●オールデンのローファー(黒)
J.M.ウェストンのライトブラウンのローファーを買って非常によかったので、2足目に黒のローファーを買おうとしていました。
そんな気分の時に、銀座のシップス(旧店舗でした)にふと入った時に、無骨ですが鈍い独特の光沢のローファーが目に入りました。
店員に聞くと、「コードヴァンという農耕馬のお尻の革を使った靴で、他のメーカにはない靴です」とのことでした。
(当時の私には、何も知識がなかったのです)
試着してみると、これが何とも言えないかっちりした履き心地でして、硬めのJ.M.ウェストンとはまた違った心地のいいものでした。
そして、J.M.ウェストンを買うつもりだったにもかかわらず、このオールデンのコードヴァン・ローファーを買ってしまいました。
これが、私のオールデンのコードヴァンにはまるきっかけです。
早いもので、今からおおよそ9年前(1991年頃)のことでした。
3足目に買ったJ.M.ウェストンのU-チップ・レザーソールを小さすぎるサイズを選んでしまって失敗したこともあり、しばらくはJ.M.ウェストン以上にオールデンのコードヴァンには魅せられました。
コードヴァン特有の鈍い光沢と独特の履き皺が、何とも言えない満足感を与えてくれました。
しかも、すぐに足に吸い付くようなピッタリした履き心地になって、週末に履くことを楽しみに感じるようにすらなりました。
チャッカーブーツと共に、私の持っている本格靴では一番数多く履いた本格靴と思います。
私は、この靴のおかげで心身ともにリラックスできました。
9年前にシップスで買ったときは、他のショップが69,000円だったのになぜか68,000円でした。
その後、2回も値上げになって、現在はどのショップも85,000円になっています。
ちなみに、カーメルですと、送料を入れても400ドルちょっとですので、半額位になります。
★9年たって、カーメルにレストレーションに出したら、ダメージがあるとのことで新品交換になりました。
下の画像は新品です。履き皺がくっきりと入ったいい雰囲気に育った状態の画像がなくて、残念です。ことの詳細は、以下のリンクを参考にして下さい。
●レストレーション番外編
(レストレーション後に新品になって帰ってきたローファー)
本当にデザイン的にもオーソドックスなデザインなローファーと思います。
別注品がいろいろ出ていますが、このヴァンラストが基本です。
新品ですので、今後どのように育っていくのか楽しみです。