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No Reply #003

〜 特殊追加ルール 〜


はじめに

このルールは、「廉価版超英雄ポイント」とも言えるが、やはり「まだ英雄でない」ために限定的な能力が多い。一人で戦局を変えるというよりは、むしろ悪あがきをするためのものであると言える。


<英雄ポイント>

PCたちの持つ英雄としての可能性をルール化したもの。PCはGMが与えた点数の英雄ポイントを有し、様々な局面でその英雄性の片鱗を垣間見せることができる。使用済みのポイントは、シナリオ中にGMが許可した時点で、特定のポイント数を回復することができる。また、シナリオ終了と同時に全ポイントを回復することができる。英雄ポイントは以下のような能力として使用することができる。

#003のシナリオ開始時点で、PCは『冒険者レベル+4』に等しい点数の英雄ポイントを保有しています。
( 4Lv=8P / 5Lv=9P / 6Lv=10P )


●成功ロールの振り直し(抵抗、打撃、回復、防御は除く)
●抵抗ロールの自動的成功
●最終ダメージ値の減少
●一つの行為判定に課せられる一つのペナルティーをそのラウンドだけ無視
●成功ロールの達成値の結果にボーナスとして加算
●特定の技能を使用した行為判定の基準値の一時的上昇
●自身の信仰する神に奇跡を願う


<英雄能力解説>


■ 成功ロールの振り直し(抵抗、打撃、回復、防御は除く) ■


コスト:1ポイント
前提:なし
説明:攻撃、回避、魔法の発動などのいくつかの成功ロールにおいて、その結果に不満がある場合、1点を消費することで、それを振り直すことができます。この能力は、後述する「成功ロールの達成値の結果にボーナスとして加算」や、「特定の技能を使用した行為判定の基準値の一時的上昇」と組み合わせることが可能です。


■ 抵抗ロールの自動的成功 ■


コスト:2ポイント
前提:なし
説明:抵抗ロールを行なった時、その出目に不満があった場合には、英雄ポイントを2点使用して、それを6ゾロにすることができます。これにより、その抵抗ロールは自動的成功となります。例えば、生死判定(生命力による抵抗ロール)に使用した場合には、自動的に成功し、かつ生命力を1点にすることができます。


■ 最終ダメージ値の減少 ■


コスト:減少させたい数値と同じポイント
前提:なし
説明:物理的な攻撃やダメージ魔法などを受けてダメージ減少を行なった時、その結果受ける最終ダメージ値に不満があった場合には、英雄ポイントを1点使用するごとに、さらにダメージを1点ずつ減少させることができます。


■ 一つの行為判定に課せられる一つのペナルティーをそのラウンドだけ無視 ■


コスト:ペナルティー一つにつき1ポイント
前提:基準値計算に使用する技能レベルが3レベル以上であること
説明:一つの行為判定を行なう時に、成功ロールに課せられるあらゆるペナルティーを、そのラウンド中一つだけ完全に無視します。例えば、「強打」を行なう場合にこの能力を使用すれば、回避に課せられる−4のペナルティーを完全に無視することができます。

これは「一つの行動に課せられる一つのペナルティーのみに」適用されます。例えば、“ブレード・ネット”などのように、攻撃と回避の両方の成功ロールにペナルティーが課せられる場合、そのラウンド中だけ両方ともペナルティーを打ち消したいのであれば、攻撃に1ポイント、回避に1ポイント、それぞれ振り分ける必要があります。

また、異なるペナルティーが累積する場合、それぞれ別々に打ち消す必要があります。“ファナティシズム”と「強打」を併用する場合などは、それぞれに1ポイントずつ使用しなければ、完全に打ち消すことはできません。


■ 成功ロールの達成値の結果にボーナスとして加算 ■


コスト:加算したい数値と同じポイント
前提:基準値計算に使用する技能を自身の最高レベルで所有していて、かつその技能が4レベル以上であること(複数ある場合、どちらか一方の技能のみにしか使えない)
説明:成功ロールを行ない、その達成値に不満があった場合には、英雄ポイントを1点使用するごとに、その達成値に+1ずつ加算することができます。これにより、本来は失敗となるはずの成功ロールを成功にしたり、一定の達成値が必要な判定を成功させやすくすることができます。

ただし、加算できるのは、冒険者レベルと同じ数値までの英雄ポイントです。

この能力は、前述の「成功ロールの振り直し(抵抗、打撃、回復、防御は除く)」や、後述の「特定の技能を使用した行為判定の基準値の一時的上昇」と組み合わせることが可能です。後者との違いは、その成功ロールの時であればいつでも加算可能であるが、あくまで加算できるのは達成値のみである、という点です。


■ 特定の技能を使用した行為判定の基準値の一時的上昇 ■


コスト:上昇させたい数値と同じポイント
前提:基準値計算に使用する技能を自身の最高レベルで所有していて、かつその技能が5レベルであること(複数ある場合、どちらか一方の技能のみにしか使えない)
説明:英雄ポイントを使用することで、PCは自身の最も高い技能レベルを使用した行為判定の基準値を一時的に上昇させることができます。英雄ポイントを1点使用するごとに、その基準値に+1することができます。これは「一つの行為判定」のみに適用され、そのラウンド中のみ持続します。例えば、戦闘に用いる技能であれば、「攻撃力/回避力/追加ダメージのいずれか一つ」、ルーンマスター技能であれば、「魔力」を上昇させることができます。

ただし、技能レベルに変化はありませんし、冒険者レベルと同じ数値までしか上昇させることができません。冒険者レベル5の冒険者は、+5まで基準値を上昇させることが可能です。

複数のポイントを消費すれば、複数の判定基準値を上昇させてもかまいません。例えば、ファイター技能の場合、攻撃力/回避力/追加ダメージのうち、攻撃力と回避力の両方を1ポイント上昇させたいというのであれば、攻撃力に1ポイント、回避力に1ポイント、それぞれ振り分ける必要があります。

また、前述の「成功ロールの振り直し(抵抗、打撃、回復、防御は除く)」や、「成功ロールの達成値の結果にボーナスとして加算」と組み合わせることも可能です。後者との違いは、基準値そのものを上昇させることができるが、最初に必ず英雄ポイントを消費する必要がある、という点です。


■ 自身の信仰する神に奇跡を願う ■


コスト:永遠に1点以上
前提:プリースト技能を自身の最高レベルで所有していて、かつその技能が5レベルであること
説明:英雄ポイントを永遠に失うことで、PCは自身の信仰する神に願いを聞き届けてもらうことができます。この英雄能力で、神に聞き届けてもらう願いは、それほど強いものではありません。祭器(マジック・アイテム)を作ったり、他者を抹殺したりというものは不可能です。

具体的には、次のうちのどれかひとつが使用可能となります。

・ 「プリースト技能+永遠に消費する英雄ポイント」に等しい呪文レベルの神聖魔法の行使(ただし、余分に英雄ポイントを1点消費する必要があります(この1点だけは回復可能です)。2点消費で6レベル、3点で7レベル...。精神力消費は5レベルで計算します)。
・ 「抵抗ロールの自動的成功」を使用した時に、余分に英雄ポイントを1点永遠に消費することで、「抵抗ロールの完全成功」に変えることができます(これは、あらゆる悪影響を排除します)。
・ 永遠に消費する英雄ポイントの2倍を、神聖魔法の達成値に加算できます(5レベルまでの呪文に限られます。また、上記の上位呪文の行使と組み合わせることはできません)。

また、前述の「成功ロールの振り直し(抵抗、打撃、回復、防御は除く)」や、「成功ロールの達成値の結果にボーナスとして加算」、「特定の技能を使用した行為判定の基準値の一時的上昇」と組み合わせることも可能です。


疑問、質問がありましたら
BBSまたはメールにてお願いします。
 

[Build 1.26.2007]


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