●フランス旅行報告(2005.4〜5)

今年のゴールデンウィークは、平日2日間休みをとれたので9連休になり、ヨーロッパ旅行に行ってきました。
大韓航空のダイヤ変更で、新潟からですと行きのソウルで1泊する必要があるので、成田から発着しました。
新幹線の方が楽かもしれませんが、当日の始発を利用しても行きの成田発のフライトに間に合わないことがわかり、成田まで車で行き来しました。
普通とは逆方向の移動のためか渋滞は無かったですし、重い荷物を運んでの移動でしたので、結果的には車の方が良かったと思います。
ということで、個人的に慣れ親しんだエールフランスを利用したので、ぐっすりと休むことができました。

前置きはこれくらいにして、本題に進みます。


成田からは午前中の早いフライトにしたので、パリ・シャルルドゴール空港には16:00頃に到着しました。
機内アナウンスで28℃とあったものの夕方なのでそうでもないかなと思っていたのですが、飛行機から降りて空港に入ると確かに暑く、長袖にジャケットを羽織っていると汗ばむほどでした。
すぐにタクシーでホテルに向かって、着いたのが17:00すぎでした。
顔を洗ってすぐに、左岸のホテルに宿泊しましたのでメトロを使ってベルルッティに向かいました。
シュール・ムジュール用の木製のツリーを造ってもらうためです。
事前にやりとりしていたので、すぐに事情を理解してもらい、靴を預けただけで終了です。
翌週の5/6に取りにくる旨確認して、店を出ました。
夕方には涼しくなり、ビストロで鴨のコンフィを食べて、1日目は終了です。

・サンジェルマン・デ・プレ界隈のカフェ。天気が良かったです。

翌日は、フランス大西洋岸スペイン国境沿いにあるリゾート地のビアリッツに向かいました。
何度か訪れていますが、その昔はヨーロッパの王侯貴族がバカンスにやってきたとのことで、スノッブな街です。
とはいっても、街の人々はきさくで気取ったところがなく、親しみやすい雰囲気でしてとても気に入っています。
午後、ビアリッツ空港に着いた時、とにかく暑かったです。
最高気温は34℃だったとのことでした。
日中は暑くても湿度が低いので、日陰で風がそよぐと涼しいほどですし夜は温度も下がり、とにかくすごしやすいです。
海辺近くのカフェで海を見てゆったりしている内に夕方ちかくなりました。
ホテルに戻って着替えてから、レストランに向かいました。
ビアリッツに来ると必ず行くシーフードレストランなのですが、いつも予約で一杯でして、今回も満席の賑わいでした。
スープ・ド・ポアソン(魚のスープ)、フリュイ・ド・ラ・メール(シーフードの盛り合わせ)、などなど、何を食べても美味しかったです。
このレストランには、3泊した間、毎晩通ってしまいました。

・皿一杯に盛られたフリュイ・ド・ラ・メール(シーフード盛り合わせ)。トゥルトゥーと呼ばれるカニが見えないほどです。
(ボリューム満点なので、1人前を分けて食べました)

※フラッシュ無しで撮影したのでやや暗めですが、実際はもっと華やかな印象です。

・サン・ピエール(日本名:マトウダイ)のグリエ。この地方の名物とのことで、身が締まっていてとても美味しかったです。
(この魚はマルシェ(市場)でも見ましたが、画像の身からは想像もつかないようなかなり特徴的な外観です。)

※こちらの画像もフラッシュ無しで撮影

結局ビアリッツには3泊しました。
今回は夏のような気温になりましたが、湿度が低いので風が涼しく感じられとっても心地良かったです。
ニースほど大きな街ではありませんが、また来たくなりました

・レストランの帰り道に取った画像。真中はカジノの入った建物です。

・ほぼ同じアングルで撮った昼間の画像。時期的にまだヴァカンス客は少なく、海岸は地元の人が中心のようでした。


そして、名残惜しいビアリッツからパリ経由でドイツに向かいました。
行き先はデュッセルドルフ空港からほど近いメッヘングラッドバッハです。
さすがにドイツは30℃を超えていることはなく、ジャケットを羽織って調度の気温でした。
友人宅に3泊したのですがオランダ国境に近いことがわかり、東京で仕事終了後に見たゴッホ展に感動して、アムステルダムのゴッホ美術館に行きたいとの思いが強くなり、日帰りで行ってきました。
オランダは初めてでしたが、花がいたるところに飾ってあって綺麗ですし、様々な文化が重なり合った独特の雰囲気に感じました。
それにしても、ゴッホ美術館は言葉にならないほど感銘を受けました。
初期の頃の無垢の暗さから、創造と破壊に向かう様子が、多くの作品を順に見ているうちに感じ取れました。
特に、亡くなる直前に書いたとされる「カラスの麦畑の絵(最近まで絶筆とされていましたが、実際はそうでないことがわかったそうです)」を見た時は、鳥肌が立つほど呆然としていました。
ほぼゴッホ美術館を見るためだけの理由でアムステルダムに行ったのですが、その価値がありました。
そして、近くにある改装中の国立美術館に行って、レンブランドの夜警、フェルメールの貴重な数作を見て、戻りました。
いつか、同じような規模でゴッホの作品があるクレーラー・ミュラー美術館にも行きたいです。

・ドイツの家庭の台所。旬のホワイトアスパラガスは美味しかったです。

・メッヘングラッド・バッハの街並み。緑が多い街です。

・デュッセルドルフ空港。機能に裏付けされた造形美を感じます。


そして、再びデュッセルドルフ空港からパリに向けて出発しました。
昼時にはホテルに着いてビストロで昼食を食べてから、サンジェルマン・デ・プレ界隈を散策して、何となくメトロに乗って右岸に行って散策する内にヴァンドゥーム広場近くのシャルベに入ってしまいました。
1着目のシャツを買ってから1年以上たっているので、もう1着欲しいかなとおぼろげに考えていたのです。
残念ながら、最初に買った時にお世話になった日本人?の女性はいませんでしたが、何となく2Fのオーダールームに行きました。
当然かもしれませんが、私の記録が残っていたので、フランス語と英語で何とかオーダーできました。
前回買ったシャツを着ていったのですが、再度採寸してもらった結果、洗濯などで縮みがあるとのことで、前回よりも袖丈1センチ、首回り1センチ弱、大きくすることになりました。
今回も、フル・オーダーは必要無いと言われました(無理に頼めばやってくれそうでしたが、次回フランスに来るのが夏としてもバカンスシーズンと重なるので、型紙合わせが次の年末年始になりスケジュール的にもきついかなとも考えました)。
生地はたくさんあるので目移りしましたが、クリーム色の無地のブロードにしました。
仕様は、レギュラーカラー・前立て無し・ポケット付き・シングルカフ・背中に絞りステッチ入りと、前回ダブルカフにした以外は変更無しです。
4週間後に日本に向けて送ってくれるとのことです。
価格は320ユーロから免税して送料を加えて、341ユーロでした。
6月中旬に届く予定です。

次に、シャンゼリゼ界隈に行って、ふらりとジョンロブ・パリに入りました。
ライトブラウン系の靴が無いか見ていたら、シャンボールドとアデレードとアシュレーがありました。
早速シャンボールドを試着したい旨伝えたら、サイズが無いとのことでした。
そして、ライトブラウン系の靴の在庫を探してくれて、展示されていた色(アルディラ)よりもやや濃いハバナ(フランス語ではアバナ)がイギリスのファクトリーにあるとのことで取り寄せても良いとのことでした。
本来は定番カラーでないので、スペシャルオーダーの30%アップなのですが、これは在庫があるので定価とのことでした。
それで、購入を決意して、日本に送ってもらうことにしました。
今月中には届く予定です。

そして、本命のベルルッティに行きました。
神湯さんと住職さんと合流して、ショップに入りました。
見事に靴と同じ形のシュー・ツリーが出来上がっていました。
靴は足に合っているので、これから安心して履きこむことができます。
最初にオーダーして以来、2年5ヶ月かかって最終完成しました。
長かったですが、良い経験になりました。
ちなみに、価格も2660ユーロから3200ユーロに値上げになっていますし、円安も進みかなり、最初より高くなったような気がします。

・出来あがったベルルッティのシュール・ムジュールのシューツリー。まさに、靴の形そのままです。

・ヴァンドゥーム広場。回りの建物に宝飾品などの高級ブランドが並んでいるエリアです。
(シャルベはまっすぐに行って右側です。)

その後、神湯さんと住職さんと、カフェでお話後に、ビストロに行きました。
神湯さんのコルテのシュール・ムジュールのデビル・トゥがとても印象的でした。
決して奇抜ではなく、スタイリッシュな靴と感じました。
そして、住職さんがコンシェルジュに依頼して予約してあったビストロに行きました。
満席の賑わいでして、3つ星ほど緊張感がない中、適度にお洒落した人々が集まっていてリラックスできて、とても良い雰囲気でした。
料理も、旬のホワイトアスパラガスがボリューム満点でして、美味しかったです。
とても楽しい一時でした。
神湯さん、住職さん、お付き合いいただき、本当にありがとうございました。


ということで、とても楽しいヨーロッパ旅行でした。
明日への活力としたいと思います。
可能なら、夏もバカンスに行きたいと考えています・・・。