●オールデンのレストレーション・プログラム(タッセル)レポート

アメリカのオールデン・オブ・カーメルにオールソール交換、アッパーリファインなどのレストレーション・プラグラム(リンク)がメニューにあるので、今回実際にオーダーして出来あがってきましたので、レポートします。
ローファーも同時に頼んでいますが、先に届いたタッセルについてレポートします。


(レストレーションされたオールデンのコードヴァンのタッセル)

このタッセルは、確か7〜8年前だったと思うのですが、シップスで買ったものです(現在は扱っていませんが、当時は売っていました)。
気に入っていたので結構履き込んだせいか、アッパーもサイドの部分がこすれていたりしていました。
それが、レストレーションしてもらったら、こんなにきれいになりました。
ちなみに、タッセルの飾りも新品に交換されているようです。


オールソール交換だけなら、日本で買った場合は受け付けていますが、アッパーリファインなども含んだ、レストレーション・プログラム(リンク)オールデン・オブ・カーメル(ALDEN OF CARMEL)(リンク)で受け付けていることを知り、今回依頼しました。
この画像では、アッパーの仕上がりがわかりにくいですが、履き皺の入った部分以外は結構きれいになっています。
インナー(ブランド名の入った部分)も交換されていて、さらにちょっと擦り切れていた踵部分も当て革で補強されています。
(中敷及びアッパーの裏に接合されている内革は交換されていません)。
出来としては満足のいくものです
期間は、約1ヶ月半かかりましたが、工場の夏季の休みが約2週間あったそうなので、配送期間も含めて通常は1ヶ月程度と思います。

海外で買ったオールデンは日本の代理店のラコタが修理を受け付けなくなった(純正品での修理はできないことになります)そうですが、一度でもカーメルで買ったことがある方は心配はないようです。
事前にメールで相談・依頼しておいて、日本から国際EMSで(保険付きが安心)オールデン・オブ・カーメルに修理したいオールデンを送ることで何も問題なく、修理できます。
しかも、アッパーのリファイン、インナー(一部)の交換までやってくれます。

今回かかった費用は以下の通りです。
・日本からの送料(保険付き):約2〜3,000円(郵便局の国際EMSが安くて数日で届きます)
・レストレーション・プログラム代金:120ドル(約13,000円)※シューツリー無しの場合は、105ドルです。
・アメリカからの送料:30ドル(約3,300円)
合計約19,000円弱で、しかもオールデン純正のシューツリー付きですので、価格的にも妥当です。

(新品に交換されたソールとインナーには「Restoration」のロゴが入ります)

踵部分が当て革で補強されています。
さらには、踵が当たる部分(ロゴのあるあたり)にあるクッションも新品に交換されているようです。


●インプレッション

このタッセルは、7〜8年前にオールデンとしては2番目に買ったこともあり、さすがに2日連続で履きはしませんでしたが、結構酷使してきました。
そのために、アッパーなどに結構傷が入っていましたが、履き皺以外はかなりきれいになって返ってきました。
私としては、非常に満足のいくできばえと思っています。

さて、履いた感じですが、オールソール交換していますので、多少は硬めです。
踵部分が当て革で補強されていることと、クッションが新しくなっていることで、履き始めはちょっとタイトな履き心地に感じました。
しかしながら、交換されていない土踏まずから先の中敷は足跡がくっきりと残った状態なこともあり、よく慣れた感覚がよみがえるには時間がかかりませんでした。
さらには、踵部分の補強のおかげで、逆に踵が浮くことが少なくなったようにも感じます。
午前中には、もうすっかりと足に馴染みました。
費用はそれなりにかかりますが、レストレーションを依頼して本当によかったと思います。

※ところで、途中の文章にも書きましたが、レストレーションを依頼したオールデン・オブ・カーメルのアダム・ノットさんから、以下のインフォメーションがありましたのでご注意して下さい。
レストレーションは、原則としてオールデン・オブ・カーメルのお客様であることが受け付ける条件とのことです。一度でも買ったことの方は問題ないと思います。