1980年代(後半)〜
1990年代の映画
●(未)は日本未紹介作品、(V)(TV)はそれぞれのメディアで紹介済み。
無印は基本的に劇場で公開されたもの。ビデオが出ている場合は本文中に
その旨を記載しました(まだ徹底してませんけど)。
<1986年>
「ブラディ・キャンプ:皆殺しの森 (V)」(86/87)
BODY COUNT
●コロラド州の奥深く、人里離れた森のキャンプ場に来ていた
ティーンズ達が次々に謎の殺人鬼の犠牲者になる。
この森には15年前にも、同じ様な年齢の若者が何者かによって
惨殺された過去があった。異様なマスクを被った殺人鬼は
言い伝えの通り、森に住む怪物シャーマンなのか?
「食人族」「カニバル」「サバイバルショット」など人喰い映画で
有名なルッジェロ・デオダートが監督した「13日の金曜日」クローン。
全てイタリア・ロケのようだが、アメリカ映画風の洗練された作りなので
ワールド・ワイドなセールスを記録した様子。
M・ファーマー、D・ヘス、C・ネピアら豪華なキャストも凄い。
特殊効果も凝っていて血みどろ好きにはオススメの1本。
詳しくはココを。
「白い肌にひそむ罠
(V)」(86)
CARAMELLE
DA UNO SCONOSCIUTO
●イタリアン・トラッシュ映画群を一手に手掛ける脚本家
フランコ・フェリーニが監督(脚本も)に乗り出したサスペンス映画。
美しい夜の蝶ばかりを狙った残虐な連続殺人事件が発生。
昼は普通の生活を送り、夜は高級売春婦としての2重生活を送る
ヒロイン(バルバラ・デ・ロッシ)の元に殺人を仄めかす手紙が届き、
次々と仲間の売春婦達が殺されていく。しかしいつもは犠牲者となって
消える売春婦達が、一致団結して犯人を追いつめていく展開が出色。
さすがこの種の映画でならしたF・フェリーニだけのことはある仕上がり。
しかし判明した真犯人は皮肉にも、孤独に苛まれた仲間の売春婦の
娘だった・・・。原題の「ストレンジャーにキャラメルを」というのは
犯人が子供であることを暗に示したニクい題名になっている。
売春婦を演じる面々は「シャタラー」のマリーナ・スマ、
パゾリーニ映画やM・バーヴァの「血みどろの入江」のラウラ・ベッティ、
「デモンズ2」のナンシー・ブリリら。主演のバルバラ・デ・ロッシは
アルベルト・ラットゥアーダに見出されて、彼の「今のままでいて」や
「スキャンドール」に出ていた清純派フェイスのグラマー女優。
ウンベルト・スマイラが担当したシンセサイザー音楽もそれらしくて良い。
「デモンズ2」(86)
DEMONI 2
●L・バーヴァのヒット・ホラー・シリーズ第2弾。
今度はデモンズの侵略がTV画面から始まる。
キャストは若手中心に入れ替わったが、注目株が多数出演。
ほとんどコメディと化した演出も期待しなければそれなりに楽しい。
「新・サスペリア (V)」(85/86?)
L'ASSASSINO
E ANCORA TRA NOI
aka:The Murderer is still among us
●タイトルをクリックすると、「ミッドナイトリッパー」と一緒に
作品を解説したページに行けます。
「アーバン・ウォーリアーズ
(V)」(86)
「肉体のバイブル:禁断の賛美歌」(86)
DEVILS OF
MONZA
●「ゴダールのマリア」や「カルメンという女」でフランスの鬼才
ジャン=リュック・ゴダールのお気に入りだった美女、ミリアム・ルーセルが
主演したエロティック物。ルーセルは他にも数々のヨーロッパ製芸術映画に
出演しているが、こんなにストレートなエロ映画にも出ていたのはちょっと意外。
モンザの修道院で暮らすシスター・バージニア(ルーセル)は、
神に仕える身でありながら、町の青年ジャンパウロとの情事に溺れ、
ついには彼の子供を身ごもってしまう。
映画の内容自体は大したことないが、音楽がピノ・ドナッジョ、
撮影が「インフェルノ」のロマニ・アルバーニだけあってムードはたっぷり。
他の出演者はアレッサンドロ・ガスマン、フランチェスコ・アクォーリ、
ルチアーノ・バグリオーニ、アンドレア・ベイカー、ステファニア・ビファーノ。
アルジェントの「オペラ座の怪人」にも出ていたコラルディア・タッソーニも
顔を見せているのでお見逃しなく。監督はルチアーノ・オドリジオ。
「キャロルは真夜中に殺される」(86)
YOU WILL
DIE AT MIDNIGHT
「探偵アカデミー
(V)」(86)
DETECTIVE
SCHOOL DROP OUTS
●アメリカのキャノン・グループがイタリア人スタッフを起用して製作した
コメディ映画。落ちこぼれセールスマンのドナルドは、ある日脱サラを図り、
探偵ポールに弟子入りする。2人の元にカトリオーナと名乗る女性から
自分のフィアンセに関する相談を持ちかけられる。彼はカトリオーナの父と
長年対立するマフィアの跡取り息子なのだ。ドナルドとポールは
マフィア・ファミリーから次々と入る横やりや妨害を乗り越えて、
若い二人を幸せに出来るのだろうか?
出演はローリン・ドレイファスとデビッド・ランズバーグ(脚本もこの2人)。
美女ヒロインに「ホットショット」のヴァレリア・ゴリーノ、
イタリアからクリスチャン・デ・シーカと、ジョージ・イーストマンが出演。
監督はフィリッピ・オットーニ、撮影はジャンカルロ・フェランド。カラー90分。
「片腕サイボーグ」(86)
HANDS OF
STEEL
「誘惑の館」(86)
「MONDO CANE
OGGI (未)」(86)
「ディスタント・ライツ:光のエイリアン(V)」(86)
DISTANT
LIGHTS
「アルジェント・ザ・ナイトメア:鮮血のイリュージョン
(V)」(86)
DARIO
ARGENTO'S WORLD OF HORROR
●「デモンズ3」ミケーレ・ソアヴィ監督による
アルジェントの映像ドキュメンタリー。
キッチリした編集で「歓びの毒牙」から「デモンズ」までの
監督・製作・関連作での活動が本人のコメントを交えて綴られる。
製作資本が日本から出ているという未確認の噂もあり。
<1987年>
「ラットマン
(V)」(87)
QUELLE
VILLA IN FONDO AL PARCO-RATMAN
●「D.N.A」にも出演した世界一小さな男、ネルソン・デ・ラ・ロッサを
タイトル・ロールに起用した猟奇ホラー。南海のリゾートで行方不明になった
ファッション・モデルの妹を探しにやって来た姉が、生体実験の生み出した
ネズミ人間に襲われる。ジャネット・アグレン、デイビッド・ウォーベックの共演、
ウェルナー・ボチェイスとエヴァ・グリマルディの変なグラビア撮影シーンもナイス。
「シャタラー」(87)
THE
SHATTERER
●主演:吉川晃司!アクションをふんだんに盛り込んだ
ハードボイルド映画!!そんなのがナゼここに?!
実は監督がマカロニ・ウェスタンでならしたトニーノ・ヴァレリ。
脚本には60年代ホラー映画を一手に引き受けた重鎮、
エルネスト・ガスタルディも参加。
フルチの「サンゲリア2」やL・バーヴァの「グレイブヤード」に出ていた
金髪美女ベアトリス・リングが、吉川晃司の相手役として登場するほか、
「フェノミナ」「悪魔のはらわた」のダリラ・ディ・ラッザーロが社長秘書役、
他にマリーナ・スマらも登場する豪華版。日本からは三船敏郎も出演している。
「バンパイア・イン・ベニス」(87)
「オペラ座:血の喝采」(87)
OPERA
aka:Terror at the Opera
「ファッシネーター
(V)」(87)
「デモンズ・キラー/美人モデル猟奇連続殺人事件 (V)」(87)
PHOTO OF
DELIRIUM
aka:Le Foto Di Gioia/Photo of Gioia
「キリング・バード」(87)
KILLING
BIRDS
「SS最終指令:要塞帝国
(V)」(87)
ANGEL OF
DEATH
監督:フランク・ドリュー・ホワイト(ジェス・フランコ+アンドレア・ビアンキ)
出演:フェルナンド・レイ/ジャック・テイラー/
スザンヌ・アンドリューズ/ハワード・ヴェルノン
●豪華な?スペイン俳優系キャストで送る戦争アクション。
第二次世界大戦後、南米のどこかで世界征服の野望を持ち続ける
ナチス残党と、彼等を見つけだして殲滅する為に結成された
先鋭部隊の壮絶な死闘を描く。「ビリティアナ」でルイス・ブニュエルの
監督作に出演したフェルナンド・レイが主演。
世界的なナチス戦犯狩りのフェルズベルグは、カンフーの達人、
盗聴のプロフェッショナルらを集め、ドイツ出身の初老の実業家ヘルマンの
身辺を探り始める。彼の屋敷は武装した兵士に守られた堅牢な要塞で、
実はヘルマンの正体こそ、元ナチ戦犯で女子供にも容赦ない人体実験をした
メンゲル博士その人だったのだ。再び世界征服を狙うメンゲル博士を相手に
フェルズベルグらの最後の戦いが始まる。
カラー・93分(ビデオ:松竹ホームビデオ)
「誘惑の香り (V)」(87)
AN
AUSTRALIAN IN ROME
「ヘル・バランス
(V)」(87)
OFFBALANCE
●R・デオダート監督が「ザ・リッパー」の脚本に手を入れて撮った
ミステリー・サスペンス。急速に老化してしまう奇病に冒された青年が
次々に残忍な殺人事件を引き起こす。マイケル・ヨーク主演。
年をとって良い味の出てきたエドウィージュ・フェネシュが彼の恋人役で共演。
・
「アクエリアス」(87)
AQUERIUS
aka:Bloody Bird/Stage Fright/Deliria/Sound Stage Massacre
イタリア映画/カラー・91分/35o/ドルビーステレオ
日本劇場公開:87年9月(配給:クラウン・レコード=デラ)
ビデオ(クラウン・レコード)
製作会社:フィルミュラージュS.R.L.
製作:ジョー・ダマート(アリスティーデ・マサチェッシ)
監督:ミケーレ・ソアヴィ
脚本:ルー・クーパー(ルイジ・モンテフィオーリ)
撮影:レナート・タフリ
音楽:サイモン・ボスゥエル
出演:デイビッド・ブランドン(ピーター)/バーバラ・キュピスピー(アリシア)/
ロベルト・グリゴロフ(ダニー)/ジョン・モーゲン[ジョヴァンニ・ランベルト・
ラディーチェ](ブレッド)/ロリ・パレル(コリンヌ)/マリー・セイラーズ(ローレル)/
マーティン・フィリップス(マーク)/ジョアンナ・スミス(シヴィル)/
ドン[ドメニコ]・フィオーレ(警部)/ピエロ・ヴィーダ(フェラリ)/
ジェームズ・E・R・サンプソン(ウィリー)/リチャード・バークレー(ポーター医師)
クレイン・パーカー(アーヴィング・ウォレス)/ユーリック・シュワーク(ベティ)/
ミケーレ・ソアヴィ(若い警官)/ミッキー・ノックス(年輩の警官)/
シェーラ・ゴールドバーグ(看護婦)
●アルジェントの弟子として日本に紹介されたM・ソアヴィだが、
実質的にデビュー作を製作したのは、アルジェントよりつき合いの
古いジョー・ダマート。元々は「猟奇!食人鬼の島」の主演俳優
ジョージ・イーストマン(ルイジ・モンテフィオーリ)が監督デビュー用に
書き下ろしていた脚本がイーストマン多忙の為、ダマートを経由して
良い脚本を探していたソアヴィの手に渡ったらしい。
オリジナルの脚本を元に、イーストマン自身がTV局に舞台を移して、
この映画をリメイクする企画も一時期あったようだが、ダマートの死後?
立ち消えたようす。出演者もダマート関連の俳優が多く、主演の
B・キュピスピーは当時のソアヴィのGF。アヴォリアッズ国際ファンタで
最優秀恐怖映画賞受賞。
ECから出た輸入版DVDは、日本のみのミステリアス宣伝ギャルMIA
(猫の鳴き声からの命名。出身はキャンディで有名な仏のボンボンだとか)
をフィーチャーしたビデオ・クリップ「ミステリー・ルージュ」も収録したお得版。
<物語>
町外れの古い劇場で、殺人事件を題材にした異色ミュージカルを
リハーサル中の駆け出し劇団員たち。
演出家のピーター(ブランドン)は、主演女優のアリシア(キュピスピー)を
執拗に責め立てる。しかしアリシアは練習中に足をひねっており、
衣装係のベティ(シュワーク)の助言で近所にある病院に応急処置を
してもらおうと車で劇場を抜け出す。
だが、そこは精神病院だった。看護婦(ゴールドバーグ)の
慇懃無礼な態度に苛立ちながら、取り敢えずの処置をしてもらった
アリシアは一つの病室の前に惹きつけられるように立ち止まる。
そこは厳重に幽閉されていたのは有名な連続殺人鬼アービング・
ウォレス(パーカー)だった。
劇場に戻ったアリシアは、勝手にリハーサルを抜けた事に激怒した
ピーターによりクビを宣告される。その頃、ライトを消し忘れた事に気付いた
ベティは車に戻るが、折しも降り出した豪雨の中、突然暗闇から飛び出した
ツルハシで顔面を突き通されて惨殺される。
どうやらベティを殺したのは脱走したウォレスらしい。
このセンセーショナルな事件が舞台の宣伝になると踏んだピーターは、
アリシアを呼び戻し、団員達を拘束して徹夜のリハーサルを始める。
しかし殺人魔は劇場の中に紛れ込んでいたのだ。
ピーターが劇場の鍵を隠すように命じた女優のコリンヌ(パレル)が
舞台上でフクロウ男姿の殺人魔に刺し殺され、団員達は逃げ道を断たれる。
次々に襲われて、惨殺される団員達。
アリシアが気絶している間に、ライバル女優のローレル(セーラーズ)、
オカマ俳優のブレッド(モーゲン)、そしてピーターも殺された。
一人残されたアリシアはフクロウ殺人鬼と対決、激しい格闘の末、
ついにとどめをさすが・・・。
<1988年>
「ビースト・マスター:呪いの宝石
(V)」(88)
CROSS OF
THE SEVEN JEWELS
●マルコ・エンドルフィの人狼ホラー。
7つの宝石がついた呪いのネックレスの魔力で狼男に変身してしまう
男の恐怖と苦悩をラフなタッチで描く。共演にアニー・ベル。
「サバス」(88)
SABBATH
●マルコ・ヴェロッキオ監督のオカルト・エロス。
主演に万引きで掴まった女優として有名なベアトリス・ダル。
この映画の上映中、見ていた客が劇場から帰った逸話を
サークルの先輩から聞きました。すごい。
「ドレスの下はからっぽ」(88/85?)
NOTHING
UNDERNESS
aka:Sotto Il Vestito Niente
「デモンズ3」(88)
THE CHURCH
aka:La Chiesa
イタリア映画/カラー・95分/モノラル/
日本劇場公開:90年8月(配給:ヒューマックス)
ビデオ(日本コロムビア)/LD(日本コロムビア)
製作会社:チェッキ・ゴリ・グループ/グルッポ・フィネベスト・レテイタリア
製作:ダリオ・アルジェント
監督:ミケーレ・ソアヴィ
脚本:ダリオ・アルジェント/フランコ・フェッリーニ(原案も)
ミケーレ・ソアヴィ/(クレジットなしで)ランベルト・バーヴァ/
ダルダノ・サケッティ/(英語版台詞):ニック・アレキサンダー
撮影:レナート・タフリ
編集:フランコ・フラティッシェリ
特殊効果:レナート・アゴスティーニ/ロザリオ・プレストピーノ
美術:マッシモ・アントネッロ・ジェレング
音楽:キース・エマーソン/ゴブリン(ファビオ・ピニャッテリ)/
サイモン・ボズウェル/フィリップ・グラス
出演:トーマス・アラナ(イヴァン/イヴァルド司書)/
バーバラ・キュプスピー(リサ)/フェオドール・シャリアピン(司教)/
ヒュー・クアルシー(ガス神父)/アーシア・アルジェント(ロッテ)/
アントネッラ・ヴィターレ(バーバラ:モデル)/ロベルト・カルーソー/
ジョヴァンニ・ロンバルド・ラディーチェ(聖具室係)/アリーナ・デ・シモーネ/
オリヴィア・キュピスピー/ジャンフランコ・デ・グラッシ/ジョン・リチャードソン/
チャーリー・ハードウィック/ラース・ヨゲンソン/ジョン・カールセン/
キャサリーン・ベル・マージョリー/ミケーレ・ソアヴィ(警官:クレジットなし)
●興業・批評の両面で失敗した「デモンズ2」を踏まえ、
製作者D・アルジェントが映画会社からの圧力もあって
監督に「キリングバード」撮影直前だったM・ソアヴィを抜擢、
当初飛行機の中でデモンズパニックが広がっていくという原案を却下し、
新たなストーリーを練り上げて発表した<悪の感染>シリーズ第3弾。
低予算だった「アクエリアス」から格段に進歩したカメラワーク、
雰囲気を重視したソアヴィのホラー演出が光る1本。
出演は「最後の誘惑」「フランチェスコ」のT・アラナ、ソアヴィのGFだった
B・キュピスピー、不思議少女役がはまっていたA・アルジェントの他、
「アクエリアス」のオカマ俳優G・L・ラディーチェ、
「薔薇の名前」のラルス・ボティン・ヨンゲルセンら。
ハンガリーのブタペストにロケした屋外シーンが効果を上げている。
<物語>
中世の北イタリア。修道僧に案内された騎士団が洞窟にたどり着いた。
彼らの目的は、そこに暮らす悪魔崇拝者を虐殺すること。
情け容赦ない騎士達の襲撃を受けた村人達は赤ん坊まで虐殺され、
その死体は修道僧の指揮で森の奥深くに埋められた。悪魔を封印すべく
彼らの墓は巨大な十字架で封印され、その上には聖堂が建てられた。
時は流れ現代。大聖堂は未だにその地に建っていた。
教会の蔵書目録を作る為、聖堂を訪れた司書のイヴァン(アラナ)は
初日からの遅刻を司教(シャリアピン)から厳しく叱られながらも、
礼拝堂に描かれた悪魔絵画を修復する美しいリサ(キュピスピー)、
教会番の娘で、見えない馬の足音を聴ける不思議な力を持った少女
ロッテ(アルジェント)らと出会った。
作業を続けるリサは地下を掘削していた作業員から、教会の下に
巨大な空洞があることを知らされる。作業を一旦中止し、振動による被害を
調査するリサは、壁に走った亀裂の奥に一枚の羊皮紙を発見し、
それをイヴァンに見せた。実はイヴァンには隠れた野望があり、
この教会のどこかに隠された中世の秘宝を探し当てようとしていたのだ。
その晩、イヴァンは偶然にも羊皮紙に書かれた図柄の謎を解き、
そこに記された<七つの目を持つ石>を求めて教会の地下へ足を踏み入れた。
床にはめ込まれた十字架の中央部分に問題の彫刻はあった。
七つの目を持った山羊の顔を掘った蓋型の石・・・しかし、そこに財宝はなかった。
イヴァンは彫刻をどかした時に、鋭く光る鉄のツメで手首を傷つけてしまい、
更に夜遊びに出かけるロッテを追ってきた教会番を殴り倒してしまう。
中世に封じ込められた邪教集団の呪いが現代に甦りつつあった。
翌日、教会にはウェディング・ドレスを纏ったモデル(ヴィターレ)を筆頭にした
CM撮影隊、女教師に引率された小学生たち、老夫婦、バイクつなぎのカップルらが
見学に訪れていた。その時、懺悔室から飛び出した教会番が狂ったように
地下へ逃げ込み、掘削用のドリルを下腹に突き刺して自殺した。
その振動を受けて教会は大きく揺れ、地下に張り巡らされた仕掛けが動き出した。
それは崩れた教会からデモンズが舞い出るのを防ぐメカニズムだったのだ。
閉じこめられた人々の間にパニックが広がり、教会番に傷つけられた者たちは
デモンズと化していく。地下にある抜け穴から教会へ戻ったロッテを発見した
ガス神父(クアルシー)は少女と共に、聖堂に秘められた謎を解き、
自らも犠牲になって悪鬼達を地下世界へと追い返すのだった。
「ザンゴリラ
(V)」(88)
PRIMAL
RAGE
●クラウディオ・シモネッティが担当したこの映画のサントラが
トム・サビーニの「NOTLD・死霊創世記」の日本版予告編に
流用されていたのには笑った。「ゾンビ」音楽入れ替え事件の逆バージョン?
「ゲロゾイド
(V)」(88)
EVIL
CLUTCH
●89年のブリュッセル国際ファンタスティック映画祭に参加し、
ヨーロッパ中を恐怖のどん底に突き落としたゾンビ映画(宣伝から)。
アメリカからやって来た留学生シンディ(コラリーナ・カタルディア・タッソーニ)と
その恋人トニーが、イタリアの不気味な村で体験する殺人鬼モンスターとの
恐るべき死闘。魔女によってゾンビにされた村人に襲われたトニーは
両腕を石で押しつぶされ、首をもぎ取られて惨殺されてしまう。
チェーンソーを手に、ゾンビと戦うことになったシンディは果たして無事
村から脱出できるのだろうか?
監督のアンドレアス・ファーフォリは、ステディカムの映像を多用
(撮影はパオロ・サンナ)、この辺のタッチは「死霊のはらわた」や、
アルジェントの「フェノミナ」の影響を強く受けているようす。
主演のタッソーニはアルジェントのTVショーで、ホステスを務めており、
「オペラ座:血の喝采」の口うるさい衣装係や、「オペラ座の怪人」の
召使いなどを演じていた女優。彼女のB級スクリーム・クイーンぶりと
グロテスクな特殊メイクはちょっとした見もの。
「スナックバー・ブダペスト」(88)
SNACK BAR
BUDAPEST
●エロティック映画の鬼才ティント・ブラスの代表作。
ヤクザの使い走りに身をやつしている元弁護士が、
娼婦の堕胎に付き添って季節外れのリゾート地にやって来る。
海岸に面した冷たい雰囲気の病院、さびれた町並み、
よそよそしい町の人々・・・男が目にする世紀末的な人間模様。
ヤクザ、ジャンキー、娼婦、密入国者たち。そんな人間達のなかで
過去の記憶に怯えながら生きる男の最後の大胆な賭を
鮮烈に綴った作品。
主演は「タランチュラ」のジャンカルロ・ジャンニーニ。
共演フィリップ・レオタール、ラファエラ・バラッチ、フランソワ・ネグレ。
「キラーマニア:殺人遊技」(88)
「グレイブヤード (V)」(88)
GRAVEYARD
DISTURBAMCE
●詳しくはタイトルをクリック!
「死海からの脱出
(V)」(88)
「バンパイア:最後の晩餐
(V)」(88)
DINNER
WITH THE VAMPIRE
イタリア映画/カラー・91分/劇場公開89年(ビデオ:東芝映像)
製作・監督:ランベルト・バーヴァ
脚本:ダルダノ・サチェッティ
ランベルト・バーヴァ
撮影:ジャンフランコ・トランサンティ
SFX:ロザリオ・プレストピーノ
セルジョ・スティヴァレッティ
出演:ジョージ・ヒルトン(吸血鬼ユーレック)/
パトリシア・ペレグリーノ(リタ)/リカルド・ロッシ(ジョニー)/
バレリア・ミリッロ(モニカ)/ダニエル・アルドロバンティ(マット)
●ショービズ界で成功を夢見る若者、リタ、モニカ、サーシャの3人は
ホラー映画の有名監督ユーレックのオーディションに合格し、
演技指導を受けるために彼の所有する古城にやってくる。
ユーレックの監督したホラー映画の上映会が終わった後、
彼は自分が吸血鬼であることを明かし、突如巨大なコウモリになって
その場から飛び去っていった。十字架や杭では倒せない吸血鬼、
ユーレックの弱点は何か?それを解く鍵は古いホラー映画と
ドリアン・グレイという言葉にあった・・・。
B級ファンタスティック映画の雄、ランベルト・バーヴァが
イタリアのTV局の為に撮った笑いも盛り込んだ吸血鬼映画。
国内版DVD発売!
「オウガー
(V)」(88)
OGRE
「ゴーストハウス」((87〜88)
GHOST
HOUSE
LA CASA 3
●ウンベルト・レンツィが放ったゴーストハウス物。
安い特撮やスプラッター場面もチラホラ登場するが、期待は禁物。
最大の見どころはフルチの「墓地裏の家」と同じロケーション(ボストン郊外)が
出てくることで、あのフロイトシュテイン屋敷がもう一度見られるのは
ちょっと感動的だ。ララ・ウェンデルをはじめとするフレッシュな役者陣もイイ感じ。
「宇宙の秘宝
(V)」88)
TOP LINE
●最近では推理小説の分野で賞も受けているネロ・ロザッティ監督のSFホラー。
題名からは想像できないスペース物の奇作。主演にフランコ・ネロ。
「イグアナ:愛と欲望の果て
(V)」(88)
「パガニーニ・ホラー:呪いの戦慄」(88)
「エクソシストの謎」(88)
「ランジェリー・モデル:危険な戯れ」(87〜88)
INTIMO
●「尼僧白書」で日本に登場し、「ラットマン」(87)では怪物に襲われる
モデル役で大活躍?したエヴァ・グリマルディを全面にフィーチャーした
エロティック映画。製作はヴィンセンゾ・カッロ、監督ホフ・J・ロス。
ウェイトレスをしているテア(グリマルディ)はBFのフィリップ(ガブリエル・
・ゴッリ)の前では清純ぶっていたが、実は裏で下着ショーのモデルをしている。
ある夜、彼女が出演した猥雑な下着ショーは客達の評判を呼んだが、
その中でただ一人正体不明の男カルル(レオナルド・トレビリオ)だけは
不満の評価を下す。その後、カルルはテアを犯し、テアはその刺激的な
性の快楽の虜となり、カルルを追い求めるようになる。その情事を覗き見ていた
ホテルの従業員(「デモンズ3」のトーマス・アラナ)はサディストの本性を現し、
テアを陵辱した。こうして延々と性の饗宴は続いていく・・・。
カラーを生かした画面を作り出したのはフランコ・デリ・コッリ。
日本劇場公開89年(ヒューマックス配給)。
「レプリコップ:未来刑事」(88)
「ラビリンス・イン・ザ・ダーク:呪いの迷宮」(88)
SPIDER
LABYRINTH
「ダイヤル・ヘルプ
(V)」(88)
DIAL:HELP
イタリア(=アメリカ合作?)/カラー・97分/
日本劇場未公開(ビデオ:CICビクター)
製作:ガリアーノ・ジューゾ
ジョヴァンニ・ヴェルトリッチ
監督:ルッジェロ・デオダート
音楽:クラウディオ・シモネッティ
出演:シャーロット・リュィス(ジェニー)/マルチェロ・モデューノ/
カローラ・スタッグナーロ
●「食人族」のR・デオダートが放つ、オシャレなホラー・サスペンス。
美しいモデルのジェニーの部屋に、ある日気味の悪い電話がかかってくる。
この電話の主は、何とジェニーによって現世に呼び戻された悪霊だったのだ。
次々にジェニーの周りで起きる超常現象と、謎の死。
悪霊は魂の開放を求めて尚もジェニーに襲いかかるが・・・。
主演は「ゴールデン・チャイルド」のS・ルイス。彼女を助けるBF役で
「デモンズ」の劇中劇に出ていたM・モデューノが、また電話に絞殺される
女性エージェント役で「シャドー」のC・スタグナーロが顔を出している。
<1989年>
「人喰地獄:ゾンビ復活 (V)」(89)
AFTER
DEATH
●ルチオ・フルチの愛弟子と宣伝されたクライブ・アンダーソン
(クラウディオ・フラガッソ)のゾンビ映画。実際フルチとフラガッソは
「サンゲリア2」のトラブルでモメており、あまり仲は良くないと思うけど・・・。
南アメリカの孤島を再び訪れたヒロインは、幼い頃にこの島で
両親を怪物に殺された忌まわしい想い出があった。やがて彼女の不安が
現実になり、甦った死者達が彼女を含む若者の一団、兵士達、科学者達を
襲っては食い散らしていく。
ヒロイン自身が襲われてしまうラストの衝撃は「死霊の魔窟」からのパクリ?
「ザ・リッパー」の特殊メイクを手掛けたというフランコ・ディ・ジロラーモの
血みどろ特殊効果は、まぁそれなりの見どころ。
イタロゾンビ好きにはお薦め。
「トロル2:悪魔の森
(V)」(89)
「偽りのジェラシー (V)」(88〜89)
FASHION
CRIMES
「ウィッチ・ストーリー
(V)」(89)
「ザ・トレイン」(89)
「マスターズ・オブ・ホラー:死霊の黙示録(悪夢の狂宴)」(89)
TWO EVIL
EYES
「MASSACRE (未)」(89)
●アンドレア・ビアンキの血みどろスラッシャー映画。
フッテージの大半はフルチの「ナイトメア・コンサート」に流用された。
「エイリアンネーター」(89)
「ホラー・ハウス (V)」(89)
SWEET
HOUSE OF HORRORS
「クロック (V)」 (89)
THE HOUSE
OF THE CLOCKS
「エズメラルダ・ベイ/勇者たちの戦場
(V)」(89)
ESMERALDA
BAY
●「エアポート」シリーズのジョージ・ケネディ、
B級アクションの常連俳優ロバート・フォースター、
マカロニウェスタン役者フェルナンド・レイらに加え、
名優?マーティン・シーンの三男に当たるラモン・シーンが
スクリーン・デビューを果たした本作、監督はスパニッシュ・
ホラーの帝王、ジェス・フランコ。
SM映画が得意な事で知られるフランコのもう一つの顔、
戦争アクションの分野で発表された知られざる1本。
戦火の絶えない中南米にある架空の小国プエルト・サントを
舞台に、軍事政権対ゲリラ軍、更には米軍までを巻き込んで
繰り広げられる空前のパワープレイをスケール感いっぱいに描く。
主題歌は人気シンガー、マキシン・ナイチンゲール。
「殺しのヒッチャー:震える白い肌(V)」(89)
HITCHER IN
THE DARK
●ヒッチハイクを題材に取ったイタリア製サイコ・スラッシャー。
但しこちらでサイコなのはヒッチャーではなくて、それを拾う方。
大型キャンピングカーでリゾート地を徘徊し、母親の面影を持った
若い女性を乗せては残虐な拷問の末に、酷たらしく殺してしまう
青年のお話。完全犯罪を続ける彼だったが、最後には思わぬ
ヒッチャーを拾うことになる。ウンベルト・レンツィのページに
詳しいお話を掲載しておきました。興味のある方は、そちらで
よりディープにチェック!
「ディープ・ブラッド:復讐のシャーク
(V)」(89)
SHARKS
製作:フィルミュラージュ/バラエティー・フィルム
監督:ラフ・ドナット(半分くらいジョー・ダマート?)
脚本:ジョージ・ネルソンスコット
編集:キャスリーン・ストラットン
出演:フランコ・バローニ/アレン・コート
チャールズ・ブリル/ミッツィ・マッコール
●アメリカの山岳地帯、一人の年老いたインディアンが
若者達のグループに助けられながらある山の頂きに到着。
そこで若者達は老人に腕を差し出す。老人は彼等の腕をナイフで
切りつけ、インディアンの誓いの儀式を行った。
風変わりなオープニングで始まる、巨大鮫VS人間のパニック物。
それから10年後、若者達はミシシッピー河の近くにある
海岸沿いの町で再会する。その夜、彼等は突然、海辺で鮫に襲われ
仲間の一人が喰い殺された。町の住民達も巻き込んで、
鮫狩りが行われるが効果はあがらない。
彼等は誓いの儀式を思い出し、仲間の復讐のために
鮫のいる大海原に船を出す!
ジョー・ダマートが製作に絡んだパニック・アクション。
監督のラフ・ドナットは実在の人物で、ダマートとは半分程度ずつ
共同で演出を担当した模様。変な映画だ。
「プレイガールQ/黒い下着の女
(V)」(89)
ANY TIME,
ANY PLAY
「ブルー・エンジェル・カフェ
(V)」(89)
BLUE ANGEL
CAFE
「ゾンビ・ライダー
(V)」(89)
NIGHTMARE
BEACH
●春休みを楽しむ学生たちで盛り上がるマイアミのビーチ。
ある日、凶悪犯罪を重ねた暴走族の一人が電気椅子で処刑された。
だがその死体が盗まれる事件が起き、その日から大型バイクを駆って
高圧電流で犠牲者を殺す<殺人ライダー>が現れる。
誰もが処刑された男が甦って犯行を重ねていると信じるなか、
友人を殺された若者スキップは、独自の調査で真犯人を探し始める。
彼が犯人をおびき出す罠を仕掛けた日、警察が暴走族によって襲撃され
協力者の警部が惨殺されてしまう。果たして殺人ライダーの正体は誰なのか?
風光明媚なマイアミの海をバックに、「デビルジャンク」や「ショッカー」
「プリズン」等の一時流行したアメリカ製電気椅子殺人鬼ホラーに
題材を得て製作されたイタリアン・ホラー。
監督・脚本にクレジットされているハリー・カークパトリックは
映画の出来に不満足だったウンベルト・レンツィが使った変名。
確かにこの映画のタッチはレンツィの「殺しのヒッチャー」と似ている。
ちょっと注目したいのは、撮影を担当しているのが残酷ドキュメンタリー
「カランバ」の監督・編集や、「ウィニングラン(カー・アクション)」の
撮影を担当したアントニオ・クリマーティであるところ。
また音楽をゴブリンのクラウディオ・シモネッティがかいており、
全編を通じて10曲近いスコアが使われている。
出演は新人のニコラス・デ・トス、脇を固めるのに「燃えよドラゴン」
「シャドー」のジョン・サクソン、「大いなる決闘」のマイケル・パークスら。
「ギルダ/暗黒街の情婦」(89)
GILDA
LO GILDA
イタリア映画/カラー・88分/日本公開89年6月(松竹富士)
製作会社:ユニオン・フィルム1
監督:アンドリュー・B・ホワイト
脚本:アンドリュー・B・ホワイト
ジャンルカ・カルティ
撮影:フランク・デ・ニーロ
音楽:ステファノ・カルティ
パオロ・ルスティケリ
出演:
パメラ・プラティ/ジェラルド・アマト/ヴァレンタイン・デミー
アレックス・バーガー/グレイス・ヴァーノン
●「ゾンビ3」のアンドレア・ビアンキが、アンドリュー・B・ホワイト名義で撮った
セクシー・ミステリー。NYから1時間程の場所にあるのどかな郊外、
そこに建つヨーロッパ調の館ではブルーフィルムが撮影されていた。
フィルムに写る女と2人の男性の行為が絶頂に達したとき、突然彼女の首に
縄が巻き付いた・・・。殺されたその女はNYの人気高級クラブで踊る
花形ダンサー<ギルダ>だった。失踪したままの先代の代わりに
ステージに立った美しい2代目<ギルダ>。彼女のしなやかな肉体を
店の暗がりからじっと見つめる目があった・・・。
実は2代目の<ギルダ>になったのは殺された初代の妹ルルだった。
ルルは姉の復讐の為に犯罪組織のボスに接触、彼はルルの素性を知らないまま
彼女の魅力の虜になっていく。
このボスが憧れているのが女優のリタ・ヘイワースで、彼女の代表作が
つまり「ギルダ」というわけ。
主演のパメラ・プラティは1958年11月26日、ローマ生まれ。
本名はパオラ・ピレドゥーと言うらしい。出演作はそれなりに多いが
日本で紹介されている作品は数本で、この映画の他には
ローラ・ジェムサーと共演した「煉獄アムール」(87)、
「ヘラクレス2」(85)などがある。
共演はジェラルド・アマート、アレックス・バーガー、
それとダマート映画でお馴染みのヴァレンタイン・デミー。
脚本はジャンルカ・カルディとアンドレア・ビアンキが共同で担当している。
本国イタリアでは大ヒットを記録した(とスリーヴには書かれている)だとか。
「エイリアン・フロム・ディープ
(V)」(89)
ALIEN FROM
THE DEEP
●アントニオ・マルゲリティのSFモンスター・パニック。
火山島で核廃棄物を不法処理している巨大企業の悪事を暴くべく
島に上陸した女性生物学者と彼女の相棒であるカメラマンが
地下で成長した巨大エイリアンに襲われる。
フルスケールで襲いかかる怪物の描写は安いながらも迫力満点。
冷酷な企業のトップ(ベトナム帰り)をチャールズ・ネピアが、
研究熱心なあまり悪事に荷担する科学者を、マルゲリティ映画の常連
ルチアーノ・ピゴッツィが好演(この作品が遺作?)する。
「殺人ルーツ:ザイリアン」(90?)
CONTAMINATION.7
●ジョー・ダマートの会社フィルミュラージュが製作したSFホラー。
「アクエリアス」の絶叫女優、マリー・セイラーズ扮するジョジーが
故郷の田舎町リトルトンに帰省すると、森の木々が枯れるという
異常事態が発生していた。森の中に不法投棄された核廃棄物から
漏れだした放射能によって、異常発育した木の<根っこ>が
まるで意志を持っているかのように人間に襲いかかり始めた!
ジョジーと幼なじみのマットが森を散歩中に、行方不明になっていた
若い女性の変わり果てた無惨な死体を発見、その後も次々に
異常な死に方をする犠牲者が相次ぎ、町の人々はジョジーらを中心に
この殺人ルーツとの壮絶な死闘を開始する。
監督は「エクソシストの謎」も撮っていたマーティン・ニューリンこと
ファブリッツィオ・ラウレンティス。音楽はカルロ・マリア・コルディーオ。
日本版ビデオがRCAコロムビアから出ていたように、
あまりイタリア臭さを感じさせないわりと良くできた映画である。
1990年代の映画
「デモンズ5
(V)」(90)
MASK OF
SATAN
aka:Demons 5-Demons Veil
「魔宮神話レジェンド・オブ・サンダー(V)」(90)
QUEST FOR
THE MIGHTY SWORD
「コップターゲット:狼たちの牙
(V)」(90)
COP TARGET
「ナイトメア・コンサート (V)」(90)
NIGHTMARE
CONCERT
aka:Un Gatto nel Cervello/A Cat in the Brain
「デモンズ6」(90)
DEMONS 6
aka:Black Cat
「ビザール・オペラ:新・鮮血のイリュージョン
(V)」(91)
DARIO
ARGENTO'S WORLD OF HORROR 2
「COSI
FAN TUTTE (未)」(91)
「地獄の門2 (V)」(91)
VOICES
FROM BEYOND
「デモンズ4 (V)」(91)
THE SECT
「パパまた脱いじゃった」(91)
「バトル・ヘルハウス」(91)
BEYOND
DARKNESS
イタリア映画/カラー・92分/劇場公開作品(ビデオ:コロムビア)
製作:フィルミュラージュ・プロダクション・グループ
監督クライド・アンダーソン(クラウディオ・フラガッソ)
脚本:クライド・アンダーソン
サラ・アスプルーン
撮影:ラリー・J・フレイザー
出演:ジーン・レ・ブロック/デイビッド・ブランドン/
バーバラ・ビンガム/マイケル・スティーヴンソン
●300年の時空を越えて、ある幸せな神父一家に襲いかかる
地獄の魔女軍団。魔女狩りで火炙りにされた女たちが邪神と共に甦った。
幼い少年に取り憑いた悪霊を追い払うために神父が立ち上がるが・・・。
製作にジョー・ダマート。主演のジーン・レ・ブロックはジョージ・イーストマンが
監督した「バイオドロイド」にも主演していた俳優。
神父役のデイビッド・ブランドンもダマート一家の俳優だ。
「レイプコマンドー:女体の黙示録」(91)
「トラウマ:鮮血の叫び」(92)
TRAUMA
●D・アルジェントが実娘アーシアを起用して撮った
ジャーロ映画。バージョン違いについてはココを。
「ボディ・パズル (V)」(92)
BODY
PUZZLE
「DEMONI
3 (未)」(92)
「ベルト:愛と哀しみのムチ
」(93)
「深海からの物体X」(93)
PLANKTON
aka:Creatures from the Abyss
イタリア映画/カラー・86分/スタンダート・サイズ/ステレオ
日本劇場公開/ビデオ発売(アルバトロス)
製作会社:プロダクション・フィルム82
製作総指揮:ジョゼフ・ホールデン
監督・製作:アルヴァーロ・パッセリ
原案・脚本:リチャード・ボーマン
編集:ピーター・ジョーンズ
撮影:デイビッド・ウィリアムズ
音楽:エリコニア・グループ
特殊効果:アーノルド・ラウンド/ジョナサン・コックス
出演:クレイ・ロジャーズ/シャロン・トゥーメイ/
ローレン[ラウラ]・デ・パルマ/ウォルター・ムーア/
マイケル[カルロ]・ボン/アン・ウルフ
●フロリダの海岸から夕陽を見ようとゴムボートで沖に出た若者達。
燃料を忘れて大海原に立ち往生したうえ、嵐に見舞われた彼らの前に、
突如巨大な無人船が出現。若者達は助けを求めて船に乗り込むが、
そこは科学実験により突然変異した凶暴な深海魚の巣だった・・・。
ジュセッペ・トルナトーレの「ニューシネマ・パラダイス」や
「海の上のピアニスト」で特殊効果を手がけたアルヴァーロ・パッセリが
得意の安いCGや汚らしいSFXを駆使して描くグロテスク・ホラー。
船内をウロウロするビキニ姿のイタリアン・ギャルがいきなり嘔吐、
クワガタ虫を吐き出したり、セックス中に男の顔面から深海魚が飛び出したりと
下品方面ではやりたい放題の内容。ただそうしたゲスい気持ち悪さ全開の作風が
映画の面白さにつながっていかないところが難点。
研究用の船舶なのに妙に豪華な船内セット、イタリア映画らしいモダンな美術も
画面の切り取り方が単調なのでイマイチ生きてこない。
取り敢えず気持ちの悪い思いをしたいお客さん、アルバトロス映画は
全部見なきゃ!というツワモノ諸氏にはオススメ。
93年度製作(資料:スパゲッティナイトメアーズ)ということを考えれば、
何となく納得がいく仕上がりではある。
「デモンズ’95」(93)
Cemetery
Man
Dellamorte, Dellamore
「サスペリア2000(V)」(96)
FATAL
FRAMES
●「フェイタル・フレーム」として知られていたアル・フェスタの
ジャーロがこの邦題で遂にビデオ発売!2時間ジャストの長さがある
踊るジャーロ映画の切れっぷりを見よ!
「スタンダール・シンドローム」(96)
THE
STENDDHAL SYNDROME
「オーメン:黙示録
(V)」(96)
THE ARCANE
ENCHANTER
イタリア映画/カラー・97分/ヴィスタサイズ/劇場未公開作品
(ビデオ/発売:コムストック、販売:ポニーキャニオン)
製作:アントニオ・アヴァティ/アウレリオ・デ・ラウレンティス
監督:脚本:プーピ・アヴァーティ
撮影:チェザーレ・パステリ
出演:ステファノ・ディオニージ/カルロ・チェッキ/
アンドレア・スコルッツォーニ/マリオ・エルビキーニ/
ヴィットリオ・デューゼ
●中世のボローニャ、若い娘を妊娠・堕胎させた罪で
教会から追われた神学生ジャコモは、教会から逃れる手助けをするという
謎の館を訪れる。教会から逃れるための条件として交わされた
約束は、同じく教会から追放された神父の助手を務めること。
彼は死と魔術の秘教研究に没頭した事で教会を追われていた。
膨大な書物に埋もれ、怪しげな秘術を操る司祭と共に生活を始めた
ジャコモは自らを取り巻く狂気と、悪夢のような日常に溺れていく・・・。
「笑む窓のある家(未)」のP・アヴァーティが久々に発表したホラー映画。
美しい画面と奇妙な持ち味は健在。一部でリリースが話題になったが、
なんとなく埋もれてしまった感じ。
「肉の蝋人形」(97)
MASCHERA
DI CERA
aka:THE WAX MASK
●ダリオ・アルジェント製作、ルチオ・フルチ監督という
夢のタッグで企画が進んでいた作品だったが、
フルチが急死した為に特殊効果マン、S・スティヴァレッティが
メガフォンを取ったホラー映画。
「オペラ座の怪人」と並んで、アルジェントが幼少の頃から
特別な愛着を持っていた怪奇小説を原作に、スティヴァレッティらしい
自由な(良く言えば)発想の物語が展開。時代を超えて生き続ける
主人公の正体がターミネーターだったりと、観客の失笑を買った。
主役のロミーナ・モンデーロを始め、大半のキャストは素人に近く、
スティヴァレッティの演出、安い製作費など、目も当てられない箇所も多いが、
それらを救うのがイタリア娯楽映画界のロートル職人達の名人芸。
80年代前半にフルチのゾンビ映画群で撮影を担当したS・サルヴァーティが
(恐らく)孤軍奮闘し、作り出した陰影に富む画面、いく人もの顔を取り替えて
生き続ける主人公役を演じたフランスの名優ロベール・オッセン、
ヒロインの叔母で盲目の老婦人に扮したガブリエラ・ジョルジェーリら
70年代のファンには嬉しい映画人たちの起用は見逃せない。
シンプルすぎる画面にはやや不釣り合いな、オーケストラ風のスコアも
壮麗なイメージをかきたてて秀逸。国内版DVD発売予定。
「オーメン18:エンジェル」(97)
18TH ANGEL
●人気急上昇中?のレイチェル・リー・クックが
悪魔に魅入られる美少女役で出演したオカルト映画。
「肉の蝋人形」と併映された。国内DVD発売予定。
「オペラ座の怪人
(V)」(99)
PHANTOM OF
THE OPERA
●アルジェントが幼少の頃から慣れ親しんだガストン・ルルー原作の
ゴシック・ホラー・ロマンスを映像化。怪人役にジュリアン・サンズを招き、
ヒロインは「トラウマ」「スタンダール・シンドローム」に続き、
3度実娘アーシアを抜擢。実はバッドガールなアーシア独自の解釈、
ヌードを含めた熱演によるクリスティーヌ・ダーエが一番の見どころ。
基本的なストーリーは原作通りだが、アルジェントらしい相変わらずの
暴走ぶりも散見でき、下水に捨てられた赤ん坊時代の怪人をドブネズミが
拾い上げる場面(そして彼らは赤ん坊を育てる決心をする:笑)、
オペラ座の地下洞窟を爆走するネズミ取りマシンが事故を起こし、
鋭い刃が乗っていた小人の首を切断するシーン、怪人の秘密を知った
若い女性が舌を引き抜かれたりするショットなど、ツボを押さえた
演出もいくつか。またクリスティーヌを愛する青年伯爵が赴く浴場シーンで
全裸でうろつく人間達を大胆にとらえた描写が登場、怪人がオペラ座の屋上で
クリスティーヌを思うと夜空に彼女の幻が奇妙な合成で現れる演出を含め、
この辺は「スタンダール」でリアリズムへ傾いたアルジェントにしては新機軸?
経費が安く浮く?ブタペストでの撮影がイタリア映画とは多少異なる
くすんだような雰囲気を画面に醸し出している。
本作のラスト、愛するクリスティーヌを青年伯爵に託し、自らは深い水の中へと
姿を消していく怪人の姿は、父親アルジェントと、娘アーシアの関係が
微妙にダブるようで興味深い。画面を盛り上げる御大エンニオ・モリコーネの音楽、
クリスティーヌの侍女役で顔を出す、「オペラ座/血の喝采」「デモンズ2」の
C・タッソーニの、相変わらずのハイテンションぶりにもご注目。
「シザーズ
(V)」(00)
●久々のイタリアン・スリラー最新作。しかも舞台はファッション業界!
「シビルの部屋」で一世を風靡したアン・ザカリアスの娘、サッシャが
連続殺人鬼に狙われる新進モデルに扮する。共演に「地獄の門」の少年から
すっかり成長したルカ・ヴェナンティーニ、サッシャの父親役で
こちらもすっかりご無沙汰のレイモンド・ラブロックも顔を出す豪華キャスト。
「スリープレス」(00)
Non Ho
Sonno
aka:I can't sleep

●ダリオ・アルジェント必殺の新作。しかも内容はジャーロ系。
数十年前に起きた連続殺人事件を追い続ける老刑事と、
その被害者となった母親を亡くした若い刑事のコンビが
再び殺人を始めたシリアル・キラーを追いつめていく内容だとか。
タイトルの「I can't Sleep」とは殺人鬼が殺しの手口を考えるのに熱中、
夜も寝られないというところから持ってきた題名らしい。
首が切り取られ、鮮血がまき散らされる、往年のアルジェント・タッチが
復活していると評判の作品だが、実際の仕上がりはいかに?!