●フランス旅行レポート2(2001.7.)

ニースからパリに移って、靴購入の本番です。


8日目(パリにて、靴購入本番突入!)

昼過ぎに、パリにつきました。
東京ほどでないものの、パリよりもかなり南にあるニースとビアリッツよりも暑く感じました(ヒートアイランド化しているのでしょうか?)。

さて、モンパルナスのホテルに荷物を置いて、シャンゼリゼに繰り出しましたが、J.M.ウェストンは今年の10月まで工事で閉まっているとの看板があり、営業していませんでした(パリで靴を買う予定の方は要注意です)。

シャンゼリゼのJ.M.ウェストン。工事中で、10月にリニューアルオープン予定。


●ベルルッティにてアレッサンドロ・ノルベジアンアンディ購入)

そして、歩いて数分のマッブフ通りにあるベルルッティに行きました。
まずは、ショーウィンドーを見ると、いつものことではありますが、ピカピカに磨かれてパティーヌ(色つけ)された、ため息物の美しい靴が並んでいます(ただし、サンダルが目に付いた位で、特に新しい靴は見当たりませんでした)。
そして、アレッサンドロ・ノルベのマイサイズがあることを祈って、ドキドキしながら「ボンジュール」言ってドアを開けました。
前回も対応いただいた男性に聞くと、サイズがあるとのことで、安心しました。
昨年以来1年がかりの3度目の正直でやっとマイサイズがあったことになります。
さらには、ノルベジアン製法の靴は造る数も少なく人気もあるので、小さいサイズがあるのはラッキーとのことでした(フランス語で言っていたので、解釈が間違っているかもしれません?)。
試着してみると、足の上部がピッタリとくるベルルッティ特有の履き心地です。
第一希望でもあり、まずは購入決定です。
次に、スリッポンタイプの靴が欲しい旨伝えると、「セ・アンディー・ウオー(ホ)オル」と言って勧めてきました。
アレッサンドロ・ノルベよりもハーフサイズ小さいサイズでピッタリでした。
まさに、私が欲しかったタイプを一発で勧められたので、気分良く購入決定の意思を伝えました。
もちろん、シューツリーもです(日本では木製のシューツリーの入荷が遅れているようですが、パリではそんなことはないようです)。
パティーヌ(色付け)は、靴のサンプルを見て、アレサンッドロ・ノルベをカタログによくあるダークブラウン系に、アンディーをライトブラウン系にしてもらうことにしました。
翌々日に出来上がるとのことでしたが、翌々日は出発で取りにこれないと伝えると、翌日の夕方には何とか仕上げるとのことでした。
あと、東京でポリッシュが1回無料にしてくれるとのことで、店員のサイン入りのカードをくれました。
とにかく、ベルルッティでは大満足でした。

翌日の約束の時間に行くと、まだ出来ていないのであと1〜2時間待って欲しい旨、言われました(以前は当日でも余裕で可能だったようですが、少々混んでいるようですので、パリでパティーヌをお願いする方は1〜2日の余裕が合った方が無難と思われます)。そして、取りに行くと、待たせたお詫びにとのことで、シュークリームを2個サービスしてくれました。


●ジョンロブ・パリにて黒のベルト購入)

次に、すぐ近くにあるジョンロブ・パリに行きました。
ジャーミンUが予定よりも早まって発売になっていないか聞くと、ロンドンにも確認してくれたのですが、やはり9月に発売になるとのことでした。
新製品の靴は、どれもシュールな感じでしたので、その場で何か買う決断は出来ませんでした。。
まずは、ジャーミンUが発売になったら、日本から通販して購入しようと考えているので、靴は何も買いませんでした。
しかしながら、知っている店員に対応してもらったので、何となく黒のベルトを買ってしまいました。
日本の税込み価格が42,000円とはいえ、現地価格でも30,000円弱なので、少々高いです。


●J.M.ウェストンにてプレステージクラブのストレートチップ(黒)ドゴール(黒)購入)
※プレステージクラブのストレートチップ(ライトブラウン)、ゴルフ(紺)をオーダー)

次に、マドレーヌ寺院の近くにあるJ.M.ウェストンに行きました。
まずは、2階のプレステージクラブ専用フロアに上がりました。
事前にアポイントメントした時間よりも少々早く着いてしまいましたが、数分待っただけで、年始にお世話になった女性の店員に応対していただきました。
今日は、休み中にもかかわらず、私だけのためにショップに来てくれたとのことで、大感動です。
まずは、出来上がった靴を見せてもらいました。
パッと見は、何の変哲もない黒のストレートチップです。
しかしながら、内羽根の甲の部分が微妙にカーブしていて、既成の靴とはさりげない違いがあります。
とにかく、やっと手に出来たうれしさで一杯でした。
早速、足入れしました。
履き心地は、例のウェストン特有の痛みを伴うような履き始めの感じはなく、全体的にきつく締まっている感覚です。
J.M.ウェストンの履き始めのタイトフィットに慣れている私には、このジャストフィットには意外な感じすらしました。
つま先も想像以上に余裕があり、履き馴らしではいつも苦戦する小指側面(特に左足)も痛くありません。
これがビスポークの履き心地なのかなと思いながら、意識なく数十分間も履き続けてしまいました。
満足感に浸っていたわけです。
そして、思わず、同じタイプのライトブラウンを思わずオーダーしてしまいました。
ビスポークなのでもう少し遊びのある靴にしてもいいのかもしれませんが、初めてなのでプレーンなタイプからはスタートしようと思ったわけです。
ただし、7,000フランちょっとだったのが、9,000フラン前後に大幅値上げになっています(どの靴も、9,000〜10,000フラン位に値上げになっていました)。
でも、値上げになっても免税込みで150,000円前後でビスポーク出来るので、決断しても後悔の念はありません。
しかも、個人的な趣味で、年末年始にもフランスに行くので、取りに行くことも可能なのです。
(プレステージクラブのコンピューターオーダーで今回出来上がった靴については、別途詳細をレポート予定です。)
そして、1階に下りて、ドゴールの黒を買いました。
日本人が買っていく?のか、結構サイズ切れしているケースが多いとのことでしたが、マイサイズがあったので安心しました。
でも、昨年よりも値上げと円安で、約2万円位負担が多くなりました・・・。
次に7分仕立て(7割以上ハンドメイド)のストレートチップを買うかどうか迷いましたが、店員さんも私が既に持っているノーマルなタイプのストレートチップも勧めてくるなど、やはり決断できませんでした。
そして、革を変えるスペシャルオーダーの説明を聞いて、色違いなら700フランアップで出来るとのことで、思わず紺のゴルフをスペシャルオーダーしてしまいました(通常2,900フランが3,600フラン)。
ということで、またフランスのJ.M.ウェストンに行く理由ができてしまいました。


●AUBERCYにて内羽根式ウィングチップ・トリプルソール(ダークブラウン)購入)

タクシーでホテルにJ.M.ウェストンの靴を置いてから、AUBERCYに行きました(当たり前ですが、他のブランドで購入した靴を持って行く勇気はありません)。
XAVIRさんは、アポイントも取れていなかったこともあり、やはりいらっしゃいませんでした。
女性に対応いただきましたが、全てフランス語だったので、きつかったです。
まずは、出来上がった内羽根式のウィングチップを見せてもらいました。
何とも存在感溢れる、惚れ惚れするほど素晴らしい出来上がりでした。
革質もビガッとした光沢があり、かなり高品質な感じです。
初めての靴ブランドで日本にもショップ展開していないこともあり、仕上げ等に少々不安な面もありましたが、大満足です。
さて、足入れしました。
長さはピッタリですが、幅に少々余裕がありました。
何か?を入れて、調整は可能とのことでしたが、とりあえずは履き込んでからにしようと思って、あえて調整しませんでした。
コンフォータブルな履き心地ですので、まずは満足できるレベルです。
今後、履き馴らすのが楽しみです。
ところで、もう1足1/2メジャーしようとも思いましたが、この靴を履きこんでからにしようと考えて、今回はやめました。
この靴以外にも魅力的な靴がたくさんありましたが、ロングノーズでどこかで見たことのあるデザインが多いと感じたことも今回オーダーしなかった理由の一つです。
さらには、いつでも、メールでオーダーできるので、まずはこのウィングチップを履きこんで気に入ったら、XAVIRさんに依頼しようと考えたわけです。

今回のフランス旅行で買ってきた靴(パリのホテルにて撮影)

後列左より、J.M.ウェストンのドゴールとヨットシューズ、ベルルッティのアンディ
前列左より、AUBERCYのウィングチップ、J.M.ウェストンのプレステージクラブ、ベルルッティのアレッサンドロ・ノルベ

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