ROANグループのLD事件


先頃、アメリカのソフト会社であるROANグループから
アルジェントが関わった映画が何本かLDで発売に
なりましたが、その中でUNCUTと表示されていたにも
関わらず、「シャドー」のマスターに数コマの欠落があり、
口うるさいマニアの間で論争が起きた事がありました。

このマスターはアルジェント自身が手配したらしく、
それ故に状態の良いマスターが入手出来なかったのでは?
という(ちょっと)意地悪な噂も流れました。

(違いの詳細は以下の通り:Thanks for Yoshitomo Fujii


●アニア・ピエロニ扮するエルザ・マンニが
家に侵入してきた浮浪者に驚いて、壁に後ずさりする
ショットで、2、3秒の部分がフィルムのカットにより
欠落、音飛びがはっきりと確認できる。

●パーティーの後で、ピーター・ニール(A・フランシオサ)が
秘書のアン(D・ニコロディ)に酒を一杯すすめる会話部分がカット。

●黒手袋の犯人が犠牲者に選んだ女性の写真を
触るショットが日本版(コロムビア版)で採用されているのと
異なる別テイクのショットである。

●ニールの回想シーンで女友達(エヴァ・ロビンス)が
ナイフで刺されるシーンで、2度目に突き刺ささる
ショットが無い。別の回想シーンでは、そのショットが
ちゃんと残っている。


●刺されたジョン・サクソンがふらつくショットが2,3秒カット。

●これ以外にも本編のあちこちでフィルムのカットによる
映像のジャンプや音飛びが目立っている。
ただ基本的にこれらのカットは検閲で行われた物ではなく、
フィルム自体のダメージが激しかったために仕方なく生じた
カットである模様。作品自体の品質にはあまり影響はない。

(これはコロムビアから出ていた旧・日本版との比較です)

 

●その後、ROANでカットされた箇所にわざわざ
チャプターが入った「シャドー」のDVDが別の会社から
発売された。こういう状況はさすが海外!である。

●国内盤のDVDおよび再発ビデオはオリジナル
イタリア語だったがモノラル音声。しかも回想シーンや
夜のシーンを中心に(疑似夜景なのか)奇妙な青いフィルターが
かかったマスターだった(「シャドー」にはステレオのイタリア版
マスターが存在するとのこと。フィルターについては不明)。



ROANグループのLD情報@

「モデル連続殺人!」について




↑ジャケットにベルギー版の
ポスターを使ったRoan版LD。



Roan版の「モデル連続殺人!」は
日本で東芝ビデオからリリースされた
国際輸出向けプリントとは違い、ウールナー兄弟が配給した米国公開版であり、
内容に若干の違いがあるマスターだった。

 

画面を見ていて最初に分かる違いはオープニング・クレジットで、日本版では
バーヴァ自身が撮影した、俳優の名前が本人とマネキンが一緒に並んで写っている
気の利いたショットで編集されてたが、
今回リリースされたRoanのLDでは、
音だけは一緒で
、画面がフィルメイション(コマ撮り)を使って新たに
撮影し直したタイトル・シークエンスに変更されている。

(骸骨の顔をしたマネキンを使って、様々なコラージュを施したタイトルだが、
出来自体はオリジナルに劣る。まぁ、比較しようがないが・・・)。


タイトルも「SIX WOMEN FOR THE MURDERER」ではなく、
別題の「
BLOOD AND BLACK LACE」と出る。


アメリカ公開向けに配給元のウールナー・
ブラザーズが再編集を施したという
この「BLOOD AND BLACK LACE」版は
一部の資料によるとズタズタにカットされた
プリントであるとされていたが、幸運にも
今回発売されたLDの本編はノーカットだった。

(P・アルモドヴァールの「マタドール」に収録されている
バスタブに血が流れ出すショットは、英語版には最初から
存在しないのだとか。今後発売される予定のDVDは
そのショットも収録した、フランス版の
35oプリントからの
マスター起こしになるようなので、LDは買わなかった人も
DVDばかりは絶対の買いかも。
(LDは米版の16oマスター。
日本版は国際向け英語プリント起こし。故に血だまりショットなし!)



↑これが問題の血だまりショット。

それ以外の違いとしてはエンディングの音楽が
アメリカ版はオーケストラ・バージョンになっている点、
冒頭で強風に揺れている看板のショットが入る前に
モデルの一人が暖炉の前で日記を読んでいるシーンの
音声が輝く宝石にかぶって聞こえるショットが
切られている点などが違うが、基本的には大きな
違いではない。




ある情報筋によると、このLDに使われているマスター源は
16oのプリントであり、クオリティ的にはかつての日本版と
比べると、やや落ちてしまっているとか。しかし東芝版と
比べても劣らない発色・画質で、画面の明るさも十分あるので 
買ってみようかな?と思っている方はご安心を。


更にオマケとして伊/米の予告編がついており、
巻末には何本かのバーヴァ作品に出演したキャメロン・
ミッチェルの感動的なインタビューも収録されている。


今年はバーヴァの作品が大量にビデオ/DVDで発売される気配。
現在未確認情報ながら、英国のレデンプションから
発売が予定されているタイトルはこちら・・・

「呪いの館/KILL BABY KILL
「処刑男爵/BARON BLOOD
LISA AND THE DEVIL
THE GIRL WHO KNEW TOO MUCH
「血塗られた墓標/MASK OF SATAN
「ブラック・サバス/BLACK SABBATH
「血みどろの入江/BAY OF BLOOD


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