恥ずかしくて描けない!という人が多いみたいです。
でも「いい絵」って、「上手い絵」とは違いますよね。

これから絵をやってみようという方へ、
Donnaがどうやって油絵を描いているかをまとめてみました。
独学ですから簡単な内容ですが、お絵かき仲間がふえるのを楽しみにして!


 ステップ1
まず構想
日ごろから旅行冊子、雑誌の写真などからイメージを膨らませる素材を集めておきます。
ショッピングやお散歩、美術館、夢からなどいろいろと刺激される題材が転がっています。
美術館で好きな絵、自分のいいと思った絵をよーく見ると、描き方の参考にもなりますね。

忘れっぽい私は、アイデアスケッチをしておくようにしています。
そのほか言葉や単語からイメージが沸くこともありますね。「忘却」、「黒猫」、etc・・・。

 ステップ2
画材を揃える   →何を使っているのか具体的に知りたい!
構想に合う、テーマ色を選びます。中心となる何色かの基本色を揃えます。
私の場合は色につけられた名前も重要で、これもイメージを膨らませるひとつの材料です。
「ローズ・マダー」や「オーレオリン」、どんな絵がかけるかとワクワクしますよね!

筆やナイフは画面のイメージによって、柔らかさや大きさを選んでますが、
初めは好みのものでまず描いてみて、徐々に揃えていくのをお勧めします。。

キャンバスは出来合いのものが売ってますので、それを利用しています。
一般的なFigure(人物画用)の比率のものを使うことが多いですが、
その他に横長の海用(M)や風景用(P)があります。

 ステップ3
ひたすら描く・描く・・・
鉛筆のラフな下描きをもとに、まずベース色を全体に塗るつもりで下描きします。
溶き油の多いさらさらしたものから、段々とチューブそのままに近い絵の具へ、
色は濃いものから淡いものへと重ねていくと、自然な色の盛り上がりが出るみたいです。
油絵の良さは、時間をかけて悩めること、修正が出来ること・・・。

高校の時は、文化祭や部展の締め切り前になると、
よく授業中に部室にこもったり、徹夜で描き続けたりしました。
絵はいつでも描けるわけではなく、やはりある精神状態が必要みたいです。
想像力と貪欲さが充実している時は、「ここが描きどき」とすべてをシャットアウトして
黙々と描きつづけますが、こういう時ってまるで飢えた動物みたいなのです・・・(笑)。
道具は基本的な筆・ナイフのほかに、かなり指を使いじかに絵の具に触れます。

また、純粋な「黒」は努めて使わないようにしています。
影は光から出来ていて、光は色彩から出来ている、
だから黒い影というのは存在しない・・・というのが私の考え(もちろん言葉の上でのはなし)。
個人個人違ったこだわりがあると思いますが、私は「色」のイメージを大切にしていきたいです。

 ステップ4
Finished!
大体の画面ができたら、遠くから眺めて作品としてのまとまりを確認します。
狭い部屋では大きなミラーが大活躍!
ミラーを使うと2倍の距離から見れますし、左右逆になるので対称性の違和感もチェックできます。

私はついつい画面に力が入りすぎてしまうので、遠くから見るとそれが強調されてよくわかるんですね。
「引き算」の表現ができるようになりたいなとつねづね思っています。
どこで筆を置くかがわかるようになれば一人前、と誰かが言っていました。

仕上げで一番注意するのは、表現したいことが画面から感じ取れるかどうかということですね。
見てくれた人の口から、描くときにイメージしていた言葉が出ると嬉しいものです。
あっ・・・伝わったかな?ってね。

静物画、ア・ラ・プリマ現実のものの場合
対象が現実のものであるときは、描く前に切り取る部分を考えます。
花束だったら全体を描くか、背景を生かすか、画面のどの部分に持ってくるか、
または近くで花一つをクローズアップしてみるか・・・十人十色のかたちがありますね。
次にどんな「オーラ」が出ているか考えます。
そのオーラを生かすために、何をテーマに描くかを考えます。
色彩感なのか、落ち着きなのか、眩しさなのか、清らかさなのか・・・。
そのために必要な色、実際に見えていても使わない色、が自然と決まってきます。
何を描こうかと目的が決まると、私はようやく筆を持つことができます。
それでいつも人より描き始めが遅くなりますが、
向かうベクトルがはっきりしている分、進みは速いみたいです。
この前素敵な言葉をパウル・クレーの本から教わりました。
「芸術とは、見えるものを描くのではなく、見えないものを見えるようにすることだ」
見えるものを描く時に、大切にしたい言葉です。

想像画、抽象画心の中のものの場合
対象が心の中のものであるときは、ほとんどの時間をイメージを創ることに費やします。
たいてい、ある時ふっと、あるイメージ画像が頭に浮かびます。
構図であったり、色であったり・・・。
それをごろんと横になったり目をつぶったり、時にはまばたきも微動もせずにぐるぐる頭の中でめぐらせます。
するとだんだん頭の中に、同じように何度もイメージできるところまで映像が出来上がり、
これをどうキャンバスに再現するか、材料や使う色を決めていきます。
少しラフな下描きをしたところで、また瞑想が繰り返されます。
次に描くける精神状態がやってきたら数時間で、ほぼ完成まで一気に走り、
終わったあとは、心地よい疲労と充実感で満たされます。

額縁の選び方
額縁に入れて、飾れるかたちにして初めて、絵はよそゆきにおめかししたことになります。
不足している色彩を加えたり、周囲に空間を確保したり、縁取りしたりと、
その効果は思った以上にたくさんあって、ぴったりとした額にはまった絵は輝きが違います。
最近は銀座のナビス画材さん(03-3561-2962)を専ら頼っています。
長年培われた感覚でビシッと的確なアドバイスをくれるナビスのおば様は信頼度高し。
えっこれを?みたいに意外なものを合わせて、絶妙な作品に仕上げてしまうのは心強いです。