●フランスでの靴購入報告ー2(2000.12.〜2001.1)

2000〜2001年にかけてのフランス旅行の概要の続きを報告します。


※2〜4日目は、ビアリッツ、エクス・アン・プロバンス、ニースに行きましたが、靴の情報はないので、省略します。

5日目

滞在しているニースから近いので、映画祭で有名なカンヌにレンタカーで行きました。
カンヌはコートダジュールでは、最も高級なリゾート地です。
それで、パリに負けないくらいの種類の各種ブランドショップがあります。
そして、コートダジュールでは、唯一J.M.ウェストンがあります。
コンサバティブですが洗練された雰囲気の女性の店員さんがいました。
ただし、今回は荷物になることもあり、特に何も買いませんでした(ゴメンナサイ)。

<カンヌのJ.M.ウェストンのショップ>

カンヌはスノッブな街ですので、妙にマッチしてます。駅の近くのアンティーブ通り沿いにあります。

※6〜7日目は、ニースにいましたが、靴の情報はないので、省略します。

8日目

明日は帰国する日ですが日曜日なので、土曜日の今日が靴購入の最終チャンスですので、3店に行きました。
最初は、シャンゼリゼ近くのジョンロブ・パリに行きました。
まずはマッタ(シングルモンク)を買おうと思っていたので、実物をじっくりみました。
やはり、何一つ妥協していないパーフェクトな造りと、芸術的に完成された素晴らしいシルエットです。
フィリップと同様なステッチのない後ろ姿もセクシーで、すぐに買おうと決めてしまいました。
ダークブラウンにしようとも思いましたが、比べると黒の方が私のイメージに合ったので、黒にしました。
ただ、値段を見てビックリ、数日前のパリ到着初日に見た価格(4,750フラン)よりも500フランも値上げになって、5,250フランになっていました・・・。
数日の差でしたので、これはとても損をした気分でした(荷物にはなりますが、買っておけばよかったです)。
ダークブラウンの靴をもう数足買おうとも思いましたが、断念しました。
他は何も買わずに次の店に移ろうと思ったのですが、会計を済まそうと奥に行った時に、他の靴にも目を奪われてしまいました。
それはダブルモンクのU−チップなのですが、全体的に何ともいえないバランスのとれた靴なのです。
そしてよく見ると、この靴の後ろ姿にもステッチがありません。
これは、2000年記念モデルのスペシャルモデルとのことです。
ダークブラウンがとても良く似合っていたので、これも衝動買いをしてしまいました。
ちなみに、このダブルモンクはシューツリーと靴袋が定番品と違った特別タイプです。

次に、AUBERCYに行きました。
フランスの靴雑誌「TREPOINTES」に掲載されていて、以前から気になっていたブランドなのですが、購入には至っておりませんでした。
サンジェルマン・デ・プレのショップには行ったことがあるのですが、メールでやり取りしたXAVIERさんのいるヴィヴィエンヌ店に行ったのは初めてです。
場所的には繁華街から外れた所にありますが、さりげない存在感の店の佇まいです。
入店したら、女性の店員2人しかいなかったのですが、インターネットで見たと伝えると、XAVIERさんを呼んで来てくれました。
とてもきさくで話し好きな、私が勝手に想像していたよりも若い紳士でした。
どの靴も、クラシカルで洗練された雰囲気で、とても魅力的な靴ばかりでした。
特に、ストレートチップの縫い目がない靴とか、ベルルッティの「ラッソシリーズ」のように皮紐がアッパーに縫い込まれた靴などが目を引きました。
ため息物の素晴らしい靴ばかりです。
在庫がある靴と、在庫があまりないオーダー中心の靴があるようです。
店内のディスプレイでは見つからなかったトリプルソールのウィングチップを見たい旨伝えると、入り口近くのガラスのディスプレイ内にあることを教えてくれました。
とても人気のある靴なのであまりサイズがないが、「1/2メジャー」と呼ばれるパターンオーダー的な注文が同価格で可能とのことでした。
内羽根式なので、トリプルソールではありますが、あまり主張せずにさりげない印象でした。
迷わず、「1/2メジャー」で買うことに決めてしまいました。
まずは、サイズ合わせですが、似たラストの靴を次々持ってきて、サイズを決める方法でした。
微妙な違いは修正できるようなことをおっしゃっていました(言葉がよくわからず違うかもしれません)が、私の場合は修正なしです。
次に、革の色をサンプルを見せてもらって、少々迷いましたがダークブラウンに決めました。
2〜3ヶ月で完成するとのことで、メールで画像を送ってくれるとのことです。
前金は、定価4,350フランなので、きりのいい1,350フラン支払いました。
5月に完成品を取りに行くことも当然待ち遠しいですが、画像が届くのも楽しみです。

次に、シャンゼリゼのJ.M.ウェストンに行きました。
ここは、何度も来て経験があって慣れているので、リラックスできます。
まずは、当初から予定していた黒のゴルフを迷わず買いました。
次に、7分仕立てのストレートチップを試しましたが、私の持っているストレートチップとの差があまり感じられません・・・。
靴を脱いで、2足を比較してもそれほどは差がなかった(価格的にも僅か100フランの差)ので、購入をやめました。
ゴルフ1足で購入をやめようかと思っていましたが、最後にショップ内を店員と回って、入ってすぐ左にある靴を見落としていたことに気がつきました。
そこには、ダークブラウンの靴のラインナップが豊富でした。
これまではダークブラウンはタッセルとゴルフしかなかったのですが、今回値上げがあったジョンロブ・パリではダークブラウンを1足しか買わなかったので、このまま1週間のローテションが組めないとの考えが浮かびました。
1週間のローテションを組むには、カジュアルフライデーを除く週4日分用の4足がビジネス用に必要なので、あと2足足りないのです。
さらには、寒い季節は、ダークブラウンの靴を履きたくなる気分も加わりました。
そして、ダークブラウンの靴を2足買ってしまった訳です。
これまで、J.M.ウェストンの内羽根式の靴がなかったので、敢えて内羽根式の靴を試してみようと深く考えずに決めました。

★本日買った(オーダーした)靴の、価格と画像のリンク
●ジョンロブ・パリの「ダブルモンク・U−チップ(ダークブラウン):2000年ヴィンテージモデル」 シューツリー込み5,900フラン(免税込み円価格:約90,000円)⇔参考日本価格168,000円(今春発売予定?)
●ジョンロブ・パリの「マッタ(黒)」 シュツリー込み5,250フラン(免税込み円価格:約80,000円)⇔参考日本価格159,600円
●AUBERCYの「トリプルソールの内羽根式ウィングチップ(ダークブラウン)」 4,350フラン(免税込み円価格:約63,000円)
●J.M.ウェストンの「ゴルフ(黒)」 2,700フラン(免税込み円価格:約39,000円)⇔参考日本価格94,500円
●J.M.ウェストンの「内羽根式ストレートチップ(ダークブラウン) 2,600フラン(免税込み円価格:約38,000円)
●J.M.ウェストンの「内羽根式ストレートチップ・メダリオン(ダークブラウン)」 2,600フラン(免税込み円価格:約38,000円)

<ヴィヴィエンヌ通りのAUBERCY>

繁華街からは外れた場所にあって、さりげない雰囲気です。

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