1970年代の映画


<1970年>

「ファイブ・バンボーレ(未)」(70)
FIVE DOLLS FOR AN AUGUST MOON
aka:Cinque Bambole Per La LunaD’Agosto/Island of Terror


●M・バーヴァのヒップなジャッロ映画。
上のポスターみたいな血みどろシーンはありません。

「ドリアン・グレイ:美しき肖像」(70)

「火の森」(70)

「殺意の海」(70)
UNA DROGA LLAMA HELEN
aka:QUiet place to kill/ Paranoia

「地獄のシャイニング (V)」(70〜71)
SOMETHING IS CREEPING IN THE DARK
aka:Qualcosa Striscia nel Buio


( Special Thanks to HOLO-KO for Video Source )

●マリオ・コルッチが監督したジャッロとホラーが入り交じったような一編。
日本のマウントライトから発売されたビデオは、97分のランニング・タイムが
あり、かつLTBXフォーマットである世界有数の?レア・ソ−ス。
殺人犯(F・グレンジャー)を含む一団が、大雨に降られて古びた大邸宅を
一晩の避難地に選ぶが、その館には夫殺しの嫌疑をかけられて自殺した
黒魔術の権威である夫人の霊が漂っており、侵入者に怒り狂う夫人は、
彼らに取り憑いて一人ずつ殺害していく。
生粋のジャーロではないが、スーパーナチュラルな要素を加えた
ハウダニット物ということで、ここに記載した。
キャストは「SO SWEET SO DEAD」のフェアリー・グレンジャー、
「悪魔の入浴・死霊の行水」のルチア・ボゼ、
「欲情の血族」のジャコモ・ロッシ・スチュアート、
「悪魔の死体蘇生人」のスタン・クーパーら、この時代のレア映画役者達。

 

「WEEKEND MURDERS (未)」(70)

「ドラキュラ伯爵(吸血のデアボリカ)(V)」(70)

「禁じられた貴婦人の写真 (未)」(70)
THE FORBIDDEN PHOTOS OF A LADY ABOVE SUSPICION
aka:Le Foto proibite di una signora per bene


●ルチアーノ・エルコリ監督、ダグマー・ラッセンダー、
スーザン・スコット主演の洒落たジャッロ映画。
音楽は御大E・モリコーネ。

「死は二回訪れる (未)」(70)
LA MORTE BUSSA DUE VOLTE
aka:La Mort sonne toujours deux fois

「蜘蛛の手につかまれて (未)」(70)

「DEATH OCCURED LAST NIGHT(未)」(70)

「FOLDS OF THE FLESH (未)」(70)

「FEAST FOR THE DEVIL (未)」(70)

「GIORNATA NERA PER L'ARIETE (未)」(70)

「冷酷なる瞳/THE COLD EYES OF FEAR (未)」(70)
●エンゾ・G・カステラーリ監督のサスペンス・ジャッロ。
凶悪犯と共に屋敷に籠城を余儀なくされた若いカップルの恐怖。
音楽はE・モリコーネ。まさかの日本版も出ちゃいましたねぇ。

「LO STRANO VIZIO DELLA SIGNORA WARDH (未)」(70)

THE MAN WITH ICY EYES (未)」(70)

「ヒットラー蘇生計画/Dr.フレデリックの逆襲 (V)」(70)

「血臭の森(V)/
三人の容疑者:連続婦女暴行魔を追う!(TV)」(70)

 

「地獄の儀式〜吸血魔団〜/催淫吸血鬼(V)」(70)
THRILL OF THE VAMPIRES
aka:
Le Frisson des Vampires/The Shiver of The Vampires

●ジャン・ローラン監督の初期ヌード吸血鬼映画の代表作。
吸血鬼たちの巣窟に迷い込んだ新婚夫婦を襲う恐怖体験をロックに乗せて描く。
ローランの自主映画的資質が作品の規模と上手くマッチした小傑作。
日本でも人気のあったフレンチ・ポルノの看板女優、サンドラ・ジュリアンの
主演作としても再注目に値する?1本。インフェルノ・レーベルから
リリースされた旧版は冒頭の墓地シーンが落ちてしまっているカット版。

 

<1971年>

「血みどろの入江 (V)」(71〜73)
aka:Ecologia Del Delitto/Last House on the Left Part II
/ Twitch of the Death Nerve/Carnage/Bloodbath/
Before the Fact/Ecology of a Crime/Antefatto/Reazione a Catena

「わたしは目撃者」(71)
THE CAT O'NINE TAILS
aka:Il Gatto a nove code

「四匹の蠅」(71)
FOUR FLIES ON GREY VELVET
aka:Quattro Mosche di Velluto Grigio

 「新・殺しのテクニック:次はお前だ!」(71)
FIFTH CORD
aka:Giornata Nera Per L’Ariete/Evil Fingers

「ALLA RICERA DEL PIACERE (未)」(71)

「タランチュラ」(71)
BLACK BELLY OF THE TARANTULA」(71)
aka:Tarantola dal Ventre Nero

「ガラスの旅」(71)
UN POSTO IDEALE PER UCCIDERE
aka:Dirty pictures/Meurte par interim/Love stress

「衝撃の夜・女子大生の異常な体験 (TV)」(71)
FRIGHT
【別題】恐怖の子守歌(ビデオ題)
衝撃の夜・誰かが私を・・・(TV別題)

「エルゾンビ 落武者のえじき(V)」(71)

「鮮血!悪魔の爪(V)」(71)

「ザ・ブッチャー (V)」(71)
LO STRANGOLATORE DI VIENNA
aka:The Mad butcher

「死霊の七人/淫虐地獄 (V)」(71)
DEVIL'S NIGHTMARE
aka:
Vampire Play Girls/La Plus Longue Nuit du Diable

●トラッシュの女王エリカ・ブラン主演のオカルト・ホラー。
伝説の死霊サキュバスが出現する館に宿泊した旅行客が体験する
異常現象と非業の死。これもレダンプションから再発が実現。
恐るべし、DVDバブル。

 

「レクイエム(V)」(71)
REQUIEM FOR A VAMPIRE
aka:Virges et Vampires/Virgins and The Vampres


●フレンチ・バンパイア映画の巨匠J・ローランの未公開作が
DVDバブルのおかげでソフト化。感謝しよう。
墓地に迷い込んだ少女2人と吸血鬼たちの遭遇をエロティックに綴る。

 「幻想殺人 (TV)」(71)
A LIZARD IN A WOMAN'S SKIN
aka:Una Lucertola con la Pelle di Donna

「MIO CARO ASSASSINO (未)」(71)

「THE IGUANA WITH THE TONGUE OF FIRE (未)」(71)

「フランケンシュタイン:娘の復讐 (TV)」(71)

「BLOODSTAINED BUTTERFLY (未)」(71)

「ソランジェ/残酷なメルヘン (V)」(71)

「AMUCK (未)」(71)

「LA VITTIMA DESIGNATA (未)」(71)

「SLAUGHTER HOTEL (未)」(71)

「LA CODA DELLO SCORPIONE (未)」(71)

「THE NIGHT EVELYN CAME OUT OF THE GRAVE (未)」(71)

「NIGHT OF DAMNED (未)」(71)

●「吸精魔エリカ」(70)のペーター・ラッシュ監督&主演女優の
パトリツィア・ヴィオッティで贈る70年代調のオカルト・ホラー。
ある年齢になると必ず死に絶えてしまう家系に生まれた美女が
呪いの館で体験するエロティックな悪夢。
トリップ感覚溢れる恐怖シーンがちょっとした見もの。

「警視の告白」(71)

「LA SUPER TESTIMONE (未)」(71)

「殺し(バトル・キラー)(V)」(71)

「ストリッパー殺人事件 (TV?)
DEATH WALKS IN HIGHT-HEELED SHOES」(71)

 

<1972年>

「第7官房の女囚たち (V)」(72)
WOMEN IN CELL BLOCK 7
DIARIO SEGRETO DI UN CARCERE FEMMINILE
【別題】イタリア女囚物語・鉄格子の中の愛欲(TV)

「修道女ジュリアの告白:中世尼僧刑罰史 (V)」(72)
LA MONACHE DI SANT'ARCANGELO
THE NUNS OF SANT'ARCANGELO

「白い牙 (TV)」(72)
WHITE FANG
akaZanna Bianca/Colmillo blanco/Croc-blanc/
Challenge to White Fang

「野生の叫び」(72)
THE CALL OF THE WILD

●文豪ジャック・ロンドンが1903年に発表した原作を「バルジ大作戦」の
名匠ケン・アナキン監督が完全映画化。国際的な面々を揃えた(つもり)の
キャスト・スタッフにはユーロ・トラッシュ勢もチラホラ。
1986年のアラスカ、ユーコン森林地帯を舞台にゴールドラッシュに沸く
時代に生きた正義感の強い主人公ジョン・ソーントンと、彼の相棒の
シェパード犬バックが大自然と戦いながら逞しく生きていく様を描く。
(雰囲気的にフルチの「白い牙」に似ている?そっちも犬モノだし・・・)
出演はジョン・ソートン役に「大空港」のチャールトン・ヘストン、
西ドイツの新人ライムント・ハームストルフ(「白い牙」にも出演!)、
「アンソニーとクレオパトラ」のファン・ルイス・ガリアルド、「さらば美しき人」の
伊俳優リック・バッタグリア、「猟奇!食人鬼の島」のジョージ・イーストマン
(ルイジ・モンテフィオーリ)ら。女優陣も「ブラックサバス」のミシェル・メルシェ、
「ドリアングレイ/美しき肖像」のマリア・ローム(ジェス・フランコ映画の常連)など。
音楽は「モデル連続殺人!」のカルロ・ルスティケリ(「白い牙」も担当)。
カラー・105分、松竹富士配給で72年末に劇場公開済み。

 

「悪魔の死体蘇生人 (V)」(72)
RETURN OF THE ZOMBIES
aka:La Orgia de los Muertos/
L'orgia dei Morti/Beyond the Living Dead/
Bracula-Terror of the Living Dead/
House of Terror/The Hanging Woman/
Les Orgies Macabres/
Die Nackte Gottin der Zombies/
Die Bestie aus dem Totenreich/
Orgy of the Demons/


スペイン=イタリア合作映画/カラー約94分
日本劇場未公開(ビデオ:東北新社)

監督:J・L・メリーノ
音楽:フランチェスコ・デ・マージ
出演:スタン・クーパー[ステルヴィオ・ロージ](セルジ・チェコフ)/
ポール・ナスチー[ヤシント・モリーナ](墓堀人イゴール)/
ディアニーク・ズラコウスカ(ドリス・ブラキュラ)/
マリア・ピア・コンテ(ミハイル伯爵夫人ナディア)/
ジェラルド・ティッチー(レオニダス・ブラキュラ医師)/
アウローラ・デ・アルバ(メアリー・ミハイル)/
イサルコ・ラヴァイオリ(市長)/パスカレ・バジーレ(ターバン警部)/
チャールス(カルロス)・クイネー(イヴァン)/

<物語>
●バルカン山脈の麓にある小さな村で、雨の中ミハイル伯爵の葬儀が
執り行われていた。参列者が足早に去っていった後で、伯爵の娘メアリー
(A・デ・アルダ)が死体の安置してある地下室に忍び込んだ。
彼女は伯爵の胸に納められた手紙を取り出してその内容に目を通すが、
ふと人の気配を感じて背後を振り返る。そこには目を疑うような
<何か>が立っていた。悲鳴を上げるメアリーに襲いかかる恐ろしい<何か>・・・。

暫くしてメアリーの従兄弟に当たるセルジ・チェコフ(S・クーパー)が
彼の叔父に当たる伯爵の死の知らせを聞いて村にやって来たのだ。
暗くなってからは出歩かない方が良い、という駅員の忠告も聞かず、
村への山道を歩いていったセルジは墓地の前で人間とも動物ともつかない、
異様な鳴き声を耳にする。拳銃を片手に墓地に足を踏み入れたセルジだが、
結局鳴き声の正体は何だか分からなかった。
再び荷物を手に歩き出そうとするセルジの前に、入る時にはなかった
若い女の首吊り死体がぶら下がっていた!
慌てて村に走り助けを呼ぼうとするセルジだが、村の人々は恐ろしい噂のためか、
彼の叫び声を無視して固く閉ざした扉を開けようとしない。
やっとの事で扉を開けた家があったが、応対に出たのは慇懃な態度の執事、
イヴァン(C・クイネー)だった。まさにその家こそがセルジが向かおうとしていた
ミハイリ家であり、吊されていた死体はセルジの従姉妹、メアリーだったのだ。
彼女の死体は解剖され、死因は何か恐ろしい物を見たショックによる
心臓発作だった事が分かる。

更に遺言書が読まれる席が開かれ、そこには伯爵の新しい妻で、
オカルト狂いのナディア(M・P・コンテ)、彼女と只ならぬ関係にあるそぶりの
執事イヴァン、伯爵と共同で研究を進めるブラキュラ博士(G・ティッチー)と
館でメイドをしている彼の娘ドリス(D・ズラコウスカ)らが顔を揃えた。
しかしその内容は娘メアリーに全財産を譲り、妻には殆ど遺産が残されないこと、
そしてメアリーが死んだ場合は後見人のセルジが全てを相続することが記されていた。
自分の取り分の少なさにショックを受けたナディアは一旦部屋に引き下がるが、
広間のやり取りを床の穴から覗き見るような狡猾な女だった。

メアリーは変死という事になり、市長(イサルコ・ラヴァイオリ)や
ターバン警部(パスカレ・バジーレ)は全遺産を受け継いだセルジに
さり気なく疑いの目を向ける。
同時に死体愛好癖のある墓堀人夫イゴール(P・ナスチー)も容疑者に挙げられ、
警部と市長は内密に彼の住むあばら屋を調査、そこで女性の死体写真などを押収した。
ミハイリ家で交わされた一連の会話から、自分が事件の容疑者にされていることを知った
イゴールは墓場へ逃げ込み、そこで姿をくらましてしまった。
騒ぎが一段落した後、今度はセルジに思わせぶりな態度を取っていた
執事のイヴァンが激しい言い争いになり、乱闘の末、セルジはイヴァンを解雇し、
館から追い出してしまう。部屋に戻ったセルジの背後にイゴールが現れ、セルジを
突然殴りつける。叫び声を聞いて駆けつけたナディアのおかげで事なきを得たセルジは、
その晩、彼女とベッドを共にしてしまう。

翌朝、ブラキュラ博士から話があると呼び出されたセルジは、
連れて行かれた研究室で博士が死んだ蛙を蘇らせる実験をしてみせるのに驚く。
それは<ネブラ>と呼ばれる、死んだ肉体に魂を吹き込む実験だった。
博士は伯爵から研究資金を貰い、その見返りとして自分の著書の作者を
伯爵名義にしたのだという。セルジがナディアに言いくるめられて実験室のある
伯爵邸を売り払ってしまわないように、博士はセルジに実験の成果を見せたのだった。
その後、博士の娘ドリスもセルジに色仕掛けで研究を続けさせてくれるよう
懇願しに来る。清純なドリスが服を脱ぐのを見て、セルジは自分が
館を売らないと博士に答えたと告げる。
この一件で2人は仲良くなり、メアリーの死因を調べたいというセルジに、
ドリスは彼女の日記があったことを思い出す。
2人はメアリーの部屋に行き、そこで死の間際に伯爵が娘の日記に追記した
走り書きを発見する。その中の一文<秘密は墓へ持っていく>に
事件を解く鍵があると踏んだセルジは、ドリスと共に伯爵の埋葬されている
墓場へ向かう。しかし、棺桶の中はもぬけの空だった。

館へ帰ったセルジは伯爵の残した秘密と、メアリーの本当の死因について
博士に詰め寄るが、オカルト・マニアであるナディアが降霊会を申し出る。
馬鹿馬鹿しいと部屋に引き下がった博士を除くナディア、セルジ、ドリスの3人は
ナディアの部屋で霊を呼ぶ儀式をする。だがそこに現れたのは伯爵で、
ナディアの首に手を掛けると、一気に彼女を絞め殺してしまった。

翌日、警部立ち合いの元、伯爵の棺を開けることになるが、そこにあったのは
腐り果てて蛆の沸いた伯爵の死体だった。更に、墓穴からイゴールの
血塗れた死体が発見され、今際の際に彼が書き残した<No37>という
血文字も発見された。
釈然としないまま館に帰ったセルジ達の前に黒いフードを被った女が現れ、
ドリスと共に邸内を調べたセルジは、安置してあった筈のナディアの死体が
消えているのに気づく。イゴールの死体にもナイフを突き刺して、
歩き回らないようにとどめを刺したセルジは、ドリスを連れて女の後を追う。
屋敷の暖炉は秘密の通路になっており、その先の地下壕は墓場まで
掘り進められていた。ついに人影に追いついたセルジはフードをめくるが、
それはやはり死斑の浮いたナディアだった。
呆然とするセルジの背後に、やはり白目を剥いた執事イヴァンのゾンビが現れ、
ナイフを振り回して襲ってきた。セルジがナイフの刃先を避けると、
目が見えないゾンビはもんどり打って地下壕へ転がり落ちていった。
セルジが手にしたランプを投げつけると、重なり合った死体は炎を上げて燃え始めた。
そこに現れた警部らによってセルジは、事件の重要参考人として
屋敷に連れ戻されてしまい、ベッドに手錠で繋がれてしまった。

一方、地下壕の入り口に火の手が回った為、地下に戻ったドリスに
棺桶から起きあがってきた死者達が迫っていた。
セルジは偶然、
No37を逆さにすると、それがブラキュラ医師の名前になる
ことを発見する。そこにゾンビとなったイゴールを連れた博士が現れ、
セルジを自殺に見せかけて殺してしまおうとする。
一連の事件は博士が完成させた死者蘇りの研究を、死人だけの軍隊を作る
目的で使おうとした伯爵を殺した事に端を発していた。
伯爵は博士を告発する文章を持って墓に埋葬され、それを読んだメアリー、
研究を邪魔したナディア、そして全てを知って博士を脅迫したイヴァンも
博士の作り出したゾンビ達に殺されていたのだった。

博士は死体の脳にカプセルを埋め込むことで、博士の命令に全て従う従順な
ゾンビを作り上げていたのだ。イゴールがナイフを手にセルジを襲ったとき、
ベッドの支柱が折れ、かけられていた手錠が外れる。
セルジはドリスが危険な事を博士に告げ、イゴールの首を鉈で叩き切った。
血みどろの床に転がるイゴールの生首。
博士とセルジは地下壕に急ぎ、ゾンビに襲われそうになっていたドリスを救出する。
しかしゾンビとの格闘の中で博士は命を落とし、セルジの投げつけた松明の火で
死者達は焼け落ちていく・・・。

数日後、博士の遺体を街に埋葬する為にドリスの馬車が、
棺桶を載せた馬車の後を追って山道を進んでいた。
セルジも後から来ることになっている。しかし、棺桶の馬車を操る御者の顔は・・・
腐り果てたゾンビのそれだった。そして棺桶の蓋がゆっくりと
開くと、その中からは・・・。

<解説>
●日本ではキング・ビデオから字幕付きのビデオが出ていたが、
ゾンビ映画のファンの間でもイマイチ知名度の低い為か余り話題にならない1本。
しかしクライマックスに登場するゾンビの特殊メイクは結構気持ち悪く、
一見の価値あり。ナッシー本人は自分が殆ど活躍しない役柄の為、
この映画のことは好いていないようす。

「処刑男爵 (V)」(72)
Gli Orrori del castello di Norimberga
aka :(The) Baron Blood (73:米題)/
   :Chamber of Tortures / The Thirst of Baron Blood /
   :The Torture Chamber of Baron Blood

「サイコ・シスターズ (V)」(72)

「青ひげ (V)」(72)
BARBABLU
●リチャード・バートン主演で映像化された古典。
豪華な女優陣の共演が見物。

「ナイト・チャイルド」(72)
NIGHT CHILD

●「小さな恋のメロディ」でブレイクしたM・レスターに魔性の子供を
演じさせたスリラー映画。
マドリッドに近い別荘へ寄宿学校にいるはずのマークが帰ってくる。
学校で水痘が流行したので休校になったのだという。
少年の父親(ハーディー・クリューガー)は留守がちで、2度目の妻
(ブリット・エクランド)は少年の行動に不審な物を感じる。
父親の金を盗んではウソをつき、屋根裏に除き穴を開けて覗き見をする
少年に困り果てた妻は、学校の校長に面接するが、彼によると
少年は秀才だが悪質な行動を続けるので放校にしたと告げられる。
知人の間で、先妻は電気をしかけた浴槽で死亡したという噂があり、
妻は次第にノイローゼになってくる。結局収容された精神病院から
退院した妻は少年にそそのかされるままに、夫を疾走してきた自動車に
轢き殺させてしまう。奇妙なタッチのスリラー映画のようだ。

「マーク・レスター 可愛い冒険者」(72)
REDNECK
イギリス映画/カラー・88分
劇場公開73年(配給:松竹映画)

製作:マイケル・レスター/シルヴァーノ・ナリッツァーノ
監督:シルヴァーノ・ナリッツァーノ
脚本:ウィン・ウェルズ
撮影:ジョルジョ・トンティ
音楽:マウリツッィオ・カタラーノ

出演:マーク・レスター(レノックス)/フランコ・ネロ(モスキート)/
テリー・サバラス(メンフィス)/エリ・ガレアーニ(マリア)/
ベアトリス・クレイ(ダンカン夫人)

●「小さな恋のメロディ」「小さな目撃者」「ナイトチャイルド」の
人気子役スター、マーク・レスターが主演したサスペンス映画。
イギリス副領事館を父に持つ13歳の少年が、男2人女1人の
宝石強盗に誘拐される内容。宝石泥棒の3人組には「新・殺しのテクニック」の
F・ネロ、「戦略大作戦」のT・サバラス、そして「幻想殺人」のE・ガレアーニ。
どこまでも冷酷なサバラスと、ナイーブな中に優しさを見せるネロという
お馴染みの配置の中に、日本では馴染みのないジャンル女優ガレアーニが
華を添える構成。登場人物もやたら少ないようで、小型の映画という印象。
舞台がローマというだけあって、監督や撮影にイタリア人スタッフを起用。
製作はマーク・レスターの父マイケルと監督が共同で担当している。
監督のS・ナリッツァーノは「血と怒りの川」の斬新な演出テクニックで
注目された人物。脚本のW・ウェルズは「野生の叫び」で知られている。

母親と一緒にロールスロイスに乗っていた13歳の少年レノックス
(M・レスター)の前に、突然宝石店から3人の強盗団が飛び出してきた。
彼らは母親を降ろし、レノックスを乗せたまま車をスタートさせた。
怯える少年は恐怖で後部座席にうずくまっていた。

彼らは若いイタリア人モスキート(ネロ)、目の鋭いアメリカ人メンフィス
(サバラス)、そしてモスキートのGFマリア(ガレアーニ)。
3人が宝石店の店員を射殺してまで奪った宝石箱に入っていたのは
金にもならないスプーン1本で、仕方なく彼らはレノックスを誘拐して
身代金をせしめようと目論む。車はフランス国境に向かうが、途中、
メンフィスは逃走を見られた羊飼いの少年を射殺してしまい、身の危険を感じた
マリアは車が山林に入ると、2人が寝ているうちに車を飛び出した。
だがそれに気付いたメンフィスは彼女を追い、小屋の中に追いつめて強姦し
殺害してしまった。一方、目を覚ましたモスキートとレノックスは山林深く
分け入って行くが、それと入れ違いに戻ってきたメンフィスは2人が居ないのに
気付いて激怒、マリアの死体を車に乗せて崖から突き落とした。

モスキートとレノックスは道に迷い、やっとのことで老女の住む屋敷に
辿り着き、食事を取ることが出来た。この一件で2人の間に友情が芽生え、
レノックスはモスキートに親しみを覚えるようになる。
2人の後を追ってきたメンフィスに銃で脅され、国境を目指す旅が
再開された。その途中、メンフィスはドイツ人家族の乗るキャンピングカーを
湖に落とす事件を起こす。レノックス達の、残虐なこの男の隙を窺う日々が続く。
数ヶ月後、山には雪が積もり始め、捜索隊の追っ手も迫ってきた。
メンフィスが捜索隊の弾丸に頭を撃ち抜かれて死に、逃げようとした
モスキートも銃弾に倒れた。彼の後を追おうとしたレノックスは放心したように
銃を取り、空に向けて弾丸を放つのだった。

 

「ポランスキーの欲望の館 (V)」(72)
WHAT?
DIARY OF FORBIDDEN DREAMS(再公開題)

「PARIS SEX MURDERS (未)」(72)

「悪魔の入浴・死霊の行水 (V)」(72)


↑Jap VHS sleeve
(Thanks to Primon !)

「死んでいるのは誰?(V)」(72)

「声なき殺人者 (TV)」(72)
THE ICE-PICK
aka:Silent horror/Il Coltello di ghiaccio/Detras del silenzo

「THE RED QUEEN KILLS 7 TIMES (未)」(72)

「デリリウム (V)」(72)

「目を失った怪物の攻撃(未)」(72)
EL ATAQUE DE LOS MUERTOS OJOS
aka:RETURN OF THE BLIND DEAD( or EVIL DEAD)

「ゾンビ特急地獄行き(V)」(72)
HORROR EXPLESS

「リサと悪魔 (V)」(72)
LISA AND THE DEVIL

「危険な事情」(72)
L'AMANTE DEL DEMONIO

欲情の血族 (V)」(72)
DEATH SMILES AT MURDER
aka:La Morte a Sorriso All Assassino/
Death Smiles on a Murderer



●ジョー・ダマートが自ら監督デビュー作と称しているゾンビ/ジャーロ映画。
日本のマウントライトから出た88分のビデオは世界でもレア・ソースになっている。
死から蘇ってきた美しい娘グレタ(E・オーリン)が、復讐鬼と化して
ある一家の面々を次々と殺害していく。
共演はジャコモ・ロッシ・スチュアートとクラウス・キンスキー。
気味の悪い雰囲気が一番の売り物か。

「マッキラー (V)」(72)
DON'T TORTURE A DUCKLING
aka:Non si sevizia un paperino

「悪魔の微笑み (V)」(72)
NIGHT OF THE DEVILS

 「怪奇!魔境の裸族」(72)
MAN FROM DEEP RIVER

「柔肌の狩人:ダンサー連続殺人事件(V)」(72)
DEATH CARRIES A CANE
aka:Passi Di Danza Su Una Lama Di Rasoio/
Maniac at Large/The Tormentor

「美女連続殺人魔」(72)
JENNIFER
aka:Whe are those strange drops of blood on the body of Jennifer ?/
Perche Quelle Strane Gocce Di Sangue Sul Corpo Di Jennifer/

The Case of Bloody Iris

 「SO SWEET, SO DEAD (V)」(71〜72)
aka:Penetration/The Slasher is the Sex Maniac
Rivelazione Di Un Maniaco Sessuale
Al Capo Della Squadra Mobile/

「SETTE ORCHIDEE MACCIATE DI ROSSO(未)」(72)

「ブラック・キャット/美女全裸殺人の謎(TV)」(72)
SETTE SCIALLI DI SETA GIALLA
aka:The Crimes of the black cat

「EXCITE ME(未)」(72)

「ローレライ伝説の謎(V)」(72/74 ?)

「BEAST OF THE YELLOW NIGHT」(72)

「TUTTII COLORI DEL BUIO(未)」(72)
●主演のエドウィージュ・フェネシュと、セルジョ・マルティーノ監督の
コンビで制作された一連のジャーロ映画の中で代表作とされる1本。
かなりストレンジな展開が不思議な雰囲気の作品。


「THE NACKED GIRL FOUND IN THE PARK(未)」(72)

 

<1973年>

「デビルズ・ウエディングナイト(V)」(73)
DEVIL'S WEDDING NIGHT
aka:Il Plenilunio dalle Vergini/The Fullmoon of the Versins

●マカロニウェスタンでお馴染みのマーク・ダモンと、
レディ・フランケンシュタインこと、サラ・ベイ[ロザルバ・ネリ]主演の
エロティック・ゴシックホラー。
日本版のテープはマウントライト・ビデオのレア・ソースだが、
米国ミッドナイトビデオ・レーベルからテープが出ている模様。
そっちは擬似ステレオになっているという噂もアリ。

無限の悪の力を操る魔力を秘めた指輪の研究をしている
双子の兄弟カールとフランツ(ダモン2役)。
膨大な蔵書を読み進め、問題のニュルンベルグの指輪が、
トランシルヴァニアの古城にあると知ったカールを出しぬこうと、
ずる賢いフランツは一足早く指輪が保管されているという古城へ急ぐ。

そこに住んでいたのは美しいドラキュラ夫人(ネリ)で、
フランツは彼女の妖艶な魅力の虜となり、吸血鬼にされてしまう。
夫人は来るべき満月の晩に、ニュルンベルグの指輪を使い
麓の村に住む処女達を集めて、10年に一度行われる悪魔集会の
生贄にしようと企んでいた。フランツを追ったカールは遅れて城に着き、
吸血鬼となった兄弟や、夫人の従者を退治し、巨大なコウモリに
変身したドラキュラ夫人と対決する。

監督は数本のナチ映画で知られるパオロ・ソルヴェイこと
ルイジ・バッツェラ(ナチ物はイヴァン・カサンスキー名義で演出)。
日本でもレダンプション・レーベルから発売された同監督の
「悪魔の陵辱」同様、魔術とエロスを題材にストレンジな味わいが
炸裂する異色作。撮影は在りし日のジョー・ダマート、
ロザルバ・ネリのレズビアンの相手として、若き日の
フランチェスカ・ロマーナ・ダヴィア(「デモンズ95」)が
出演しているのも見どころ。

脚本には「惨殺の古城」など、60年代のイタリアン・ホラーを
影で支えたラルフ・ズッカーが参加、ネリとダモンを起用して
英語版の吹き替えも彼が担当したという。
ロケ地はローマ郊外にあるフラシャッティ屋敷(他の作品でも
数多く使われている)で行われた。

「影なき淫獣」(73)
TORSO
aka:Il Profumo Delle Signora in Nero

「赤い影」(73)
DON'T LOOK NOW

「尼僧院殺人事件 (TV)」(73)
L'ARMA, L'ORA, IL MOVENTE

 「悪魔のはらわた」(72〜73)

「シシリアン・コネクション (未)」(73)

「凄惨!狂血鬼ドラキュラ (V)」(73)

「FRANKENSTEIN'S CASTLE OF FREAK(未)」(73)

「FRANKENSTEIN '80 (未)」(73)

「ヴェルヴェットの森 (V)」(73)

 「悪魔の墓場」(73〜74)
LTE THE SLEEPING CORPSES LIE

「ザ・ボス:暗黒街の標的 (V)」(73)
THE BOSS

「女の館(TV)」(73)
BLUE EYES OF THE BROKEN DOLL
aka:Los Ojos Azules de la Muneca Rota/
House of Psychotic Women

「マドリード美女連続殺人(TV)」(73)
CANDLE FOR THE DEVIL
aka:Una Vela Para El Diablo/Nightmare Hotel

「ナイト・オブ・ソーサー:性霊・魔女伝説(V)」(73?)
NIGHT OF THE SORCERER

 

「呪われたレイプ魔」(73)
THE DEMONIACS

●ジャン・ローラン監督の代表作。海賊にレイプされ殺された2人の少女が
甦り、彼らに復讐を開始する。センチメンタリズムに溢れた詩的ホラー。

 

<1974年>

「暴行列車(血のコンパートメント:女たちの深夜特急:V)」(74)
NIGHT TRAIN MURDERS
aka:L'ULTIMO TRENO DELLA NOTTE/VIOLENZA SULL' ULTIMO/
TRENO DELLA NOTTE:NIGHT TRAIN/
THE NEW HOUSE ON THE LEFT/DER LETZTE ZUG IN DER NACHT


ちょっとハメ外し過ぎのM・メリル(ゴダール女優)。
この惨状を詳しく知りたい方はタイトルをクリック!

バージン・エクソシスト:蘇る悪魔のエクシタシー
(恐るべき衝動)」(74)
L'OSSESA
THE EERIE MIDNIGHT HORROR SHOW

 

「新・青い経験:禁じられた性の戯れ (V)」(74)
INNOCENCE AND DESIRE
aka:GRAZIE NONNA/INNOCENZA E TURBAMENTO
【別題】青い経験:スクール・ティーチャー(ビデオ題)

「LE AMANTI DEL MOSTRO(未)」(74)

「THE KILLER RESERVES NINE SEATS(未)」(74)

 「処女の生血」(73〜74)

「アマゾネス対ドラゴン:世紀の激突」(74)

「真・西部ドラゴン伝 (V)」(74)

「罪深き尼僧の悶え」(74)
THE SINFUL NUNS OF SAINT VALENTINE

●「マッド・ドック・キラー」がタランティーノの映画で使われていた

セルジョ・グリエコ監督の尼僧もの。主演は「ザ・サイキック」の
ジェニー・タンブリー。

「FRIGHTMARE (未)」(74)

「デアボリカ」(74)
DIABOLICA
aka:THE DEVIL WITHIN HER/CHI SEI ?/BEYOND THE DOOR


イタリア(=アメリカ合作?)映画/カラー・108分/ヴィスタサイズ
劇場公開(配給:東和)/ビデオ(発売元:コロムビアビデオ)

製作会社:
製作:オヴィディオ・アソニティス/ジョルジョ・カルロ・ロッシ
監督・原作:オリバー・ヘルマン
        ロイ・ギャレット[マリオ・ガリアッツォ]
撮影:ロベルト・デットーレ・ピアッツォリ
音楽:フランコ・ミカリッツィ
主題曲サントラ盤:東宝TAMレコード

出演:ジュリエット・ミルズ(ジェシカ)/ガブリエレ・ラヴィア(ロバート)/
エリザベス・ターナー(ゲイル:娘)/デイビッド・コリン・Jr(ケン:息子)/
リチャード・ジョンソン(ディミトリ)/ニーノ・セグリーニ(医師ジョージ)/
バーバラ・フィオリーニ(バーバラ)/カルラ・マンシーニ(女占い師)

<物語>
サンフランシスコにあるレコード会社で若い音楽ディレクターとして
働く夫・ロバート(ラヴィア)や、可愛い盛りの子供たちに囲まれて
幸せな生活を送る主婦ジェシカ(ミルズ)が、予定外の妊娠をした。
家族計画に沿ってピルを常用し、気を付けていたにも関わらず、
医師のジョージ(セグリーニ)の診断によれば既に妊娠3ヶ月だという。
子供を生む気にはなったものの、異常なつわりや心的ストレスによって
ヒステリー状態に陥ったジェシカは、昔の恋人と一緒に写った写真を
発見するや凶暴な発作に襲われ、夫が大事にしていた金魚の泳いでいる
大きな水槽をメチャクチャに叩き割ってしまった。
その頃から夫ロバートの行く先々に、ジェシカと一緒に写真に写っていた
不気味な男ディミトリ(ジョンソン)がまとわりつくようになった。

超能力者で悪魔とも自在に対話する事が出来るディミトリは、かつて
悪魔の儀式で生贄にされそうになったジェシカを救ってやった事があった。
そんな彼は悪魔の力によって交通事故を起こし、断崖から自動車ごと落下。
パニックに陥る彼は一瞬、中空で静止し、悪魔の声を聞いた。
「ジェシカを見つけだし、生まれてくる胎児の中に入ることが出来れば、
新しい人生を生きることが出来るだろう・・・」。こうしてディミトリは
ジェシカを無事に出産させ、その赤ん坊の生命を自分の物にしなくては
ならなくなったのだ。

一方、ジェシカの周辺では奇妙な出来事が続き、息子のケン(コリン・Jr)が
急に発熱し、胸に原因不明の赤い傷を浮かび上がらせた。
その晩、子供たちの部屋に突然ポルターガイスト現象が起き、
恐怖に駆られた娘ゲイル(ターナー)が助けを求めて寝室に駆け込むと
ベッドに寝ていた母親は薄笑いを浮かべたまま首を一回転させるのだった。
ジェシカは急速に変貌を遂げ、胎児は信じられないスピードで成長し続けた。
やがて美しかった彼女の顔に赤い裂傷や黄色い膿が浮かび、
診察にやってきたジョージの前でジェシカは野太い男の声で猥雑な言葉を吐く。
脳波も死人のように反応のない彼女を見かねて、ジョージは入院を奨めたが
ディミトリと出会ったロバートは「ジェシカを救えるのは自分しかいない」という
彼の言葉を信じて、ジェシカの看病を任せるが、結果はディミトリが昏睡状態で
発見されるという惨めなものだった。

ディミトリとジェシカの対立は続き、憔悴した彼の前でジェシカは宙に浮き、
金色の目を爛々と光らせて嘲りの言葉を投げかける。
ジェシカは股を開くと、ディミトリに赤子を取り上げるように命令する。
悪魔に騙されたことを知った彼はジェシカの腹を力の限り連打した。
それに被さってディミトリの乗った赤い自動車が崖を落ちていく・・・。

ジョージが寝室に入ると、ジェシカは安らかな表情で眠っていた。
その傍らには胎児が転がっていたが、その顔には口がなく、既に息絶えていた。
数日後、元の美しい姿に戻ったジェシカが夫や子供たちと一緒に
湾内を客船でクルージングしていた。舷側から身を乗り出したケンは
プレゼントの包みを開ける。そこにはディミトリ乗っていたのと同じ
赤い自動車のオモチャが。ケンの手を離れた自動車は泡立つ海面へと
滑るように落ちていった。無邪気な笑いでそれを見下ろすケンの目が
不気味に金色に光る。全ては終わった筈だったのに・・・。

<解説>

日本では音響立体移動装置<サーカム・サウンド>で上映された
曰く付き(笑)の悪魔憑き映画。明らかに「エクソシスト」の影響下に
作られた映画ではあるものの、名優ジョン・ミルズの娘で
子役上がりの人気女優ヘイリー・ミルズの姉であるジュリエット・ミルズが
悪魔に取り憑かれる美人妻役で登場するのがミソ。
彼女の醜い形相はさておき、余りに安くて笑える超常現象など、
今見返してみると、良くこんなのを劇場公開したなぁと感心してしまう出来。
他にも「サンゲリア」「パニック・アリゲーター」のR・ジョンソンが悪魔払い師、
「ゼダー/死霊の復活祭」「サスペリア2」のG・ラヴィアが
ヒロインの夫を演じている。
共同監督として「バージン・エクソシスト」の監督、ロイ・ギャレットこと
マリオ・ガリアッツォがクレジットされているが、日本ではR・バレットと
表記ミスされたおかげで、今までその正体が不明のままだった。

「ボゼッスド(未)」(74)
La Endemoniada
aka
Demon Witch Child/El Poder de las tinieblas

「ゴースト・ガレオン(未)」 (74)
El Buque maldito
aka
The Ghost Galleon/Ghost Ships of the Blind Dead/
Horror of the Zombies/The Damned Ship/
The Blind Dead 3/La Noche del buque maldito

「5人の女と殺人者 (未)」(74)
5 DONNE PER L'ASSASSINO
aka:Five Women for the Murderer

「FLAVIA, LA MONACA MUSULMANA(未)」(74)

●「マッキラー」のフロリンダ・ボルカン扮する尼僧が禁欲を破り、
セックスと殺戮の世界に身を投じていく。ラストの処刑シーンでは
踵からナイフを入れ、腿の皮をズルーッと剥く衝撃的な描写が登場。
俗に「回教徒の尼僧・フラヴィア」という邦訳題でも知られる。

「ナチ女収容所/悪魔の生体実験」(74)
ILSA, SHE WOLF OF THE SS
【別題】ナチ女収容所/悪魔の生体実験/
完全オリジナルヘア解禁版(ビデオ・新)

「名犬ホワイト:大雪原の死闘(TV)」(74)
THERETURN OF WHITE FANG
aka
Challenge to White Fang/(Il) Ritorno di Zanna Bianca/
Le Retour de Buck le Loup/De Terugkeer van White Fang

「WIDE EYED IN THE DARK(未)」(74)

「レディ・イポリタの恋人/夢魔」(74)


THE ANTICHRIST
aka:L'ANTICRISTO/THE TEMPTER

イタリア映画/カラー・110分/ヴィスタサイズ
劇場公開年(配給:東宝東和)/ビデオ(東芝映像)

製作:エドモンド・アマティ
監督:アルベルト・デ・マルティーノ
脚本:ジャンフランコ・クレリッチ/ヴィンセンツォ・マンニーノ/
    アルベルト・デ・マルティーノ
撮影:アリスティーデ・マサチェッシ
音楽:エンニオ・モリコーネ/ブルーノ・ニコライ

出演:カルラ・グラビーナ(イポリータ)/メル・フェレール(マッシモ)/
アーサー・ケネディ(司祭アスカニオ)/ジョージ・クールーリス(ミットナー)/
アリダ・ヴァリ(アイリーン)/ウンベルト・オルシーニ(医師シニバルジ)/
マリオ・スカッチア(フィリッポ)/アニータ・ストリンドベルイ(グレタ)

<物語>
熱心なキリスト教信者で賑わう復活祭の日。信仰と狂気が紙一重の
興奮状態にある群衆の中に、父親のマッシモ公爵(フェレール)に伴われた
美しい娘イポリータ(グラビーナ)の姿があった。
彼女は12歳の時に事故に遭い、以来歩くことが出来なくなっていた。
父親を異常に愛するイポリータと、やはり同様に娘を溺愛する父親は
どんな名医に見せても直らない彼女の足を治療するため、最後の砦として
奇跡を起こすというマリア像にすがることにしたのだ。
様々な障害を持つ人間や、奇病に悩む者達がその像に触れた途端、
憑き物が落ちるように回復していく。しかし恐怖に駆られたある男は
マリア像に触ることを拒否して城郭に昇り、そこから落下して死亡してしまった。
イポリータも恐る恐る像に触れるが、彼女には奇跡は起こらなかった。

豪奢な公爵邸にはイポリータと父親以外にも、弟のフィリッポ(スカッチア)、
長く使えている女中のアイリーン(ヴァリ)、そしてマッシモの愛人である
グレタ(ストリンドベルイ)が住んでいた。帰宅早々、父親とグレタの抱擁を
目にしたイポリータは激しい嫉妬を感じながら自室に閉じこもってしまった。
彼女が何気なく宝石箱を開くと、そこに見覚えのない首飾りが入っており、
それには勃起したペニスを持つマリア像を描いたカードが付けられていた。
同じ頃、イポリータの叔父に当たるアスカニオ司祭(ケネディ)の教会に
首の千切れたカエルが投げ込まれていた。それは400年前に追い払われた
悪魔派教会の象徴だった。イポリータの幻想癖はますます悪化し、
司祭アスカニオの薦めでマッシモは名医と噂高いシニバルジ医師に
娘を見せて催眠療法を試みる。彼女の足は肉体的には完治しているが
事故に遭って美しい母親を亡くしたショックが影響している事が分かるが、
悪魔的な幻想の原因になっているのは、何代か前の公爵家に生まれた
イポリータ・オデリージという魔女だと判明。しかしイポリータの病状は
一向に回復しなかった。
父親とグレタの情交を想像しながら全裸になって悶えるイポリータ。
突然、彼女と魔女イポリータの記憶がシンクロし、幻想の中で
2人のイポリータは悪魔の指示に従って首の千切れたカエルから
滴り落ちる深紅の血を舐めた。悪魔とのセックスを終えたイポリータの
足は不思議な力によって回復し、夢うつつの中で彼女は車を運転し
街を抜けてコロシアム遺跡へ辿り着いた。そこで出会った若い学生を
誘惑した彼女はセックスに及ぶが、その直後、学生は首を逆に
捻られて死に、イポリータの足も再びマヒ状態に戻っていた。

イポリータに取り憑いた悪魔のせいで、彼女の表情や行動は一変した。
野太い声で淫らな言葉を吐き続ける彼女に、家族の恐怖は頂点に達した。
全裸になって弟を誘惑するイポリータに、女中のアイリーンは街から
呼び寄せた祈祷師に悪魔払いを依頼するが失敗。
続いてアスカニオ司祭が呼ばれたが、更に凶暴になるイポリータに、
退散せざるを得なかった。一家から最後の望みをかけられたのは
オーストリアから招かれた司祭ミットナー(クールーリス)。
壮絶な悪魔払いの儀式は夜を徹して行われ、遂に強大な神の力の前に
追いつめられた悪魔=イポリータは屋敷を逃げ出し、コロシアムへと
走り込んでいく。神に破れる事を予感した悪魔はイポリータの魂も
道連れにしようとしているのだ。後を追う父マッシモと弟フィリッポ。
イポリータを押さえつけた2人は彼女の体を十字架に押さえつける。
降りしきっていた豪雨が止むと、彼女の顔には平穏な表情が戻っていた。
悪魔はようやく払われたのだ・・・。


↑Jap VHS sleeve
(Thanks to Primon !)

<解説>
日本では「エクソシスト」「デアボリカ」に続いて公開された悪魔憑き映画。
悪魔に取り憑かれるのが少女、人妻と来て、成熟した肉体を持つ
処女という設定になっている。ヒロインのC・グラビーナはアラン・ドロンと
共演した「ビッグガン」や「相続人」で注目されていた女優。
彼女の父親にはオードリー・ヘップバーンの夫だったM・フェレール。
他にも「アラビアのロレンス」のA・ケネディーや、「ビッグガン」のU・オルシーニ、
「かくも長き不在」のA・ヴァリらが共演。さすが製作者がE・アマティだけあって
豪華なキャスティングが実現したようだ。

監督のA・デ・マルティーノは「シシリアン・マフィア」「続シンジケート」等を
撮り上げてきた娯楽派。音楽は御大E・モリコーネと「愛のアンジェラス」の
B・ニコライの名コンビ。ジョー・ダマートことアリスティーデ・マサチェッシが
撮影を担当した画面も美しく、オプチカル効果を多用した幻想シーンも
非常にファンタスティックな仕上がりで必見。思わぬ拾いモノである。

「マルキド・サドのジュスティーヌ」(74)

「ナイトチャイルド (V)」(74)

「デビルズ・ドッグ/エクソシストVS悪魔の全裸美女 (TV)」(74)

「スパズモ (V)」(74)

「WHAT HAVE THEY DONE TO YOUR DAUGHTERS ?(未)」(74)

 「炎のいけにえ」(74)
The VICTIM
aka:Autopsy/Macchie Solari

<1975年>

「サスペリア PART2」(75)
aka:Profondo rosso/Suspiria part 2
Dripping Deep Red/The Hatchet Murders/
The Sabre-Tooth Tiger

「新エクソシスト:死肉のダンス (V)」(75)

「戦慄!2Aの女 (V)」(75)
GIRLIN THE ROOM 2A

「愛欲と惨殺の孤島/血に飢えるエクスタシー (V)」(75)
DEVILS IN MYCONOS

「ソドムの市」(75)

「ナチ女秘密警察:SEX親衛隊(サロン・キティ)」(75)

「ブリアンザのドラキュラ(未)」(75)

「SO YOUNG, SO LOVELY, SO VICIOUS (未)」(75)

 「NUDE PER L'ASSASSINO (未)」(75)

「愛のエマニュエル
(グッドバイ・エマニュエル:欲望に染まる栗色の肌:V)」
(75)
Emanuelle nera
aka
Black Emanuelle/Emmanuelle in Africa

「L'ESORCICCIO (未)」(75)

 「IL RAGNO(未)」(75)

「ONDATA DI PIACERE (未)」(75)

「卒業生」(75)

「SATANICO PANDEMONIUM:LA SEXORCISTA (未)」(75)

「課外授業」(75)
LEZIONI PRIVATE
aka:PRIVATE LESSONS

「LA SANGUISUGA CONDUCE LA DANZA (未)」(75)

「青い経験:スクール・ティーチャー (V)」(75)

「楡の木陰の愛」(75)
LOVE UNDER THE ELMS

「血に濡れた肉唇」(75)
LIPS OF BLOOD

●一時期、輸入ディスクが税関でチェックされたというジャン・ローラン監督の
エロティック女吸血鬼映画。幼い頃にミステリアスな美貌の吸血鬼と出会った
少年が、成長して再び彼女と巡り会い、呪われた運命を辿る。
この映画で<愛の妖精>アニー・ベルがスクリーン・デビュー
(当時のクレジットはアニー・ブリランド)、可憐なバンパイア演技を披露する。
2人が身を横たえた棺桶が波間に消えていく詩的なラストを含め、
当時のローラン作品の中でも上位に位置する小傑作。
フレンチ・ポルノの名物女優、クロディーヌ・ベッカリー共演。

 

「セックス発電」(75)
Conviene far bene l'amore
aka
Sex Machine

「髑髏軍団美女虐殺(V)」(75)
La Noche de las gaviotas
aka
Night of the Blood Cult/Night of the Death Cult/
Night of the Seagulls/Terror Beach

「LA PRETORA (未)」(75)

「グレート・ハンティング」(75)

70年代後半に続く



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