


ニースの演劇学校を経て、78年にはフランスのテレビ映画の主役に
抜擢されている(下の写真右)が、映画界へは「ベルサイユのばら」が
デビュー作になる。身長169cm、体重54kg。髪はブロンド、瞳はブルー。

(左)は1974年の南フランスで撮影されたもの。演劇学校時?





「ベルサイユのばら」(1979)
Lady Oscar

「ベルばら」の台本を読むカティ。
●池田理代子の大ヒット漫画を原作にした日=仏合作、
上映時間も2時間以上ある超大作。
製作はキティ・ミュージック=資生堂=日本テレビ=東宝という
ラインナップで日本での初公開は79年の3月。
監督にフランス映画の名匠ジャック・ドゥミ、製作は山本又一朗(大物!)。
音楽にはミシェル・ルグランが起用されている。
カティは主役のオスカル役。後継ぎを望んでいた父親によって、
女子にも関わらず“男”として育てられ近衛隊長となった彼女が、
パリ革命という大きな流れに巻き込まれ翻弄されていく内容。
共演に「真夜中の恐怖」でジーン・セバーグとマリソルにメッタ切りにされ、
ノーマン・J・ウォーレン監督の「人喰いエイリアン」では栄えある
タイトルロールを演じたキワモノ俳優バリー・ストークス。
それ以外にはマーク・キングストン、
ドイツの舞台女優、クリスティーナ・ボーム、
イギリスの個性派マーティン・ポッターらが出演。
オスカルの少女時代を演じたのは、あのパッツィ・ケンジット。
うーん、確かに変なところがやたらと豪華。
「Le Fils
puni」(1978)
●監督・脚本フィリッペ・コリン。
出演ジェニー・アルファ、アンドレ・チャーミュー、
そしてカティ。内容不明。
「ホーク・ザ・スレイヤー/魔宮の覇者(V)」(1980)
Hawk the Slayer
●イギリス製のアクション・ファンタジー。
監督のテリー・マーセルはゴミ映画ばかりを撮っている監督。
残虐非道な王を演じる性格俳優ジャック・パランスを始め、
パトリック・マギーなど、それなりに豪華な顔ぶれが揃っているが
困ったことに中身は全然面白くない。
カティは主人公の夢や回想シーンで登場する、
エリアーネというお姫様役(設定に無理あり)。
登場場面自体が少ない上、主人公を守ろうとして
パランスが射った弓が背中に命中、
あっという間に絶命してしまう扱いが寂しいかぎり。
同じ年に「地獄の門」に出演している事を考えながら
この映画を見るとちょっと衝撃的。
「地獄の門(V)」(1980)
Paura nella città dei morti
viventi
aka :City of the Living Dead
:Fear in the City of the Living Dead
:The Fear
:The Gates of Hell (米題)
:Twilight of the Dead
●ご存知ルチオ・フルチ氏の80年代ゾンビ映画時代の
幕明けを告げる記念碑的作品。
神への背信行為である神父の自殺によって、
地獄へ通じる道が開いてしまった呪われた田舎町、
ダンウィッチを舞台に、次々と展開する血みどろで
不条理な死の数々を視覚イメージ先行型の演出で描いている。
カティが演じるのはメアリー・ウッドハウスという霊媒師役。
NYの降霊会で神父の自殺現場を透視してしまった彼女は
余りのショックで変死を遂げる。え?カティが主役なのに
始まって数分のうちに死んじゃうの?!と見る者は不安に陥るが
見事カティは葬儀の後、棺桶の中で復活!なぜ彼女が
生き返るのかは結局「預言書に全て書かれていたのです」という
オカルト研究オバサンの言葉以上に説明されないが、
要するにポーやラブクラフトの著作にある<恐ろしい事柄>を
イタリア人なりの解釈で並べたのが、この映画だと考えられる。
思わずとろけそうになるエンディングも含めて、巨大な疑問符が
残される映画なので頭の固い人向きの映画ではない。
逆に劇中のイメージを自由に組み合わせて自分なりの解釈を
導き出せる人にとっては、ある意味で格好の題材かもしれない。
監督であるフルチが絶賛した、カティの熱演も見どころの一つ。
劇中でウジ虫が吹き込むシーンでは、俳優には内緒のまま
リハーサルの何倍もの量のウジ虫をセットにいる俳優の頭に落とし、
本気のパニック状態を撮影したそうだ。お疲れさま。
聞くところによると、「ベルばら」に関わった日本の会社(キティ?)に
「地獄の門」の製作会社、あるいはフルチ本人からカティに連絡を
取りたいというラブコールがあったそうだ。何だかちょっとイイ話。
「ビヨンド(V)」(1981)
E tu vivrai nel terrore - L'aldilà
aka :L'Aldila
:The Beyond
:Seven Doors of Death (米題)
●フルチとのコンビに勢い付いたカティが「地獄の門」に続けて
出演したホラー映画。見る人によって好みは分かれるが、
初期のフルチ・ゾンビ映画の中ではお話のスケール感や雰囲気、
残酷描写のバランス、バラエティ度が絶妙にミックスされた傑作。
カティが扮しているのは遺産として相続したルイジアナ州にある
老朽化ホテルをリニューアルして経営しようとしている若いヒロイン、
ライザ・メリル。ホテル修復に関わる彼女の周りの人間達が
次々と異様な死を遂げ、クライマックスで問題のホテルの地下に
地獄へと通じる7つの扉の一つ(もう一つはダンウィッチの地下墓地に
あるのかも?)が開いてしまったことが判明する。
カティはホテルで事故を起こした塗装屋を診察に来た医師
(デイビッド・ウォーベック)と共に、呪われたホテルから逃げ出そうと
するが、時は既に遅かった・・・。
フルチお得意の様々な趣向を凝らした血みどろシーンが次々と登場、
硫酸で溶けていくオバサンの顔、眼球を押し出される男や
顔面を吹き飛ばされる少女、釘を後頭部から突き刺される家政婦、
更には顔面を喰い千切るタランチュラの群れなど、全編にシュールかつ
強烈なショック・シーンが散りばめられており、最後の惨劇の舞台となる
病院でのゾンビの行進まで見応えタップリ。
今やイタリアン・ホラーの定番となったのも納得の1本。
「墓地裏の家(V)」(1981)
Quella villa accanto al cimitero
aka:The House Outside the Cemetery
: House by the Cemetery

●フルチと組んだホラー映画群の最終作。
カティを起用しなくなった訳について、フルチ自身は
「単にスケジュールの問題」と語っているが、真相の程は?
今回カティの演じる役は、歴史学者である夫(パオロ・マルコ)の転勤で
幼い息子(ジョヴァンニ・フレッザ)と共にボストン郊外にある
古びた屋敷にNYから引っ越してくる若妻ルーシー・ボイル。
この若妻、ニューヨーカー特有?の神経衰弱にかかっているのか
終始情緒不安定な性格で、カティにとっては新しい役どころ?
映画全体としては小粒ながら見せ所を押さえた残酷シーンを
随所に配置、ダグマー・ラッセンダールやアニア・ピエロニなど
クセモノ女優で脇を固めた手堅い恐怖物と言えそう。
まぁ細かい部分には色々とご不満を感じる方もいらっしゃるでしょうが、
フルチが珍しく主観キャメラを中心にした狭い画面作りをしており、
薄暗い地下室のセットや、雰囲気のあるロケーションと絡めて
野心作としての部分を評価してあげたい1本。
「パワープレイ(V)」(1980)
Power Game
aka:Juego de poder (82:スペイン版)
●ファウスト・カネル監督によるスペイン映画で
主演はジョン・フィンチ。カティ以外には「悪魔のバージン」(73)等に
出ていたニール・ハレットが出演。ジョン・フィンチはポランスキーの
「マクベス」(71)や、ヒッチコックの「フレンジー」(72)で注目された俳優で
オールスター・キャストの「ナイル殺人事件」(78)等にも顔を出していたが、
最近は「地底人アンダーテイカー」(92)やら、ミア・ニグレンの
「魔性のエマニエル」(88)やらゴミ映画中心になっている模様。
「パワープレイ」なんて題名は意外と硬派な内容っぽいが、
ランニング・タイムは82分と短め。ちと不安・・・。
「The Last Days of
Pompeii」
(1984)
●TVのミニシリーズ。ジュリア役。
「アマゾニアン/柔肌に秘めた魔境伝説(V)」(1988)
Man Eaters
●監督のダニエル・コラスが演出・脚本・主演まで担当したワンマン映画。
船が難破して海に放り出された学者のヒューバートは、一緒に漂流していた
友人を捜すうち、同じく孤島に漂流し、自給自足で生活するうちに食人嗜好となった
3人の女と出会う。その中の一人、デボラがカティ(中央)。
全編を通して、大口を開けてのガハハ笑いや、キャットファイト、
人肉食いやヌード・シーン等々、完全に吹っ切れたという印象の演技が続き、
ファンの心中は複雑・・・。
カティと一緒に悪行の限りを尽くすロバータ・ウェルズ(エリザベス役)は
カナダ生まれの女優で、83年のTV物「テリー・フォックス物語」や、同じ年の
D・クローネンバーグ作品の「デッド・ゾーン」(83)にアルマ・フレチェッテという
小さな役で出演していた過去がある。もう一人の方、コラリー・セイリグ
(オードリー役)もそれなりのキャリアがあるようだが、詳細は不明。
映画自体はイタリアが得意としてきた人喰いモンド物に対するフランスからの
ジャンル・サタイアといった趣きだが、基本的には俳優として70年代の中頃から
「バルスーズ」(73)「ハンカチのご用意を」(78)、「メルシー・ラ・ヴィ」(91)や
「美しすぎて」(89)を撮ったベルトラン・ブリエらの作品(91年の「私の男」など)を初め、
数本のフランス映画で活躍していたD・コラスの一人よがりっぽくて面白くない。
コラスが監督・脚本を担当したのはこの映画だけみたいだが、
それゆえ妙な力が入りすぎたという皮肉な結果を生んだのかも?
「想い出のマルセイユ」 (1988)
Trois places pour
le 26
●あああ、歴史は巡る・・・運命とは皮肉ですねぇ(大袈裟)。
ジャック・ドゥミに始まったカティのキャリアは、再び彼の、それも
監督作としては遺作となってしまったミュージカルに戻ってきたなんて・・・。
この作品で再びカティと出会ったドゥミの、カティの心情はどうだったんでしょう?
うーん、思いが巡る一編です。カティの役名はベティ・ミラー。
故郷マルセイユにミュージカル公演のため帰ってきた主演のイヴ・モンタン
自身が彼の人生を唄と踊りで回想する構成になっていて、セリフの大半は歌。
「シェルブールの雨傘」や「ロシュフォールの恋人たち」といった代表作ほどの
出来には残念ながら及ばなかったようだが、音楽のミッシェル・ルグランを含め
同窓会的な楽しいノリは楽しめる様子。そしてモンタンはジャン=ジャック・
ヴェネックスの「IP5/愛を探す旅人たち(これがまた凄い映画!)」(92)を
最後にこの世を去ってしまった・・・。
「想い出のマルセイユ」には「スペース・バンパイア」の宇宙吸血鬼姉ちゃん、
マティルダ・メイや、「昼顔」(66)のフランソワーズ・ファビアンも出演。
「Jeniec Europy」 (1989)
aka:The Hostage of Europe
L' Otage de l'Europe
●「影」(56)「尼僧ヨアンナ」(61)
「太陽の王子ファラオ」(66)等の
監督・脚本を手掛けるポーランドの監督イエジー・カワレロウィッチが
発表したナポレオン物(そんなジャンルがあれば、の話だけど)。
カティはレディ・ロウエィ役。なんか変な風格がついちゃいましたね。
「Afraid of the
Dark」
(1991)
●「ラストエンペラー」で87年のアカデミー賞・脚色賞と、
ゴールデン・グローブ脚本賞を受賞しているベテラン脚本家、
マーク・ペプローの監督作品。ペプローが脚本家として携わった
主な日本公開作には、「さすらいの二人」(74)「危険なめぐり逢い」(75)
それにベルトルーチと再度組んだ「シェルタリング・スカイ」(90)、
「リトル・ブッダ」(93)等がある。日本では95年になって初めて
監督・脚本作となる「ヴィクトリー/遥なる大地(V)」がリリースされているが、
この「Afraid of the Dark」はそれ以前の監督作に当たり、
フランスとイギリスの合作で制作されている。
お話自体は盲目女性が殺される現場を<目撃>した
目の不自由な若い青年ルーカスが自ら事件を調査するもの。
しかし展開が遅く、スリラー映画としては失敗作に分類されるようだ。
カティは「盲目の女性」役にクレジットされている。
「Le Bal
des casse-pieds」
(1992)
●ミウ・ミウやミッシェル・ピコリが出演したフランス映画。
監督は「愛人ジュリエット」(50)や「わんぱく戦争」(61)、最近では
「プロヴァンス物語:マルセルのお城/マルセルの夏」(90)を
発表しているベテラン、イヴ・ロベール。
カティの役名はIMDbでは上がってこなかったので
ちょっとした出演なのかも。それにしても最近のカティ出演作品が
フランス映画ばかりというのも不思議。どういう背景があるのか
ちょっと気になりますね。

"The Hitchhiker"
(1983〜)
●その中の1話"Garter
Belt" に登場。放映は1987年?
"Katts and Dog"
(1988〜)
●その中の1話"The
Grand Hotel Caper" (episode # 2.18)
放映は1989年?でリディア役を演じている。
"Strangers"(1996〜)
●1996年に放映された?"Touch"
というエピソードにエヴァ役で登場。