真田 重蔵(投手 右投右打)

’50、セパ分裂の1年目、真田重蔵はいきなり39勝をあげ、これがセリーグ最多勝記録です。(彼は改名しています。’50当時は重男です。)

えーと、こうして記録のことを書いている立場からいうと、「1年目に記録ができていまだ破られていない。」っていうのは、身も蓋もないんですがそれだけ偉大な選手だったともいえます。

この年、小鶴誠、岩本義行らの「水爆打線、真田と左腕大島信雄(防御率1位)の二本柱の活躍でロビンスは実に98勝(137試合)をあげ圧倒的な強さをみせます。勝率.737は、いまでもセリーグ記録です。

真田は、ジャイアンツの別所昭とともに、強打の投手として有名でした。’50は別所が打率.344で4本塁打28打点をあげます。真田は、打率と本塁打(.314と2本)は別所に劣りますが、36打点をあげる活躍!’50〜’52に3年連続打率3割!を達成します。戦前の「二刀流選手」と違い他のポジションを守るケースがすくないですが、「大エース兼代打の切り札」という恐ろしい選手だったわけです。

現在のセリーグでは、20勝は’99の上原浩治が達成しましたが、30勝は’63の金田正一以来ない訳ですから、セリーグの40勝投手誕生は望み薄です。もっとも、パリーグでも稲尾和久しかいないんですが・。

最多勝1回 最多奪三振1回

ニックネーム等  
選定理由 リーグ最多勝(’50〜)