●私の好きな靴ブランド


★オールデン(ALDEN)

J.M.ウェストンの茶色のローファーを買って以来靴が気になるようになり、2足目に黒のローファでも買おうと考えていました。
もちろん、J.M.ウェストンにしようと思っていたのですが、ふと入った銀座のシップスで鈍い独特の光沢の無骨なローファーが目に止まりました。
店員に聞くと、オールデンというメーカーがコードヴァンという農耕馬の尻の革を使って造った靴とのことでした。
試着した感じも、何とも言えない密着感でしたので、思わず買ってしまいました。
それが、オールデンとの出会いです。
当時、他のショップでは69,000円でしたが、シップスではなぜか68,000円でした(現在85,000円)。

オールデンは、良くも悪くもアメリカ製の靴です。
オールデンの靴の魅力は、この鈍い独特の光沢・質感のコードヴァンを使っていることにあります。
コードヴァンの革自体は肉厚でかために見えますが、実は意外と柔軟で足に馴染みやすいです(決して伸びやすいのではなく柔軟なだけで、耐久性も十二分にあります)。
さらには、履き込むと独特の履き皺が出来るのも特徴です。
(コードヴァンの質感は文章と画像だけではとても表しきれないので、シップスとかビームスとかで、オールデンのコードヴァンの靴を他のメーカーの靴と比較して見ると明らかです。)
もちろん、オールデンの靴の魅力は、コードヴァンだけではなく、中敷に足型がついて足に密着するようになる履き心地にもあります。
カーフには真似のできない、鈍い独特の光沢を放つオールデンのコードヴァンには私もJ.M.ウェストン以上にはまりました。
(オールデンにはカーフの靴もあります。)



●鈍い独特の光沢を放つコードヴァンの靴はオールデンしか味わえません

(マルセルラサンスで買ったチャッカー)        (バーニーズで買ったマホガニー色のチャッカー
  

(カーメルのHPで買ったV−チップ))          (カーメルのHPで買ったストレートチップ)
 

実は、長年履いてきたローファーをアメリカ本国に修理に出しているので、他の靴の画像をアップしました。
オールデンの靴は革にコードヴァンを使っていることによって、他のメーカーにはない独特の雰囲気を保っています。
鈍い光沢と独特の履き皺を味わうことは、オールデンのコードヴァン以外では不可能です。
造り自体は、部位によって革質に差があったり仕上げがちょっぴり雑だったりしますが、コードヴァンを使うことで無骨でオーソドックスな雰囲気を出していて全て帳消しにしてくれるのです。
とにかく、オールデンのコードヴァンは一度買うと病みつきになることの多い靴だと思います。
1足買うと、お金が許すならば、数足買ってしまう人が多いとのことです。
私も、あっという間に数足買ってしまいました。
いかにもコードヴァンを感じさせるバーガンディではなく、さりげない感じの黒の靴の方が好みです。
ちなみに、私の持っている黒の靴は、ほとんどがオールデンのコードヴァンです。

ところで、他の名だたる高級靴のメーカーがコードヴァンを使ったらどうなるかは興味がありますが、現状ではほとんどありません。
コードヴァンは原材料の農耕馬が減少しているとのことで供給不足が心配されていることから、オールデン以外のメーカにはタンナー(革のなめし業者)から、あまり提供されないのでしょうか?
いずれにしても、コードヴァンの靴が欲しいときは、オールデンを買うしかほとんど選択肢がないわけで、競争優位を確立しています。
※アランエドモントとかジョンストン&マーフィーとかクロケット&ジョーンズなどにもコードヴァンがありますが、質感がオールデンのものよりも落ちるような気がします。


番外編

やはり、オールデンにも内外価格差が存在します。
しかも、海外に行かなくくても、日本の半額近くの400ドル前後(45,000円前後:送料別)で買える以下のサイトがあります。
1足目は納得いくまで試着等をした方がいいのであまりお勧めしませんが、2足目以降自分のサイズがわかってきたらお勧めです。
英語での対応になりますが、アダム・ノットさんが、サイズも含めてあらゆる質問に丁寧にE-mailで対応してくれます。
日本の代理店は、結構痛手なのではないでしょうか?
●オールデン・オブ・カーメル(ALDEN OF CARMEL)