景浦 将(外野手・投手 右投右打)

景浦将は、戦前のタイガースを代表する打者であり、投手でもあります。そして、外野手としては、幾多の伝説を生んだ強肩の持ち主でもありました。

この選手も、複数の選定理由で「私設野球殿堂」に入ることになるでしょうが、最初の選定理由は「出場試合以上の打点」です。これは、ベイスターズのローズによる153打点(135試合)に敬意を表したものです。

この記録は、そのバッターの前を打つバッターの打力に影響を受けます。ローズには、鈴木尚典・石井琢朗らの「マシンガン打線」があったように、景浦にも、山口政信・松木謙治郎・藤村富美男らの強打線がありました。首位打者はジャイアンツの中島治康、本塁打王はイーグルスのバッキー・ハリスにさらわれてしまいますが、1試合平均6点(リーグ平均は4.1点)を叩き出す猛威を発揮し、優勝します。

本塁打が出難い状況下で、いかに31試合とはいえ、試合数と同数の打点を残した景浦の勝負強さは想像を絶するものがあります。

首位打者1回 打点王2回 最高勝率1回 最優秀防御率1回

ニックネーム等    
選定理由 出場試合以上の打点(’38春) 31試合31打点