トラウマ:鮮血の叫び

イタリア版/英語版
バージョン比較


「トラウマ」はノヴェライズ小説の後書きにバージョン比較に
ついての記事が載っていたので、何となくご存知の方も
多いかもしれませんが、ここでは写真も交え、もう少し丁寧に
解説させていただきました。


( Special Thanks to GURI for Video Source )



1)どうやら隣の屋敷に殺人犯が住んでいるらしいと疑っている
昆虫好きの少年が、壁に張り付いた珍しいトカゲに
誘われるように問題の屋敷に忍び込み、凶器らしき物を
発見するが、突然帰宅した家の主に驚いて
逃げ出してくるシーンの直後に挿入されるのが、
TV局で、美人アナウンサー、グレースと主人公デイビッドが
ガラスで隔てられたブース越しに
マイクロフォンを使って会話する短いシーンが復活。



2)その後、デイビッドが自宅にかくまっている
アウラ(A・アルジェント)が心配になり、通りから電話すると、
アウラが彼を安心させるために「ご飯を食べた」と嘘を言って
電話を切るシーンが追加。アウラの背後には
きれいに片づいたキッチンが見え、彼女が全く食事を
取っていないのが分かる。


不安そうに電話をするアウラの背後のドアが開いており、
その外に広がる湖が見えているので
次に出てくる水鳥のショットにつながり感が出ている。

 

3)市場に買い出しに出かけたアウラがジャッド医師に発見され、
追いかけられるシーン。市場には色とりどりの食べ物が並んでいて、
キャメラはそれを滑るように写し出す。
アウラは全くそれらに関心を示さないのだが、
一応、手にした紙袋には赤いリンゴが入っている。
これはジャド医師に見つけられた時に、こぼして見せる為の
視覚的な効果を狙った演出かもしれない。

 

また、ゴッタ返す市場の通りでドラムを手で叩いて
演奏している黒人にアウラが目をとめているが、
これはエンド・クレジットのレゲエ演奏への伏線?


 


4)事件の鍵を握る女医を追って、モーテルへ泊まる事にした
デイビットとアウラ。デイビッドがフロントで怪訝に思われながら
「駐車場が見える部屋にして下さい」と願い出るシーンが追加。
イタリア語は良く分からないが、この場面ではアウラの事を
「妹です」と説明している箇所もあるらしい。

 

また、離れた壁によりかかったアウラがプールで母親に
怒られている子供を見ているショットが印象的。

 


主な違いに関してはこの程度ですが、基本的に
イタリア版は画面がオリジナル・サイズのシネスコなのが
素晴らしい!!このサイズだと、降霊界のシーン等に
妙な迫力があって面白いです。


例えばこういうシーンはシネスコの方が絶対良い!

 


また海外で流れている海賊版(編集途中の)ワーク・プリントには
一番冒頭に別のオープニングがあり、空港(駅?)でアウラが
旅行客から財布を盗み、口論になっているのをデイビッドが
横目で見ながら通り過ぎるシーン等も収録されているようです。
もし、そのテープが入手できたら、またここにUPしたいと
思います。お楽しみに・・・。



 −アルジェント映画のバージョン違い比較−

*「オペラ座/血の喝采」を見る

*「スタンダール・シンドローム」を見る

 

 

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