●ベルルッティのパティーヌ
ベルルッティは独特のシルエットもその特長ですが、自在に色を変えることの出来る「パティーヌ(色付け)」も魅力の一つです。
門外不出とされるベネティアンレザーのみが、パティーヌができるとのことです。
(ちなみに、このベネティアンレザーは柔らかく伸縮性に富んで包み込むような履き心地になることも特長です。)
パティーヌ後の姿を知っていると、パティーヌ前はそれほど印象にすら残らない感じです。
パティーヌによって色気と艶やかさが生まれるのです。
ちなみに、パティーヌ前の色も何色かあるようですが、パリで私が買った時にマイサイズの在庫があったのは以下の画像の色だけでした。
フランス語でコミュニケーションしたので、希望の色にパティーヌできるのか少々不安でしたが、サンプルを魅せられた通りの出来あがりでした。
1色だけでなく、何色かを重ねて、さらにクラシカルな雰囲気になるように所々に染みを作って味を出しています。
「自分でやるのもいいけど、日本にもショップがあるので、職人にまかせた方がいい」とのことでした。
普段の手入れは缶入りのクリームを使って磨いて、パティーヌは職人にしてもらうのがベターとのことです。
ちなみに、パリに持ってきてくれても、すぐにパティーヌしてくれるとのことでした。
そして、夕方にショップに行って購入を決定してパティーヌを依頼して、翌日の夕方に出来あがっていたのです(パリでの話でして、日本ではもっと時間がかかっているようです)。
ちょっといつもよりも混んでいたとのことで、予定時間よりも2時間遅れましたが、それでもわずか1日で完成とは驚きでした(もちろん、初回は無料です)。
店員によると、当日の仕上がりも場合によっては大丈夫とのことでした。
パリで購入予定の方は、ちょっと混んで可能性があることも考慮して1〜2日あるとパティーヌできるようですので、参考にして下さい。
パリで買ったパティーヌ前のアレッサンドロとアンディー(パリのベルルッティのショップ内で撮影)。
左がアンディー、右がアレッサンドロ・ノルベ
それが、こんなにも表情が変わります。
アンディーとアレッサンドロ・ノルベは、パティーヌ前は同じ色調でした。
それが、アンディーはライトブラウン系に、アレッサンドロ・ノルベはダークブラウン系になっています。
新品の靴とは思えない、微妙な濃淡が着けられていて、とても魅力的です。
自在にパティーヌできるのは、ベルルッティだけの特長です。