* * * * Marines News 2005 * * * *

シーズン中のニュースを随時更新予定


 

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9/27 tue  28 wed   F−M   札幌ドーム

9/28 
M 1−3x F 渡辺俊−入来。初回、日本ハムが小笠原のソロHRで先制。直後の2回にフランコの一発で同点としたが、以降は毎回のように走者を出しながらも決定打を欠く展開。渡辺俊は6回を被安打5で投げきり、セラフィニが9回まで。延長10回からは藤田。11回一死一塁で代わった薮田が代打田中賢にサヨナラの2ラン。惜しくも球団記録の年間85勝には届かず。

9/27 
M 0−0 F 小林宏−須永。小林宏は9回2安打無失点、10奪三振と好投。一方、今季初登板の須永も9回4安打無失点の好投で、打線は2回、7回、8回と、3併殺で好機を潰した。延長後も薮田が2回を5奪三振、小林雅が最終回を締めドロー。これでソフトバンクとのゲーム差5以内が決定し、プレーオフのアドバンテージがなくなった。日ハムは5位が確定。

28日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「非常にいいシーズンを送ることができた。選手たちは少しでも上を目指そうと努力し、成長してきた」

27日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「勝利に等しい引き分け。打者は少しお休みだったが、そのぶん、投手がいい内容だったね。小林宏はあの内容なら、間違いなく(プレーオフ先発で)投げられる」
小林宏:「今日勝てば、明日楽になるとわかっていた。人生で一番の出来でした」

■28日 パリーグ全日程終了 個人タイトル決定 パ・リーグは28日、公式戦の全日程が終了し、個人タイトルも決まった。
【打撃部門】 和田(西武)が93年の辻(同)以来となる右打者での首位打者となり、最多安打とともに33歳で初めてタイトルを獲得した。松中(ソフトバンク)は2年連続の3冠王を逃したが、最多本塁打と最多打点を2年連続で獲得し、出塁率もトップ。盗塁王にはロッテの3年目・西岡が輝いた。
 【投手部門】 杉内(ソフトバンク)が最多勝に加え、渡辺俊(ロッテ)を振り切って防御率1位との「2冠」を達成。斉藤(ソフトバンク)は2年ぶりの勝率1位。最多ホールドは今季広島から移籍した13年目の菊地原が、最優秀救援の小林雅(ロッテ)とともに初のタイトルを獲得。松坂(西武)は自身の年間奪三振記録215を更新し、2年ぶりの最多奪三振を手にした。

◆2005年パ・リーグ表彰選手◆

▽首位打者  和田 一浩(西武)<初>.322
▽最多安打  和田 一浩(西武)<初>153
▽最多本塁打 松中 信彦(ソフトバンク)<2>46
▽最多打点  松中 信彦(ソフトバンク)<3>121
▽最高出塁率 松中 信彦(ソフトバンク)<2>.412
▽最多盗塁  
西岡 剛(ロッテ)<初>41
▽防御率第1位 杉内 俊哉(ソフトバンク)<初>2.11
▽勝率第1位 斉藤 和巳(ソフトバンク)<2>.941
▽最多勝利  杉内 俊哉(ソフトバンク)<初>18
▽最優秀救援 
小林 雅英(ロッテ)<初>31SP
▽最多ホールド 菊地原 毅(オリックス)<初>33
▽最多三振奪取 松坂 大輔(西武)<4>226

西岡:「プロ3年目以内に取りたかったのでうれしい。後半戦に出塁率が落ちて50盗塁できなかったので、来季は達成したい」
小林雅:「初めてのことであまり実感がない。30セーブ以上挙げても取れない年があったけど、何かの巡り合わせを感じる」

■28日 パ観客は1試合平均2万226人 パ・リーグは、6球団の主催試合観客動員数を発表。総数は前年比24.5%減の825万2042人で、1試合平均は2万226人。今季から実数発表に踏み切ったことで、前年比では数字上、大幅な減少となった。球団別の最高はソフトバンクの211万5977人(1試合平均3万1117人)、最低は楽天の97万7104人(同1万4369人)だった。1試合当たりの平均試合時間は3時間20分で、昨年より9分短縮された。ロッテの平均が3時間16分で最も短く、最長は日本ハムの3時間25分。

■28日 渡辺俊、最優秀防御率逃す 逆転で最優秀防御率を狙った渡辺俊だったが、かなわなかった。7回1/3無失点ならソフトバンク・杉内を上回る計算だったが、一回に小笠原の37号ソロを浴びてジ・エンド。渡辺俊は「残念ですが、数字には満足しています」と振り返った。チームも延長でサヨナラ負け。球団記録の85勝(昭和30年)にあと1勝及ばなかった。

■28日 イースタンリーグ優勝! イースタン・リーグは28日、ロッテが9年ぶり6度目の優勝を決めた。優勝へのマジックを「2」としていたロッテは巨人に2-1で勝ち、5試合を残して54勝36敗1分け。2位のインボイスが日本ハムに敗れ50勝41敗2分けとなり、残り3試合に全勝しても勝率でロッテを上回れない。ロッテはウエスタン・リーグ優勝の阪神とファーム日本選手権(10月8日、スカイマーク)を争う。

■28日 日本シリーズの開催要項を発表 プロ野球の日本シリーズ運営委員会が、今年度日本シリーズの開催要項を発表した。
 第1、2戦は10月22、23日にパ・リーグの本拠地、25日の第3戦から3試合はセ・リーグ本拠地で。29日の第6戦からパの本拠地に戻る。雨天中止の場合はその球場で順延。延長は15回制で、第8戦以降にもつれた場合は無制限。開始時刻はインボイス西武ドームが午後6時10分、そのほかの球場は6時15分。
 パ球場の入場券発売方法も発表され、プレーオフ第2ステージ進出が決まっているソフトバンクは10月2日から、第1ステージで対戦するロッテ-西武の勝利チームは第1ステージ終了後の12日から先行発売する。パ優勝チーム確定後の20日からは残券の一般発売となる。先行発売分は発券されず、予約番号の発行となる。

■27日 PO第1ステージの開始時間を発表 ロッテはプレーオフ第1ステージ(千葉マリン)の試合開始時間を発表した。10月8日、9日は午後2時、10日は午後6時の開始予定。

■27日 ボビー、今江の首位打者に期待 打率.316で、現在リーグ2位の今江のタイトル獲得にボビーも期待。トップの西武・和田は.322。和田が残り試合を欠場すると仮定すると、2試合ともに出場濃厚の今江は、7打数5安打で上回る。高いハードルに今江は「もう無理ですよ」と苦笑い。また、バレンタイン監督は和田に対してシーズン残り2試合の“出場勧告”を行った。首位打者獲得のため、終盤に欠場させる配慮は普通に行われているが、指揮官の発言は、選手時代の経験に裏付けられていた。

 1970年、当時ドジャース傘下3Aのスポケン・インディアンスでプレーしていたバレンタイン監督は、し烈な首位打者争いを展開。最終戦、ライバルがタイトルを確信して途中交代したのを尻目に、ボビーは3打席連続安打を放ち、逆転でリーディングヒッターの座についた。和田のオリックス2連戦の出場は未定だが「和田が休むことがあれば驚くし、非常に残念だ」と、指揮官の言葉には“逃げ切り”がアダになることをにおわせていた。

 ライバルを思いやるだけでなく、バレンタイン監督は和田と6厘差の2位につける今江の逆転にも自信を持つ。同監督が首位打者をとったシーズンは全試合フルイニング出場。激戦を経てもなおハイアベレージを維持した自信から「その日(最終戦)に安打を打つのは難しくなかった」という。今江も、毎試合のように先発オーダーを変えるロッテの中で、ここまで最多の130試合に出場。「今江は私と似たような状況だ」ボビーのひとみには、まな弟子が自身と同じ道を歩む姿が映し出されている。

 →→→ 28日、今江の首位打者獲得が絶望的となった。『6番・三塁』で出場したが4打数無安打、2併殺。打率を.314に下げ、1位の西武・和田と8厘差になった。「打ってやろうという気持ちが空回った。これだけ最悪だったから、明日はいいことがあるかな」と苦笑い。

■27日、加藤康介が登録抹消され、田中雅彦が登録された。

 

9/23 fri  24 sat  25 sun   E−M  フルキャストスタジアム宮城

9/25 
M 11−8 E 加藤−岩隅。初回、サブローの2ランで先制するが、2回鷹野・3回酒井のソロHRで同点に。4回、無死一三塁を継いだ小宮山は、藤井の三ゴロで勝ち越され、さらに連打でもう1失点。2-4で神田へ。5回は中軸の3連打で1点を挙げ差を詰めるが、ウラに山崎のソロHRで再び2点差に。7回、代わった吉田を攻め無死一三塁とし、フランコの遊ゴロで1点。里崎の二塁打で5-5の同点に。8回は二死満塁からフランコの2点二塁打で勝ち越し。さらにスンヨプの2点タイムリーで計4点を奪い、突き放した。が、ウラに藤田・薮田で3失点し、9-8の1点差に。9回に福浦の犠飛などで2点を挙げ、小林雅で逃げ切り勝ち。小野はチーム6人目の10勝目。首位ソフトバンクが西武に勝ち、マリーンズのシーズン2位が決まった。

9/24 
M 1−8 E 久保−一場。久保は序盤から制球に苦しみ、3回に一死満塁から犠飛と二塁打で3失点。4回にも高須にタイムリーを浴び、早々に降板した。7回には小野が1失点。8回は薮田が4連打され3失点。打線は8回の井上のHRで完封は免れたが、一場に完全に封じられ散発の4安打(小坂が3安打)で完敗。この1敗で単独首位が消えた。

9/23 
M 12−3 E 黒木−有銘。初回、福浦のソロHRで先制。4回にはサブローのタイムリーとパスクチの3ランで4点。5回に連打と犠飛で1失点。6回は戸叶から里崎の二塁打と大塚の2ランで3点。6回ウラに犠飛で1失点も、8回にスンヨプの3ランと西岡のタイムリーでダメ押しの4点。そのウラに黒木は連続二塁打で1点を失ったが、119球、被安打9、3失点で8回を投げきった。9回を神田が抑え、先発全員安打で快勝した。

25日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「5回までに10安打しながら十分な点が取れなかったが、その後も打線が爆発してくれた。同点での小野投入はチームに勝利をつけるため。その結果、小野が10勝となった。まだ札幌(日本ハム戦)が残っている。その2試合に全力を尽くすだけ」
小野:「(10勝は)意識はしてなかったけど、素直にうれしいですね。厳しい場面で流れを引き寄せるような投球を続けたい。5ゲーム差だけはつかないようにしないとね。あと2つ勝って球団記録(85勝)も塗り替えたい」
サブロー:「甘い球を逃さず打つことができた。昨日嫌な負け方をしていたから、先制できてよかったね」

24日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「9連戦の8試合目。疲れもあったのだろう。一場は若くて生きのいい投手。最後まで速球が衰えなかった。また気を取り直して、いい形で残り試合に臨みたい」
久保:「フォークボールが甘かった。レギュラー・シーズン最後の先発なので、いい投球をしたいと思っていたのに残念です。(今年を振り返って)良いときと、悪いときの波が激しかった。7回2失点くらいで抑えられる投手になりたい」
小坂:「調子がよくなかったので、甘い球を積極的に狙った」

23日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「攻撃陣はシーズン終了までに、もっと得点を重ねてくれるだろう。みんなが勝利に貢献してくれるのは、本当に望ましいことだ。福浦、パスクチの本塁打で勢いづいたね。順位はシーズンが終わってから考えること。ソフトバンク4連戦の後の気を抜けない試合で、しっかり戦ってくれたことを誇りに思う」
黒木:「(完投目前の降板に)今日で終わりじゃないし、ケガをしても仕方ないから。デーゲームでソフトバンクが勝ってたし、負けられない試合だったので、一生懸命投げました。プレーオフ登板ももちろん目指します」
福浦:「(初回に二死からソロHR)簡単に3者凡退で終わりたくなかった」
西岡:「後ろの打者がしっかりと還してくれるから僕の出塁が生きてくる。今は記録のことよりも、勝利が大事」
スンヨプ:「淡泊に終わる打線じゃない。勢いもあるし、粘りもあるよ」

■25日 小野、チーム6人目の2けた勝利 乱打戦を制し、小野が自身4年ぶり3度目の10勝到達。渡辺俊、小林宏、清水直、セラフィニ、久保に続く6人目の2ケタ勝利投手の誕生は、1956、63年の南海(現ソフトバンク)以来、42年ぶり。プロ野球史上3度目の大偉業だ。また、チームはこの日の勝利で84勝。昭和30年の球団記録、シーズン85勝にリーチをかけた。

■25日 楽天・田尾監督解任 楽天は25日、田尾安志監督と来季の契約を結ばないと発表した。3年契約の1年目で事実上の解任となった。田尾監督は公式戦の残り2試合は指揮を執るが、球団には残らず退団する見通し。田尾監督は昨年10月、50年ぶりの新規参入球団となった楽天の監督に就任。今季は38勝95敗1分け(25日現在)で、8月29日には最下位が確定。リーグで40年ぶりに90敗を喫するなどチームは低迷していた。
 球団側は後任監督について「現時点では未定。チームを強く出来る人を早急に選任したい」としている。元ヤクルト、阪神監督で社会人野球シダックス監督の野村克也氏らが浮上している。

■25日 レギュラーシーズン2位確定 パ・リーグは24日、ソフトバンクのレギュラー・シーズン単独1位、ロッテの2位が確定した。両チーム同率1位の可能性が消えたため、3位西武のプレーオフ進出も決まった。

 プレーオフの第1ステージ(3回戦制)は10月8日からロッテ-西武(千葉)を行い、勝者とソフトバンクが12日からの第2ステージ(5回戦制=ヤフードーム)でリーグ優勝を争う。

■25日、久保康友が登録抹消され、垣内哲也が登録された。

■24日 M単独首位消滅 H 1位・L 3位確定 パ・リーグは24日、首位ソフトバンクが西武に5-6で逆転サヨナラ負けしたものの、2位ロッテが楽天に敗れたため、ソフトバンクのレギュラー・シーズン1位が決まった。ただし、ロッテが同率1位で並ぶ可能性は残っている。勝った西武は4位オリックスが敗れたため、同3位が確定した。西武は24年連続Aクラス入り。

 ソフトバンクは残り3試合に全敗し、ロッテが残り3試合に全勝すれば両チームが86勝48敗2分けで並ぶ。パの規定では2チームが同率1位で並んだ時は、両チームでプレーオフの第2ステージ(5回戦制)だけを実施(前年度上位チームの本拠地で開催)。その場合、第1ステージ(3回戦制)は行わないため、西武は3位でもプレーオフには進出できない。

■24日、黒木知宏が登録抹消され、渡辺正人が登録された。

■23日 黒木、「今を楽しめ」初芝の言葉に奮起 3点目を失い、自らのふがいなさを責めていた時、三塁から初芝がマウンドへ歩み寄ってきた。「今を楽しめ」。この短い一言で黒木は冷静さを取り戻した。「ボクもリハビリが長くて、最近は一緒にプレーすることがなかった。懐かしかったよ」。8回、なおも一死二塁のピンチを封じて、マウンドを降りたジョニー。8回、119球はいずれも1、2軍を通して今季最多。「1軍の試合でこれだけ投げられたのは大きな収穫」と黒木は安どの笑みをこぼした。

 3被弾で6失点KOを喫した11日の西武戦から中11日。わずかながらに可能性があるチームのレギュラーシーズン1位だけでなく、黒木はプレーオフでの登板をかけて背水のマウンドに臨んだ。「もちろんプレーオフの登板を目指している。そのために少しでも投げられるというのを見せたかった」。立ち上がりは直球は144キロを計測。球威が衰え始めた終盤以降も「負けられない」という気持ちで自らを奮い立たせ、決定打を許さなかった。

 初芝は22日の千葉マリンで感動的な引退セレモニーを行った。だが、黒木は先発のため仙台に先乗り。ただ一人、ともに闘った戦友をたたえることができなかった。「正直、セレモニーの場にいたかった。ボクもリハビリが長かったし、初芝さんとも一緒にやってたから。初芝さんと勝ててホントに良かった」。その初芝が三塁で先発、再三の好プレーを見せた。「一緒に勝ちましょうと話した。思い出に残るゲームになる」という。復活のマウンドはこなしたが、右肩&右ひじの故障の恐怖との闘いは継続中。それだけに去り行く先輩の「今を楽しめ」の金言は、ジョニーの心に染みた。

■23日 49年ぶり83勝 先発全員安打、4発を含む14安打で12点を挙げ、今季の通算得点は727点。85年にマークした球団記録の720点をいとも簡単に更新した。これで今季83勝目。山内和弘、榎本喜八、田宮謙次郎らを中心に圧倒的な破壊力で「ミサイル打線」と呼ばれた60年の大毎が記録した82勝を抜き、球団史上3位の勝ち星を積み上げた。
 また、
西岡は5回、中堅フェンスを直撃する打球を放ち、50年に呉昌征がマークした11三塁打の球団記録に並んだ。

■23日 今江が左太もも裏の張りで欠場 今江敏晃内野手が23日の楽天18回戦(フルスタ宮城)を欠場した。左太もも裏に張りを訴えたため。24日の出場は様子を見て決める。

 

9/19 mon 20 tue 21 wed 22 thu   M−H  千葉マリン

9/22 
M 1−7 H 清水直−高橋秀。清水直は立ち上がりに連打から失点を許すと、2回には宮地に2ラン。ウラに今江二塁打・橋本のタイムリーで1点を奪うが、3回に2本のソロHRで、引き離される。5回に松中にタイムリーを浴び、清水直は降板。小宮山も7回に1点を失った。打線は4回二死二三塁、5回二死三塁、6回二死満塁と再三の好機を逃がし、6回途中からは三瀬・馬原の継投でかわされた。高橋秀はプロ初勝利。4連勝ならず、ゲーム差は3に広がった。また、試合後には初芝の引退セレモニーが行われた。

9/21 
M 13−3 H セラフィニ−田之上。2回、無死満塁からカブレラのタイムリーで今日もホークスが先制。が、5回、先頭サブローの安打からフランコの2ランで逆転。さらに一死満塁とし、西岡のセンター前で1点を追加。ここで代わった佐藤から堀が会心の満塁アーチ。さらに3連打で1点を挙げ、この回打者13人、9安打で一挙8得点。6回に1失点し、セラフィニはこの回で降板。7回には今江の3ラン。8回表に1点を失うも、ウラに2点を返し、計14安打13得点。9回を小宮山が3人で抑え、直接対決3連勝。7月1日以来の2ゲーム差以内に迫った。

9/20 
M 5−3 H 渡辺俊−和田。4回、松中のソロで今日も先制されるが、そのウラに二死からサブローが内野安打。里崎の二塁打で追いつき、今江のタイムリーで逆転。6回にまたも松中の一発で同点とされるが、ウラに二死からサブローが三塁打。続く里崎の二塁打で勝ち越し。7回には二死一二塁から福浦の2点二塁打で突き放し、和田をKO。粘投の渡辺俊は7回途中で降板、藤田・小野と継投し、9回は小林雅。一死後に3連打を浴び失点すると、薮田へ。一死一三塁から二者を抑え逃げ切った。大毎時代以来、45年ぶりの81勝目。連勝で首位とのゲーム差は3.0に。

9/19 
M 9−5 H 小林宏−斉藤。2回、城島のソロで先制され、3回にも1失点後に城島に3ランを浴び、0-5。しかし4回から反撃開始。サブロー二塁打・フランコタイムリーで、まず1点。
スンヨプの2ランの後、パスクチ内野安打・橋本適時二塁打で、この回4得点。5回は一死二塁からフランコのタイムリーで同点に。6回は一死満塁から福浦の2点打でついに勝ち越し。サブローの犠飛で8点目。8回は西岡・サブローでダブルスチールを決め1点を追加。小林宏は5回途中で降板したが、以降4投手がきっちり抑えて今季初の5点差逆転勝ち。今季最多の観客のなか、34年ぶりの80勝に到達。

22日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「清水直はホームランに苦しめられるシーズンを送っているが、今日の試合もそれが表れた結果だと思う。この4連戦はどの試合も非常にすばらしいプレーを見せてくれた。残り試合も、これまで通り、いい野球をしていきたい」
清水直:「チームがいい流れで来ていたのに、それを壊してしまい申し訳ない。それ以外、何もありません。大事な試合だったので本当に悔しいです」

王監督:「雰囲気はロッテが上回っていたけど、みんなが必死さを表してくれた。高橋秀はチームが苦しい時にいい投球をしてくれた。残り試合から考えたら、この勝ちは大きいよ」

21日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「シーズンが始まって以来誇りを持って戦い、選手全員の自信が高まっている結果がしっかり表れた。もちろん監督も「良いチーム」だと自信を持っている。今日に限らなくても、チームにはいい勢いを感じているよ。順位を考えるのは最後が終わってから。まずは明日の試合にベストを尽くす」
セラフィニ:「感じは悪くなかったが、相手が強いチームなので、際どいところを狙って投げた」
フランコ:「最初から行こうと思っていた。“スーパー弾丸”の当たりだったね」
サブロー:「こんな緊張感のある試合で燃えない者はいない。連勝していた時とも違う。今は本物になっていると思う」
:「(満塁HRは)狙っていなかったけど、自然にうまくバットが出てくれた。芯に当たって『入ってくれ』と。ちょっとタイミングが抜かれた感じだった。相手が相手。何点あってもいらないということはない。ここで負ければ、もう終わりのつもりでいる。3つ勝ったといっても、明日負けたら意味がないですから。プレッシャーがないということはないけど、それより楽しいですよ。この時期まで注目されて強い相手と戦えるなんて」

王監督:「点の取り方が下手くそだ。思い通りにいかない。思わぬ3連敗だ」
松中:「僕らには首位の意地がある。明日は3試合分のお返しをしたい」

20日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「渡辺俊が粘り強く投げる姿勢が守備陣の好プレーにつながった。(小林)雅は背中に張りがあるようだったので、球が浮いていると判断した。薮田は期待通りのピッチングだった。(抑えとしての)薮田の投入は、今日が最後だと期待している」
渡辺俊:「調子は悪くなかったし、思い通り投げられた。(松中の本塁打は)失投というより、うまく打たれた感じ。でも、誰に打たれても勝てばいいんです。こっちは勝つしかない。でも、追われる方がつらいはず」
福浦:「(7回、堀が敬遠され)あそこは燃えた。何とかしなくちゃと思ったし、打った瞬間は抜けてくれと思った。みんなが喜んでくれたからね。明日も絶対に勝ちます」
里崎:「我らがマリーンズに徐々に風が吹いています!(4回の二塁打は)ホームランだと思ったけどノーパワーでした。帰って腕立てしときます。前のバッターのサブが打つ限り、自分もついていきます。今年1年の戦いが集約された4連戦。勝つと負けるでは全然違いますから。ここまで来たら4連勝して、1位になってプレーオフに出ます!」

王監督:「まだこっちが3ゲームリードしているのに、何か逆のような感じなんだな。こっちが優位に立っているんだから、切羽詰ったような攻撃、投球をしなくていいのに」

19日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「打線はずっと諦めずに打っている。リリーフもよく抑えてきた。今日はこの2つのキーで勝った。シーズンの順位について話すのは、シーズンが終わったとき。いまは、一番いいところにいけるよう、がんばるだけさ」
小野:「絶対に抑えてやるという気持ちだった。最高の仕事ができました」
スンヨプ:「完ぺきなタイミングで打てた」
福浦:「消極的じゃいい結果は出ない。本当に何とかしたかった。最後の直接対決だし、打てて本当によかった。4連戦の初戦を勝つのと負けるのでは、お互いにとって大違い。ここまできたら全部勝ちたいね」

王監督:「流れは最高だったんだけどね。勝負の世界は何が起こるか分からない。気持ちを切り替えて頑張りましょう」

■22日 初芝が引退会見 今季限りでの現役引退を表明していた初芝清内野手が、千葉マリンで正式に引退会見を行った。17年間の現役生活を振り返り、「マリンスタジアムのこけら落とし(91年3月24日のオープン戦、対巨人)で球場第1号を打ったこと」と感慨深げに語った。

 試合では6回に代打で登場、2打席無安打に終わったが、試合後には今季のホーム最終戦にあわせて引退セレモニーが行われた。チーム一の人気を誇った初芝は「皆様に愛されて……本当にありがとうございました。世界一のファンの前で17年間やれて、感謝でいっぱい。これから日本一という最後の夢が残っています。それを実現した後に、バットを置きたい」と目に涙を浮かべながらあいさつ。長男・隼君(12)ら3人の子どもから花束を受け取り、場内一周。2万8249人のスタンドからは“初芝コール”が沸き起こった。
 バレンタイン監督も「日本で引退セレモニーを見たのは初めて。球団に長く貢献した選手にふさわしい」とたたえた。

■22日 ソフトバンク城島が骨折 ソフトバンクの城島健司捕手は、ロッテ20回戦の7回の打席で、自打球を左足のすねに当て、そのまま退いた。千葉市内の病院でレントゲン検査を受け、「左足けい骨骨折」と診断された。
 全治など詳細は不明で、23日に福岡市内の病院で精密検査を受けるが、今季のレギュラーシーズン残り5試合やプレーオフへの出場は絶望的となった。

■22日 「メキシカンピラフ」弁当発売 ロッテの応援弁当「メキシカンピラフ」が10月8日から、千葉県内のファミリーマート248店舗で発売される。税込みで430円。

■21日 日本ハム 元ロッテの大村氏を招へいへ 日本ハムが来季の1軍外野守備・走塁コーチとして、元ロッテの大村巌氏(36=評論家)の招へいを検討していることが分かった。
 大村氏は北海道・東海大四出身。87年ドラフト6位でロッテに入団し、プロ16年間の通算成績は441試合に出場し打率.268、36本塁打、174打点。03年に現役を引退、昨オフは日本ハムが北海道一円で展開している野球教室の担当スタッフとして球団入りを持ちかけられたが、条件面で折り合わなかった。

■19日 初芝、今季限りで引退 コーチ就任が濃厚 初芝清内野手(38)が、今季限りで現役を引退することを表明した。本拠地・千葉マリンでの最終戦となる22日のソフトバンク戦で引退セレモニー及び正式な引退会見を行う。初芝はこの日の試合前にバレンタイン監督、瀬戸山球団代表らと会談。「今年の春季キャンプから体力的なものを感じて、(引退を)選択肢に入れながらやっていた。若い力が出てきたことで決心しました」と話し、プロ17年目で現役生活に終止符を打った。

 初芝は東京・二松学舎大付高から、社会人の東芝府中を経て1989年にドラフト4位でロッテに入団。2年目から主力としてプレーし、95年には80打点で打点王に輝き、ベストナインを獲得。チームの2位躍進に貢献した。03年から代打で活躍し、昨年6月には通算1500安打も達成。今年も勝負強い打撃でチームの快進撃を支えた。「どれだけチームに貢献できるか考えて準備はしてきた。プレーオフも残っているので全力で力になりたい。日本シリーズにも行って完全燃焼したい」と初芝。今後は未定だが、指導者としてバレンタイン政権を支える可能性が高い。

 19日現在の通算成績は、実働17年で1726試合に出場し、1523安打、232本塁打、879打点、打率2割6分5厘。

■19日、ベニー高木晃次が登録抹消され、パスクチ川井貴志が登録された。

 

9/17 sat  18 sun   M−L   千葉マリン

9/18 
M 3−8 L 加藤−宮越。初回、カブレラの二塁打で1点を失い、3回にはフェルナンデスにタイムリー。制球に苦しむ加藤は、5回を被安打5、2失点で降板。6,8回に小宮山が1点ずつを取られ、9回からの川井は6連打で4失点。8点差の9回に大塚のソロとサブローの2ランで得点したが、時すでに遅く完敗。2回途中に里崎の打球を受け交代した山岸に、打線が7回まで走者も出せなかったのが響いた。

9/17 
M 6−0 L 久保−西口。初回、小坂三塁打・堀犠飛で早々と1点を先制。さらに二死二三塁から今江が2点打。2回は一死三塁から小坂のタイムリーで1点。4回にスンヨプがソロを放つと、この回途中で西口は降板。5回は一死満塁から今江の併殺崩れの間に1点を追加。久保は初回の一死満塁を抑えると波に乗り、2回からは低めに球を集め、連打も許さず西武打線を5安打完封。108球で投げきり、今季3度目の完封で10勝目。

18日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「零封を逃れたのは、選手のプライドのためにはよかったが、(もっと)打てば取り返せていたと思う」

17日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「(久保の)自信はいずれ回復すると信じていた。それだけの力を持った選手」
久保:「(初回、和田が)抜けた球を打ち損じてくれた。あれが大きかった。ずっと9勝で止まっていたので、素直にうれしいですね。時間がかかった分、重い1勝です。これまでは6〜7回くらいを投げてゲームを作れればいいと思っていたけど、今日は初回から勝ちにいくという意識で戦った。今の目標は優勝。みんなで笑える瞬間を目指したい」
スンヨプ:「先頭打者だったので、なんとか出塁してチャンスをつくりたかった。素直にバットが出てくれた。残り試合、何とかチームの勝利のためにいい本塁打を打ちたい」
小坂:「(適時打は前打者の)橋本がしっかり送ってくれたし、(走者の)ベニーもいい走塁だったし、何とか返したいと思っていた」
井上投手コーチ:「久保は見事に締めくくってくれたね。今日は制球もよかったし、しっかりコースを突いていた」

■17日 久保、新人王当確の2けた勝利 久保が今季3度目の完封で10勝目。1950年(当時毎日)の荒巻と榎原以来、球団55年ぶりという新人2けた勝利を達成した。関大一時代の98年センバツの決勝で投げ合った松坂(西武)が新人時代にマークした2完封も超え、球団新人の3完封は56年に中西が5完封して以来、49年ぶり4人目のことだ。また、デーゲームは5試合登板し、4勝無敗。しかも33回無失点。「社会人時代(松下電器)は夜に試合をやらないので慣れている」という。新人王はほぼ確実となったが、ロッテで新人王投手は過去2人(50年荒巻、74年三井)。誕生した年はいずれも日本一に輝いている。

 これで渡辺俊、小林宏、清水直、セラフィニ、久保と10勝投手が5人に。球団初の快挙に、バレンタイン監督は「これだけの先発陣がそろうのはすごい」と興奮気味だった。報道陣からは「プレーオフでの先発選びに悩むのでは」との質問も出たが、バレンタイン監督は「それはまだ先のこと。誰が投げても、信頼できる投手であることに変わりはない」と自信たっぷり。

■17日、塀内久雄が登録抹消され、井上純が登録された。

■16日 本拠地最後の6連戦でチャリティー ロッテが、大型ハリケーン「カトリーナ」で被害を受けた米ルイジアナ州ニューオーリンズや、台風14号で損害を受けたキャンプ地・鹿児島県へ、義援金を送ることを発表した。
 17日からの西武、ソフトバンク6連戦を対象に、千葉マリンでロッテが販売する小冊子、マッチカード・プログラム(1部100円)の収益の一部を、赤十字社を通じて被災地へ送る。荒木企画広報部長は「被災地への支援は世界的な流れになっているので、少しでも力になりたい」と語った。
 また、米国出身のバレンタイン監督は、個人的に援助を募り、被災地で実際に支援活動をする知人に手渡す予定。「ニューオーリンズではすべての財産を失い、食べ物すら困窮している人たちがいる。私は知人が面倒を見ている4家族15人を救いたい」と監督。
 01年に起きた米同時多発テロでは、孤児となった少年2人を養うなど、チャリティー活動に積極的な同監督。監督主催のチャリティーサイン会や、知人の支援活動状況などを球場正面で報告して募金を呼びかけることを検討している。

 →→ 24日、バレンタイン監督が募っていたハリケーン「カトリーナ」の義援金が、62万1100円集まった。これに同額を加えた124万2200円を、知人が世話する被災者の4家族に送る。

■16日 17日から2連戦 ヨン様映画予告編 ロッテは17日からの西武2連戦(千葉マリン)で、韓国人気俳優のペ・ヨンジュン主演の映画「四月の雪」(17日公開)の予告編を放映する。両日の内野席入場者の先着1000人には、同映画のうちわをプレゼント予定。女性ファンが押し寄せるのは確実で、球団関係者は「みなさんにスタジアムに来ていただきたいですね」と観客動員増に期待を膨らませた。

 また、映画「がんばれ!ベアーズ/ニュー・シーズン」(23日公開)の予告編も放映。子供向けにフリスビーのプレゼントも用意している(両日先着250人)。プレーオフ逆転1位通過に向けて、1試合も落とせない戦いが続くロッテだけに、ファンの声援は何よりの力になる。主婦層、ちびっ子にも魅力的な同カード。試練の9連戦は超満員の中でスタートしそうだ。

■15日 甲子園組と未出場組が対戦 11月5日に札幌ドームで 日本野球機構は、高校時代の甲子園出場経験の有無で分けられたプロ選手が対戦する「ベストプレーヤーマッチ2005」を11月5日午後1時から札幌ドームで開催すると発表した。甲子園組では松坂(西武)今岡(阪神)ら、未出場組では上原(巨人)城島(ソフトバンク)らが候補となり、出場選手各25人や監督はシーズン終了後に選出される。
 前日4日には優秀選手が表彰されるプロ野球コンベンションを同ドームで開催。5日の試合の内野指定席購入者が表彰式に招待され、ファン感謝イベントも行われる。表彰式の公開はこれまで日本野球機構の招待者などに限られており、今回は初めて一般のファンに公開される。

 

9/13 tue  14 wed   Bs−M  スカイマーク

9/14 
M 6−4 Bs 初回、橋本が先制の3ラン。2回は無死二塁から里崎のバントヒットと悪送球で1点。さらに一死一三塁とし、堀の三ゴロの間にもう1点を追加。3回に下山のHRで1点を返されるが、6回に二塁打と2つの犠飛で突き放す。しかし、そのウラにセラフィニが無死からの5連打を浴び3失点も、その後は小野・薮田・小林雅の継投で逃げ切った。セラフィニは来日初の2ケタ10勝目、対オリックス戦は4連勝。

9/13 M 3−2 Bs 渡辺俊−川越。3回二死からの連打で1失点。4回先頭の堀のHRで追いつくが、ウラにまたも二死から1失点。7回にスンヨプのHRで再度同点に。8回途中で渡辺俊は降板、藤田へ。9回ウラにブランボーのあわやサヨナラHRという飛球もあったが、2-2のまま試合は延長へ。10回はお互い一死二塁を生かせず。11回表は堀・サブローの安打で一死一三塁とし、里崎の中犠飛で代走西岡が生還。勝ち越しに成功。ウラは小林雅が走者2人を出すが、最後は村松をフォークで三振。10回途中から登板の薮田が7勝目。チームは対オリックス戦7連勝。

14日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「橋本のホームランが大きなリードになった」
セラフィニ:「(10勝目の)期待がかかっていたからね。とてもハッピーだよ」
橋本:「今年一番の完ぺきな当たり。チャンスで打てていなかったのでうれしいです」

13日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「どの選手もガッツを持って、お互いのミスを補っていた」
里崎:「おいしい場面。最低限の仕事ができました」

■14日 17年ぶり、2ケタ勝利4投手 セラフィニが10勝目を挙げ、渡辺俊、小林宏、清水直に次いで、チーム4人目の2ケタに到達。4投手の2ケタ勝利は、昭和63年以来、17年ぶり6度目の球団タイ記録だ。豊富な先発陣ゆえにローテーションを最大7人で回すこともあった。登板間隔はあき、登板数は減ったが、先発投手は全員、勝率5割以上をマーク。“ゆとり登板”が見事に実を結んだ。

 首位ソフトバンクの3人を上回る4投手の2ケタ勝利。しかし、ただ上回っただけではない。現在久保が9勝、小野が8勝。2ケタ投手が6人になっても不思議はない。17年前は最下位に終わったが、今年はここまで2位。チーム防御率はリーグトップ。ロッテ史上最高の“投手王国”誕生は目前だ。

 「リリーフがしっかり抑えてくれたことに感謝したい。4人目?みんな防御率もいいし、投手陣がよくがんばっているね」(セラフィニ)
 「投手がすばらしい仕事をしているが、もちろん捕手も同様に評価している」(バレンタイン監督)

■13日、川井貴志が登録された。

■12日、黒木知宏が登録抹消された。

■12日 プレーオフ前日にファンと集会 シーズン2位以内を確定させているロッテが12日「プレーオフ・プロジェクト」を立ち上げ、プレーオフ前日にファンを集めた決起集会を行う方針を固めた。今季を振り返る映像を流しながら、立食パーティー形式で一丸ムードを高めるというアイデア。最大で1万人のファンを集めたい考えで、瀬戸山球団代表も「さすがに選手は無理と思うが、バレンタイン監督には顔を出してもらえるようにお願いする。交流戦の優勝もあったし、映像でプレーバックできれば面白い」と乗り気だ。

 プレーオフ第1ステージは10月8日からで、第2ステージは同12日から。最終順位が1位か2位かで登場するステージは違うが、いずれにしてもその前日に、本拠地・千葉マリンに隣接する会場で行う予定。千葉マリン自体は試合準備で不可能なため、周辺のホテルやイベント会場を候補に調整を進めている。それ以外にも千葉マリンの駐車場などのスペースを利用した屋外バージョンも検討中。荒木企画広報部長は「屋内なら天気の心配はないが、屋外の魅力も捨てられない。球場から白の布を張って、プロジェクターを使って映像を流すとか」と具体的なプランも披露した。

 

9/10 sat  11 sun   L−M  インボイス西武ドーム

9/11 
M 4−6 L 黒木−帆足。初回、一死二三塁から四番サブローのタイムリーで先制。続く里崎の犠飛で1点を追加。2回には大塚のソロで加点するが、ウラに一死満塁とした黒木は中村に満塁弾を被弾。3回先頭の堀のHRですぐに追いつくも、ウラにカブレラ・和田の連続HRで突き放され、黒木は4回途中で降板。この後、両二番手投手が試合を立て直し、加藤は9回まで被安打1の好投。しかし、3回途中から登板の宮越も好投で打線が捕らえられず、終盤も継投で逃げ切られた。4回以降はわずか1安打。最後は三者三振で試合終了。

8/16 
M 8−4 L 清水直−西口。初回に西武が1点を先制。3回にフランコの3ランで逆転するが、ウラにフェルナンデスの2ランで同点。4回は併殺崩れの間に勝ち越されるも、直後の5回、一死三塁から西岡の二塁打で再度同点に。7回、西口から代わった正津を攻め、小坂安打・ベニー四球から西岡のタイムリーで勝ち越し。さらに一死満塁とし、サブローの2点タイムリーで突き放した。8回には大塚のソロで加点。清水直は7回途中で降板したが、4年連続の2けた勝利。終盤は継投で逃げ切って、9年ぶりの西武戦勝ち越しが決定した。

11日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「ヒットにならない、いい当たりはあった。スイングはできている」
黒木:「みんなの勝ちたいという気持ちが伝わってきたにもかかわらず、士気を下げる投球をしてしまった」

10日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「(清水直は)これまでやさしい試合はなかった。点を失いながらも、ふんばってくれた」
清水直:「悪い中、勝ちを引き寄せることができた。調子はよくなかったけど、野手に助けられました」

■11日、神田義英が登録抹消され、黒木知宏が登録された。

■10日 スンヨプ、来季も日本でのプレーを希望 李スンヨプ内野手が来季以降も日本でのプレーを望んでいることが分かった。韓国LGなどで監督を務め、現在ロッテで李を指導している金星根コーディネーターが「これからも日本でプレーしたいと言っている」と明かしたもの。李は今季でロッテとの2年契約が終了するが、チームに残留する可能性が高まった。

 ただ、球団側との具体的な交渉は、まだ行われておらず、宮田編成部長は、「ありがたいが、今はシーズン中。1選手の契約について発言するときではないので」と話すにとどまった。

■9日 黒木&清水直 新旧エースで西武をプレーオフ圏外へ ロッテは10日からの西武2連戦(インボイス西武)の先発に、清水直行投手、黒木知宏投手を起用。“新旧エース”で2連勝を決めて、一気に西武をプレーオフ圏外に追いやる構えだ。

 プレーオフ第1ステージは2敗すれば敗退が決定するだけに、松坂、西口の両エースを持つ西武は非常に危険な存在だ。今季、対西武には10勝6敗のロッテだが、松坂、西口にはそれぞれ1勝2敗、0勝1敗。さらに西武は昨年、プレーオフ第1ステージから勝ち抜き、日本一になった自信を持っている。

 一方、オリックスには現在6連勝中。ガルシア、谷、村松ら主力が不振で、安定した先発投手もJPのみとあって、くみし易い相手であることに間違いはない。

 機は逃さない。清水直は今年こそ対戦はないが、昨年は王者レオ相手に4戦4勝。8月28日のオリックス戦(千葉マリン)で復活勝利を挙げた黒木も「肩、ひじは問題ない。これから盛り上がっていきますよ」と気合をみなぎらせる。31年ぶりのVロードをスムーズに駆け抜けるためにも“危険分子”は早めに摘み取る。

 「やっぱり黒木はここ一番の大舞台に強いしね。何といっても彼のカリスマ性が、敵地で発揮されるとボビーは判断したんだよ。敵地であるインボイスをホームに近い形にしたい。黒木が投げるとなれば、ビジターのスタンドでもロッテファンが詰め掛けてくれる。今年の快進撃はファンの大声援あってのものだからね」(球団関係者)

■8日 黒木、11日のL戦に登板 黒木の復帰第2戦が、11日の西武戦(インボイス)になることがわかった。勝ち投手となった8月28日のオリックス戦後は「投げさせてもらっているのか二軍での成績が評価されているのか分からない」と不安を口にしていたが、バレンタイン監督が再昇格を決意。オリックス、そして次回の西武のどちらかが、プレーオフ第1ステージでの対戦相手となることが濃厚なだけに、ジョニーが苦手意識を植えつける。

 

9/6 tue★  7 wed   M−E  千葉マリン

9/7 
M 6−5 E 久保−朝井。台風14号の影響で強風が吹き荒れ、風速計は常時10m越え。初回に1点を失ったが、3回に一死満塁からサブローのライト前で追いつくと、フランコが勝ち越しの2点二塁打を放ち、朝井をKO。続く今江の犠飛とスンヨプのタイムリーで計5点を挙げた。このまま楽勝かと思いきや、4回に1点を失うと、5回に4長短打で追いつかれ、ここで久保は降板。またも10勝目はお預け。6回は一死一三塁で小坂の二ゴロの間に今江が生還し、勝ち越しに成功。このリードを継投で守りきり、競り勝った。同点の5回二死二三塁で登板した小野が2回を無安打無失点に抑え、7月26日の西武戦(金沢)以来の8勝目。小林雅が26セーブ目。チームは自力で同率1位となる可能性が復活した。

9/6 
M 0−2 E セラフィニ−岩隅。序盤はともにノーヒットの投手戦。6回に西岡の二盗・三盗で一死三塁としたが、堀・福浦が倒れ無得点。7回表の二死満塁をしのぎ、ウラに二死三塁とするも、スンヨプが中飛。0-0の8回、一死後の連打でセラフィニから薮田へ。吉岡の安打で満塁とされると、山崎に痛恨の2点打を浴びた。岩隈は8回途中でマウンドを降りたが、後続の吉田・福盛からも得点できず。

7日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「中継ぎ陣がすばらしい仕事をしてくれた。小野は昨年も中継ぎ経験があるし、してほしい仕事をしてくれる。もちろん抑えも。攻撃も4点差を追いつかれた後、あきらめずに勝ち越してくれた」
小野:「久しぶりに自分の投球ができた。難しい場面ででないといけないので大変だけど、いい仕事ができました。やっぱり1位でプレーオフに出たい。残り1カ月、いろんな場面で勝利に貢献したい」

6日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「どちらの先発もいい内容だった。得点が必要な場面で相手にヒットが出て、うちに出なかっただけ」

■6日 福浦、左ひじを打撲 福浦和也内野手が楽天17回戦(千葉マリン)の5回の守備で、ファウルフライに飛び込んだ際、左ひじを打撲。痛みがひかないため、5回の第3打席後、交代した。病院には行かず、アイシング治療で様子を見る。

■6日 東西対抗は11.3静岡 パ・リーグは「オールスター東西対抗」の開催要項を発表。試合は11月3日正午から、草薙球場で開催(雨天中止)。監督はオールイーストが日本ハム・ヒルマン監督、オールウエストは西武・伊東監督。出場選手は10月中旬に発表する。昨年は球界再編問題で選手側との調整がつかず、準備期間の都合で中止された。

■5日 プレーオフのチケット発売 プレーオフ進出を決めたロッテは、千葉マリンスタジアムで開催されるプレーオフのチケットを、28日から発売すると発表した。
 料金は3000円の内野指定席など4種類で、発売方法や発売場所は後日発表される。
 23日までにレギュラー・シーズンの順位が確定しない場合は、10月3日から発売する。問い合わせは 03(3532)3068

 ロッテが再び“ファン総動員作戦”を決行する。バックネット裏を含めた内野指定席を3000円、内野2階と外野は「応援席」と題し1500円の激安価格で販売して、球場中をロッテ・ファンで埋め尽くすつもりだ。

 熱きファンの集結を呼びかけ、スタジアムジャックを図る。6月28、29日のソフトバンク戦(千葉マリン)でも、全席1500円均一の大安売りを断行。プレーオフでも同様の価格破壊を実施する。千葉マリンのバックネット裏は、シーズン中は5200円。ソフトバンクはプレーオフのネット裏(SS席)を8000円で販売する。集客が見込めるプレーオフは割高に設定するのが通常だが、ファン優先の方針で激安販売を決めた。

 チケットは1位、2位進出にかかわらず、28日から同価格で発売。荒木企画広報部長は「チームをここまで応援してくれたファンへの感謝を込め、この価格に設定しました」と話した。

 現在、首位ソフトバンクとは5ゲーム差。現時点では2位進出の可能性が高く、第1ステージでは15ゲーム差以上も差をつけた3位チームと対戦することになる。今季の快進撃を無駄にしないためにも、第2ステージ進出は至上命題。「26番目の戦士」の総動員は、ロッテにとってこれ以上ない力となる。

■5日 来季開幕はパ3/25、セ3/31 セ、パ両リーグの開幕日が5日に開催された両理事会などで確定した。パは3月25日(土)に幕を開け、3年連続でプレーオフも実施する。セは3月31日(金)からシーズンが始まり、プレーオフ制の来季からの実施については合意に至らず断念、今季と同様に146試合制でリーグ優勝が争われる。

 また、来季からの4年間のオールスター戦の開催地も確定。 2006年は神宮とサンマリン宮崎、07年は東京ドームとフルスタ宮城、新潟が地震の影響で開催を辞退した08年はオリックスの本拠地と横浜、09年は札幌ドームと広島(新球場を予定)となった。楽天の本拠地、宮城県での開催は92年以来。
 このほか、ハリケーン「カトリーナ」で大きな被害を受けた米国への義援金として、500万円を送ることを決めた。

 

9/3 sat  4 sun   M−F  千葉マリン

9/4 
M 2−6 F 小林宏−立石。初回、二死一塁からサブローの二塁打で1点を先制。が、4回、セギノールのHRで追いつかれると、金子・坪井のタイムリーで計4点を失う。5回は稲葉に一発。7回は3安打で失点し、ここで小林宏は降板。マリーンズは毎回の13安打を放ちながら3併殺と打線がつながりを欠き、継投にかわされ逆転負け。

9/3 
M 2−0 F 渡辺俊−ダルビッシュ。4回にスンヨプのHRで先制。その後も走者を出すが、拙攻(残塁12)で無得点が続き、トーマスに代わった8回、二死一三塁から西岡のファースト内野安打でようやくの追加点。渡辺俊は持ち味の緩急を生かした投球で4安打に抑え、今季3度目の完封で14勝目。チームは3年ぶりとなる日本ハム戦の勝ち越しを決めた。また、今季の2位以内が確定した。

4日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「今日は併殺も3回喫した。うまくこちらのつながりを断たれた感じだな。もう少し打線が点を取っていれば(先発の)小林宏もラクだったかもしれないけど…」

3日、試合後のコメント

バレンタイン監督:「今日は渡辺の投球が際立っていた」
渡辺俊:「負けないために、ゼロに抑えるしかなかったですから。同じカーブとスライダーでも、浮かせたり沈めたり、色々使えました。今日はバランスがよかった。いくらでも遅く投げられましたよ。前回(24日)は投げ負けたので、きょうは何としても投手戦で勝ちたかった。暑かったけど久しぶりに浦和(2軍本拠地)の夏を思い出しました。苦しい戦いが続きますが、1位はあきらめていませんよ」

■4日 今江が4毛差で打率トップに 9回に左前打を放った今江が打率を.3292とし、西武・石井義の.3288を4毛かわして打率トップに立った。後半戦は22試合連続安打をマークするなど絶好調。プロ4年目の22歳は、「もちろん(首位打者を)取りたいけど、これからが勝負。自分のバッティングをどれだけできるかです」と気を引き締めていた。

■1日 『優勝祈願ミサンガ』発売開始 清水直が考案した『優勝祈願ミサンガ』(2つ入り、800円)が3日から球場などで発売される。3月に発表した『サポーターズタオル』に続くプロデュース第2弾。前日8月31日のソフトバンク戦(ヤフードーム)で10敗目を喫した清水直だが、「まだ優勝する可能性もあるし、自分もつけてがんばりたい」と意気込んだ。チームはこの日移動日。選手は休養に充てた。

 

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