉で実施することを検討していると明らかにした。柳田投手は来年1月、さいたま市で合同自主トレーニングに参加する。

                                       2005.10.28

◆ 今オフの故障者リスト・・・ ◆

福浦和也 1日、千葉市の病院で鼠径(そけい)ヘルニアの手術を受けたと発表。経過は良好で、2、3日後に退院する予定。

                                       2005.11.01

セラフィニ シーズン中盤から左足首の2カ所を疲労骨折し、じん帯も損傷。故障に苦しんでいたことをバレンタイン監督が明かした。交流戦の期間にひねったもので、痛み止めの注射を打ちながらの出場。「とても痛い日もあったはず。ものすごいガッツだ。ゆっくり休養してほしい」と監督。現在は米国に一時帰国しており、アジアシリーズには出場しない予定。

                                       2005.11.01

 

◆ 新入団選手 ◆

− 2005 大学生・社会人ドラフト指名選手 −

年齢 ポジション 投打 出身 背番号 交渉状況
3巡目 根元俊一 22 内野手 東北福祉大 32 11/30契約 契8000、年1300
4巡目 川崎雄介 23 投手 左左 ホンダ熊本 49 12/05契約 契6000、年1000
5巡目 古谷拓哉 24 投手 左左 日本通運 27 11/19契約 契6000、年1000
6巡目 相原勝幸 22 投手 右右 富士大 53 12/06契約 契4000、年800

− 2005 高校生ドラフト指名選手 −

年齢 ポジション 投打 出身 背番号 交渉状況
1巡目 柳田将利 18 投手 左左 青森山田 15 10/28契約 契8000、年700
2巡目 林 啓介 18 投手 右右 福井商 37 11/01契約 契5000、年600
3巡目 末永仁志 18 投手 右右 南京都 66 11/06契約 契4000、年500
4巡目 細谷 圭 17 内野手 右右 太田市商 59 11/04契約 契3000、年500

◆ 退団 ◆

来る人があれば去る人も・・・ 第二の人生に幸多かれ

− 戦力外通告選手 −

背番号 年齢 戦力外通告日 その後の進路
【外野手】 曽我部直樹 65 33 05.10.09 未定
【投手】 前田浩継 37 29 05.10.04 未定
【投手】 長崎伸一 49 25 05.10.04 未定
【捕手】 杉山俊介 93 28 05.10.04 未定
【外野手】 於保浩己 51 30 05.10.04 未定
【内野手】 澤井良輔 32 27 05.10.04 未定
【内野手】 原井和也 53 37 05.10.04 未定
【内野手】 ユウゴー(天野勇剛) 66 27 05.10.04 未定
【内野手】 富永旭 59 22 05.10.04 未定

− 自由契約・トレードなど −

背番号 年齢 自由契約通告日 その後の進路
【投手】 セラフィニ 42 31 05.12.05 再契約の方針
【内野手】 フランコ 4 36 05.12.05 再契約の方針
【外野手】 パスクチ 43 27 05.12.05 再契約の方針

◆ マリーンズ来季スタッフ ◆

一軍   二軍
2 ボビー・バレンタイン 監督 71古賀英彦
78西村徳文(三塁) ヘッド
79井上祐二 投手 88荘勝雄
82トーマス・ロブソン 打撃 75高沢秀昭
打撃補佐 72平井光親
87高橋慶彦(一塁) 走塁
85袴田英利 バッテリー 77吉鶴憲治
81園川一美 ブルペン担当
83フランク・ランペン 内野守備走塁 76佐藤兼伊知
78西村徳文(ヘッド兼任) 外野守備走塁 75高沢秀昭(打撃兼任)
1・2軍巡回コーチ : 89佐野嘉幸、90金星根

○:新就任 △:移籍 ◇:復帰 青字 は05年のポストからの変更です。

退団

11/8、大谷幸弘コンディショニング担当(46)が退団