投手のタイプを数字にしてみる

「三振が多い」とか「コントロールがいい」とか投手っていうのは、実に多様さ要素をもっています。今回、前に打者で試した「シェア」の概念で、投手をみたらどうでしょうか。

今回は、投手のタイプを見る為に、三振、安打・・・等のシェアを計算し、それを投球回シェアで割ってみました。標準は「1.00」ですので、「安打が打たれやすい」とかが一目でみられます。「守備」は、投手の補殺+刺殺です。「打ち取る投球術」と「投手守備」の指標になるでしょう。

  回数 安打 本塁 四球 死球 暴投 ボーク 三振 守備 備考
野口 2.65 0.93 0.57 0.88 0.77 1.25 0.00 0.97 1.22  
川上 2.22 0.78 0.95 0.85 0.36 0.75 0.00 1.07 0.64  
伊藤智 2.19 0.74 0.97 0.96 1.67 1.52 2.74 1.35 0.57  
佐々木 0.77 0.59 0.20 0.62 0.52 0.54 2.59 1.94 0.56  
金村 1.87 0.92 0.87 0.67 0.86 0.00 0.00 0.97 0.97  
黒木 2.73 0.95 0.70 1.10 0.83 183 0.00 0.97 0.91  
石井貴 2.01 0.99 0.68 0.74 1.30 0.21 4.10 1.05 1.02  
大塚 0.77 0.78 0.89 1.10 2.27 2.71 3.07 1.99 0.65  
稲尾 5.39 0.81 0.71 0.65 0.57 0.52 0.00 1.34 0.95 参考

昔の選手に対するイメージを得るのには役にたちます。42勝の稲尾は「もっとコントロールのいい伊藤智仁」ってイメージでしょうか?

それ以外にも、「被打率・奪三振率ともに川上憲伸より上の伊藤智仁がなんで防御率で川上に負けているか?」なんて疑問にも答えがでます。暴投やボークが多いことが災いしているのは間違いありません。特にキャチングのうまい古田がいての数字ですからねえ。