ルチオ・フルチ
LUCIO FULCI

「ザ・リッパー」の撮影現場?
ルチオ・フルチは1927年06月17日、イタリアのローマで生まれた。
映画界との関わりは40年にカルレット・ロマーノと共同製作した
ドキュメンタリー・シリーズで製作助手をつとめた事から始まった。
フルチの経歴は資料によって年代がダブっていたりして、どうも
スッキリしないのだが、初めはジャーナリスト、芸術評論家として
世の中に出て、脚本家の仕事などをこなしながら、48年に
映画学校を卒業(入学試験でヴィスコンティに「類希なる才能!」と
絶賛されたとか)、また「LA SERRIMANTA INCOM」という新聞で
映画批評の編集も経験していたようだ。
フルチは59年の「I LADRI
(盗賊たち)」で監督デビューを果たすまで、
マリノ・ジロラーミや、マックス・オフェルスの作品で助監督を務めたり、
脚本を書いたりしていた経歴があるが、最も関わりが深かったのは
イタリアの有名な喜劇監督ステーノだった。
脚本家として当時イタリアで喜劇のパイオニア的地位にあったステーノと
仕事をすることになったフルチだったが、実際はステーノのゴーストライター
としてクレジットなしの仕事ばかりの下積み時代が15年近く続き、
その間に性格が歪んでしまった(脚本家:ダルダノ・サシェッティ談)と
いうのがもっぱらの評判である。
フルチが関わったステーノの監督作品では、トート(イタリアの人気喜劇俳優)が
オーソン・ウェルズと共演(!)した「人間と野獣と美徳/UOMO,
LA BESTIA E LA VIRTU (英題:MAN BEAST AND VIRTUE )」(53)、
ディノ・デ・ラウレンティスと、カルロ・ポンティという大御所プロデューサーが
共同製作した「無常なるかな人生/UN GIORNO IN
PRETURA
(英題:A DAY IN COURT
/こちらはソフィア・ローレンと、
アルベルト・ソルディ(脚本兼)が出演。音楽は渋谷系で人気?の
アルマンド・トロヴァヨーリが担当)」(54)が日本でTV放映されている。
どちらも凄い題名だが、何となくその後のフルチの映画人生を
暗示するようなタイトルであるところが因縁めいている。

問題のステーノ氏↑
フルチは師、ステーノについて「彼は並々ならぬ才能を持った監督だったが、
正直言うと世間には大きな声でいえないような事をしてきた人物だったんだ。
例えば私が脚本を書いて、アルベルト・ソルディが主演をした「UN
AMERICANO
A ROME (ローマのアメリカ人)」では、ソルディの説得力のある演技が話題に
なったが、こうした作品では無名で貧乏生活を強いられている漫画家の著作を
勝手に流用してお話を作ることが当時の習慣になっていた。」と語っている。
「我々は彼らの作品から美味しい部分を少しずつ流用していたんだ。
私は「陸軍大佐」と呼ばれる漫画シリーズを良く元ネタに使っていた。私が
映画監督を始めた頃は、この仕事をする理由は非常に単純なことだった。
私は結婚したばかりで、生活していく金が必要だったからね。
だが、次第にそんなことを続けていて良いのか?という疑問が沸いてきた。
デビュー間もないコミック作家達を自分が食い物にしているような気がして
仕方なかったんだ。それにコメディ映画専門の俳優に演技指導をするのは
私の性格上、どうもしっくり来ないような気もしてきた。やがて私は
自分のカラーを出した作品を作りたい、と強く願うようになった。
愚かだと言われるかもしれないが、それに固執することが私の個性を
表現できる唯一の手段であるかのように思えたんだよ。
しかしイタリアでコメディ映画に求められるのは、あくまで完成された
一つのパターンであって、余計な個性や、真新しい要素ではなかった。
(イタリアでは有名なコメディ俳優である)フランコ・フランキや、
チッチョ・イングラッシアらと仕事をするようになってから、ようやく私も
自分のやりたい演出が少しは出来るようになった。ただ当時の映画で
私がやって来た仕事について後悔していることは一つもないよ。
なぜなら今でもそうした映画は、長い年月を経た今でも色褪せる事なく
生き残っているからだ。」
・・・とフルチは当時を振り返って語っている。さすが職人さん!!
やがて60年代に吹き荒れたマカロニ・ウェスタン・ブームに乗って
職人フルチも1本の作品を監督。それが日本でも劇場公開されて
(普通の映画として)ヒットした「真昼の用心棒」(66)だった。
当時ブレイク直前だったフランコ・ネロ扮する寡黙な主人公に、
楽天的なキャラクターのジョージ・ヒルトンを兄弟役で絡ませた
この作品は、派手なガン・ファイトや、「シェルブールの雨傘」の
ニーノ・カステルヌーヴォがネロを鞭でさんざんなぶる残酷シーンが
話題になり、ウェスタン・ファンの間では名作として評価されている。
フルチはイタリアの吟遊詩人セルジョ・エンドリゴの歌う主題歌の
作詞も手掛け、その曲「I'LL COME BACK HOME SOMEDAY」は
日本でもEPレコード化されて何度も発売されている。
こうしてフルチの名は日本に紹介されたが、その後、劇場での
公開作は80年の「サンゲリア」まで途絶えることになる。
TVでは「幻想殺人」や「白い牙」シリーズがオンエアされたが、
60年代の末までにTVでも封切られていない作品を何本か作っている。
特に注目したいのが69年に発表された「ベアトリス・チェンツィ」、
「UNA SULL'ALTRA」の2本である。これらはフルチの作風が
次第にシリアスで、人間の醜さや内面のエゴイズムを描いたタッチに
変化していく点がポイントで、70年代に入って一気にジャーロや
ホラーに移行していく片鱗が垣間見えるところが興味深い。
「ベアトリス・チェンツィ」はフルチが監督としての可能性を試した
最大の野心作であったが、批評面・興行面でことごとく惨敗。
その理由が余りに理不尽だった為、フルチはその後、自作に
メッセージを込めるのを一切やめてしまった。
また同じ時期にフルチの妻マリアが、末期ガンと診断されたことを
苦に突然ガス自殺を図り、死去。フルチにとって2重のショックとなった。
同年の「UNA SULL'ALTRA」は、前年にロモロ・グエリオーリが
発表して大ヒットを記録した「デボラの甘い肉体」に触発された企画で、
「デボラ・・・」の主演俳優ジャン・ソレルを起用して、ヒッチコックの
「めまい」を彷彿させる1人2役を謎解きの鍵に据えた作品。
後のラフな作品からは想像もできないような、手堅いサスペンス・
タッチの「UNA SULL'ALTRA」は、リズ・オルトラーニが担当した
CDが日本で発売され「女の秘め事」という邦題が付けられたが、
実際の内容は余り「秘め事」とは関係がない。
「女の秘め事」はイタリア国内でヒットを記録し、自分のやりたい作品と
世の中の流行が一致し始めたことに気をよくしたフルチは、70年代の
前半をジャーロ映画専門に過ごすことになる。
<監督としてのフィルモグラフィー>
(1959〜1969)
「泥棒たち(未)」 I LADRI (1959)
aka:THE THIEVES
監督:ルチオ・フルチ/制作:ロベルト・カピタン、ルイジ・モンデーロ
脚本:オッタヴィオ・ジェンマ、ルチオ・フルチ、ジャコモ・フリーア
撮影:マニュエル・ベレヌガー/音楽:カルロ・イノチェンツィ
出演:トート(コミッショナー:デ・サッピオ)、フレッド・ブスカグリオーネ、
アルマンド・カルヴォ(ジョー・カスタグノーラ)、ジャコモ・フリーア(スコグナミグリーオ)
ジョヴァンナ・ラーリ(マッダレーナ)、エンゾ・トゥルコ(ノッチェラ)、
ラファエレ・ルイス・カルヴォ、マルア・ルイサ・ロランド、フェリックス・フェランデズ
上映時間:約95分
「RAGAZZI DEL JUKE BOX」(1959)
JUKEBOX KIDS
aka: Ragazzi Del Juke-Box
監督:ルチオ・フルチ/制作:ジョヴァンニ・アデッシ/
脚本:ルチオ・フルチ、ピエロ・ヴィヴァレッリ、ヴィットリオ・ヴィーギ
撮影:カルロ・モントゥオーリ、音楽:エロス・ショリーリ
出演:マリオ・アンブロシーノ、フレッド・ブスカグリオーネ、
マリオ・カロテヌート(チェザーリ)、アドリアーノ・チェレンターノ、
ベッティ・カーティス、トニー・ダラーラ、ジャコモ・フリーア(ジャンナリーノ)、
ジュリアーノ・マンチーニ、イヴェッテ・マッソン(マリア)、アントニオ・デ・
テッフェ(パオロ)、ジャンニ・メッチア、ベニー・ルッティーリ(ロサルバ)、
エルケ・ソマー(ジュリア)、アンソニー・ステファン
上映時間:102分
「URLATORI ALLA SBARRA 」(1960)
HOWLERS ON THE DOCK
aka: Urlatori Alla Sbarra
監督:ルチオ・フルチ/製作:ジョヴァンニ・アデッシ、ルチオ・フルチ/
脚本:ジョヴァンニ・アデッシ、ルチオ・フルチ、ピエロ・ヴィヴァレッリ、
ヴィットリオ・ヴィーギ/撮影:ジャンニ・ディ・ヴェナンゾ/音楽:ピエロ・ウミリアーニ/
出演:アドリアーノ・チェレンターノ(アドリアーノ)、ジョー・センティエリ
(ルージュのジョー)、ミーナ・マッズィーニ(ミーナ)、エルケ・ソマー(ジュリア)
チェット・ベイカー、ジャコモ・フーリア(ジュベリーニ)、マリオ・カロッテヌート
(ジョマレッリ)、ウンベルト・ビンディ(アゴニーア)、メリル・トーロ、
リーノ・バンフィ
上映時間:83分
「TWO FOREIGN LEGIONNARIES」 (1962)
aka: I Due Della Legione
監督:ルチオ・フルチ/製作:ダニーロ・マルチアーニ/脚本:アントニオ・
レオンヴィオーラ、ロベルト・モンテーロ、ヂーノ・デ・パルマ、アルナルド・
マッロッス、ジャンカルロ・デル・レ、ルチオ・フルチ、ブルーノ・コルブッチ、
ジョヴァンニ・グリマルディ/撮影:アルフィオ・コンティーニ/音楽:ルイス・
エンリク・バカローヴ
出演:フランコ・フランキ(フランコ・コキュッザ)、チッチョ・イングラッシア
(チッチョ・フィシチェッラ)、アリギエロ・ノチェーゼ(ムスタファ・アブドゥール・ベイ)、
ロザルバ・ネリ、アルド・ジュッフレ、アルド・ブッフィ=ランディ、
マリア=テレサ・ヴィアネーロ
上映時間:97分
「Le MASSAGGIATRICI 」(1962〜63)
MASSEUSES
aka: Le Massaggiatrici, Les Faux-Jetons
監督:ルチオ・フルチ/製作:エルマーノ・ドナッティ、ルイジ・カルペンティエーリ/
脚本:オレステ・ビアンコーリ、ヴィットリオ・デ・ツッド、イタロ・デ・ツッド、
アンティオネッテ・パレヴァント/撮影:グジェリエルモ・マンコーリ/
音楽:コリオラーノ・ゴッリ
出演:シルヴァ・コシナ(マリーザ)、クリスティナ・ジョルジ(イリス)、
ヴァレリア・ファブリッツィ、フィリッペ・ノイレ(ベリーニ)、ルイス・セイナー(大統領)、
フランコ・フランキ、チッチョ・イングレッシア、ラウラ・アダーニ(マンツィーニ)
上映時間:95分
*イタリア=フランス合作映画。
「COLPO GOBBO ALL'ITALIANA」 (1962)
GETTING AWAY WITH IT THE ITALIAN WAY
aka: Colpa Gobbo All'Italiana
監督:ルチオ・フルチ/制作:ミラ・フィルム/脚本:マリオ・カロッテヌート、
ブルーノ・コルブッチ、ジョヴァンニ・グリマルディ/撮影:アルフィオ・コンティーニ/
音楽:ピエロ・ウミリアーニ
出演:マリオ・カロッテヌート、マリサ・メルリーニ、アンドレア・チェッチ(オラッツィオ)、
ジーナ・ロヴェーレ(ジーナ)、ジーノ・ブラミエーリ(パンザ)、アロルド・ティエーリ
(ティティロ)、ヘレン・チャンネル(金髪の旅行者)、ジャコモ・フリア(代将)
「Gli IMBROGLIONI」(1963)
SWINDLERS
aka: Gli Imbroglioni, Los Mangantos
監督:ルチオ・フルチ/製作:ダリオ・サバテーロ/脚本:フランコ・カステラーノ、
ジュセッペ・モッチア、マリオ・ジェッラ、ヴィットリオ・ヴィーギ、ルチオ・フルチ/
撮影:アルフィオ・コンティーニ/音楽:カルロ・ルスティケリ
出演:フランコ・フランキ(サルヴァトーレ)、チッチョ・イングラッシア(ナポレオン)、
レイマンド・ヴィアネーロ(タバネッリ)、アロルド・ティエーリ、ドミニク・ボシェーロ、
アルベルト・ボヌッツィ(パリの首相)、ジョゼ=ルイス・ロペズ=ヴァスクエッズ(ジュージー)、
ピエトロ・デ・ヴィーコ(総理大臣)、ウンベルト・ドルーシ(ルカリーニ)、アントネッラ・
ルアーディ、ジョゼ・カルーヴォ(代将)、ローザ・パロマー、ウォルター・チアーリ(コルティ医師)、
ルチアーナ・ジリ(リリアーナ)、マーガレット・リー(アデリーナ)、マリオ・スカッチア
クラウディオ・ゴーラ(スピアネッリ)
上映時間98分
「Uno STRANO TIPO」(1963)
A STRANGE TYPE
監督:ルチオ・フルチ/製作:ジョヴァンニ・アデッシ/脚本:ルチオ・フルチ、
ヴィットリオ・メッツ/撮影:グジェリエルモ・マッンコーリ/音楽:デッテ・
マリアーノ
出演:アドリアーノ・チェレンターノ、クラウディア・モーリ(カルメリーナ)、
ドナッテーラ・トゥッリ(エマニュエラ・マッゾラーニ)、ルイジ・パヴェーゼ
(M・マッゾラーニ)、ジャコモ・フリーラ(ホテルの支配人)、ロザルバ・ネリ
(マリーナ)、マリオ・ブレーガ、アントネッラ・ムッジア、ドン・バッキー
(アルド・カッポーニ)
上映時間:90分
*イタリアのエルヴィス、アドリアーノ・チェレンターノを主演に迎えた
ポップ・ミュージカル。ユーロ・トラッシュ女優、ロザルバ・ネリが
マリアという小さな役で出演しているのも面白い。
「EXTREMELY SECRET AGENTS 002」 (1964)
aka: Agenti Segretissimi, 00-2 Most Secret Agents,
Oh! Those Most Secret Agents, Worst Secret Agents
監督:ルチオ・フルチ/製作:アントニオ・コランツォーニ/脚本:ヴィトリオ・
メッツ、ルチオ・フルチ、アメデオ・ソラッツォ/撮影:アルベルト・アルベルティーニ
音楽:ピエロ・ウミリアーニ
出演:フランコ・フランキ(フランコ)、チッチョ・イングラッシア(チッチョ)、
イングリッド・シューラー、アロルド・ティエーリ、カルラ・カーロ、
アニー・ゴラッシーニ、レオポルド・バンダンディ
上映時間:90分
「DUE EVASI DI SING SING」(1964)
TWO ESCAPEES FROM SING SING
aka: I Due Evasi di Sing Sing.
監督:ルチオ・フルチ/製作:アントニオ・コラントゥオーニ
脚本:マルチェロ・チョロリオリーニ、ルチオ・フルチ、
撮影:アダルベルト・アルベルティーニ/音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:フランコ・フランキ(フランコ)、チッチョ・イングラッシア(チッチョ)、
アルツゥーロ・ドミニッチ(アタナシア)、グロリア・ポール(モーリー)、
レオポルド・ベンダンティ、リヴィーオ・ロレンゾン(トリスタン)
上映時間:約99分
「マニアックス(未)」(1964)
THE MANIACS (I MANIACI)
aka:I Maniaci, Beautiful Eyes, Los Mangantes
監督:ルチオ・フルチ/
製作:ジャンカルロ・マルチェッティ
脚本:フランコ・カステラーノ、ジュセッペ・モッチア、ヴィットリオ・ヴィーギ、
ウーゴ・グエッラ、ルチオ・フルチ/撮影:リカルド・パロッティーニ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ウォルター・チアーリ、ルイス・レス・ヴェラクエッズ、バーバラ・スティール
エンリコ・マリア・サレルーノ、ライモンド・ヴィアネーロ、フランコ・フランキ
チッチョ・イングラッシア、マーガレット・リー、リサ・ガストーニ、
ヴィットリオ・カッポーニ、アロルド・ティエーリ、フランカ・ヴァレーリ、
イサルコ・ラヴァイオーリ
上映時間:約90分
*60年代ホラー映画の女王、B・スティールを迎え、
オールド・ダーク・ハウス風のホラー映画を
パクッたコメディ作品。共演にF・フランキとC・イングラッシア。
「00-2 OPERAZIONE LUNA」(1965)
DOS COSMONAUTAS A LA FUERZA
aka: 002 Operation Moon, Dos Cosmonautos a la Fuerza
監督:ルチオ・フルチ/制作:イマ・フィルム(ローマ)、アガタ・フィルム(マドリッド)/
脚本:ヴィットリオ・メンズ、アメデオ・ソラッゾ、ジョー=ルイス・ディビルドス
撮影:ティーノ・サントーニ/音楽:コリオラーノ・ゴッリ
出演:フランコ・フランキ、チッチョ・イングラッシア、リンダ・シーニ
モニカ・ランダール、マリア・シルヴァ、エミリー・ロドリゲッズ、
チャーロ・ベルメーヨ、リーノ・バンフィ
上映時間:89分
*イタリア=スペイン合作。
「HOW WE GOT THE ARMY INTO TROUBLE」 (1965)
aka: Come Inguaiammo L'Esercito
監督:ルチオ・フルチ/制作:ファイブ・フィルム(ローマ)、フォーノ・ローマ(ローマ)/
脚本:アルフォンソ・ブレッシア、フランコ・デステ、ロベルト・ジャンヴィッティ、
アメデオ・ソラッツォ/撮影:アンジェロ・ロッティ/音楽:エンゾ・レオーニ
出演:レーモ・ジェルマーニ(ニック・モローニ)、アリシア・ブランデット(キャサリーン)
ジーナ・ロヴェーレ(マリウッチァ)、フランコ・フランキ(フランコ・ピチッテロ)、
チッチョ・イングラッシア(カミローニ警部)、モイラ・オルフェイ(タイデ)、
ウンベルト・ドルーシ(ハムレット)、ルイジ・パヴェーセ(マッケイ将軍)
アンドレア・スコッティ(大佐)、リーノ・バンフィ(下士官)
上映時間:89分
「THE TWO PUBLIC ENEMIES」 (1966)
aka: I Due Pericoli Pubblici,
Seven Minds for a Perfect Coup
監督:ルチオ・フルチ/制作:アスター・フィルム(ローマ)/脚本:フランコ・
カステラーノ、ジュセッペ・モッチア、ルチオ・フルチ/撮影:アルフィオ・
コンティーニ/音楽:ピエロ・ウミリーアニ
出演:フランコ・フランキ、チッチョ・イングラッシア、マーガレット・リー、
リンダ・シーニ、リカルド・ガローネ、レオパルド・ベンダンティ、
ジャンニ・デーイ、ルチアーナ・アンジェリーロ
上映時間:90分
「I DUE PARA」(1966)
TWO PARACHUTISTS
aka: Two Parachutists
監督:ルチオ・フルチ/制作:イマ・フィルム(ローマ)、アガタ・フィルム(マドリッド)/
脚本:ヴィットリオ・メンズ、アメデオ・ソラッゾ、ルチオ・フルチ/
撮影:ティーノ・サントーニ/音楽:ピエロ・ウミリアーニ
出演:フランコ・フランキ(フランコ・インパラメーニ)、チッチョ・イングラッシア
(チッチョ・インパラメーニ)、ウンベルト・ドルーシ、ロベルト・カマルディエール
(ジョゼ・リマール将軍)、モニカ・ランダール(ロジータ)、マリア・シルヴァ(サンタ)、
ルイス・ペーナ(アルヴァーノ・ガルシア)、リーノ・バンフィ(テクニーオ)、
エミリー・ロドリゲッズ(ディエゴ)、リンダ・シーニ(コンスエーロ)、フィランチェスカ・
ロマーナ・コルッツィ(革命家)
上映時間:90分
*イタリア=スペイン合作。
「COME SVAGLIAMMO LA BANCA D'ITALIA」 (1966〜67)
HOW WE RANSACKED THE BANK OF ITALY
監督:ルチオ・フルチ/制作:アンテオス・フィルム(ローマ)、フォーノ・ローマ(ローマ)/
脚本:アルフォンソ・ブレッシア、ルチオ・フルチ、ロベルト・ジャンヴィッティ、
アメデオ・ソラッツォ/撮影:ファウスタ・ロッシ/音楽:コリオラーノ・ゴッリ
出演:フランコ・フランキ(フランコ)、チッチョ・イングラッシア(チッチョ)、
レナ・フォン・マルテンズ(マリリーナ)、ミレーラ・マラヴィーディ(ロザルバ)、
マリオ・ピス(パオロ)、ウンベルト・ドルシ(コミッショナー)、アドリアーナ・アスティ、
ミルコ・エリス(ミルコ)
上映時間:100分
*主演はいつもと同じくチッチョ・イングラッシアと
フランコ・フランキ。共演者に「絶倫パウロのあの手この手」、
「黄金の七人◎1+6:エロチカ大作戦」に出ていた
おばさん女優アドリアーナ・アスティがいる。
「真昼の用心棒」(1966)
MASSACRE TIME
Le COLT CANTARONO LA MORTE E FU...
aka: TEMPO DI MASSACRO
THE BRUTE AND THE BEAST
*フルチの名前を一躍有名にした大ヒット作。
胸のすく豪快な見せ場が続出し、一般のマカロニ・
ウェスタン・ファンにも好評を博した。
主演はF・ネロと、ジョージ・ヒルトン、
N・カステルヌーヴォ。
フルチはこの作品をリアリズムの信奉者、
セルジョ・レオーネの諸作とは対局に位置する、
映画ならではのファンタジー物語として
製作したと語っている。F・ネロと、G・ヒルトン、
N・カステルヌーヴォのマカロニ異母3兄妹は
このジャンルで描かれる西部の男達のカリカチュアであり、
他にも劇中には様々なウェスタン特有のクリシェが見られる。
日本でフジTVの深夜枠・BS等で放映されたバージョンは
ビデオで発売された英語版とは違い、オリジナルの伊語
バージョン。西部劇マニアは大喜びだったようだが、
基本的に内容は一緒で、イタリアでのリバイバル公開時に
傷みの激しかったプリントを再編集したマスターが使われている。
「HOW WE STOLE THE ATOMIC BOMB」 (1967)
aka: Come rubammo la bomba atomica
監督:ルチオ・フルチ/制作:フォーノ・ローマ(イタリア)、コプロ・フィルム、
ファイブ・フィルム(ローマ.イタリア)/脚本:アレッサンドロ・コンティネンザ
ロベルト・ジャンヴィッティ、アメデオ・ソラッツォ/撮影:ファウスタ・ロッシ/
音楽:コリオラーノ・ゴッリ/編集:ネラ・ナンヌィッツィ
出演:アデル・アダム(ジェームス・ボム/爆弾ジェームズ?)、フランコ・
ボンヴィッチーニ(デレク・フリート)、フランコ・フランキ(フランコ)、
チッチョ・イングラッシア(チッチョ)、エウジニア・リッテーリ(モデスティー・ブルッフ)
ジュリー・メナード(チンジア)、ユッセフ・ワービー(ドクター・シ)
上映時間:98分
「Il LUNGO, IL CORTO, IL GATTO」(1967)
LONG, THE SHORT, THE CAT
aka: Il Lungo, il corto, il gatto, Tall, the Short, the Cat
監督:ルチオ・フルチ/制作:ファイブ・フィルム、フォーノ・ローマ
脚本:ジアン・パオロ・カレガーリ、ロベルト・ジャンヴィッティ、マリノ・ジロラーミ、
アメデオ・ソラッツォ/撮影:グジェリエルモ・マンコーリ/音楽:コリオラーロ・ゴッリ/
編集:ネラ・ナンツィ
出演:ジュージ・ラスパーニ・ダンドーロ、フランコ・フランキ(フランコ)、
アイヴィー・ホルッツァー、チッチョ・イングラッシア(チッチョ)、
ジュリー・アン・メナード、エルサ・ヴァッツォラー
上映時間:約90分
「奇想天外・泥棒大作戦(TV)」(1968)
OPERATION S.T PETERS
OPERAZIONE SAN PIETRO
aka: Die Abenteuer des Kardinal Braun,
Au Diable les Anges, Operation St.
Peter's, Operazione San Pietro
監督:ルチオ・フルチ/製作:トゥーリ・ヴァジーレ/脚本:アドリアーノ・バラッチョ、
エンニオ・デ・コンチーニ、ルチオ・フルチ、ロベルト・ジャンヴィッティ、ポール・ヘンギー/
撮影:アルフィオ・コンティーニ、エンリコ・メンツァーレ/音楽:ワード・スゥイングル、
アルマンド・トロヴァヨーリ/編集:オルネラ・ミッチェリ、エリザベス・ミューマン=
ヴィエルテル/美術:ジョルジョ・ジョヴァンニーニ
出演:ピヌッチョ・アルディーア(バイロン)、クリスティーネ・バークレー(マリサ)
ジャン=クロード・ブリアリ(カイエーラ)、ランド・ブッザンカ(ナポレオン)、
ウーゴ・ファンガレッギ(アゴニーア)、ハーバート・フックス、ウォルフガング・
カイリング、ウータ・レヴォッカ(サマンサ)、ダンテ・マッジオ(大佐)、
アントネラ・デラ・ポルタ(チェジーラ)、
エドワード・G・ロビンソン(ジョー・ヴェントゥーラ)
上映時間:96分
*TVで放映されたらしいフルチのコメディ映画。
イタリア=フランス=ドイツ合作。
「ベアトリス・チェンツィ(未)」(1969)
BEATRICE CENCI
監督:ルチオ・フルチ/製作:ジョルジョ・アグリアーニ/
脚本:ルチオ・フルチ、ロベルト・ジャンヴィーニ、撮影:エリコ・メンツェール
音楽:アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァグニーノ、シルヴァーノ・スパダッチーノ/
プロダクション・デザイン:ウンベルト・トゥルコ/衣装デザイン:
マリオ・ジョルーシ/編集:アントニエッタ・ヅィータ/
助監督:ティッツィアーノ・コルティーニ/編集助手:ジュリアーノ・マッティオーリ
出演:ジョン・バルーサ、アントニオ・カサグランデ(ジャコモ・チェンツィ)
エルネスト・コリ、ジュスターヴォ・ダルーペ、ウンベルト・ドルーシ、
ミルコ・エリス、ジュセッペ・フォルティス、アドリエーネ・ラルーサ
(ベアトリス・チェンツィ)、マヴィー、カロジェーロ・ミッチェー、
トーマス・ミリアン(オリンピオ)、ステファーノ・オッペディサーノ、
レイモンド・ペェグリーニ(ランツィアーニ枢機卿)、アルフィオ・ペトリーニ
ジャーズィー・レイザカール、マッシモ・サルチエッリ、イグナツィオ・
スパーラ(カタラーノ)アメデオ・トリーリ、ジョルジ・ウィルソン
(フランチェスコ・チェンツィ)、マックス・ステファン・ザカリアス
*フルチが監督として最大の野心を試した歴史もの。
村中から嫌われている父にレイプされた少女ベアトリスが
一家を率いて、父親を事故死に見せかけて殺害。
裁判にかけられて死刑を宣告されるまでを、少女の人権問題や
当時の宗教・社会を痛烈に皮肉したタッチで描かれる。
斬新な構図や、フラッシュ・バックを多用した語り口など
フルチの<やる気>がそこかしこに垣間見える作品。
映画の製作がウーマンリヴの台頭と重なってしまった為に
批評家・観客、どちらからも不当な扱いを受け、
興行的には全くヒットしなかった。それでもこの作品は
フルチにとって、オールタイム・ベスト作品だったという。
「女の秘め事(未)」
ONE ON TOP OF THE OTHER
UNA SULL'ALTRA
aka: PERVERSION STORY
*イタリア=フランス=スペイン合作。
邦題は日本で発売された、リズ・
オルトラーニ担当のスコア音楽CDから。
若くしてサンフランシスコの総合病院を牛耳る青年
(ジャン・ソレル)が愛人(エリサ・マルティネリ)と旅行中に、
肺炎持ちで陰気な妻(マリサ・メル)が死亡。
青年には多額の保険金が下りる。
しかし妻にソックリのストリッパー(メル2役!)が現れ、
青年を混乱させる。全ては妻と青年の兄が財産目当てに
仕組んだ巧妙な罠だった。青年は妻殺しの嫌疑で
死刑台に送られ、パリに逃れた妻と青年の兄は
錯乱した妻のパトロン(リカルド・クッチョーラ)に射殺される。
劇中で妻の腐乱死体が登場、早くもフルチ節が炸裂するが
それ以外はわりと手堅い内容。故に面白さ的にはイマイチ。
流行の犯罪ノワールをブレンドした、フルチ版「めまい」という趣き?
SF映画ファンにはお馴染みのフェイス・ドマーグが特別出演。
イタリア映画の夜の女王、マリサ・メルのサイト(英語)はこちら。
「女の秘め事」のスチルやロビーカードもありますぜ。
フルチのフィルモグラフィ
(年代、あるいは作品タイトルをクリック↓)
1959〜1969年
「泥棒たち(未)」(1959)
「RAGAZZI DEL JUKE BOX」(1959)
「URLATORI ALLA SBARRA 」(1960)
「TWO FOREIGN LEGIONNARIES」(1962)
「Le MASSAGGIATRICI 」(1962)
「COLPO GOBBO ALL'ITALIANA」 (1962)
「Gli IMBROGLIONI」(1963)
「Uno STRANO TIPO」(1963)
「EXTREMELY SECRET AGENTS 002」(1964)
「DUE EVASI DI SING SING」(1964)
「マニアックス(未)」(1964)
「00-2 OPERAZIONE LUNA」(1965)
「HOW WE GOT THE ARMY INTO TROUBLE」(1965)
「THE TWO PUBLIC ENEMIES」(1965)
「I DUE PARA」(1966)
「COME SVAGLIAMMO LA BANCA D'ITALIA」(1966)
「真昼の用心棒」(1966)
「HOW WE STOLE THE ATOMIC BOMB」(1967)
「Il LUNGO, IL CORTO, IL GATTO」(1967)
「OPERATION S.T PETERS 」(1968)
「ベアトリス・チェンツィ(未)」(1969)
「女の秘め事(未)」(1969)
1970年〜1979年
「幻想殺人(TV)」(1971)
「マッキラー(V)」(1972)
「エロティスト(未)」(1972)
「白い牙(TV)」(1973)
「名犬ホワイト・大雪原の死闘(未)」(1974)
「ブリアンザのドラキュラ(未)」(1975)
「荒野の処刑(V)」(1975〜76)
「ラ・プレトーラ(未)」(1976)
「ザ・サイキック(V)」(1977)
「新・復讐の用心棒(TV)」(1978)
「サンゲリア」(1979)
1980〜1991年
「地獄の門」(1980)
「野獣死すべし(V)」(1980)
「ビヨンド(V)」(1981)
「恐怖!黒猫(V)」(1981)
「墓地裏の家(V)」(1981)
「ザ・リッパー(V)」(1982)
「マンハッタンベイビー(V)」(1983)
「SFコンクエスト:魔界の制圧(V)」(1983)
「未来帝国ローマ(V)」(1983)
「マーダロック(デビルズ・ダンシング)(V&TV)」(1984)
「イノセント・ドール 虜」(1986〜87)
「サンゲリア2(V)」(1987)
「怒霊界エニグマ(V)」(1987)
「タッチ・オブ・デス(V)」(1988)
「ゴーストキラー(V)」(1988)
「ホラーハウス(V)」(1989)
「クロック(V)」(1989)
「新・デモンズ(V)」(1990)
「ナイトメア・コンサート(V)」(1990)
「地獄の門2(V)」(1991)
「ヘルクラッシュ:地獄の霊柩車(V)」(1991)
「肉の蝋人形」(1992)
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