フェミ・ベニュッシ
Femi Benussi
「クレイジーキラー:悪魔の焼却炉」のベニュッシ。
この頃はまだ肉体派という雰囲気は薄い。
本名:エウフェミア・ベニュッシ
( Eufemia Benussi )
変名クレジット:
フェミ・ベニュージ( Femy Benuzzi )
フェミ・マーティン( Femi Martin )
フェミ・ベニュッシは1948年にユーゴスラヴィアで生まれた。
資料によると、彼女の女優デビューは1965年の「惨殺の古城」。
この映画では、彼女は本名エウフェミア・ベニュッシで登場し、
殺されるフォトモデルの一人に扮している。
69年にはマリオ・バーヴァの未公開作「クレイジーキラー:
悪魔の焼却炉」に出演、今度はブライダル・モデル役だが
やはり中盤で殺されてしまっている。
70年代に入ると、年齢的な事もあるのだろうが
彼女の役柄もずっとお色気系に傾いてくる。
72年のジャーロ映画「SO SWET SO
DEAD」では
映画の前半で殺人鬼に殺される有閑マダムを演じ、
濃厚なベッドシーンでその魅力を振りまいていた。
キャロル・ベイカーが主演し、レオノーラ・ファニが対抗?した
お色気映画「課外授業」(75)に出演したときは、
人間関係に行き詰まった主人公の少年が訪れる、
話の分かる叔父さんの屋敷にいるセクシーな女房役。
少年を腰ふりダンスで誘惑(叔父公認)したりと、
出番は短いながら印象に残るパフォーマンスを見せてくれた。
同じ年にルイジ・コッツィが発表したジャーロ映画、
「L'Assassino e costretto ad
uccidere ancora」では
車が故障して立ち往生してしまっているブロンド美人を演じ、
車に乗せてくれたアレッシオ・オラーノと行きづりの情事を
終えたあと、殺人鬼によって惨殺されてしまう役だった。
80年代に入ってからは、かつてほど映画に出演しなくなったが、
それでもこれだけの出演作があるのは女優としても立派。
今何をしているのかは全然分からないが、今後はお色気お婆さんとして
映画に登場してもらいたいものだ。
<フィルモグラフィー>
「Erotic Passion」 (1985)
*マルシア役
「Corpi nudi」 (1983)
「Viziaccio, Il」 (1980)
「Malabestia」 (1978)
*マリア役
「Torino centrale del vizio」 (1977)
「真・西部ドラゴン伝(V)」(1976)
The Stranger and the Gunfighter
aka:La Dove non Batte il Sole
:Blood Money
:El, Karate, El Colt, El Imposter
アンソニー・ドーソンが監督したイタリア・香港合作のアクション西部劇。
撮影には「SF/コンクエスト:魔界の制圧」のアレハンドロ・ウローアが
クレジットされ、音楽にはカルロ・サヴィーナが起用されている。
出演者も豪華?で、ドーソン映画の常連、リー・ヴァン・クリーフを筆頭に
ジュリアン・ウガルテ、パティ・シェパード、エリカ・ブランらも出演。
雰囲気的にはスペインも一枚噛んでいる様子。上映時間107分。
「La Cameriere nera」 (1976)
「La Campagnola bella」 (1976)
*レティシア役
「Cara dolce nipote」 (1976)
*マリエッタ役
「Che dottoressa ragazzi 」(1976)
「Classe mista」 (1976)
*叔母、テクラ役
「Le Impiegate stradali - Batton Story」(1976)
「新・課外教授/禁断のセックス(TV)」(1976)
La Moglie di mio padre
aka: Confessions of a Frustrated Housewife (米題)
: Confessions of a Frustrated Wife
: Laura
: My Father's Wife
イタリア映画/カラー?分/
日本劇場未公開(TV放映のみ)
製作会社:コアラ/キャピトル・インターナショナル
監督:アンドレア・ビアンキ
音楽:グイド&マウリッツィオ・デ・アンジェリス
出演:キャロル・ベイカー、アドルフォ・チェリ、
フェミ・ベニュッシ、ガブリエラ・ジョルジェーリ、
ルイジ・ピスティレリ、ジェニー・タンブーリ
●「ゾンビ3」のA・ビアンキ作の性春モノ。
題名から想像できるように、再婚した父が連れてきた
新しい奥さんと肉体関係を結んでしまう少年のお話だが、
肝心のセックスシーンはちっとも出てこないらしい。
毎度お馴染みC・ベイカーとF・ベニュッシの顔ぶれに、
L・フルチの「ザ・サイキック」でM・ポレルの秘書を演じていた
J・タンブーリと、「肉の蝋人形」(97)ですっかりババアになって
登場したG・ジョルジエーリが出ているのが豪華。
この内容でビデオが出ていないのはちょっと惜しいかも。
ジョルジエーリは他にも「ああ新婚」(76)、「第7監房の女囚たち(V)」(74)、
「ザ・ビースト(V)」「流れ者」(共に70年)、「世界詐欺物語」(64)などに
出演していた女優。柔和な笑顔と迫力満点のボディで
毎回印象に残るイタリア女優だ。
●邦題はC・ベイカーの出演作「課外授業」にあやかったものだが
内容に直接の関係は一切なし。アドルフォ・チエリ扮する夫アントニオと、
妻ローラ(ベイカー)の間は冷え切った関係。医者の薦めで
アントニオと先妻の間に生まれた年頃の少年クラウディオを
呼び寄せ、夫婦間の関係をリフレッシュしようと考える。
しかしローラとクラウディオは肉体関係を結び、結局は夫婦関係も
破綻してしまう。息子は寄宿舎に戻り、別居した妻は女友達と
同居して、気ままなスキー旅行に出かけるが、そこに現れた
クラウディオが彼女をライフルで射殺する。
ベイカーと少年のセックス描写もあっさり系で、物語・演技ともに
平凡な出来らしい。
グイド&マウリッツィオ・デ・アンジェリスの音楽だけは取り敢えず
聴きものだとか。製作はコアラ/キャピトル・インターナショナル。
監督は再びアンドレア・ビアンキ(・・・ってことは結構エグめ??)
共演にガブリエラ・ジョルジェーリ、ルイジ・ピスティレリ、
ジェニー・タンブリら。ベニュッシはパトリシアという名前の女性役。
ビデオは未発売?
「Peccatori di provincia 」(1976)
「La Professoressa di lingue」(1976)
「Stangata in famiglia 」(1976)
「Un Toro da monta」(1976)
「L'Assassino
e costretto ad uccidere ancora」 (1975)
*ルイジ・コッツィが監督した思わぬ拾い物的ジャーロ映画。
ベニュッシが演じるのは中盤で登場する頭の弱そうな
ブロンド美女の役。濃厚なラブシーンも披露している。
「La Collegiale」(1975)
*エミー役
「La Commessa」 (1975)
*アルゼンチン女の役
「Le Dolci zie」(1975)
「Il Giustiziere sfida la citta」(1975)
aka: Syndicate Sadists (1976:米題)
「課外授業」 (1975)
Lezioni private
*イタリアお得意の性春もの。主人公の通う学校の音楽教師に
キャロル・ベイカー、同級生にレオノーラ・ファニを配した贅沢な?1本。
ベニュッシの出演場面は余り多くないが、肉付きの良い体が圧倒的な
存在感を放っており、一目でベニュッシと分かるような美味しい役どころ。
「La Novizia」 (1975) .
*ナンズィタニア役
「Nude
per l'assassino 」(1975)
aka: Strip Nude for Your Killer
*エドウィージュ・フェネシュが主演したジャーロ映画。
監督は「ゾンビ3」のアンドレア・ビアンキ。
ベニュッシはルチア役。
「La Sanguisuga conduce la danza」 (1975)
aka: The Bloodsucker Leads the Dance
: Il Marchio di Satana (伊:別題)
: The Mark of Satan
「Una Vergine in famiglia」 (1975)
「La Chica de Via Condotti」(1974)
aka: Le Crime de la Via Condotti (1977:仏題)
: La Ragazza di Via Condotti (伊題)
*ラウラ役
「A pugni nudi 」(1974)
「Adolescence pervertie (1974)
aka: Adolescenza perversa (伊題)
「Carnalita」 (1974)
aka: Naked and Lustful (米題)
「La dove non batte il sole」 (1974)
aka: Blood Money
: The Stranger and the Gunfighter
「Bruna, formosa, cerca superdotato
per tango a Milano」 (1973)
「絶倫パオロのアノ手コノ手」(1973)
Paolo il caldo
*マルコ・ヴィカーリオが撮ったエロティック物。
グラマーな女優が大量に出てくるので、一応ベニュッシは
出ているものの、何の役だかは良く分からない。
劇場公開題名は「ああ情熱」。こっちの方が内容に
相応しいタイトル。
「Frau Wirtins tolle Tochterlein」 (1973)
aka: Devils in the Convent
: Knickers Ahoy
: Leva lo diavolo tuo dal... convento (伊題)
「Giochi proibiti dell'Aretino Pietro, I」 (1973)
.... (segment "4 Wives")
「Mala ordina, La 」(1973)
aka: Hired to Kill
: Italian Connection, The
: Manhunt
: Manhunt in Milan
*ナナ役
「Quando l'amore e sensualita 」(1973)
「Tuo piacere e il mio, Il 」(1973)
「Calde notti del Decameron, Le 」(1972)
「Canterbury proibito 」(1972)
「Finalmente... le mille e una notte 」(1972)
aka: Bed of a Thousand Pleasures
: House of 1,000 Pleasures
「Last Decamerone, The 」(1972)
(segment "The Horny Horseman")
aka: Decameron no. 3
「Metti lo diavolo tuo ne lo mio inferno 」(1972)
「Poppea, una prostituta al servizio dell'impero」(1972)
aka: Poppea, la puttana di Roma
「Prode Anselmo e il suo scudiero, Il 」(1972)
「SO SWEET SO
DEAD
(V)」(1972)
Rivelazione di un maniaca al capo della squadra mobile
aka: Bad Girls
: Confessions of a Sex Maniac
: Slasher Is the Sex Maniac, The
: Slasher, The
: So Naked, So Dead
: So Sweet, So Dead
*セックスキラーに殺害される有閑マダムの一人。
「Un Apprezzato professionista di
sicuro avvenire」 (1971)
「Che fanno i nostri supermen tra le
vergini della giungla」 (1971)
「黄金の7人◎1+6:エロチカ大作戦」
(1971)
Homo Eroticus
aka: Man of the Year
*マルコ・ヴィカリオ監督のお馴染みシリーズの番外編。
絶倫男ランド・ブッザンカを巡って大量の美女達が繰り広げる
お色気騒動。メイン女優はロッサナ・ポデスタ、シルヴァ・コシナ、
イラ・フュルステンベルグら。ベニュッシのクレジットは資料にない。
恐らく小さな役を演じているのだろう。
「Questa liberta di avere... le ali bagnate」 (1971)
「Tres supermen en la selva, Los 」(1971)
「ザ・ビースト(V)」
(1970)
The Beast
aka:La Belva
*クラウス・キンスキー主演の西部劇。監督はマリオ・コスタ。
共演にコメディが得意なランド・ブッザンカ。ガブリエラ・ジョルジェーリ、
ルイザ・リヴェリらの女優も出演しているので、わりと華やかな内容か?
音楽:ステルヴィオ・チプリアーニ。
「Se t'incontro, t'ammazzo」 (1970)
「死は二回訪れる(CD題名から)」
(1969)
Blonde Koder fur den Morder
aka:Death Knocks Twice
:Morte bussa due volte, La (伊題)
*サイモン夫人役。ビデオ日本未発売/TV未放映。
「Calde notti di Poppea, Le」 (1969)
「Quintana 」(1969)
「クレイジーキラー:悪魔の焼却炉」(1969)
Rosso segno della follia
aka: Un'Accetta per la luna di miele, Un' (1969:伊題)
: An Axe for the Honeymoon, An
: Blood Brides
: Hacha para la luna de miel, Un (1970、スペイン題)
: Hatchet for the Honeymoon (1971:米題)
: The Red Mark of Madness
: The Red Sign of Madness
*マリオ・バーヴァのサイコ・スリラー。ベニュッシは前半で
殺害されてしまうモデルの一人、アリス役。
「Tarzana, sesso selvaggio (1969)
aka: Tarzana, the Wild Girl (アメリカタイトル)
「The Biggest Bundle of Them All 」 (1968)
*カルロ叔父さんの奥さん役
「A suon di lupara 」(1968)
「Assassino ha le mane pulite, L' (1968)
aka: Deadly Inheritance
: Omicidio per vocazione
「Frau Wirtin hat auch einen Grafen」 (1968)
aka: The Hostess Also Has a Count
: Sexy Susan Sins Again (71:米題名)
: Susanna... ed i suoi dolci vizi alla corte del re (伊題)
*ジョヴァンナ役
「Radhapura - Endstation der Verdammten」 (1968)
*リンダ役
「Requiem para el gringo (1968)
aka: Duel in the Eclipse
: Requiem for a Gringo
: Requiem per un gringo(イタリアタイトル)
「Samoa, regina della giungla」 (1968)
aka: Samoa, Queen of the Jungle
*ヤスミン役
「Vacanze sulla Costa Smeralda」 (1968)
aka: Holidays on the Costa Smeralda
: Vacation on the Esmeralda Coast
:Zorro, El
: Espada del Zorro, La (スペインタイトル)
: Volpe, La
「決闘!荒野のサボテン(TV)」(1967〜68)
L'Uomo venuto per uccidere
aka: Hombre vino a matar, Un (スペインタイトル)
: Rattler Kid
*スペインのレオン・クリモフスキーが撮った西部劇。イタリア映画と
紹介されているがスタッフはスペイン系?その中では音楽のフランチェスコ・
デ・マージの名前が燦然と輝いている。出演はブラッド・ハリス、リチャード・
ワイラー、オーロラ・デ・アルバ、フランク・ブラン、ウィリアム・ボガートほか。
上映時間83分。
「Nato per uccidere」 (1967)
*フローレイ役
Tempo degli avvoltoi, Il (1967)
aka: Time of Vultures
「Uccellacci e uccellini」 (1966)
aka: Hawks and Sparrows
: Hawks and the Sparrows, The
*ラウラの役。
「Brivido sulla pelle, Un」 (1966)
「Tre pistole contro Cesare」 (1966)
aka: Death Walks in Laredo
: Three Golden Boys
: Tre ragazzi d'oro
「惨殺の古城(TV)」 Boia
scarlatto, Il (1965)
aka: Bloody Pit of Horror
: Castello di Artena, Il
: Castle of Artena, The
: Crimson Executioner
: Red Hangman, The
: Scarlet Executioner, The
: Scarlet Hangman, The
: Some Virgins for the Hangman
: Tale of Torture, A
: Virgins for the Hangman
イタリア映画/カラー・87分/ヴィスタサイズ
日本劇場未公開(TV放映のみ)
監督:マックス・ハンター[マッシモ・プピロ]
製作:フランチェスコ・メルリ
脚本:ロマノ・ミグリオリーニ/ロベルト・ナタール
撮影:ルチアーノ・トラザッティ
音楽:ジーノ・ペグリ
出演:ミッキー・ハガティ、ルイーズ・バレット、
ウォルター・ブランディ、ラルフ・ズッカー
●映画秘宝やハリウッド・バビロン系の読者(どういう人達!?)には
メイ・ウェストの元旦那で、後にジェーン・マンスフィードと結婚した
ダンサー兼ツバメのマッチョ男(大澄ケンヤ君みたいなもんですね)として
その名を知られているミッキー・ハガティ(ハギティ)の
(日本ではどうも知名度の低い)知られざる代表作。
海外では60年代のイタリアン・トラッシュ・ホラーの代名詞ともされる作品で、
古城に雑誌のピンナップ撮影(モデルがギロチン処刑や、振り子処刑されている
かなり悪趣味な写真ばっかり!)にやって来た出版者の人間と、
フォトモデルが、かつてその城で処刑された城主の怨念が取り憑いた
現在の所有者(ハガティ)に一人ずつ奇怪な手口で殺害されていくというお話。
共演は「必殺の二挺拳銃」(68)、「荒野のお尋ね者」(66)の
ルイーズ・バレット、「グラマーと吸血鬼」「吸血鬼と踊り子」などで
60年代イタリアン吸血鬼映画の顔となったウォルター・ブランディ、
そしてバーバラ・スティール主演の怪奇映画「Terror Creatures
from the Grave」を監督したとされるラルフ・ズッカー。
まだ若かりし頃(デビュー作?)のお色気映画の常連フェミ・ベニュッシも、
エウフェミア・ベニュッシ名義でモデルの一人として顔を見せている。
Something Weired Video等の海賊版で簡単に見ることが出来る。
*ベニュッシが演じるのは拷問殺人鬼の犠牲になるフォトモデルの一人。
この頃から彼女の役割は基本的にお色気要員だが、体の線がまだ
若々しいので健康的な雰囲気。マッシモ・プピロが監督したこの作品自体は
奇妙な拷問道具と、イージーな展開がマニア心をくすぐるカルト映画の
代表作として知られている。