アルジェント映画のバージョン違い比較 

ダリオ・アルジェントの映画には1本の作品にも
様々な<バージョン違い>があります。
彼の映画が好きだという人は世界中に沢山いるので
彼の作品がビデオなり、DVDなりで発売された時には
この種の話題がファンの間に出る事が良くあります。

最近リリースされてちょっとした騒動?になった
ROANグループのLD事件のように、数ショットが
欠落しているだけのマスターに関して、
<バージョン違い>と呼んでしまうのは、若干
大げさな気がしますが、それでも様々な<違い>が
報告されているので、思いつく限りこの頁で挙げてみましょう。


基本的には英語版はイタリア版をより詰めて
編集し直した<国際輸出用バージョン>である場合が
多いようです。それに対してアルジェントの母国語である
イタリア語バージョンはラフ編集版といった雰囲気。
「フェノミナ/インテグラル・ハード」版のように、
本人が完成版だと認めていないバージョンもあるようです。



<バージョン比較情報> 

「歓びの毒牙」(1969)


日本で出ていたコロムビア版ビデオは、
冒頭のタイトル直後の女性の悲鳴が画面のコマ飛びで
切れてしまっていたが、カルチャー・パブリッシャーズの
伊語・ニュープリ版にはちゃんと入ってました。

アメリカのRoanから発売された英語音声のLDは、
日本で出たどのバージョンよりも画面が横長、しかし

画質的にはやや暗くて硬質な感じ。発色に関しては
既発売の日本版の方が断然鮮やかでした。

因みにRoan版には英語版予告編付いてます。


「わたしは目撃者」(1970)


●日本では旧コロムビア版と、新C・パブリッシャーズ版が
出ているが、字幕が付いていれば伊語/英語の
違いはあまり関係ないので、新版がオススメ。
画質・明るさ共に旧版よりも格段にグレード・アップしてます。

●それ以外には昔、日本のTVの深夜枠で放映された
吹き替え版があり、カトリーヌ・スパークとジェームズ・
フランシスカスのカーチェイスを初め、かなりの部分がカット
されていた。画面もTVサイズにトリミング済み。

 

「4匹の蠅」(1971)


●アルジェントの父であるサルヴァトーレ・アルジェント(89年に「オペラ座
血の喝采」を撮影中に死去)と、フランス側の製作会社の間で
起きた金銭トラブルを巡る裁判がゴタゴタしたまま、未だに決着を
見ておらず、更にサルヴァトーレが死んで当事者がいないため、
確固たる権利元が不明瞭になったまま。故に一応の権利を持っている
らしいフランス(と、無法地帯ギリシャ)を除いてキチンとした
正規版ビデオが出ていない(らしい・・・イタリアでは不明)1本。

●フランスではアルジェントに内緒?で3回ほど(メリサ版、メトロポール版、
一番新しいピラミッド版はワールドカップ中に発売されたが早くも絶版?)
ビデオが出ているが、精神病院の回想シーンや、猫が首吊りになっている
ショット、撲殺+針金での絞殺シーンが若干カットされてしまっている様子。
但し画面はヴィスタ・サイズ。
 
●英語音声版はギリシャで出ていたらしいが画面はTVサイズらしい。
人気作なので、海賊版があちこちから発売されており、アメリカの
ミッドナイト・ビデオは16ミリで映写された物を画面撮りしたマスターだとか、
いや、それは既に新しいマスターになったとか、ルミナスの海賊版は
フランス語の画面に英語音声をダビングし直したバージョンで、
海賊モノの中では一番だとか、いやいや違う!ちゃんとシネスコ・英語版の
ブートが出てるんだけど、画面が極端に暗いんだ・・・等々情報が
乱れ飛んでいる。アルジェントの初期ジャーロ映画の中ではかなりの
野心作なので、凄く興味のある人は海賊版を買っても損はないのでは?

●関西ではTV放映された過去もあるらしい(未確認情報)。

●イタリアでTV放映された物を録画した海賊テープが
レア・アイテムとしてネット市場で出回っている(らしい)。

 

「ビッグファイブ・デイ」

●・・・は、ファンからもイマイチ興味を持たれていないせいか、
バージョン云々の話題は余り出ません。
日本でMiMi ビデオから発売されていたビデオはシネスコで
120分のランニング・タイムがありましたが、伊語版。
イタリアで出ているビデオも同じくシネスコだそうです。

元々はTV番組だから、当然イタリア語版しかない
「サイコファイル」も同様?

 

「サスペリア PART2/Profondo Rosso」(1975)


●かつてTV放映されたマスターにはキャラクター付きで 
「サスペリア PART2」のオープニング・タイトルが!!
他にも首吊り人形、惨殺現場から立ち去る人影などの
ショック・シーンで、オリジナルにはない効果音が
加えられているのも劇場公開版ならではの特徴。
最近のTV放映では題名が本来の「Deep Red」に
戻ってしまっていて、ちょっと残念(画面は当然TVサイズ)。
よって冒頭のヘルガ・ウルマン殺人シーンで、鏡の中に
写っている筈の犯人の顔は画面の外に押し出されていて
見ることは出来ない。

 
↑TVで放映された「サスペリア2」版のタイトル画面。

●ABC出版さんからリリースされた伊語・全長版の
「Profond Rosso」は画質も格段に向上していて、
世界的な快挙。基本的に復活したのはD・ヘミングス扮する
主人公と、事件を追う女性記者(D・ニコロディ)との
間に展開するホノボノしたラブ・ロマンス場面が
大部分で、ゴア・シーンはなかったが、映画としては
非常に興味深いシーンが多かった。

●アメリカではイタリア版の音声を英語吹き替えで
リミックスし直した上でDVDのリリースが予定されて
いるが、取り敢えず英語音声の旧・日本版
(コロムビア版)は買っておいてもソンなし!でしょう。



「サスペリア/Suspirira」(1977)


●アメリカ公開当時には
エヴァ・アクセンが惨殺されるシーン等が
カットされたようで、海外では日本のSONY版LD(TVサイズ/但し
素晴らしいステレオ音声!)が珍重された時代もあったようですが、
内外含めた最近のリリース・ラッシュで99分のシネスコ完全版マスターが
当然になった雰囲気。

●ただ日本ではNECから出たシネスコ版、最近出た
スペクトラル・コレクション版共にモノラルのマスターなのが非常に残念。
アメリカのImage版は日本のバージョンよりもややワイドで迫力ある
ステレオ仕様。イタリアでもステレオのビデオがリリースされている様子。

●一度日本でTV放映された字幕付きマスターは、
既発売版よりも若干画面が広かったという噂も・・・。

◎ちょっとしたアラ探し

冒頭の空港で入り口付近に貼られている赤いポスターに注目。
TVや、ビデオでは良く分からないが、これは劇中で出てくる
<ボリショイ・バレエ>の公演告知ポスターのようだ。
他に盲目のピアニスト、ダニエルが殺される酒場の壁にも
数枚が貼られているのでお見逃しなく。

またその酒場からダニエルが出ていく瞬間に、入れ違いに
入ってきて誰かに襟首を掴まれて画面から引っぱり出される
オジさんがいるのも、空港のダリア・ニコロディのカメオ出演と
並べて要チェック。


ゾンビ/Zombie-Dawn of the Dead」(1978)
詳しくは画像をクリック。

 

「インフェルノ/Inferno」(1980)


●日本で発売されているFOXのビデオはUncutだが、
TVサイズにトリミング済み。ワイド版LDはイギリスで
発売されているが、PAL方式なのでNTSCのハードでは
観賞不可なうえ、生きたネズミをネコが食べるショットが
削除されてしまっている。唯一のUncut/ヴィスタ版は
日本の有料チャンネルWOWOWで何度か放映されており、 
その録画テープが海外のファンにも流出しているようだ。
 
●TBSで初放映されたときには、前述のネズミ場面を含む
残虐描写がかなりカットされてしまっていた。
2度目にテレビ東京で放映されたバージョンは一応
ノーカットだったが、謎の首吊り女のショットが
別の画面(図書館の裏口シーン)に差し替えられていた。

●この映画に関しては世界各国にある20世紀FOXの
支部に、本社からリリース命令が出ない限り
ビデオ等が出る事はあり得ないそうなので、
今後も当分正規のリリースはなさそうな気配である。
・・・と思ったら、近くアメリカでDVDの発売が予定
されているようだ。詳しい内容は不明だが、
期待して待ちたい。


「シャドー/Tenebrae」(1980)

●日本で見られるバージョン違い

*「シャドー」はタイトルの違いに注目!

●日本で劇場公開されたときは和製英題の「SHADOW」という
タイトル・クレジットが入ったとも噂されるが真相は不明。
筆者も劇場で見た覚えがあるが、記憶がハッキリしない。
劇場版のマスターをそのまま放映するパターンだった
かつてのTV放映版を見るとタイトルは「TENEBRAE」になっている。
(何となく劇場で「あれ?題名が違う?!」と思った気もするが・・・)

●日本で最初にコロムビアから発売されたビデオは
「TENEBRAE」という国際版マスターだった。
前述した通り、TVの深夜枠で放映されたのも同じタイトルの
マスターだったが(本来国際向けなら英語版の筈なのに)
キャスト・スタッフのクレジットは伊語。それにひきかえ

コロムビア版は英語だった。ナゼ??

●新しく出たカルチャー・パブリッシャーズ版は
「TENEBRE」という<A>が抜けた、イタリア向けの題名だった。
<TENEBRAE>は造語だが、その後ルチオ・フルチが監督した
「怒霊界エニグマ」の原題も本来なら<ENIGMA>になるところを
わざわざ<A>を加えて「AENIGMA」になっていた。

●カルチャーPのマスターには浜辺の女が殺される前後の場面が数カ所、
疑似夜景という訳でもないのに青フィルターがかけられてしまっていている。
キネカ大森で上映されたバージョンもこれと一緒(イタリア版だから?)で、
同メーカーから発売されたDVDも同様のマスター。

●海外バージョン違い

●「シャドー」のバージョン違いとして有名なのが、アメリカで劇場公開、
ケーブルTVでオンエアされたらしい「Unsane」というバージョン。
「Unsane」は「Insane」をもじった造語だが、このバージョンはもしかすると
日本で公開されたプリントを再利用しているのかもしれない。
その根拠はエンディングにキム・ワイルドの「テイク・ミー・トゥナイト」が
かかること以外に、英語音声なのにクレジットが伊語だったりする点にある。
ほぼ80分強というランニング・タイムの為、物語に不要と考えられる
エクストラなキャメラの動き(ルマ・クレーンによって殺人事件が起こる屋敷を
カメラがワンショットに近い形で移動する有名な<屋根越え>シーン等)は
ことごとくカット!その他の大きな違いは冒頭で殺人者が読む声に合わせて
<暗闇の祈り>の文章をなぞって写し出すショットが丸々落ちていて、
いきなり暖炉に小説が投げ込まれたショットから始まる。その後、
焦げていく小説の画面に合わせて犯人の声がダビングされている。
殺人場面はV・ラリーロの腕チョンパ以外は殆ど無傷だった。

●アンカット・アンセンサードという触れ込みで発売された
ROANのLD/DVDはフィルムの状態が劣悪なためコマ飛び、
音飛びが生じており(下記参照)、マニアに攻撃された。
その後、ROANのカット箇所にチャプターが入ったDVDが
別会社(「人喰族」も発売したサズマ)から発売された
(まるで悪い冗談のような話)。ROAN版には英語版予告もついている。

ROANグループのLD事件と、その他情報
(ROANの「モデル連続殺人!」LDについて)

 

◎ちょっとしたアラ探し

TVショーをしている書評家ヴェルディ(J・シュタイナー)と
P・ニール(A・フランシオサ)が局のロビーで語らう時、
一度ヴェルディが足を組むのに、次のショットでは
普通に座った状態になっている。

犯行を自供したニールが偽の剃刀で狂言自殺を演じる直前、
玄関近くの机?の上を手探りして何か(剃刀?)を掴んだっぽい
のだが、次のショットで胸ポケットを探っている。


「フェノミナ/Phenomena」(1984)

●日本で見られるバージョン違い

日本は凄い!!永らく伝説として語り継がれてきた?
伊語/115分の全長版がABC出版さんの熱意により

「フェノミナ/インテグラル・ハード」
として
晴れて劇場公開&ビデオ発売となった。
このHPをご覧の方には、今更どこがどう違うか
説明する必要はないと思いますが、全体的には

各々のシーン間に、国際版からはカットされてしまった
短いショットが復活しているという印象。
以下、ざっと違いを紹介(参照:インテグラル・ハードLD解説)。

1)少女ジゼラ(F・テッサリ)が槍で頭部を貫通された直後、
割れた窓から歩き去るジェニファーを引き気味でとらえたショットが復活。
音楽がこのショットから次第に大きくダビングされている。
(英語版では陥没に落下した直後から音楽が入る)

2)
夢遊病で町を彷徨うジェニファーを車で跳ねる若者2人。
彼らがジェニファーを車中に連れ込むシーンで、道路のすぐ脇に
停まっているバイクの若者と、2人連れの男女が車から
その様子を見ているショットが追加。このシーンの撮影裏は
M・ソアヴィ監督のドキュメンタリー、「鮮血のイリュージョン」で
チラリと紹介されていた。

3)脳検査を受けたジェニファーがその不満を父親の秘書
モリス・シャピロに告げるシーンの直前に、反対側の電話ボックスで
電話をかけるソフィー(F・マストロヤンニ)の様子をとらえた
ショットが復活。「早く出て!」と別の女生徒がボックスをノックするも
ソフィーはその女生徒を無視して電話をかけつづける。

4)ジェニファーが観光バスに乗って犯人の屋敷を探すシーンで、
窓から吹き込む強い風に顔をしかめた老女がドイツ語で
ジェニファーに話しかける下りが追加。「風が強いから窓を閉めなさい!」と
話しかける老女にジェニファーは「No !」と一喝。不愉快な表情の老女は
バスの前の方の席に移動する。ジェニファーがバスを降りた後、
老女は元の席に戻り、開けっ放しの窓を閉める(ここは英語版にもあり)。

5)犯人が住んでいたらしき屋敷を突きとめたジェニファーは
屋敷の中に入っていく。すると棚の上に3本の巻物があり、
椅子を踏み台にして1本目を取るシーンが復活。英語版では
最初の巻物を取ろうとしてバランスを崩したかのように編集されていた。

6)ブルックナー(D・ニコロディ)の屋敷で人形に玩具の汽車を
ぶつけてしまったジェニファー。病気の子供と勘違いしたジェニファーは
ブルックナーに謝るが、「それは人形よ」と一笑される。その後、掌で
額と頬の汗を拭う短いショットが復活。

7)ブルックナーがジェニファーに熱冷ましの薬を渡し、飲む飲まないと
押し問答を繰り返すシーンが長回しでとらえられている。英語版では
別のバスト・ショットを挿入して短く再編集されていた。

8)モリスに電話をかけようとしたジェニファーとブルックナーが
もみ合いになる一連のシーンが追加。このバージョンの見どころに一つ、
D・ニコロディの切れたサイコ演技が楽しめる。

9)気絶して床に倒れ込んだジェニファーを口に巻いたタオルを使って
ブルックナーが引きずっていくシーンが復活。「口を開けて寝ているといい」
というセリフも入っている。

10)床底に空いた陥没に落ちてしまった電話機を拾おうと、
電話線を頼りにジェニファーが横穴を這っていくシーンが増えている。
息苦しくなったジェニファーが首からタイを外すショットも復活。
国際版では知らないうちに衣装からタイが外れていた。

11)ウジ虫プールに落ちたジェニファーと、それを為す術もなく
見守っているガイガー警部(P・ボージョゥ)の前に、地下膣の扉を開けた
ブルックナーが高笑いしながら入ってくるロング・ショットが復活。

12)奇形の息子に驚いたジェニファーが廊下に飛び出し、突き当たりの
青い光りが差している曲がり角まで走る。完全版では少し躊躇ってから
その曲がり角を曲がって走っていく動作が追加。

13)蠅の攻撃を受けて水中に消えた奇形の息子。ボートの上で
ジェニファーが呆然とするショットが国際版よりも長くなっている。

14)爆発したボートから湖に飛び込むジェニファー。突然水中で
顔がボロボロに崩れた怪物が彼女の足を掴む!血を吹き出す
怪物のクローズ・アップが1ショットだけ追加されている。


15)湖から上がったジェニファーが所在なげに足下の土を軽く蹴る
一連のショットが追加。


●関西ではその昔、吹き替え版がTV放映されている。

●P・ボージョー扮する警部が活躍するサブ・プロットが増えていると
噂された<ラフ編集版>があるという話が光山氏周辺でありましたが、
やはりそれはデマだった様子・・・。

●海外バージョン違い

●ROANから出たLDはコロムビアの英語版と同内容だが
全体的に色のコントラストが強くて黒っぽい印象。
DVDの方には仏語版の音声がモノラル収録されている。
ABC出版さんのインテグラルハードLDには伊語版予告編が、
ROAN版には英語版予告編が収録されている(違いは音声のみ)。

●アメリカで上映され、ビデオ化された「Creepers」はやはり90分以下に
再編集されたバージョン。あまりにテンポ良く話が進むので、
アッという間に終わってしまう印象だとか。
日本でどうこう言われたことはないが、ジェニファーが脳検査を受ける
シーンで校長に向かって彼女が言う「私はテンカン質でも
精神病でもないわ、ましてや薬でぶっ飛んでる訳でもないのよ!」
というセリフは余りにも専門用語が多すぎて、普通の少女の語彙ではない
(英語を知らない人間が脚本を書いている弊害だ)という指摘もある。

◎ちょっとしたアラ探し

水中でジェニファーを襲う奇形の息子!良く見ると
彼女の足を掴む怪物はボロ布を纏ったダイバー
(水中メガネが見える)なのが分かる。体の大きさも全然違う!

湖畔に展開するラストシーンは映画館の画面で見ると
細かい雨が降っているのが分かる。



「オペラ座 血の喝采/
Terroer at the Opera」(1987)

●細部については下のバージョン違いページをご参照の事。
日本で劇場公開&ビデオ発売されたのは
アメリカの配給業者オライオン経由のマスター。
これはアルジェントの意志に反して、重要な場面が
だいぶカットされてしまったバージョンであり、
オリジナル版を観て受ける印象は、カット版よりも
遙かにディテールが細かい感じ。物語の混乱はそれでも
解消されないが、日本版を観て疑問を感じた幾つかの
シーン(ヒロインの隣に住む少女、アパートの通風口など)が、 
オリジナル版ではよりスムーズに描かれています。

*「オペラ座/血の喝采」バージョン違い

●今までは伊語版、英語版、どちらにせよTVサイズに
トリミングされたビデオ、あるいはシネスコでも
画質の悪い海賊版でしか観られなかった
「オペラ座/血の喝采(全長版)」も2000年中に、
海外での正式リリースが決定しているようす。
楽しみに待ちましょう!!

●因みに関東で深夜放映された字幕付きバージョンは、
オライオン経由のビデオを元に、殺人シーンを中心に
かなりの場面をズタズタにカットしたマスターだった。


「マスターズ・オブ・ホラー:悪夢の狂宴
Two Evil Eyes」(1989)


●G・A・ロメロと競作したこの作品に関しては
ほぼノーカットで観られたらしく、あまり
バージョン違いがどうの、という話を聞きません。
もしかすると、それ以前に観ている人の数が
圧倒的に少ないのかもしれませんね・・・。

●東京ファンタで上映された字幕付きフィルムは、
現在は残念ながら廃棄処分されてしまったらしい。
「マスターズ〜」は4本あるオールナイト上映の目玉作品だったが、
上映に際してフィルムが上下逆さま(左右逆?)にかけられ、
映画の冒頭部分が台無しになってしまったのも良い思い出。
ポーの家や、墓、それに仕事をした椅子を撮影した
シーンはアルジェントが演出した模様。


「トラウマ/Trauma」(1992)

●「トラウマ」は伊語版が全長版。国際版のどの辺が
切られているのかについては、下のバージョン違い頁を
参照して下さい。日本で発売されたマスターは英語音声/
TVサイズ・トリミング版。アメリカで発売されたLDも同様。

「トラウマ」バージョン違い

●「トラウマ(全長版)」のシネスコ/英語版もワークプリントとして
海賊市場で出回っている様子。このバージョンには恋人のグレースを
空港まで迎えに行った主人公のデイビッドが、旅行者の財布を盗もうとした
アウラの姿を見て留めるオープニング・シーンが追加されているとか。
首を切られて惨殺される元看護婦のシーンにゴア・ショットが増えているという
未確認情報もある。年明けには判明しそうなので少しだけご期待を。


「スタンダール・シンドローム」

●「スタンダール・シンドローム」の全長版に関しては
海外では余り話題になったことがありません。
V・ラザールの出演場面があるということが
知られていない、と言った方が正しいのかも。
取り敢えず、追加場面については下をクリック。

*「スタンダール・シンドローム」追加場面




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