評価の基数を求める

「サイコロ野球ゲームを作る」という企画スタートの為、分析のコーナーでもゲームに必要な選手の評価等を取り上げていきます。

まず、オールスターベースボールと同様に、時代を超えたスターたちの試合が目標ですので、各年度の成績を、同一の土俵にあげなくてはなりません。各年度での選手の活躍度(インパクト)を評価する方法としては、「打率係数」がある訳ですが、それでは充分ではありません。なぜかといえば、「4割打者はなぜ絶滅したか」でもあるとおり、進歩にしたがい、「平均値は高く、分布はせまく」なる傾向にあるからです。

飛びぬけた選手を低めに、でもあまり低く評価してしまってもつまらない。ってことで、おもいついたのが、「トップ20の平均をとり、そこで平均以上になった者の平均」を基数とするというアイデアです。

安打 2B 3B HR BB SO DP BT
99C 28.7 5.4 0.9 6.2 15.1 18.7 2.9 3.4
50C 29.4 6.0 1.8 6.0 15.1 13.7 3.1 2.1

 これが、’99と’50のセリーグについて、出した基数です。100打席のうちどれ位の確率で、安打、二塁打、三塁打、本塁打、四球、三振、併殺、犠打が起きているかをあわらします。

’50の選手の成績*(’99の基数/’50の基数)→’99換算成績となります。

こうして、両年の選手を、出塁(安打+四球)と本塁打を換算し、ランキングしたのが下表です。

年度 所属 出塁 安打 BB 年度 所属 HR
ペタジーニ 99 スワ 46.9 25.5 21.4           小鶴 50 ロビ 8.7
藤村 富美男 50 タイ 45.8 29.7 16.1 西沢 道夫 50 ドラ 7.7
小鶴 50 ロビ 44.3 29.5 14.9 ペタジーニ 99 スワ 7.6
ローズ 99 ベイ 43.9 32.2 11.7 松井 秀喜 99 ジャ 7.3
松井 秀喜 99 ジャ 41.6 25.0 16.6 高橋 99 ジャ 6.7
千葉 50 ジャ 41.5 22.4 19.1 岩本 義行 50 ロビ 6.7
永利 勇吉 50 パイ 39.9 25.3 14.6 ゴメス 99 ドラ 6.4
鈴木 尚典 99 ベイ 39.9 29.3 10.5 藤村 富美男 50 タイ 6.4
藤井 50 ホエ 39.8 28.2 11.6 ローズ 99 ベイ 6.2
江藤 99 カプ 39.7 24.6 15.1 金本 知憲 99 カプ 5.9

 両年度の選手が結構よく混じっています。年度をふやしていって傾向をみることにしましょう。