●靴の魅力

★心身ともにリラックス

「J.M.ウェストン」「オールデン:コードヴァン」などのいい靴を履いていると、本当にお洒落になったような気分になります。
普通の人は靴には注目していないのでしょうが、何となく他人にはわからないひそかな楽しみを知っているような感じです。
実際、お洒落とされる人は、必ず靴にも気を使っていると思います。
しかも、全ての靴好きに当てはまるわけではありませんが、たいていは靴に凝っていることを決して公言せずさりげなさを保っているはずです。
さらには、ホテルとかレストランとかでも、晴れの場ではそれとなく見られて品定めされています。
銀行員も、靴そのものとヒールの減り具合を人となりの判断材料の一つにしているそうです。
いい靴を履いていると、気持ちに余裕が出来てどんな場面でも気後れすることはないのです。

しかも、履き心地のいい靴を履いていると、本当に疲れません。
踵も含めて、足全体がぴったりと吸い付いてくる感じで、手放せなくなります。
いい靴を履いていると、常にリフレッシュできるのです。

いい靴は7万円位からと非常に高価ですが、世界最高の物が一応は入手可能な価格です。
真に世界最高の物(ポルシェ、パテックフィリップ・・・e.t.c.)で、普通の人が買えるものはそうそう多くないように思います。
ちょっと背伸びして1足買っていてはいかがでしょうか?
いい靴を履いているだけで、こんなにも心身ともにリラックスできるのです。


(J.M.ウェストンの最高峰、通称「ドゴール」)

この靴は日本では消費税込み168,000円(定価16万円)ですが、フランス(パリ)で約6万円ちょっとで買いました。
馴染むまで数ヶ月かかりましたが、踵の吸い付きもよく本当に大満足の1足です。
私個人としては、この靴以上の履き心地を得るには、ビスポーク(オーダーメイド注文靴)しかないように感じています。
コバの部分だけでなく、アッパーにも縫いが入ったノルベジェーゼ製法で造られていて、9割以上がハンドメイドとのことです。
存在感・履き心地と、私の持っている靴の中で、ベスト1です。



★いい靴はきちんとメンテナンスすると、何十年も現役です

「J.M.ウェストン」「オールデン」などに代表される約7万円以上するようないわゆる本格靴は、きちんとメンテナンスしていくと何十年も持つといわれています。
いい靴は長く持つので、「我子がどのように成長するのだろう」と感じる気持ちと同様に、新品を使い始める時に「これから数年後どのように風合いが出るのだろう」と感慨深くすらなります。
下図のオールデンのV−チップは新品ですが、これから履きこむことで皺が入って風合いが出てくるので、今後が楽しみです。
もちろん、毎日同じ靴を履かないことと、シューキーパーを入れておくこと、など、きちんとメンテナンスすることが条件です。
靴底が減った場合は、トゥ(つま先)と踵(ヒール)の部分のリペアが可能ですし、靴底全体を貼りかえる(オールソール)こともできます。
いい靴は、靴の修理専門家にとっても修理がやりやすいそうです(それなりの値段はかかります)。
実際に、トップページにもある10年使ったJ.M.ウェストンのローファーは、いまだに状態もよく現役です。

さらには、本格靴を買って長く使う場合、一般に売っている靴を買って毎年買い換えた場合と、かかった費用はそれほど変わらないのではないでしょうか。
例えば、85,000円のオールデンのV−チップ(下の画像)を買って、10年使った場合の平均的なメンテナンスは以下の通りです。
 ・トゥとソールの交換4回分:約32,000円(約8,000円×4回)
 ・オールソール交換1回分:約15,000円

とすると、10年で132,000円(85,000円+32,000円+15,000円)ですので、1年で13,000円、2年で26,000円の靴を買い換えた場合と同じ位の費用なのです。
いかがでしょうか、本格靴を買ってみようとの気分になったでしょうか?
※海外で買うとさらに安くなりますが、せめて1足目は納得するまで試着して、日本で買った方が無難です。

(今後履きこむのが楽しみなオールデンのコードヴァン(馬のお尻の革)・V−チップ新品)

くの字型に曲がった独特の風貌(この型はモディファイラストといわれています)の無骨な靴です。
このモディファイラストは、特に土踏まずの部分が心地よく、足にぴったりとした癖になりそうなフィットになります。
しかも、コードヴァン独特の鈍い光沢は高級感があり、魅力的です。

オールデンの靴にやみつきになるきっかけとなる場合の多い靴です。

1足いい靴を買うとその魅力がわかって、さらにもう1足必ず欲しくなります。
そして、もう1足買うと、違う種類のものがもう1足欲しくなります・・・。
できれば、最低でも2足あって交互に履きかえると、靴の持ちが非常によくなります(本当は数足)。
脱いだ後すぐ靴の中を触ってみるとよくわかりますが、1日履いた靴は、非常にたくさんの汗を吸っています。
いい靴であっても、シューツリーを入れて休ませる必要はあるのです。


★私の楽しみ方

個人的に、黒の靴はオールデンのコードヴァン(馬の尻革)、茶の靴はJ.M.ウェストンにしています。
黒は、オールデン・コードヴァンの鈍い独特の光沢と、肉厚なのに足に馴染みやすいことに魅せられました。
茶色は、J.M.ウェストン・カーフ(子牛の革)の高級感と丈夫さが気に入っています。
さらには、2000年にフィリップを買って以来、ジョンロブ・パリも、華麗でパーフェクトな雰囲気に、魅力を感じています。

各色、1週間は違う靴を履ける数が揃いましたので、同じ靴は多くても1週間に1回の登場になります。
それで、1〜2週間毎に、黒と茶の靴をローテションを組んで履いています。
さらには、2001年以降は、焦げ茶色も4足揃いまして、ローテションが1つ多くなりました。
おおよそ決めてはあるのですが、今日は何を履いていこうかと朝に考えるのが日課です。
毎日履く靴を変えることで、靴にもよいですし、心にゆとりができます。

さらに、靴の色を変える日は、鞄とベルトも同色系に変えるので、心身ともにリフレッシュできます。
ちなみに、雨の日には、ラバーソールの靴を履きます。