冒険シナリオ ログ1


だ、騙されたぁ。

☆結局ダルケスさんは残った。これも冒険者としてのひとつのあり方なのかなぁ。扉を出るときあたしは言った「シークエンスさんはきっと守ります。ところで、あたしたちの方が正しかった場合どうするか、彼に伝言はありません?」★みんなと一緒になってみると、しきりに紙に言葉を書き殴っている人がいる。ラファールさんが、針の罠に引っかかって声が出なくなったらしい。やっぱ誰でも失敗はあるよねぇ。自分のことを棚に上げて、つい口元が緩んじゃった。ごめんねぇ。★今後のことを考え、プリーストとして(これでも)レベルの高かったあたしは、ラストさんからトランスファーメンタルパワーをもらって、回復に備えることになった。ドキドキしつつ、覚悟を決めて胸元を緩めるあたし…。でも、その動作を知ってか知らずか、彼はあたしの頭をガッシと掴んで、心の力を送ってきた…。★ああっ。あっ、あのオランの♂£▼○神官野郎〜。トランスファーのときは、心の交流が大切だから、相手の胸に触れるんだって言ってたぢゃないかぁ〜。うぐう、だ、騙されたぁ〜。これって触られ損?


せめてシーフとして

「……」さっき書いた『申し訳ありません』の紙を再度掲げる。はぁ、デイジーさんの言う通り、せめてシーフとして精一杯頑張ろうと思う。■デイジーさんに鍵を借り、窪みに押し当てる。扉が開き、注意深く中に進む。円筒形の室内、登り階段……ここ降りてきたときの部屋と同じ構造だ。ここを竜牙兵が守っていたということは、魔術師がこの先にいるのだろうか。僕は足跡など、誰かがここを通った形跡がないか調べることにした。


ただいまあ

「ただいまあ、みんなつれてきたよ。なにかわかったことある?ん?え?・・・ラファール君!!なにやってんのよまったく。あなたの魔法あてにしてたのにこれじゃあ全然だめじゃない。もう・・・埋め合わせはしてもらいますからね。とりあえずラファール君は盗賊の心得もあるみたいだし扉なんかあける役目はお願いするわね。それくらいはやってくれるわよね?」あたしはすこしだけこめかみをひくつかせながら無理やりにっこりと微笑んだ。


・・・

「フゥ(嘆息)……何をしている?遊んでいる暇は無いぞ…」しかし…腰まで抜かすとはな…。ジャックがヤスミンを助け起そうとしている…。「これに懲りたら一人で行動をしない事だな…。」


えっ!

デイジーさんにつれられ俺達は最初に行ったメンバーと合流する事にした。進んでいくと突然人影が現れ、しかもその人影は俺達を見た瞬間に腰を抜かせてしまった。人影をよく見るとヤスミンさんのようだ。俺達を敵と間違えたようだ。■「だ、大丈夫ですか、ヤスミンさん。すいません、驚かしちゃって。」俺はヤスミンさんを起こしてあげようと手を差し伸べた


専門職のお仕事

扉の前に立ちはだかっていた骸骨は戦士達の活躍で叩き潰された。通路はさらに左にカーブして続いている。戦闘中はまったく出番がなかったが、やっと活躍できるときがきたようだ。■シアニィとラファールが早速扉を調べはじめた。俺は先に続いている通路を調べることにする。まず敵がどちらに進んだか確認するために、床に目を落として足跡がないか調べてみた。残念ながら何の痕跡も見つけられない。そのまま通路を前進すると、通路の左右の壁に扉が向かい合っている。■また不意打ちを受けるのはごめんだ。俺は最初に扉の向うの気配をうかがった。左の扉から何か音が聞こえたが、何の音かまでは特定できない。多少危険かとも考えたがそのまま扉を調べたところ、毒針の罠が見つかった。うかつに解除を試みるのは危険だ。罠の解除は後回しにして、俺は反対側の扉に向き直った。■外側の扉には毒ガスの罠が仕掛けられていた。密閉された部屋のなかでこの手の罠が作動すると悲惨なことになる。今回は広い空間が控えているが、そうならそうで、毒ガスが際限なく広がってしまう恐れがある。俺は罠を解除せず、いったん報告に戻った。■骸骨を倒した地点に戻ると、ラファールがシアニィと筆談していた。罠に引っ掛かったのか?■「大丈夫ですか?でも命に別状がなさそうでよかった・・・」■「この先で扉が向かい合っています。左側の扉には毒針が、右側の扉には毒ガスが仕掛けられています。罠は解除していません。それから左側の扉の奥でなにか物音がしたのですが、何の音かまではちょっと。」■


迂闊者の沈黙

シアニィさんと共に扉をざっと調べたけれど、特に何も異常は発見できなかった。「ねぇねぇ鍵穴あるよ〜?これ、なんだろ?」確かにこの扉には、窪みと鍵穴がある。「開けてみましょうか」窪みの方の鍵は今ここにないので、先にもう一方の鍵だけでもと思い、鍵穴に針金を指し込んだ。だがその瞬間、「…っつ」指先に鋭い痛みが走る。どうやら罠を見落としていたようだ。「あっ、どうしたのラファールちゃん? !針が・・・!まって、じっとしてて」そう言って、シアニィさんは急いでハンカチを取り出すと、指に刺さった針を抜いてくれた。『あ、ハンカチ汚れちゃいますよ』と言おうとしたが声がでない。仕方ないので微笑んで会釈した。とりあえず今の状況を伝えようと、背負い袋から羊皮紙と羽根ペンを取り出し、『シアニィさんありがとうございます』『どうやら声が出なくなったようです』『申し訳ありません』と次々に書き上げる。しかし、魔法の使えない魔術師なんて……。僕は自分の迂闊さを悔やんだ。


あ!

■戦士さんたちの活躍で、ガイコツ・・・じゃないや、竜牙兵さんを倒したんだよ♪ぼくもお手伝いのつもりで精霊さんを呼んだけど、たいして役に立たなかったみたい、えへへ☆■ほねほねオバケはほっておいて、右側にある扉を早速ぺたぺた調べる。「ねぇねぇ鍵穴あるよ〜?これ、なんだろ?」ラファールちゃんたちと一緒にしらべてると・・・。「あっ、どうしたのラファールちゃん? !針が・・・!まって、じっとしてて」ぼくは急いでハンカチを取り出し、ラファールちゃんの指に刺さった針を丁寧に抜いた。


また竜牙兵…

というわけで、今来た道を戻って、左のほうに行ってみることにあいなりました。竜牙兵の守ってた扉をもぞもぞ調べてるシアニィたちを置いて、行ってみると……先頭の人が何か言った。え?何?身を乗り出して見てみると…「うわ!また竜牙兵!」わたしは悲鳴を上げた。「しかもこっち見つめてるよ〜、そんなうつろな目で見ないで〜。おかしらたちいないし、あとまわしにしましょうよ!逃げましょう!それ!」わたしは言うなり、先陣切ってシアニィたちのいるほうへと取って返した。■すると、「!!!!」いきなり人影とばったり遭遇してしまった!!わたしは心臓が飛び出るほど驚いて、驚いて、驚いて……腰を抜かしてしまった……


こいつ強い!!

こいつ強い!!あたしは自分の力じゃあたってもダメージを与えられないことに気付いて光の精霊の力を借りたあと威嚇のための剣をぬいてがいこつを挑発しつつ防御にまわることにした。そうすればラスト君が攻撃に専念することができるもの!!★狙いがうまくいったのかがいこつは執拗にあたしばかりを付け狙った。精神を集中して正確な相手の攻撃をひとつひとつ確実に受け流す。ここで怪我したらみんなの負担がまた増えちゃう。だいいちあんな剣で斬られたらとってもいたいに違いないもの。あたしは囮。少しでもこいつの気をひいてラスト君の手助けをしなくっちゃ!!そしてとても長く感じられた攻防もラスト君の渾身の一撃で幕が降りた。★はあっはあっ、こいつとっても強かったわ。ヤスミンちゃんがいってたけど並のがいこつとは全然違うってのが肌身にかんじてよくわかった。うーん、あたしももうちょっと勉強したほうがいいかなあ?そうすればモンスターの弱点なんかもわかるようになってもっと効率良く戦えるようになるのかもしれない。ふう・・・とにかく疲れた・・・でも前座の敵がこんなじゃあ本当の敵さんはもっと強いんでしょうねえ。しょうがない、あの場に残った人達の力も借りたほうがよさそうね。あたし呼びにいってくる。それくらいなら一人でも大丈夫でしょ。みんなはその間にこの扉や周囲の探索お願い。そのほうが時間のロスがなくていいと思うの。じゃあいってくる!!


行ってみましょう

ラストさんがハンカチを貸してくれた……「あ、ありがとうござい…っっきしょい!」うー、洗って返さなきゃ〜。鼻水が…恥ずかしい……。男の人からハンカチを貸してもらうなんて、何だか照れます……。■わたしが鼻をぐずぐずとしていると、「あの、この左曲がりの道って、もしかしてさっきの分岐のところにつながっているのではないでしょうか?デイジーさん達が戻って来る前に進みすぎてもいけないんで、先にこちらに行ってみませんか?」「もう一方の通路の先、調べてみないかい?」と、ラファールさんとラストさんがほぼ同時にそんなことを言った。……あらまあ。「じゃあ、左へ行ってみましょうよ、おかしら戻ってくる前に…いひひっ」■


ひとつの決着

ヤスミンさんが敵の能力を教えてくれて、デイジーさんの援護、ウシェルさんのエンチャントのおかげもあって全員無事なまま敵を打ち砕いた。ヤスミンさんが敵の残骸に近寄っていき、何やら調べだした。「……へっきし!敵の魔術師が作った…えっくしゅ!へっくしょ!…っっくしょ!」……「言いたいことはわかったから、とりあえずこれで鼻と口押さえて」とヤスミンさんにハンカチを差し出す。なるほど、僕の考えの一つと同じ考えらしいな…残骸の様子からもそう思われるし。 という事は強大な敵がいるかもしれない、そんなわけでデイジーさんが残った仲間を呼びに行った。…それはそうと「もう一方の通路の先、調べてみないかい?」 少し気になっていたことを口に出してみた。


提案

「ヤスミンさん、埃が舞いあがってますよ」マントで扇いで、舞いあがった埃を人がいない方へ吹き飛ばす。■あ、デイジーさん、留まった方の人達を呼びに行くのですか?そうですね、これから先、竜牙兵のような相手が出てこないとは限りませんし、どうやらかなりの力をもった魔術師がいるようですからね。■デイジーさんが迎えに行ったのを見届けてから、改めて目の前のを確認する。左に曲がった道と扉がある。まずは扉を調べることにした。「……ちょっとわかりませんね」ふと左に曲がった道の方へ目をやる。「あの、この左曲がりの道って、もしかしてさっきの分岐のところにつながっているのではないでしょうか?デイジーさん達が戻って来る前に進みすぎてもいけないんで、先にこちらに行ってみませんか?」皆の顔を見ながら、僕はそう提案した。


こころの声を聞いたの

★『ぼっ冒険者ってそ、そんなこともぉ…』ダルケスさんに寄りかかって冒険者の心得を聞きながら、あたしは顔が火照っていくのを感じた。う〜ん。やっぱし、冒険者って奥が深い〜、ドキドキ。★ジャックさんの美しい曲と美しい…とはお世辞にも言えない歌を聴きながら、確かにあたしは癒されていたのだと思う。男…の人に囲まれてこんなにリラックスできるなんて、オランにいた頃は想像も出来なかった。そうして知らず知らず、あたしは眠っていたらしい。★通路に立ちふさがる不気味な骸骨。立ちすくむ仲間の影。思わず手を伸ばしたあたしは、ばあちゃんの腕を握っていた。これは夢かも知れない。でも仲間が呼んでる。後悔はしたくない。ばあちゃんが言う。『黙って後悔するより、動いて後悔しろ』って。うん、そうだね。ばあちゃん。★誰かに起こされて、ついつい三白眼でにらみつけるあたし。いつもの、お酒のないときの嫌な寝起き…。これはテリオ…ス?「あっ、みんなは…?」もう一度、目をしばたたく。まだ、気力は回復してないが、目の痛みはない。まだやれる。★テリオスに寝ていた間の事情を聞いて、あたしはダルケスさんに話しかける。「あなたの依頼人ってこの先に行ったのよね。あたしたちが、やっつけちゃってもいいの?真実を知るためには一緒に来るべきだと思うの。ねえっ、お願い一緒に来て。一番後ろにいれば、あたしたちを逃がしたことにはならないでしょ」★そして、ファーさんに。「ごめんね。ひょっとしたらもっとひどいケガをしてる仲間がいるかも知れないの。だから、今は許して。でも、一緒に来てください。何よりあなたの望んだ依頼のために。そのかわり、あなたはきっと守ります。あたしと…仲間がっ」そう言って、あたしはみんなを振り仰いだ。


えっきしゅ!

ラストさんのモールの一撃で竜牙兵は倒れた。「やった〜!おつかれさま。みなさん。役に立てなくてごめんなさいね……ちょっと気になることがあるので、前ごめん」わたしは彼らの横をすり抜けて、崩れてた竜牙兵と、今壊したほうを調べ始めた。「やっぱり……。こっちは前に壊されたみたい。結構前に。…えっきしゅ!…ごめんごめん。ちょっと鼻がむずむずして……で、今壊した方は埃ががないところを見ると、比較的新しいもののようよ。ほんとについ最近作られたものじゃないかしら…わたしが思うに、敵の魔術……へっきし!敵の魔術師が作った…えっくしゅ!へっくしょ!…っっくしょ!」くしゃみが〜


これから…

「…なるほど…一人であの人数を相手にして尚且つ有利に事を進められる相手という事か…」確かに…高位の魔術師ならば人数の差などどうとでも出来る…。いや、それを踏まえてこいつ等を置いて行ったか…。自分以外は信用しない典型的なタイプだな…。●「…シィル、起きろ…先行していった奴等を追うぞ!」気持ち良さそうに寝ているシィルに少しだけ苛立ちを覚える…。起しついでに顔色を覗う…(…赤みは殆ど引いているな、これならもう大丈夫だろう…)●「ファーレンハイト…悪いが少し無理をしてでもついて来てもらいたい。」依頼人の身の安全を考えればここに残ってもらいたかったが…。ダルケスの事を考えればそれは危険だ…停戦はしているが仲間になる事はないだろう…。俺達は…正確にはレイードださ…彼の仲間を殺しているのだ…。


つけたし

「しかし敵め、竜牙兵作れるほどの腕だなんて……わたしたちきっと全滅ね!!いひひひひひひひひ!」■


あれは

通路の先に、白っぽい人影が……げげっ!!!竜牙兵じゃないの!シアニィが「ガイコツが動いてる!」って叫んだけど…「あれはガイコツじゃないわ!」わたしはみんなに叫んだ。「竜牙兵よ!熟練した魔術師のみが作れるゴーレムの一種よ!見たところ新しいようだけど…『ここを通すな』とでも言われたのかしら?とにかく、あいつには精神的な攻撃は効かないし、剣の刃も通りにくいから鈍器で奈殴って壊した方がいいわよ!」竜牙兵なんか作れるなんて……わたしの背中を戦慄が走りぬけた


その護符・・・

先程妙な声がした。ダルケスさんの方からだ。だがダルケスさんの声ではない。あの護符からだろうか。・・・だとしたら彼の仲間だろう。仲間という事はシークエンス君も持っているかもしれない。ダルケスさんに聞いてみよう■「ダルケスさん、その護符シークエンス君ももっているのですか?」もし、持っているのなら先に進んだ人達と連絡が取れるかもしれない。


どうする?

シアニィがビビってるガイコツ、感じからしてどうやらガーディアンってところだろうが…どうにもおかしい。何故一体だけが破壊されているんだ? 誰かが一体だけ倒してやられたか逃げたか、元々のガーディアンを倒した者がいて新たにガーディアンを設置したのか…と、色々な考えが頭をよぎる。その考えを口に出した上で仲間に向けて言う。「なんにしろ、破壊するなら僕が先陣をきるぜ」 僕はモールの柄をグッと握った。


うわーん、ガイコツきらいぃ!

■「んーーー?なんか奥からちょっと鈍い音がしてるよーな気がするけどなぁ。」ぼくは右の通路に耳をすましながら、首をかしげた。それ以外は特にへんなことはない気がする。ラファールちゃんも右から音がするって。ウシェルちゃんはどう思う??やっぱり、なんかこっち怪しいよね☆ んー、右に進むんだねっ♪どきどきどきどき ■「なにあれ・・・骨?ガイコツが動いてる!うわーんやだよぅぅ!」ぼくは恐怖からくる条件反射で思わず精霊さんに呼びかけていた。


怖いのもイヤ〜〜★

扉を出ると分かれ道。うにゃ、どっち行けばいーのかな?とりあえずは調べてっと……。★ヤスミンちゃんが「まさか、ここで二手に分かれたりしませんよね?」って問い掛けてきたから、ボク頷こうととしたんだけど、その後「どんどん人が減ってくのはなんだかイヤなんです……ホラーみたいじゃないですか………いひひひひひひっ」って……はうぅ、ボクホラー嫌いだよぉ〜〜★ボクだけじゃなくてシアニィちゃんやラファールくんたちも一緒に通路をちぇっく。「ねー、何かわかったー?」


これ以上の分断はイヤです

欠片をはめ込むと扉が開いた。今度は不意打ちはなかった。シークエンスさんによるとあの錆はただの錆だそうだが、先に侵入した者がいるのは確か。どこかで待ち伏せはしてるのよね……■扉をくぐると妙な分かれ道に。ど、どっちに行けばいいんだろう。心得のある人たちが早速足跡を探し始めたり、聞き耳を立てたりしてる。ジャマにならないように、後ろに下がってよう……。でも……。「あの……あ、ごめんなさい、お仕事の邪魔して。…まさか、ここで二手に分かれたりしませんよね?みんなで奥に行きますよね?……あの、ただでさえ今でも二手にわかれてるってのに、これ以上人数を割くのはいやです。……どんどん人が減ってくのはなんだかイヤなんです……ホラーみたいじゃないですか………いひひひひひひっ」


…まだいたのか…

「…フッ、騎士…か…」ダルケスの言葉に思わず苦笑が洩れる…。自分は騎士になるべきだった…いや、ならねばならなかったのだ。…それが今は冒険者…自分で望んだ結果だ。後悔が無い…と、言えば嘘になるだろう。(…だが、過去を思ったところでどうにもなるまい……)それでも自分は過去に縛られ続けている……。●…声?…何処から…。そう思った矢先、ダルケスが懐から護符を取り出す。『旦那〜、生きてますか〜?』「ああ、生きてるぜ」…通話の護符か…実際に見るのは初めてだが用法を見ればすぐに解る。●「…なるほど、貴様等の仲間はまだいた訳だ…。…フッ、それにしても、随分とのんびりした奴だな。」俺達が入って直ならともかく、今になって生死の確認とはな……。●『もうちっと、加勢に行ったほうがいいかもな...まあ、俺には関係無いことだけどよ』……俺はダルケスを信用してはいないが、少なくとも嘘を言っているとは思っていない。それに腕が立つのも確かだ。たとえ数回の切り合いでも、こちらの力量は知られたはず……。その上でのこの言葉…さて、どうしたものかな…。


錆の意味とは

僕等は待機組の人達と別れ先に進むことにした。さっき不意打ちに遭った扉の向こうには、今までいた部屋とまったく同じような部屋があり、やはり部屋の中央には魔法陣が描かれていた。僕等はその魔法陣の上に立つ。そして一瞬の浮遊感。やはり同じような部屋に転移される。ただひとつ違うものは、階段があることだ。僕等はそれを慎重に下り、階下を目指す。ようやく階段を降りきった先は、やはり似たような部屋だった。今度のは天井が平らで、魔法陣はないが、前に見たような窪みのある扉がある。よく見てみると、また錆がついている。やはりこの錆が何かの仕掛けと関係があるのではないだろうか。「シークエンスさん、ちょっとすみません、ここ見ていただけます?はい、ここの錆なんですけど、お心当たりありますでしょうか?先程の不意打ちのタネなのではと思ったもので」はたしてシークエンスさんは答えてくれるだろうか。


なるほど

ダルケスさんの言葉に少し驚くしかなかった。彼は元騎士団の人間だったという事。このまま話を続けたいが騎士を辞めるというのはそれ相応の理由があるのだろう。ひょっとしたら今回の事件に関係あるかもしれないがこれ以上聞くのは失礼だろう。「そうだったんですか。・・・とりあえず今はこれ以上の事は聞きませんけどもし話してくれる気があるのでしたら是非教えてくださいね。」そういうと俺はライアー手に取り父に習った歌を歌い始めた。


た、隊列変えてほしい…

いきなり肩を抱かれて耳に息を吹きかけられた。「私の趣味は「あっち」だけじゃありませんよ。」………………ひえええヴぇえええええええええええええええ!!!!!思わず絶叫しそうになったけど、ここでスッラさんのことを変態だなんだと騒ぎ立てたら、パーティーに亀裂が入るかもしれない。わたしは硬直した体をなんとか動かしておかしらのすそを無言でつかんだ。「………この冒険が終わったら、絶対言いふらしてやるわ…この万年発情期超絶倫無節操男め………いひひひひひっ」


それでは

どうやらダルケスさんは質問に答えてくれるようだ。よし、じゃあ気になってたあの事を聞いてみよう。「ダルケスさんはどうして傭兵という仕事をしてるんですか?僕はベルダインの騎士団に入りたくてその力を手に入れるために傭兵をやっているのですが、ダルケスさんはどうして?■」そう、俺の一番の疑問。彼くらいの腕があれば騎士団でもやっていけるだろう。それなのにどうしてこんな商売をしているのか不思議でならなかった■


おいしいところを逃してたまるか〜

ヤスミンが危険な発言をした。するどい・・・だかこんなところで俺の趣味をばらされるのはこまる!今はまだシークエンス君相手に猫をかぶっておかなければ。ちょ、ちょっとまてよ。おい、ラファール、判らないのは結構だけど、頼むから大きな声で言わないでくれぇ!■さらにヤスミンが耳打ちしてきた。「。「ラファールさんみたいなのはタイプじゃないの……?いひひひひひっ」俺は彼女の肩をだいて耳に息を吹き込んだ。■「私の趣味は「あっち」だけじゃありませんよ。」


冒険者の心得を教えて〜

★『癒し? いらねえよ、取っときな』ダルケスさんは言った。これだけの人数を相手にこの余裕。よく見ると、ケガらしいケガもしていなくって…。でも、どうやらあたしがここで休むことは了解してくれたらしい。テリオスも残ってくれたし、これで本気で寝ても安心っ。前の冒険を思い出すよねぇ、なんてね。★ファーさんやレイードまで、ここに残るという。「ねぇ、ファーさぁん。詩の題材を探してたんじゃないのぉ」そう訪ねるあたしに「ここまできたら、みなさんを信じましょう。」といって、いつものように笑いながら、大事な「星の欠片」をデイジーさんに渡す。「敵のリーダーが倒されてからでも、探索はできますから」と言ってるけど、自分の詩を作るために、あたしたちを危険に晒したくないということもあるんだろうな。やっぱ、この人いい人じゃぁん。★ラストさんがもう一度回復を望んでたんだけど、ごめんね。あたしもテリオスと一緒で、ここでゆっくり休めるなんて、完全には信じてないんだ。それはこれまでの少ない冒険の中であたしが学んだ気配りでもある。★先行組を見送りながら、そろそろとダルケスさんに近寄り、首を傾げつつじっと見つめるあたし。ちょっと可愛こぶってみたりもして…。「あたし、駆け出しでねぇ。ここに来るまでにも森でひどい目にあっちゃったんだ。まぁ、自分が悪いんだけど…。よかったら、冒険者の心得みたいなのをさぁ、教えてくんなぁい?」あれこれ話しかけながら、あたしはうつらうつらし始めた。


あらまあ、ラファールくんたら

「あの、ヤスミンさん、あっちの趣味って何なんですか?」…などとラファールさんが訊いて来た。あらまあ、変態に狙われそうな容姿をしてるくせに、そんなものもわからないなんて、よっぽどのバカか純粋培養かなんかね。毒牙にかかりやすいタイプだわ。■そんなことをラファールの顔をまじまじと見つめながら考えると、わたしはスッラさんにかさささささ、と寄って耳打ちした。「ラファールさんみたいなのはタイプじゃないの……?いひひひひひっ」


ごめんなさい!!

ヤスミンさんに声をかけたあと、少しぼんやりしていると、ガキンと頭に衝撃がはしる。「ひどい!行って足手まといしてやる!!」ふと手に握ってるものを見ると、袖だと思っていたものが、マフラーだったことに気付く。「ああ、ごめんなさい!!」首が締まってむせている、ヤスミンさんの背中を擦りながら慌てて謝った。■「シークエンスさん、僕もよろしくお願いします」あれ?ヤスミンさんの視線が、スッラさんとシークエンスさんの間を行ったり来たりしている気がする。「ひょっとして、あっちの趣味がおありなのかしら……?いひひひひひひひひひひっ」相変わらずの個性的な笑みをなさる。「あの、ヤスミンさん、あっちの趣味って何なんですか?」僕は質問を投げかけてみた。


さてと・・・

みんなも行くようですし俺は少しダルケスさんと話をしてみたいから彼のそばに行くかな。■「ダルケスさん・・・でいいですか?ちょっと聞きたい事がありまして。この仕事の事ではなく個人的に聞きたい事があるんですけどいいでしょうか?」


分担

相手が完全に信じていない以上。こちらが一方的に信じるのは危険だと思っただけなのだがな……。どうやら、一般的に受け入れられる考えでは無かったらしい…。「…悪いな…俺は人を信じるのが苦手なのでな…。」●分担自体は怪我人を休ませるといった名目で実行した様だが…。警戒すべき場所が休憩所になるとは…。


ぐえええええええ

なんだか交渉に口を挟む余地がなかったわ…。みなさん、口が達者だ……。わたしの言いたいこと、ほとんど言ってくれたし、いっか…いひひ。■わたしは反対だったんだけど、ここで待機する人と探索とに分かれるみたい。……わたしはさっき精神力を結構使ったから、残った方がいいのかも……。「わたしも行きたいけど、足手まといかもしれないし……」とわたしが迷っていると、ラファールが「そんなことないですよヤスミンさん、人って単に1+1=2なのではなくて、1+1が3にも4にもなるものだって、先生も言っていました。是非ご一緒しましょう!」と言ってわたしのマフラーを引っ張った。「ぐええええええ、締まる、締まる〜」わたしは白目をむきながら、それでもラファールの心遣いに感謝した。更に彼は言う。「この先何が起こるかわからないので、少しでも多くいてくれた方がいいと思うのですが、みなさんそれぞれにお考えがあることでしょうし…」がすぅ!!!わたしは遠のきそうになる意識の中で彼の頭を杖で殴った。「ひどい!行って足手まといしてやる!!」■それにしてもスッラさんのシークエンスさんに対する目つきがアヤしいような気がする…。わたし、人を見る目だけは確かなのよね……。「ひょっとして、あっちの趣味がおありなのかしら……?いひひひひひひひひひひっ」


れっつごー♪

「もちろん共闘。っていうか仲間だって思ってるわ。もちろん嫌なら前に立ってくれなくてもいい。でもどうもあなた、ダルケスさんの仲間ってことはあたし達個人個人よりは強そうだもん。だから前に出て戦って欲しいと思うの。それとあなた剣をふるう以外にも何かできるの?よかったら教えてくれない?装備からすると精霊魔法かなにか使えるのかな?とりあえず先頭はラスト君とシークエンスさんでいいかな?もしどっちかが嫌だったらあたしが先頭に立つ。そうじゃなかったらレスティアちゃんと殿を固めるね。とにもかくにもシークエンス君よろしく!!がんばろうね。」それだけいってシークエンス君の手を握ってにこっと微笑んでみた。★「そうそう、行きながらでもいいしあとででもいいけどよかったらあなた達の話も聞かせて。なんか困ってるみたいだしもしかしたら力になれるかもしれないしね。それにどんな依頼だったのかも気になるし。まあそれはともかく急ごう。時間が惜しいもんね。じゃあ隊列を組んでれっつごー♪」


先に進もう♪

■シークエンスさんがぼくらと一緒に事の真偽を確かめに行くということで、ようやくダルケスさんは矛先をおさめてくれた。はぁ〜、とりあえず、これでよかったよね☆ ぼくはようやく対立の構えをといた。■「先ほど、僕たちを雇い直すと言われましたが、まず無理だったと思いますよ。きっとそんなに払えなかったでしょう」シークエンスさんが、先ほどぼくが持ち出した取引に対して、まじめに答えを返してくれた。「んー?」ぼくはちょっと笑って、「うん、たぶんね。でも、この遺跡にいっぱいお宝が眠ってる可能性高いから、もしかしたらなんとかなるかなーって☆」・・・実は特に考えてなかったんだけどさ♪えへへ。「とりあえず、今は仲間だよねっ?自分の目で真実をたしかめようっていう目的は同じだもの。シークエンス君だよね、よろしくねっ♪」ぼくはにこにこと右手を差し出した。たしかこれが、人間式の挨拶だったと思う。■ここで探索と居残りで人数分けの話が出た。「じゃ、ぼくら探索組だよね♪」デイジーちゃんが行くのにパーティメンバーが残るわけにいかないもの。それに、ここに残ってじっとしてるのつまんないし☆ 絶対行くもん!


戦い終わって…

ファーの負傷に始まった戦闘も、デイジーとシアニィの説得により、多少の怪我があったにせよ、終結を迎えた。最初に負傷したファーもシィルの癒しにより傷を治し、レイードさんの膝の上で休んでいる。「なら、通るがいいさ。だが、俺はここを離れるわけにはいかねえ。シークエンスを連れて行かせるぜ。こっちの証人はコイツだ。おまえが、真偽を見て来い」「ええーっ、僕がですかあっ!?」どうやら彼を連れて行くことがここをとおる条件のようだ。だが、まだ私達はこの遺跡の入り口に立ったに過ぎない。急いだ方が…いいな。


あたしはあなたを癒したい

★あたしの回復魔法はあと一回しか、かけられなぁい。それが終わると、残るのは自分のミスで眼を痛めたシーフだ。ダルケスさんは依頼に忠実だけど、根っからの悪人には見えない。神官としてのあたしは、彼のケガを癒してあげたい。そして、出来ればここで休ませてもらう。ある意味、シークエンス君の代わりに…。★あたしはダルケスさんに呼びかけた。「ねえ、あたしだいぶ疲れてるんだ。後一回、回復魔法をかけたら品切れなの。その一回で、あなたのケガを癒してあげるから、ここで少し休ませてくれなぁい?」テリオスの方を見ながら、あたしはダルケスに譲歩を申し込んだ。


ありがとう

「...おっと、『甘い奴だ』なんて思うなよ?」ダルケスの一言に笑いながら答える。「そんなこと思わないわよ。わかってくれてありがとう。それとあなたの考えもわかったわ。できることなら協力して欲しかったんだけど・・・そういうつもりならしかたない。まあちょっと頭固いかな?とは思うけどそういうの嫌いじゃないわ。この冒険が終わったら一杯やりましょ。剣のつかい方なんかも教えてくれるとうれしいな。じゃああたし達いそがなくっちゃ。でも一つだけ確認させて。奥には何人がいったの?そしてあなたの仲間はいるの?その人達とは争いたくないから。っていうか、ファー!!あんたいつまでも寝てるんじゃないの。さっさと起きなさい!!レイードさんもいつまでも甘やかさないで立つ立つ。」そういいながらあたしはブーツの先でファーの足を軽く蹴飛ばした。


Rejoice!

二人との共闘は実現しなかったが、俺の個人的な願いは実現された。子羊は狼の前に投げ出され、しかも番犬はいない。これも日頃の行いの賜物だ。この冒険中にシークエンスとどうにかなることはないだろうが、今後のために布石を打っておくことはできる・・・・俺は沸き上がってくる微笑を押さえかねた。にっこり笑ってダルケスに話し掛ける。■「そうですか。とりあえず戦わずに済むなら私は満足です。さっきは単細胞なんて言ってしまってすいませんでした。あなたの仕事をやり遂げて下さい。シークエンスさん、よろしくお願いしますよ。」■


一歩前進

大剣を持つ戦士ダルケスさんは一つの提案をしてきた。私達を先に行かせてくれるらしい。ただし彼の仲間も付いてくるということが条件だが。■「私は賛成です。ここでこう争っていても仕方がありません。先に進んで良いというなら進みましょう。」自分の提案をいい私は自分の持つライアーを取り出した。


みんな頑張れ

★戦士のなぎ払いでこんどはラストさんが血を流した。あたしは思わず彼が神官なのも忘れて、キュアーを唱えた。接敵している人が自分で呪文をかけてる余裕はないだろうしぃ。でも…だいぶ疲れてきたなぁ。★デイジーさんが、戦士に話しかけ、スッラさんが続く。そして意を決したように、素手のままシアニィさんが大柄な戦士の前に出て、説得を始めた。みんなすごぉい。これだけの話術があれば、きっと商売でもやっていけるよぉ。★もしかしたら、うまく交渉が成立するかも…。じゃあ、そのときはダルケスさんに神聖魔法をかけてあげようっと。それで、少しは誠意が通じるんじゃないかなぁ。


俺の出番は無いな…

死を前にしての義理立てか…冒険者など、命の切り売りするものだと思っていたがな…●まさか…噂に聞く『拳でしか語れない』タイプの人間と言うやつか?……。だとしたら、交渉など無意味なのかもしれんな。●ただ一つはっきりと解るのは……今は口出しすべきではないという事だ(苦笑)


妄想

シークエンス君か。憶えておこう。彼は軽装なので重装備の戦士に比べて体の線がわかりやすい。俺は鎧の中のしなやかな肉体を想像した。彼の首筋から背中にかけて唇をはわせたらどんな気分だろう・・・■ディジーさんの説得とシアニィの真摯な対応が実ったのか、戦士は笑い声を上げて戦闘態勢をといた。俺は自分の関心を現実に引き戻した。どうやら交渉はできそうだ。しかしまだ完全に信用というわけにはいかない。俺は妥協案を出すことにした。■「俺達かあんた達か、少なくともいずれか一方が大悪党ってわけだ。どっちも大悪党って可能性もないわけじゃないけどな。なんにしろ俺達とあんた達の一方はだまされていることになる。そこで提案だ。一緒に遺跡の奥にいって、お互いの依頼人が白か黒かはっきりさせよう。俺達の依頼人が大悪党なら、我々はあんた達に協力して秘宝を守る。あんたの依頼人が大悪党なら、あんたが我々に協力してくれ。ここでお互いに傷つけ合うのは下策だ。」■「少なくとも、俺達は積極的に悪事に荷担しているわけじゃない。それはシィルさんやラストさんが、神に誓って断言してくれると思う。」■こんな提案をしたら依頼人に不信感をもたれかねない。俺は最後にみんなを見渡しながら宣言した。■「個人的には、私は自分の依頼人を信用しています。いままでの言動からね。ファーさんやレイードさんと戦うことはないと確信しています。」■「こんなおマヌケな奴に「大悪党」が勤まるかっ!」俺は心の中で付け足した。


話が・・・

デイジーさんやラストさんが敵と言い合いをしている。彼等には彼等の生き方が俺達には俺達の生き方がある。だからこそ彼等は依頼人の言う通りに動いているんだろう。彼等にだって依頼人を選ぶ権利がある。彼等はきっと依頼人を信頼してるのだろう。だが、そうなると一つの疑問が浮かび上がる。■「どうして、俺達がここに来るタイミングが分かったんだ。あの光もお前達の仕業なのか。」そう。タイミングが良すぎるのだ。なぜ彼等はファーさんが扉を開けかけた瞬間に攻撃を仕掛けてこれたのだろう。「これくらい、答えてくれたって罰は当たらないと思うぜ」■


やっぱり・・・

「やっぱりあたし達も悪党なわけね。」あたしは苦笑しながらいった。盾は構えているけど剣先はそっと下げる。「信用できないのはしょうがない。あたし達も信用に足る証拠なんて出せないもの。でもあたし達はここまでやってきてこの依頼人・・・まあちょっと抜けてるけど・・・信用できるって思った。あなたはどう?そういうもの依頼人から感じた?」★剣で床をつつきながら言葉を続ける。「少なくともあたしはあなたの依頼人のことうさんくさいと思うわ。なんでその人はここにいないの?なんであなた達と一緒に戦ってないの?なんか信用できないじゃない。だってその人魔術師なんでしょ?戦う力があるのにあなた達に戦うのはまかせて後ろに隠れてる。そんなのなんか卑怯よ、信用できないわ。」★「生き方についてなんて正解なんてあたしにだってわかんないわ。そんなのがわかってたらそれは神様よ。だからあたしは自分が正しいとおもったことをするだけ。そして正しいと思えることを探すだけ。そうすればもっといい自分になれるって気がするもの。ただこれだけはいえる。命を軽く考えるのだけは間違ってる。これだけは譲れない。だって生きてればなにかあるもの。進めるもん。どう、とりあえず今は休戦して奥に進まない?そこでどっちの言うことが真実なのかを確かめましょうよ。あたし達が嘘をついてたならその時は遠慮なく斬りかかってきてくれてかまわないわ。その時はあたしたちも全力で戦うから。」★「で、最後の質問ね。これはこのファーさんから聞いたことなんだけど・・・あたしもよくわかんないから聞いたままを話すわ。ここの魔法装置ってのはこれは憶測にすぎないんだけど名称から隕石を召還するすっごい魔法を使える代物かもしれないのよ。この力を使えばどんな城壁だって簡単にこなごなに出来るわ。そして大量殺戮だって思いのまま。そんな危険な力人間が手にしていいものじゃない。あたし達はその魔法装置を封印するために来た。あなたたちはどう聞いてるの?教えてくれない?」


真のプロフェッショナルとは

あの……義理立てとしては、もう十分な働きなんではないでしょうか?それに、本当のプロフェッショナルっていうのは、仕事を見極める目というのも大事なのではないでしょうか?『命に代わるものはない』とは僕の先生の言葉ですけども、プライドとかそんな行動理念で抵抗して、命を危険にさらすのは、プロフェッショナルらしい行動とは言えないのではないでしょうか?それに、もしあなたの依頼主のやろうとしていることを知っていてここで抵抗しているというならば、一人の人間として、人道から外れた行為だとも言えます。どうかもう一度よく考えて、剣をお収めください。


わかってやってんの?

「それからもう一つ!!」あたしはシアニィちゃんの言葉に続けた。「ところであなた達って依頼主がなにをしようとしてるか知ってるの?何を聞かされてるのかはしらないけど教えてあげる。そいつはねえ、この遺跡に眠ってるていう危険な魔法装置を手に入れるためにきてるのよ。よくはわかんないけれど話に聞く限りじゃあとんでもないものなの。もしかすると国一つ滅ぼせるかもしれない。そんな力は個人が手にしていいものじゃないわ。だいたいそんな力を求めるような奴なんてろくな奴じゃないに決まってる。ただの思い込みじゃないわよ。だってげんにそいつはこのファーさんからこの遺跡の鍵を奪い取ってるんだもん。そんな卑怯なことをする奴がいい人間なはずはない。きっとろくでもないことを企んでるに違いないのよ!!そんな奴にあなた達はついてていいの?そんな奴の下についてたらあなた達の気にしてる評判や信用なんかがた落ち間違いないわよ。いい、わかってやってるの?わかってやってるならあんたたち大悪人に決定よ!!」あたしはびしっと男にむかって剣をつきつけた。


生きる為に

■ファーさんはなんとか大丈夫みたい。でも、みんな戦っていっぱい傷ついてる。ぼくには、まだ傷を癒してくれる精霊さんの力を借りれるだけの能力はなくて・・・。なんとかして、止めさせたい。ぼくは大剣の戦士さんの戦闘意思をそいでくれるように精霊さんに祈りながら、叫んだ。■「あなたたちが具体的にどんな依頼を受けたのかしらないけど、でも、死んじゃったら何にもならないよ・・・!あなたの言うように、確かに冒険者や傭兵にとって信頼は大切だよ。プロなら依頼を、仕事を引き受けた限り、今を生き、お金をもらうために働くんだもの。僕らだって、ね。でも・・・!命を惜しむことと命を捨てることをはきちがえないで!依頼はキャンセルできても、失った信頼はがんばって取り戻すことはできても、戦って死んだら終わりだよ。あなたはそれでいいの?」■なにか交換条件をたてることができればいいんだけど・・・。「あなたはさっき、『こんな人数だとは聞いてない』って言ったよね?はっきり言う。このまま続けたら、あなたたちは死ぬよ。傭兵で生きてきたなら、あなただってわかるはずだよ!生き抜く為に、傭兵をやってるんでしょ?!あなたは確かに強い。けど、強いだけじゃ生き残れないよ!」■(ごめんファーさん!)ぼくは、小声でファーさんに言い置いてから、勇気を振り絞って、大剣の戦士さんの前に出ながら言った。「取引しない?ここでぼくらと手を組むなら、あなたの依頼人より高く、あなたたちを雇うよ。その代わり、あなたたちを雇った人や、ここに関する情報がほしい。−−ぼくらはここで争ってる時間はないんだ。一刻もはやく、ここを通りたいから。争いはどちらにも有益じゃないことは一目瞭然だよ。死を前にしてまで、依頼人に義理立てする理由、ある?」ぼくは、大剣の戦士さんを見上げながら、真剣に取引を持ちかけた。


田舎のおかーさんは泣いているぞ!!

俺の降伏勧告に戦士の減らず口がかえってきた。テリオスの挑発にも冷静に言い返している。よく聞こえなかったが、直接剣を交えている人間とも話をしているようだ。戦闘のさ中によくあれだけ口がまわるもんだ。天性の見栄っ張りだな・・・俺は妙なところで関心した。■しかし後方の男は様子がちがう。どう見ても血に慣れているタイプじゃない。まだ幼さの残る顔立ちで目に涙をためている。好みのタイプだ。俺は少しサディスティクな欲情を感じた。もう少し脅してやれば音を上げるだろう。■「そこの姉さんの言うとおりだ!俺達は殺しが仕事じゃない。そこでふんばってる単細胞は違うようだが、あんたはその若さで死にたくはないだろう!なにもそいつと心中することはない!降参する時を間違えれば、今の仲間に殺されかねないぜ!」■


あんたこそわかってないわ!!

「あんたこそわかってないわ!!」大剣を振り回す戦士に向かって言葉をぶつける。「この商売はねえ、いや、冒険者だけじゃない。生き残ったものが勝者なのよ。いいじゃない。ここで負けたって。そんなの一時的なもんよ、だいたいこの世に負けたことのない奴なんてうまれたての赤ん坊くらいしかいないのよ。全然恥じゃないわ。こんなとこで意地張って死んじゃうほうがよっぽどバカよ。いい?とってもためになる言葉を教えてあげる!!『引き際こそが肝心』どうわかった?今この時が引き際だと思うんだけどどう?そんなつまんない偽者のプロ根性なんてほっぽらかしちゃいなさいよ。あたし達だって戦いたくて戦ってるわけじゃないしあんた達を殺したいってわけじゃないの。」★「ねえ、そこのお兄さんも聞いてる?降伏するなら今のうちよ?このまま戦ったらあたし達の何人かは倒せるかもしれない。でも絶対あなた達も倒れるわよ!!一人だったらあなたには勝てないだろうけど悪いけど今は負ける気がしないわ。だって仲間がいるんですもの!!多勢に無勢は卑怯だなんていわせない。これだって力のはずよ。さあ、もう一度いうわ。降参しなさい!!痛い目にあうのは嫌でしょ!!ねえ、聞いてるのそこのお兄さん!!もしなにか降参できない理由があるならいいなさい。力になれるものなら力になるわよ。」あたしはきっと正面をにらみつけながら剣と盾を構えなおした。


しまった

く、しまった。変な事を考えてる場合じゃなっかった。しかし、この戦士強いな。もう、必要ない事を考えてる場合じゃないよな。「くらえーーー。」俺は自分の持つ槍を大剣を持つ戦士に突き出した。


ファイト!

ファーさんがやられたか! 俺は速攻で前に出て敵の剣士と対峙する。モールをしっかりと握りこんで振るう、手応え充分だ! 「なかなかいい打撃だ。だが、まだまだ脇が甘えぜ」ご教授ありがとさんよっ! 流石言うだけあって、剣士の攻撃は激しい! ぐっ、鎧の継ぎ目に来たか…しかしっ! まだ戦えるっ! 「これならどうだっ!」 僕はモールを先程よりも大振りに振るった!


降伏勧告のバラード(バードの心得なし)

ファーの容体が一段落したので、俺は少し冷静さを取り戻した。敵の戦士はかなり腕が立ちそうだが、この人数が相手では焼け石に水だ。こちらとしても余計な時間と労力を使いたくない。■「この人数が相手では結果は目に見えている!すぐに武器を捨てて降伏しろ!お前の目的が時間かせぎだということは分かっている!それともこの人数で総攻撃をされたいか!」■


あったれえ!!

男が大剣を大きく振り回すように一閃する。うわ、あんなのがあたったら大怪我間違い無し。あわてて後ろにステップを踏もうとして・・・なに!?体勢が崩れた。足がすべったんだ。でもいったいなにに?ちらと視線を足元に走らせると・・・血だ!!ファーの血!!あいつめこんなとこでも足引っ張るのか!!くっそう、あとでおぼえてなさいよ。そう思った次の瞬間肩口を激痛がおそった。不幸中の幸いか傷は浅い。まだ行ける。いや、行くのよ!!こいつを倒して前に進むの!!背負った鞘から乱暴に剣を抜き出し構える。「あったれえ!!」あたしは無我夢中で剣を突き出した。


フン…

不意打ちか…人数差を考えると当然の行動だな…●正直言ってやり口は気に食わないが……。(目の前で護衛の対象が切り付けられれば当然だ)●「この人数をお前達だけで相手になろうと言うのか?それなりの覚悟を持っているのか、それとも……捨石にでもされたか?」


ER

ファーが倒れると同時に、ジャックとラストがファーを傷つけた戦士に殺到した。部屋の奥にはもう一人敵が見える。ディジーが呼び出した光の精霊が、敵に突進してはじける。すぐとなりで血相を変えたヤスミンが何か呪文を唱えている。■まずファーの無事を確認しなければ。どうせ俺の能力では戦闘に参加しても無力に等しい。倒れているファーに走りよって扉の前から引きずり出した。■ぐにゃりとしたファーを抱えると、すぐに彼の体温が伝わってきた。息もしっかりしている。大丈夫だ。■「心配ありません。息があります!シィルさんが回復魔法をかけてくれたようですし、命に別状はありませんよ。」■レイードの表情が少し緩んだ。


ただじゃおかないんだから!!

「ファーさん?!こ、この〜、よくもやってくれたわね!!これでもくらいなさい!!」盾を前面に構え精霊に助力を求め訴える。「光の精霊よ!!あいつらをぎったんぎったんにのしちゃって!!」ファーさんにきりつけた奴と奥のほうに見える軽装の奴に光の精霊をたたきつける。もう、ただじゃおかないんだから。覚悟しなさい!!そうしてあたしは武器を抜き放ち振り上げた。


ファーさぁん、しっかりぃ

★『餅は餅屋』ってゆうあたしの意見は、餅を知ってる人がだれもいなかったので、採用されなかった。むうん。やっぱ、ちゃんとパーティ組んでる人たちは足並み揃ってるよねぇ。うんうん。★合流したあたしが出しゃばって、扉の錆を調べてるときだった。扉が突如蹴り開かれて、音もなく飛び出てきた大剣の戦士が、ファーさんに斬りかかってきた。赤いものが飛び散り、「...はい?」とぼやきながら、ファーさんがゆっくりと倒れてく…。その瞬間、あたしは自分の胸の奥がきゅんと締め付けられるのを感じた。考えてみると、仲間が傷ついたのなんて初めての経験だったんだ。これまでの幸運に感謝しつつ、あたしは自分の仕事を思い出した。★オランにいたときは、兄貴の命令である意味仕方なく勤めていた神殿での修行が、ここではありがたく感じられる。「ファーさんしっかりぃ。今、あたしが助けてあげるぅ」★チャザ様、あたしの仲間をお守り下さい。スッラさんが後ろに連れてきたファーさんに、あたしは想いを注ぎ込んだ…。■


しまった

警戒をいくらしても、不意打ちを受けるときはうけるのね…。敵がいるだろうとは思ってたけど、まさか開けた瞬間を狙うとは!■「……この……!」頭に血が上って、わたしはとっさに杖を振り上げた。口からエネルギー・ボルトの呪文が飛び出そうになったが、大男のそばのおかしらが目に入って、一瞬で詰まった。大男に比べて、おかしらの何てかよわいことか!ファーさんの血が、わたしの恐怖をかりたてた。■ほんの一瞬の躊躇の間に、ジャックさんとラストさんがわたしの横をかけ抜けて前に踊り出た。……もう誰も傷つかせるもんか……!■「刃をはじくもの、炎を退けるもの。万能なるマナよ、光の盾となりて、生命に仇なすあらゆる剣を阻め!」


ファーさんが・・・

ファーさんが扉を開けようとした瞬間にいきなり扉が開きファーさんが倒れてしまった。「ファーさん!!」俺は駆け寄ろうとしたが目の前には敵がいる。それに俺には怪我人を治すような事をやったことはない。俺に出来る事はただ一つ・・・「俺がおとりになります。その間にファーさんを。」そういい僕は手に持っている槍を構えて敵の前にでた。しかし、大丈夫だろうか。僕は多少は戦士としての訓練を父にしてもらったが実践は初めてだ。父はお前は非力だから少しくらい戦闘訓練を積んでいてもおかしくないといわれていたが・・・。いや、そんなことを考えるのは後だ。たとえ力がなくてもやれるだけのことはやってみるさ。


聞き耳しとくんだった・・・

遺跡に入ると、シアニィとラファールが既に調査を開始していた。二人共、盗賊として能力は俺と同じくらいだろう。ここで俺が参加しても何か収穫があるとは思えない。二人に任せることにした。■調査の結果、罠はなさそうだということだった。扉には中央部に左右対称の形をした窪みがある。俺はすぐにぴんときた。■「これは「星の欠片」をはめ込むための窪みじゃありませんか?罠はないようですし、いかにも魔法で開く扉って感じですよ。早速はめ込んでみませんか?」■ファーが星の欠片を取り出して窪みにはめ込んだ。扉はゆっくりと開きつつあった。突然扉が全開し、一撃を受けたファーの体が床に崩れ落ちた。


みんな気を付けて

扉に錆びってことはまちがいなくここに来た奴がいるってことよ。そいつが付けたんでしょ。問題はこれはわざと付けたものか・・・それとも知らない間につけちゃったか。それともなにかしたら結果としてついちゃったか・・・例えば無理やり扉をこじ開けようとしたらってとこね。でもなんで錆びなんか・・・わかんないけどとにかく警戒はしたほうが良さそう。みんな気を付けてね、敵はきっと近くにいる。いそがなくっちゃいけないけど警戒は怠らないようにしないと・・・あたしは背中に背負った盾をそっと左手に構えた。


立ちふさがるものは排除……

「先に入った者がいるって?」ラファールさんの問いに、また声を荒げて聞き返してしまった。…は。いけない。大きな声は禁物だったっけ…。でも、この人数でがやがややったら一緒なような気も……。でもな…「気は抜けませんよね……そりゃあ確かにこっちの方が数が多くて、みもふたもなく数の暴力で蹴散らせるかも知れませんけど……所詮駆け出しの烏合の衆……。ああ、でも、研究の余地あるかけがえのない遺産を、つまんないことに使われたくないよね……。それで世界が破滅したらどうなるってのかしら……各地に眠るまだ見ぬ秘法が灰燼に……。実家もなくなっちゃうし…………いひひひひひひひっ、目にもの見せてくれるわ……」わたしはひとりごとをぶつぶつ言いながらみんなに混じって扉を眺めた。……なんだろこの錆……?ちんぷんかんぷんだ……


先行く者の影

一瞬の浮遊感。ホワイトアウトする視界。気が付くと、大きな魔法陣の中心に立っていた。ファーさんは後発隊を迎えに行くために、再び魔法陣へと入り、そして消えた。しばらくして再び現れたときには、残りのメンバーも一緒に転移されてきた。■予想に反し、遺跡内はほのかに明るく照らされていた。どうやら魔法の明かりが灯っているようだ。これも古代の叡智なのだろう。だが明かり灯っているという事実は、ここに僕等より先行している侵入者がいるという証なのかもしれない。■今いる部屋は円形で、直径は大人が九人両手を広げた間隔で並んだくらいの大きさだ。そして正面に鉄製の扉。両開きになっており、僕が手を挙げたくらいの高さで、幅も同じくらいだ。■「今から、ここに先に入った者の形跡を調べるんで、みなさん動か……」……時既に遅し。転移されるが早いか、皆動き回っていた。けれども、わずかながら、扉の近くに新しい足跡を見付けた。「やはり僕等より先に、遺跡に入った者が存在するようです」僕は振りかえって、みんなにそう伝えた。


これで半分

…いや、寧ろこれからが本番と言えるだろうな…。●先行したファーレンハイトを待っている間に装備の確認をする。遺跡のようなダンジョンの中では自分の出来ることは大幅に制限される。俺のような半端な魔法戦士など本来は必要無いのかもしれない…。…まあ、この人数ではその心配は最初からあった事だがな(苦笑)。今回は魔法に専念した方がいいだろう…絶対数が少ないだけが理由と言うのもなんだが、仕方あるまい。●ファーレンハイトが戻ってくるまで、少しの間だったが、今後の方針は決まった。正直言って、自分は目の前の遺跡に心を引かれている…。それが今の俺の行動理念なのだろうな…。


いざ、ゆかん!

■ついに遺跡に入ることになった。先になにが待ち受けているか判らないが、それでも前に進むのが冒険者の性というものだ。■途中で分断されてしまう可能性を考慮して、スターゲイザーが先行する。俺自身は2番手としてついていくことにする。遺跡の中にサラマンダーを連れて行きたいので、ランタンに火をともして左手に持った。右手には短剣を構える。■・・・どうやら無事に入ることができるようだ。スターゲイザーの姿がきえ、しばらくしてファーさんが後発組みを迎えに来た。いざ、ゆかん!


とんでるみたい♪

■「じゃ、ぼくたち先に行くね♪♪」ぼくらのパーティとファーさんがまず先に入れるかどうかってことで、ファーさんを中心にして輪になるように並んだ。■ファーが光った瞬間、ぼくたちはファーさんの身体に捕まった。ぼくはびっくりして思わず袖をぎゅっ握っちゃったけど。目の前が真っ白になり、ふわりと足元の感覚が浮く感覚が襲う。・・・ふと気づくと、ぜんぜん知らない場所で魔方陣の上にたってた。ここが、遺跡の中・・・?ほんとだ、ほんのり明るいや☆ 細かい作業以外はおおきな明かりいらないかなっ?■「残りの方々も連れてきましょうか」ファーさんが上の人たちも迎えに戻る。「じゃ、待ってるね♪」とーっても気になる目の前の扉をすぐに調べたい衝動にかられつつ、ぼくらはわくわくと上の人たちをまつことにした。(きゅるるる・・・)あう、おなかのムシが鳴いてる!「えへ、ちょっぴりご飯たべちゃおっと☆」ぼくはごそごそ背負い袋の乾燥野菜と水をさぐった。


餅は餅屋

★ちょっと待ってよぉ。森の中で恥をかいたあたしとしては、まずはシーフに仕事をさせてほしいのぉ。婆ちゃんも言ってたよ。『餅は餅屋』ってぇ。『餅』ってよくわかんないけどさ、シーフでない人が、入ったとたんに罠に引っかかって…って話はよく聞くじゃなぁい?まずは、シーフ技術を持つあたし、ウシェル、スッラ、ラファール、シアニイが、ファーさんと一緒に行くべきだと思う。出来れば、ファーさんも置いておきたいぐらいよん。さっき無事だったのはまぐれってことも考えられるしねぇ〜。あと、レイードさんも参加できるのかな。さっき、一度は出入り出来てるし、一度に全員はいる必要はないと思うのぉ。どう、みんな?


遺跡内部へ

皆でしばらく呆気にとられていると、消えたファーさんが現れた。レイードさんがぽかんとした表情のままファーさんに問い掛ける。「...何? 今の...ファー、大丈夫か?」「大丈夫みたいです〜、はい」ファーさんは相変わらずの調子だ。詳しく話しを訊くと、どうやらまたいくつか僕等に伝わってない情報があるらしい。■この地面の円形のものは瞬間転移装置になっていて、ここから遺跡の中に入れるらしい。中は詳しく確認はできなかったが、魔方陣があり、それに入ることによって外に出られたとのことだ。中に入るにはファーさんの持つ“星の欠片”というペンダントが必要で、ファーさんが持っているのはスペアなのだという。オリジナルの方は、前に雇った冒険者に奪われてしまったらしい。また、オリジナルは、魔法装置のキーになるらしく、絶対に取り戻さなくてはいけないとのことだ。しかし、複数人潜入できるかはわからず、例の冒険者が、遺跡の中に潜んでいる可能性も十分ありえると言う。■一通り問答が終わったところで、レイードさんが口を開く。「奪われたって...そういえば、一度ヴァナディックのところに戻ったことがあったな。それに関係があるのか?」ファーさんは、言葉足らずでしたと詫びながら、次のような話しをし始めた。ファーさんに遺跡探索を依頼した、古代魔術師の亡霊ヴァナディックさん。彼に出会った遺跡には、ファーさん、レイードさんの他にも、数名の冒険者がいたという。しかしながら、遺跡を出てこられたのは、ファーさんとレイードさんだけだった。と思っていたのだが、後日探索メンバーの一人である賢者と、街で出会うことになる。そして、「再会を祝おう」と酒の席に誘われ、そのときにヴァナディックさんの依頼の話をつい口走ってしまったらしい。「会話を誘導された気もしないでもない」と一言釈明して、先を続ける。レイードさんと依頼を果たすべく旅だって間もなく、ならず者の集団に襲われ、“星の欠片”のオリジナルを奪われてしまったらしい。そのときに、あの賢者を見かけたという。杖を持っていたので、ソーサラーの可能性を確認したという。そしてベルダインの近くに来たときに、この依頼がレイードさんと自分だけでは危険であると感じ、僕等を雇ったというわけらしい。先の酒の席の一件から、僕等に情報を伏せていたという。■だいたい事情はわかりました。とにかく、みんなで中に入れるか試してみましょう。急がなくては……もしもの事態が発生することも否定できませんですし。みんなで手を繋いでいれば、一緒にいけますかね?人数に制限がある場合は数回にわけていけばいいですね。一人しか入れないってときは…そのときになったら考えましょうか。


あやしい・・・

周囲を警戒しながら俺は考えた。■どうも依頼人(ファントム)の意図がつかめない・・・なぜ遺跡の構造を教えていないのだろう。そもそも自分で造った遺跡に他人を侵入させていいのだろうか?■大事なものなら素直に道を教えて運びださせるか、絶対に他人を遺跡に侵入させないはずだ。おかしい。依頼人の意図は言葉通りには受け取れない。■強力な魔法装置などないんじゃないか?危険な魔法装置ならもっと厳重に管理するはずだし、調査するだけというのはいかにもおかしい。■もう一つ俺の頭にひらめいたことがあった。■「まさかとは思いますけど、遺跡の罠が作動しているかどうかの実験台にされるんじゃないでしょうね・・・」■


ファーさんが光と共に消えてしまったと思っていたらまた戻ってきた。どういことなんだろう?あの光はいったい?頭の中をいろいろな考えがめぐる。こうしてるあいだにも、彼らは一歩先に進んでいるのだろう。早く遺跡に入る方法を探さなくては。しかし、お腹空いたな〜


で、どうやって入るのったらぁ〜

★何も見つからないなぁ。あたしは、お手上げのポーズをとった。ま、まだ本調子じゃないし、メインの仕事は入ってからだもんねぇ。あたりを見回すと、ファーさんが中心あたりをウロウロしてる。と、体がピカピカ〜って光って、消えちゃった。★しばらくしたら、例によって笑いながら現れた。やっぱ、この人、大物だわ。うんうん。で、例によってみんなに取り囲まれて、質問責めにされてる。あたしは、細かいことはどうでもいいの。取りあえず、中に入ろうよぉ〜。で、そろそろご飯食べない?


あ、戻ってきた〜

■問題の丘の上でいきなりファーさんが消えた?!と思ったら、「あ。戻ってこれました」といって笑いながらファーさんが戻ってきたんだ!びっくりしたけど、よかったよかった♪■「すご〜い☆ なになにっこれファーさんの魔法っ??それとも手品?ねぇねぇぼくにもできるぅ?」光っているファーさんにかけよりながらぼくはファーさんやラストさんが立ってる辺りをじーーっと見つめた。


この依頼人……(ぼそ)

ファーさんがいきなり消えた!ぼーぜんとするわたしを余所に、テリオスさんが『魔力感知』の魔法をかけたり、ラストさんが依頼人の立っていたところに立ってみたり、おかしらがわきゃわきゃ文句言ってたり。■そうかと思いきや、ファーさんが戻って来た!例のごとくおかしらが詰め寄る(さすがだ)。わたしも近寄ってって彼をなじった。「もー!こっちは心臓がいくつあっても足りませんわ!消えるときは『消えるよ』って言ってからにしてください!それに何ですか!青白く光っちゃって!これで『はっはっは、実は下でホーントになっちゃったんだよ』なんて言ったら、怒りますよ!もう!…………………その魔法装置、かしら。それ、舞台で使ったらウケるよね………いひひひひひひひひっ」


ファーさん!!

また青い光に包まれて現れたファーさん!!とりあえず周囲を警戒しながら詰め寄る。「ファーさん!!なんかするならするって事前にいってください。こっちも対応のしようがないじゃないですか!!それにどこに敵がいるともかぎんないんだからもう少し警戒してください。あなたの安全を護ることがあたし達の仕事なんですから。あんまり無茶されたらまもりきれませんよ?無茶をしても護れなんて言わないでくださいね。そうさせないように注意するのもあたしは仕事だって考えてますから。・・・まあそれはそうとしてやっぱり今遺跡に入ってきたんですか?なにか鍵のようなものがあってそれがないと中に入れなかったりするわけですか?今なにがあって何をしたのかわかりやすく。でも詳しく説明してください。」


消えた依頼者

…ファーさん、消えたぞ。僕はファーさんが消える前に下の方を見て「およ?」とか言っていたのを聞いている。僕はそのファーさんが最後に見た場所を見てみることにした。…立ち位置もファーさんのいた所に揃えて、ね。


き、消えた!!

なによおかしらって(汗)。せめてもうちょっと別のいいかたにしてくれない?なんかそれじゃあ山賊やなにかみたいなんだもん。ん?ああっ、ファーさんなにやってるの?え?光った?き、消えた!!もう、なんかするんならちゃんといってよ!!これだからこいつは信用できないのよ。ちょっと目を離すとこれなんだから。もう、こっちの身にもなってみてよ・・・まあ待ってればファーさんはもどって来るだろう。これは憶測にすぎないけど。え?テリオス君?消えたのはここかって?そうよ、ちょっと調べてみてくれる?こういうのはあたしにはちょっと。ん?ちょっとまってよ・・・ファーさんは何かを使って遺跡に入ったっぽい。ようするにそのなにか、とりあえず鍵ってよぼう。鍵がなければ遺跡にははいれないっぽいわよね、ってことは敵はまだ遺跡に入ってない可能性が高い!!あたしが敵の立場だったらどうするか。今ここであたし達を叩いて鍵を奪おうとかんがえるわ。入り口の場所だってわかったんだもん。あたしは大声をあげる「みんな気をつけて。敵が来るかもしれない。」敵は魔術師だったわね。あたしは背中から盾を外しかまえながら精神を集中して魔法に対しての構えをとった。


意外…なのか?

これだけ人数がいると手分けをして探すのも当然か…。しかし、仮にも古代王国の遺跡がそう簡単に発見できるのだろうか……。まして俺のような素人が見つけられるとは思わんが…相手が先行している裏付けでも取れればいいのだが名……●「…成果無し…か。」まあ、期待はしていなかったがな…。探索の得意な奴は他にいる、自分に出来ない事までしようとは思ってはいない。とりあえず、合流するか……。●これまでの経緯からデイジーが中心になっている。現に今も依頼人の側を離れてはいない。集合するなら自然とそこになるだろう…。(纏められる者がいるのなら、それに越した事は無い。)そんな事を考えながら歩き始める…。●…!?…ファーレンハイトの様子がおかしい。足元が光って……消えた!?●「なにがあった?」…我ながら無駄な質問をしたものだ…。先に質問をしたラファールを含め当惑しているのを見れば解る事だ。●「…つまり…何かを取り出そうとしてそのまま消えた…と、言う訳か…。」事情を聞いて大体の予想は付いたが何か釈然としない…。「もしかすると…テレポーターの一種かもしれん…。大掛りな古代遺跡なら、あっても不思議ではないが……。一体何をしようとしたんだ?…その上行動を取る前に消える…か。」…しなければならない事をし損ねた?だとすると…いや、止めておこう。考えたところで良い発想にはならん…。●「消えたのはこのあたりだな?」目の前で消えたのだから聞く必要も無かったが、一応確認は取っておく。「…まあ、こう言う時にしか使う機会は無いからな…」そう呟きながら意識を集中させる…。「…マナよ…その万物の根源たる力…我が前に示せ…」


消えた依頼人

遺跡の入り口を探し始めてしばらく経つが、僕ははかばかしい成果をあげられずにいた。丘の中心の方を見ると、レスティアさんが思案げに、歩き回ったり、地面を見たりしている。何か見つけたのだろうか。■僕が丘の中心へ歩き出すと、レスティアさんの方へ、2つの、いや、3つの影が近づいていくのが見えた。一番後ろのマフラーをつけた影は、おそらくヤスミンさんだろう。その前を行く青みがかった髪はデイジーさんか。だとすると先頭は…ファーさんなのかな?ファーさんらしい人影は、レスティアさんのいる位置に差し掛かったところで止まり、一瞬何か閃いたように顔を少し上に向けたかと思うと、なにやら懐を探り始めたようだ。あれ?なんか青い光が見えるけど……消えた!?僕はその場で立ちすくむ3つの影に事情を聞くべく走り出した。


ふにゃあ(泣)

はー、よーやくファーさんが言ってた丘についたのかな?でもでも、周囲をくるりと見回しても遺跡の入り口みたいのはないよー?★うきゅ?入り口って隠れてるの?てことは捜さなきゃ駄目なんだよね。ファーさんは何か思い出してるみたいで「えっとぉー……なんかあったんだけどなあ……」とか呟いてるし。★んーと……えーっと……うきゃ!?★あうぅぅぅぅぅ……石に蹴躓いちゃったぁ……痛いー……えぐ。


ファーさんたらぁ

「うげげ。ファーさんてば勝手にふらふら行っちゃダメ〜!」わたしはそう叫びながらファーさんとデイジーさんを追いかける。ついうっかり大きな声出しちゃって、「しーっ!」ってされちゃったけど……大丈夫だったよね……?どきどき。わたしはファーさんの横で辺りをきょろきょろと見まわす。なんの心得もないわたしが見まわしてもしょうがないんだけど。「………やっぱり敵、このへんにいるのかしら………。返り討ちにしてくれるわ……いひひひひひひっ。………で、デイジーさんが纏め役をやってくれるんですよね……?いひひひっ。なんでもお申しつけ下さいませネ、おかしら!」


しっかりしなきゃ

ひとしきりファーさんとレイードさんが話し合った後ファーさんが考える仕草をしながら歩き出した。あ、ファーさん無用心だってば!!あ、でも今は声かけないほうがいいかも・・・なら。☆黙ってファーさんの後ろに付き従う。なるべく考え事の邪魔にならないようにならないように。レスティアちゃん達は足跡の調査や遺跡の入り口をさがしてるみたい。それができないあたしは自分に出来ることをしなくっちゃ。ここでファーさんが悪いやつらの不意打ちになんかあったら目もあてられないもの。なにせ一番情報を持ってるのはファーさん。狙うんだったらどう考えてもそこだもんね。☆あ・・・気がついたらファーさんに対しての警戒を忘れてた。いけないいけない、まあ大丈夫だとは思うけど念には念をいれてね。ふう、気を抜けないわね。しっかりしなきゃ。がんばるぞ!!


質問(何回目?)

野伏経験者の活躍で、目標の小山らしい場所にたどり着いた。中に入る前に、できるだけの情報を得て置きたい。俺は今のうちに聞けるだけのことを聞いておくことにした。■「そういえばファーさん、遺跡の構造を「大体知っている」って言っていましたよね。中に入る前に教えていただけませんか?具体的には、通路の広さ、遺跡の規模、分かれ道の有無、目的の装置はどこにあるか、ってとこかな。」■


まず入ろうよ

★「あたしは、中に入る。だって、あたしが働けるのは森じゃなくて遺跡の中だもん」人差し指を振りつつ、あたしは力説した。迷惑かけるだけじゃ情けないモン。がんばれあたし。★婆ちゃんも言ってた。『郷に入りては郷に従え』って。つまり遺跡に入ったら遺跡にしたがえってことよ。だって、入り口入ったら、バ〜ンって空間が広がっててさ、向こう側の端に敵さんがいるかもしんないじゃん(笑)。どう進むかなんて、入ってから決めればいいのよぉっ。で、入り口はどこなの〜。


シンジテーゼ

とりあえずどちらにせよ、遺跡にいくことは決まってますよね?依頼人優先と言っても、任務は護衛で、ファーさんがしようとしていることは遺跡の探索。ならば、いかに依頼人を安全に探索させるかということになりますよね。それとは別に、人道的立場から、世界の驚異になりうる可能性を持つ装置の存在を、見過ごすわけにはいけませんし、ましてや悪意を持った人の手に渡らせるわけにもいきません。いち早く遺跡に向かい、魔法装置を目指す。行動方針はこれでいいのではないでしょうか?■いろんな人がいて、いろんな意見があって、だから面白いんですよ。自分の意見と、他人の意見を足したら、もっといい結論を導きだせるかもしれないじゃないですか。僕は機会があれば、ヤスミンさんの考えも聞いてみたいと思ってますよ。


急ぎましょう

ジャック君、それは違うわよ。あたし達にだって決める権利くらいある。少なくとも意見を言うくらいの権利はあるわ。もしファーさんが間違ってるような気がしたらはっきり自分の意見をいえばいいのよ。それによってファーさんも考えをあらためるかもしれないわ。そんなふうに全部人の決定に従うってのは楽だけれどそれじゃあつまんないと思わない?あなたはもしファーさんが死ぬまで戦えっていったらそうするの?そうじゃないでしょ。まあそれは置いとくとしてあたしはここの調査をしたほうがいいと思うわ。少なくとも足跡の調査くらいわね。それによって相手がどうしたかわかるだろうしもしここが遺跡の入り口ならそれも発見できるでしょ。そうなったらやっぱり追跡に移るべきだと思うの。魔法装置がどんなものかわからない以上、相手がそこにたどり着く前になんとしてでもとめなくっちゃ。そこにたどり着かれただけでもしかすると街が一つなくなったりするかもしれないんだもん。そんなのは絶対いや。一刻も早く追いつくか魔法装置を確保しなくっちゃ。あたしは捜索とかは苦手だからみんなが安心して捜索できるように見張ってるわ。不意打ちなんてごめんだもんね。じゃあみんながんばろう!!え?ヤスミンちゃんなんかいった?


考えるよりも行動と言うことか?

この大人数だ、一つの意見にまとめる事は難しい。その上あまりゆっくりもしていられないとなるとなおさらか…●「…しかし、意見がまとまらないままと言うのは少々問題があるな……」そんな事を考えながら歩いていると森が開けてくる…どうやら目的地に地か近付いてきたようだ…。●ここまでの道中、こういった探索は専門外なのであえて何も言わずに来たが、このままばらばらの方針で進むのも危険だ。「…どの道、先手は打たれているんだ…多少の危険は覚悟するしかあるまい。警戒を怠る事無く先へ進む。……用は、何時も通りにするしかないだろう?」単純な話だが、あれこれ考えすぎるよりはマシだろう……。


ダメな人たち……

さすが大人数。いろいろと意見が出るんだけど、ちっともまとまらない。わたしは横でみんなの意見を聞いて、「そうねえ」とか相槌をうちつつ、何も意見出してないのに相談してる気になった。やれやれ、なんか問題の丘が見えてきたよ〜。「……結局、烏合の衆ってことかしら……?いひひひひひひっ」■わたしは声を大にして言うのははばかられたので(疲れるし)、隣の人の袖をひっぱって、ぼそぼそと耳打ちする。「どうしてこんなに意見がまとまらないかというと、依頼人のしたいようにーって、それが最優先だとみんなが思ってるから、よね…?でもファーさん、『はっはっは』って言いながら、結局はわたしたちの意見に同意してるんだし、あんまり気にしなくていいんじゃないかしら……?そりゃ、尊重はするけども。……だから、誰か強引で異様に説得力のある人が意見をゴリ押ししちゃった方がいいと思うんだけど……誰かそういう人、いないかしらね……?あなたやってみたら……?いひひひひひっ」


意見がまとまらない内に・・・

みんなの意見がまとまらない内に足跡をみつけた。その足跡をたどり進んでいくと丘らしきものが見えてきた。ここまできたらもう後戻りはできない。「どうします、ファーさん?このまま進みますか?それとも、この辺りを少し探索してからにしますか?」俺たちには何をするかどうかという決定権はない。あくまでファーさんがどうしたいのかによって決まるんだよな。さて、どうしたもんかな?


森の奥へ

■これ・・・うっすらとだけど、森の奥に続いてるよねぇ?とぼくが地面にかがんでよっく調べていると、あ。ラナさんも同じの見つけたみたい。「遺跡に続いてる可能性大だよね☆ これまでのいきさつからすると」■「ここはプロにまかせてよ♪あ、そこ踏まないでねっ!足跡かなりうすいから、荒らされたらわかんなくなっちゃうよぅ」それにしてもこれだけ人数が多いと移動も大変だねっ。■「ぼくも、みんなまとまって移動したほうがいいと思うよ♪ なるべく無駄に音をたててほしくないし、全員が目視確認できる範囲にいないと危険だよっ。時間があるなら総当りも考えられるけど、そうそうゆっくりしてられないよ。・・・ぼくは、この足跡が遺跡に向かってる可能性大だと思う。これから向かう先は、敵の懐だからみんな気を引き締めていこうっ」■それぞれがそれぞれにできる仕事をしなければ。ぼくは目がきくからこういう仕事はまかせて☆ でも、戦いになったらぼくはあんまし役に立たないんだ。それは戦いのプロがいたり、魔術のプロがいるんだから、任せるよ。■「行こう。あ・・・なるべく静かにしててね。でないと、聞こえるものも聞こえなくなっちゃうから」


これは……

シィルとデイジーのやり取りが、耳に入ってくる。どちらの言うこともあっているが…(確かに命あってのものだねだな……)デイジーの一言は私にあることを思い出させる◆その時、目にあるものが入る。かがんでよく見てみると、うっすらとだがそれは確かに足跡だった。その足跡は森の奥へと続いている。「みんな、良いものを見つけたぞ…森の奥へ向かう、足跡だ」さて、あたりかはずれか…


提案

小人数だからって油断するのはよくないわ。どれほどの腕なのかはわかんないんですもの。それに比べてこっちの腕前の程はみんなわきまえてるわよね?そう、あたしたち数は多いけどみんな駆け出しだもの。用心はしすぎるってことはないわ。でも広がるってのはありだと思う。でも広がるにしてもお互いすぐ見えるばしょ・・・そうね、最高でも10秒もあればかけつけられるような距離くらいのほうがいいと思う。それとわかれるにしても3つのグループにわける程度ね。そうしないと何かあった時対応しきれないかもしれないもの。まああたしはみんなまとまって行動したほうが安全だと思う。だって命あってのものだねですもの。生きてさえいれば挽回のチャンスはあるかもしれないけど死んじゃったらそれまでよ。ところでファーさんにレイードさん、お二人の技量を一応確認しておきたいんですけど?


みんな手分けしない?

★もう一度森の中へ入るあたしたち。レイードさんに導かれて、もとの足跡のところまで来た。こんな場所で足跡を追跡できるのはもちろんレンジャーだけど、デイジーさんが「足跡を探して追跡するっていうのも手だけどそれじゃあ下手するとおいつけない可能性があるわ。」って提案した。あたしもそう思う。だから「小山って目標がわかってるんだから、固まっているより散らばった方がよくない?」って提案してみた。だって、向こうの方がおそらく少人数だし、楽器やなんかで隣と合図を決めておけば、襲われてもなんとかなると思うし。広い地域を捜索するんだから、それなりにこっちも広がらないと…。みんな、どう思う?


ちょっとまって

ちょっとまって、足跡を探して追跡するっていうのも手だけどそれじゃあ下手するとおいつけない可能性があるわ。向こうはこっちより小人数なぶん機動性があるもの。それならあたし達はあたし達で遺跡にむかったほうがよくない?やつらの目的地だってそこなわけだしまずそこでかちあうでしょ。情報はこちらのほうがファーさん達がいるぶん確かなわけだし人数が多いぶん探索の効率はいいとおもうんのよ。ざっと足跡を探して見てそれでよほどのものがみつからなければそのほうが確実だと思うの。どうかしら?


追跡!

まあ、そんなワケで追跡な急ぐ僕達である。レイードさんの後をしばらく進むとさっき僕達が見たごろつきの死体あたりに出た。「そこで一人斬った。そこから、連中はこっちの方向に来たはず。このあたりにはまだ足跡があるかもしれない。足跡はいつまでも残らないからな、早めに見つけ出したい」そうは言っても「野伏の経験がある者は何名だ?」僕はない、が。「一応、役に立てるかどうかわからないけど素人の僕も手伝わせてもらうぜ」


進むか・・・

一度戻った事で相手にはかなりの時間を与えた事になる。それに、探索の結果はあったとは言えない…。「日が暮れるまでに遺跡を見つけられればいいがな…。遺跡の中なら、昼も夜も関係無い。」●『ではみなさん、いざ、古代の英知が眠る、星の遺跡へ!!』……遺跡の位置がはっきりしない以上、何も言うつもりも無いが……


夜が来る前に

■もう夕方だよ、急がないと日が暮れちゃうよぅ〜?昨日のヤスミンちゃんの怖い話を思い出して、ぼくはなんだかわくわくしてしまった。え?さっきの出来事?もう大丈夫だよっ♪ほら、ぼく別にケガしたわけじゃないし☆■シィルさんに手をぶんぶん振られて、ぼくはあっけにとられながらもうんうん頷いた。「うん、がんばろうねっ♪」■それにしてもレイードさんて、さっきはびっくりしたけど、なんだかかわいいひとだよねっ☆だって、なんだかんだ言ってファーさんのために一生懸命なんだよねっ♪「もちろんぼくも遺跡に行くよっ!」やりかけたことを放って帰れるわけがない。ぼくだって、ちゃんと『プロ』のぷらいどってものがあるんだから☆


事情はわかったけどね

事情はだいたい飲みこめましたわ。いろいろと腑に落ちないこともありますけど……。レイードさんの「早く行こう」という発言に同意する。「ではみなさん、いざ、古代の英知が眠る、星の遺跡へ!!」と言って、ラファールさんがまた明後日の方向を指差した……。「それ、わざとじゃないよね……?もしわざとだったら……どうしてくれようかしら………いひひひひひひひひっ」ああ、季節はすっかり初夏ねえ……。暑いときにそういうことやられると………いひひひっ■


さあ、いきましょう!!

いわれてみればそうよね。そんな重要なものがあるのにガードが薄いなんておかしな話よ。まったくなんできづかなかったのかしら・・・うかつね。それに比べてウシェルちゃんったらえらいっ!!なでなでしちゃう♪でもホントへんな話、こんなことってホントにあるのかし?そんなすごい魔法装置を作るような人が無名だなんて。それに現世にしばられてた理由も気になるわ。まあそれはきいてもわかんないんだろうけど・・・なんかその依頼人もうさんくさいわね。長い年月幽霊なんかしてたもんだから気が狂って支離滅裂なこといってるだけだったりして。眉唾物だとおもってたほうがいいかもしれない。うーん、わかんないことが多すぎるわねえ。まあとりあえずはファーのことは信用することにした。・・・油断はしないけどね。でもやっぱりうさんくさいわよねえ。あ、敵は魔術師っていってた・・・もしかしたらその魔術師が化けているから魔法の反応が・・・いやいや、考え過ぎよね。もしそうなんならレイードさんが気付くはず。ああ、もう考えてもしかたない!!とにかく遺跡にいきましょう。いそがないとその悪い奴に魔法装置をうばわれちゃう。それにきっと遺跡にいけば全てがわかるわ。さあ、いきましょう!!・・・ちょっと、ラファール君そっちじゃあないでしょ。こっちよ・・・まったくもういきなり勢いをそいでくれるんだから。


じゃあ早く進まないと

★ファーさんは、遺跡を作った魔術師から仕事を依頼された、なんてことを言う。ということは、古代帝国時代の人なわけぇ〜。そんでもって、今お化けになって遺跡の中にいるらしい?うう〜っ、ちょっと嫌かもぉ。でも、いい幽霊なんだってぇ。★みんな混乱しているみたいで、質問責めにされるファーさん。先に進んでいるグループのリーダーは魔術師で、遺跡の魔法装置を手に入れるため、ファーさんとレイードさんはその人の雇ったごろつきに襲われて、別れ別れになった。「危なく殺されそうになったわけですけど」(はっはっは)と笑うファーさん。ううん、この人ったらかなり大物かもぉ。ばあちゃんも言ってた。『危ないときに笑える太っ腹のモンが、いいしなもんを手に入れられるんや』って。あたしも、見習ってみようかなぁ〜。★まだまだみんな質問したりない感じだったけど、「...すまないが、ここで延々と質疑応答している時間はないと思うのだが。ここに戻ったのは、奴らに話の内容を聞かれたくなかったからで、時間を無駄にしていいからではない」というレイードさんの言葉で、我に返った。★「じゃあ、早く進まないと…」あたしが赤い顔の、涙目のままでそう言うのを聞いて、心配してくれる仲間たち。そうだ、もう、みんな仲間なんだ…。あたしの手当をしてくれて、そのために、レイードさんに刃を突きつけられたシアニィさん。でも、あたしの不注意を責めようとはしなかった…。誰もが自分の出来る精一杯の技術で仕事を果たそうとしている。そう、それが、駆け出しでも冒険者というものなんだ。なんだか胸の中に新しい勇気が湧いてくる。あたしは唐突にシアニィさんの手を握って、上下にブンブン振った。「あっ、ありがとぉ。助けてくれて…。あたしも自分の出来ることで頑張るぅ。だっ、だから、いっぱいケガしていいからねぇ〜っ!」(笑)


その指の先は?

「ラファールさん。あのーその指はひょっとしてあそこの動物を指してるんですか?」俺は、そういいラファールさんの指のさきにある動物をみてみた。「あ、ひょっとしてあの動物が遺跡の場所を知ってるんですか?」なるほど。森の中の事は森に住んでいるものにきけということだな。そんなことにも気づかないなんて、俺もまだまだだな。ラファールさんにおしえてもらったことをよく覚えていよう。


星の遺跡へ

まず大事なのは、大きな力を秘めている可能性のある“星を統べるもの”を、先行している5人の手に渡らせないようにすることなのではないでしょうか?彼等はもう遺跡を見つけて中に潜入しているかもしれません。私達には時間の余裕はないはずです。この依頼にどうしても不服だという方は仕方ありませんが、ここは乗りかかった船、袖触れ合うも多少の縁、報酬も保証されていますし、どうでしょう、ここはひとつ、この話にのってみては?世界を救う英雄になれるかどうかはわかりませんが。ではみなさん、いざ、古代の英知が眠る、星の遺跡へ!!


星に馳せる思い

ファーさん達の唐突な話に多少面食ったが、大体の事情はわかった。「...でも、不謹慎ながら、なんかわくわくしません? 何かの伝承とつながったり、面白い詩ができそうな予感がしません?」正直言ってわくわくする。星界を我が物にするといわれる“星を統べるもの”という名の魔法装置。それを調査せよと依頼する、古代の魔術師の亡霊。そして実際に冒険を繰り広げるのは僕等なのだ。確かに危険はあるかもしれないが…「あの、その遺跡をつくった魔術師さんに訊けば、仕掛けとか罠とかわかりますよね?それについてはお聞きになられたのでしょうか?」それさえわかっていれば、危険はぐっと減るだろう。僕はファーさん達の話を聞きながら、まだ見ぬ魔法装置に思いを馳せていた。


ボクも行くよっ

ふにゃにゃ、なんかボクよくわかんないよー。向こうの泉の中覗きこんでたら悲鳴が聞こえて、いったらみんなが集まってて、知らない女の人が増えてて、シアニィちゃんが怯えてて、シィルちゃんが倒れてて……うにゅううう???★知らない女の人はレイードさんっていって、ファーさんの仲間なんだって。で、レいろいろと教えてくれたんだけど……遺跡を作った魔術師さんがファーさん達に遺跡探索を依頼したの?ほえ、じゃあその人って年齢……うわぁ……き、気にしないでおこ。★ふーん。すっごい魔法装置があるのかぁ。でも、その割にはそんなにガードが凄くないの?なんか矛盾してるような気がするの、ボクだけ?★うん、ボクもこのままファーさん達と一緒に行こうっと。だって、すっごく面白そーなんだもん。すっごい魔法装置のある遺跡を探検……うー、なんかわくわくするのっ!!


やりとげる

まあ、なんかいろいろごたごたしてるようだけど、結局誰かがやらないと終わらないし最初の仕事を投げ出すのもいやだし「俺はやるよ。」そう、危ないからっておりてたら前に進まないからね。とりあえず、自分にできることをやってみよう。


なんなのよこの男は!!

やっぱりだましやがってたわね。でもなんかやっぱり天然っぽいし・・・うーん、なんなのこの人、よくわかんない・・・ってかのろけてたりもするしなんなの?☆それはそうとなんなのその魔術師って?遺跡を作ったって?遺跡ってのは昔っからあるものだから遺跡なのよ?ってことはその魔術師って何歳なのよ!!少なくとも人間じゃないわ。エルフ?それとも知恵を持ったモンスターはたまた幽霊?とにかくこれは聞いておきたいわね。聞いてもしょうもないことだけど気になるもの。呪いの内容ってのも気になる。あとラファール君がいってた魔法反応。まあこれは呪いがかかってるからかもしれないけど。まあこれはあまり気にしないでいいかな?ところで主犯格ってどんな奴なの?容貌や何が出来るのか。魔法?それとも剣?そしてその技量。それをしっておきたいわ。そしてなにより気になるのはなんで自分の恋人が危険な目にあってるかもしれないっていうのにこの男はなんでこんなにのほほんとしてられたのかってこと!!どういうつもりなのまったく!!それこそ何か理由のあるのかもしれないけどなんにしろそんな男は許せない!!とりあえず冒険が終わったら一発ぶんなぐることは決定ね。


あたしの出来る仕事

☆新しい女の人、レイードさんは「旅の相棒で恋人ですよ」というファーさんの言葉に、「ばっ...そんなきっぱりと言う奴があるか」と言いつつ、赤くなった。それだけでもう彼女の想いはわかるのに、ファーさんったら「違いましたっけ?」だなんて、もう、詩人のくせに女心がわかってないんだからぁ〜。もっともあたしも、そこら辺いまいちなんだけど…。☆話によると遺跡には『星を統べるもの』という魔法装置があるらしい。それはひょっとするとこの世界を滅ぼすほどの力かも知れない。しかも、あたしたち以外にもその遺跡に向かっている冒険者がいる。ファーさんてば、いろんなとこで遺跡の話をしたんだって…。でも「ファーはどうも猜疑心に欠けていてな...。」というレイードさんの言葉は、あたしにも耳が痛かった。☆「ところで、神官がおられましたら、レイードの傷を癒していただけません?」そういうファーさんの言葉に、あたし名乗りを上げた。だって、このままじゃあんまり足手まといだし、役立たずなんだもん。『チャザさま〜、レイードさんの傷を治したって〜』そう祈りつつ、レイードさんの体に触れる。あたしの体から癒しの力が…あれ…。「えへっ、失敗しちゃったぁ」目が痛いせいか集中が途切れたのだ。あ〜あっ、あたしもまだまだだなぁ…。チャ・ザ様。シィル、心を入れ替えて頑張りま〜す。☆さてもう一度チャレンジだ。今度こそ、癒しの力がレイードさんに注がれる。あたしの出来る大事な仕事…。あとあたしに出来るのは、遺跡の中に入ってからの仕事だ。ファーさんは、今ここで依頼を断ってもいいっていうけど、あたしは当然行く気になっていた。周りを見回すとそう思っている人は多いみたい。テリオスもあたしを見て微笑みながら頷いてる…「え、え〜っ。テ、テリオスが笑ってるう〜。」あたしは思わず叫んでしまった。■■


依頼内容変更?

謎の死体を発見し、一旦仲間との合流の為に戻ると見知らぬ女性が増えていた。…誰? レイードというらしい、さっきのごろつき風の死体もこの人の手によるものらしい。なんでもファーさんの仲間らしく…彼らの話を聞くと、色々と事情が違うみたいだ。ファーさんが僕達に尋ねる。「んー、皆さんどうされます?」 …きまってんじゃん。「ここで規定報酬を渡して帰っても、最初の非はこちらにあったので文句は言えん。が、行くならこれ以上のことを話そう」レイードさんが続く。「それだけ面白い話聞いといて、ここで帰れるわけないだろう? 僕は行くぜ!」そう言い、レイードさん達にウインクしてみせた。


一旦戻りて・・・

「シィル、少し顔を見せてみろ…」…確かに赤く腫れてはいるが…さほど大した事はないようだ…誰かが毒を使ったのなら、この程度で済むはずが無い……。「…大した事は無い様だな…恐らく、自然に出来た毒性だったのだろう…。フッ、迂闊だぞ…」安心感からか、慣れない笑顔が自然と浮かぶ。●一度全員で野営地へ戻り、詳しい話を聞く事になった……●魔法装置か………全く…つくづく危険な遺跡に縁があるようだな…これが魔術師の業か?その創り手が元の依頼主とはな…恐らく生きた人間ではあるまい。……人の妄執…深き業の底には…何があるのだろうな……。●まあいい。「…まあ、納得はしきれんが理解は出来た。最初の依頼から外れてはいないなら、このまま続けよう」それに、仕事を選ぶほど慢心などしていない。


キャンプにて

皆がいったんキャンプに集合した。知らないうちに女性が一人加わっている。事情を聞くと、どうやらファーの仲間らしい。皆の依頼主に対する不信感は相当高まっているようだ。■・・・しかしまず情報を集める必要がある。俺はその女性に、敵(と思われる)の数、ファー達の依頼主について、などいくつか質問をしてみた。場合によってはこの依頼をおりることになるかもしれない。■答えは全く予期していないものだった。迷宮を作った本人が依頼主だとは驚きだ。アンデットなのだろうか・・・しかしその外の話はこちらにとって満足のいくものだった。凶悪なトラップや、強力なガーディアンのいない迷宮など、滅多にお目にかかれない。これを見逃す手はない。■「私は参加したいと思います。せっかくの機会ですし。」■「呪いがかけられているという話ですけれど、いったいどんな呪いなのですか?」


ごめんね

特になにもなくごろつきには接近することが見えた「大丈夫?」おそるおそる声をかけるが反応はない・・・様子を見るためにレスティアちゃんと二人でしゃがみこんだ。ラスト君は立ったまま見張り。ちょっと申し訳なく思ったけど役割分担だ、しかたがない。レスティアちゃんがごろつきの様子を調べ始めた・・・うわ、背中にすっごい傷、これってやっぱり致命傷よね・・・生命の精霊の力もぐんぐん失われていっているような気がする・・・「ねえ、いったいなにがあったの?」いろいろ話しかけるけどうつろな目をしたままひゅーひゅー喉をならすばかり。多分耳も聞こえなければ目も見えないんだろう・・・あたしたちの力じゃどうしようもない。それでも出切る限りの手当てをしようとしたけどまもなくその人は息を引き取った。☆「ごめんなさい。でもあなたがなんでこんな目にあったか調べないといけないの。」あたしはその人に亡骸を調べ始めた。なにか特別なもの・・・メモとかなんでもいい。身柄がわかるようなものかなにかないかな?☆一通り調査を終えたあとあたし達は亡骸の身なりを軽く整え弔いの言葉を述べてその場をあとにした。ごめんなさい、今のあたしたちにはこの程度しか出来ないの。あたしたちも生きなきゃいけないから・・・そのためにも早くみんなにこのことをつたえなければ・・・いそごう。


戻る前に…

…戻るにしても、全員集まるまでは話は始まらないか……。●それよりも…「シィル、大丈夫か?……すまない、少し遅れてしまった様だ……立てるか?」思ったよりは軽傷なようだが…医学の心得のある者に見てもらえればいいのだがな……。今は…ヤスミンに任せておくか…。


なんてこと

ファーさんと一緒に行くと、シアニィさんが人質に取られてるわシィルさんが倒れてるわで。「まあ、シィルさん、大丈夫ですか!?」驚いたわたしはシアニィさんが危ないかもしれないってのに、軽率にもシィルに駆け寄って抱き起こした。ぐったりした人間て、すんごく重いのね。何とかがんばって支える。顔が赤い。痛そう……。「女の子の顔に、なんてことを…」わたしはそうつぶやいてポニーテールの女の方をにらんだ。「あれは…あんたの仕業か?」テリオスさんが女に訊いたが、女は否定した。じゃあ何が……?■すぐにシィルさんが気がついた。「よかった、気がつかれましたのね、いひひひひひひひっ」喜びの余り笑みがこぼれた。事情を聞いてみると、泉の水がヘンだったらしい……。「大事に至らなくてほんとによかったですわ……」そんなこんなで向こうで話が進んでいく。いったん森の外に出て話を聞いた方がよさそう……。ほかのみんなを呼んでこなきゃね……。でも、へろへろになってる女の子ふたりをほっておけないし……。「誰か、みんなを呼んで来てくださいません?レイードさんとやらのおっしゃるとおり、みんな森から出て話を伺ってみましょう」デイジーさんたちはどうなったかしら……


またか・・・

先を急ぎたかったが、護衛する相手が遅いのでは離れる訳にも行かない、…チィ、わざとやっているのかと疑いたくなる。●……見えた…!?目に写るのは倒れたシィル、人質に取られたシアニィ、交渉するラファール・・・●……無言で剣に手をかける、『いやあ、到着ですねえって...おや? レイードじゃないですか。無事でしたか』…恐らくその声が無ければ切り込んでいただろう…●ファーレンハイトの登場でシアニィは開放された、だが……。「…この事態、説明はしてもらえるのだろうな?」説明されたところで収まるかどうかは解らんが、ここで感情を出す訳にも行かない…●『相棒に不備があったようですまない、私はレイードと言う。尋ねられれば、大抵は答えよう』…不備?準備不足だと?……「質問の前に一つ確認しておきたい。俺たちは遺跡探索の護衛役として雇われた。■それに間違いは?」…『基本的にはそれで間違っていない』…その後の会話から、どうやら、全てを教える気は無いか…。結局、戻って聞けるだけの事を聞く事になった。●シィルも気が付いたようだ…「あれは…あんたの仕業か?」…自分でも感情的になっているのが解る…『いや、私は先ほどの声でここに来たからな。その娘については知らない』…「そうか…疑って悪かった」……だが、このままではこの仕事、続ける気にはならんな……。


ごろつき発見

レスティアちゃんがうめき声を聞いたって言う現場に到着した?どこ?・・・あ、そっちね、気をつけて行きましょう。☆少し進むと男の人が倒れているのが見えた。なんていったらいいんだろう・・・そう、簡単にいうと「ごろつき」ね、背中から沢山の血がでてる・・・あぶないわね。でも気をつけないと、どこかにあのごろつきを傷つけた奴が潜んでいるかもしれない。あと罠って可能性もある。慎重に・・・でもなるべく早く近づかないと。うーん、難しい。


恥ずかしい、あ・た・し

☆「…のね?いひひひひひっ」目の前に、ぼ〜んやり浮かぶ三つ編みとそばかすだらけの顔…。思わず目を見開くあたし…。あっ、イタイイタイ。開くとなんか目にしみるぅ〜。どうやら、しばらく気を失っちゃってたみたい。うう、恥ずかし。☆最初は少し危機感を感じたけど、そばかすの女の子はヤスミンさん…だったっけ。細い体でいっしょ〜けんめい、あたしを抱き起こしてくれてる。なんか、自分まで痛そうな表情を浮かべて…。あたしは支えてくれてる彼女の指先にそっと触れた。「ありがと…。ごめんね。あたしが悪いんだ…」☆顔に濡れた布をかぶせながら、起こったことを告げる。あまりにも澄んだ泉を見つけて、つい顔を洗っちゃったこと。そして、痛さに悲鳴を上げたこと…。何度考えても恥ずかしい。やっぱ、森の中は専門の人に任せるべきだったみたい〜(泣)。☆痛い目を押さえつつ、ようやく立ち上がってあたりを見回すと、うっすらテリオスたちの姿が…。誰かと対峙してるみたいだけど、どしたの〜?新しい女の人?ううっ、頭がウズマキ〜。


それは嵐の如く

「...動くな」「!?」女性の声だ。そちらを向くとシアニィさんが何者かに刃物をつきつけられていた。姿は陰になって見えない。「・・・誰?」蚊のなくような声をシアニィさんがしぼりだす。「...誰でもいい。おまえたち、あの男の部下か?」刃がシアニィさんの白い喉を圧迫する。下手に動くとシアニィさんが危ない。手のひらにじっとり汗をかく。「あの男って?」「おまえたちの雇い主の名は?」「えっ、えっ、雇い主・・・?・・・ふぁーさん」「ファーだと?...もう、あのバカは」あの人は依頼人の知り合いなのか?人質をとられ、シアニィさんが訊かれるがままを答えていたその時、「いやあ、到着ですねえって...おや? レイードじゃないですか。無事でしたか」どこかひとをくったような笑みを浮かべつつ依頼人がこちらに到着した。すると、先ほどからシアニィさんの喉に刃物をつきつけていた人が姿を現すとともに、シアニィさんを解放する。「だ、大丈夫ですかシアニィさん!!」座りこんでしまったシアニィさんの方へとすぐさま駆け寄る。レイードと呼ばれた女性に目をやると、長い黒髪を高い位置でポニーテールに束ね、バスタードソードを佩き、ハードレザーを身にまとっていた。「!?」気が付くと、首筋や腕などに、無数の傷痕が見える。彼女の歴史そのものが刻まれているかのようなその勲章は、あるいは百戦錬磨のつわものであることの証なのかもしれない。「よくそんなことが言えたな」依頼人に対してやや怒気を孕んだ口調で答え、つかつかとこちらへ歩いてきた。「すまない、許せ」一応の謝罪の意思を見せる。が、しかし…。「あの…事情があるにせよ、背後から女性の喉に刃物をつきつけるのはどうかと思います。」ぶっきらぼうなものいいの彼女に向かって僕は言った。当のシアニィさんは、すっかりすくみあがり、へたりこんでいしまって、今にも崩れ落ちそうな肩を支えていると、微かに震えているのが伝わってくる。いつもはピンと立っている耳も、今はすっかり垂れてしまっている。「すまない...だが、私も危ないところだったからな。許してくれとしか言えない」今度はきちんと謝ってくれたようだ。だが、『私も危ないところ』の部分が気にかかる。■「このバカ! 私が森に入ったのに、どこに行ったのかと思えば!」「あ、いやあ。その」あたりにしばらくレイードさんの怒声が鳴り響く。「いや、まあ無事だったんだし、いいじゃないですか」「...」相変わらずのファーさんの人を食った態度にレイードさんは海の底に届く程の深いため息をついた。不意にこちらに視線を向ける。「おまえがまた雇ったのか?」「ええ、そうですよ〜」「...話したのか?」「いえ、ちゃんと約束を守って話していませんよ〜」レイードさんは、「...そうか」と頭痛がしたかのように頭をかかえた。『また』…『約束』…『話してない』…どういうことだ?「基本的にはそれで間違っていない......というか...まったく話していないのか?」「ええそりゃあもう、まったく話していませんよ」「...わかった、もういい」しばらく続いたこの2人のやりとりを、僕は黙って聞いていた。いくつか聞かねばならないことがあるらしい。「それで、この方はファーさんのおの知り合いようですが、この方はどなたでどういったご関係でしょうか?」「旅の相棒で恋人ですよ」笑いながら答えるファーさん。「ばっ...そんなきっぱりと言う奴があるか」ファーさんの言葉を聞いて、レイードさんは頬を赤らめ少し小声になる。「違いましたっけ?」「〜!」ファーさんのダメ押しに、レイードさんの表情に照れ、喜び、非難、様々なものが浮かぶ。再び僕が質問する。「あの、約束とか、話とか、よくわからないのですが、説明してもらえないでしょうか?」「ある程度までなら話せる。だが、ここはまずい...一度森を出るべきだ。先ほど奥に進んだ仲間も、可能なら呼び戻してほしい。ただし、さっきのような大声はもう出さないでくれ」少し真面目な顔でファーさんが答える。「では、まだ合流していないメンバーを呼び戻し、一端森を出ましょう。そこで改めて、今回の仕事についてお聞かせ願います」他のメンバーもそう遠くには行っていないはずだ。大声で呼ぶことはできないが、探せばすぐに合流できるだろう。■シアニィさんも、だいぶ落ち付いてきたようすで、青ざめていた顔色も血の気が戻ってきたようだ。やはりいつもの元気なシアニィさんでないと、こちらも調子が出ないというものだ。「立てますか?」少し芝居がかった動作で、僕は右手を差し出した。


?!!

■その時上がった悲鳴とラファールちゃんの声に、ぼくはびっくりして今しがた発見した泉から目を離し、立ち上がる。「なにっ、どうしたの?!」■行くと、シィルさんが倒れていてその側でラファールちゃんがいた。・・・側に泉、濡れた顔・・・シィルさんのただならぬ様子と状況を察して、ぼくはしゃがみ込んだ。この症状は、まずいよ・・・!「ラファールちゃん、みんなを呼んできて!」■「ふぅ」とりあえず、大丈夫かな。脂汗を拭って木にもたれかかった時、すっと首筋に冷たいものが当たった。「...動くな」びくっ!な、なに・・・?!■鼓動が早まり、手足の先からすぅっと血の気がひいてゆく。「・・・誰?」冷たい汗が背筋を流れる。「...誰でもいい。おまえたち、あの男の部下か?」じりじりと首筋を圧迫する刃の感覚に、ぼくは悲鳴すら上げることも出来なかった。「あ、あの男って・・・?」鼓動の音も遠ざかり、耳の奥が痛い・・・「おまえたちの雇い主の名は?」「えっ、えっ、雇い主・・・?・・・ふぁーさん」生きた心地がしないまま、ぼくはそう答えた。答えるしかなかった。と・・・「ファーだと?...もう、あのバカは」■「すまない、許せ」その言葉と一緒に解放され、ぼくはその場にぺたんとへたりこんだ。安否を気遣ってくれる声に、ようやく全身に感覚が戻り始めた。ぼく、生きてるんだ・・・


!!?

…さて、見回りとはいえ、これ以上離れるわけにはいかんな…。そろそろ戻るか……●『助けて〜』!?…シィルか?語尾がかすれている…●思わず森へ走り出しそうになる。……チィッ!!ここで俺一人森へ入ってどうなる!!●ここは…戻るか、今の声なら皆も聞こえただろう。…クッ、見回りに出たのが裏目に出たか?●そんな事を考えながら野営地へ走り出した。●…もう戻ってきているのか?慌しい所を見るとさっきの悲鳴も聞こえたようだな…。●「どうやら、のんびりと構えてはいられない様だな!状況は?何があった!?」


ちょっとこれって急展開?

「そうですねえ〜。心配なら、追ってみます? って、そろそろ昼ごろですかね?」・・・この人ってもしかしてただのお人好しな天然?それともよっぽどの策士?う〜ん、わかんない、なんだか頭がいたくなってきちゃう・・・あたしってもしかして心配性だったのかしら?うーん、まあいいわ?とりあえず気を抜かないで観察は続けましょ、疑いすぎるのもなんだけどね。☆あれ?そういえばヤスミンさんは?あ、来た来た、あら?ラファール君?ってことはなにかあったの?みんな立って移動したほうがいいみたい!!あれ?テリオス君もいない?どうするのよおお!!あ、来た、なんかすごいタイミング、え?シィルさんの悲鳴がした?たいへん、いそぎましょうラファール君案内して!!☆あたしたちが急いで泉のほとり・・・シィルさんの休んでいる場所にかけつけるのとほぼ同時にシアニィちゃんとレスティアちゃんがやってきた?え?うめき声がする?なんか問題山積ってかんじね。とりあえずそっちのほうも調べなくっちゃうけないわね・・・そうねあたし行くわ。レスティアちゃん案内して。他にも誰かついてきてくれると助かるんだけど。あ、ラスト君、君はとにかくついてきてね。シィルさんが倒れた今唯一の神官様なんだからね。よし、これだけいればいいわね。じゃあ急ぎましょ。


悲鳴

「助けて〜…」「!!」女の人の悲鳴!!全速力で声をした方へかけて行く。あ、あの泉のほとりでへたりこんでる人は…「シィルさん!!」顔を押さえているがどうしたんだろう?まさか、安易にこの泉に触れたのだろうか?顔は皮膚の弱い部分、そして敏感な部分の集まりだ。毒性のある水に顔をつけたりしたら…「誰か!!早く来てください!!シィルさんが!!」


痛いよぉ〜、助けて〜

☆あまりに澄んだ水に惹かれ、つい顔を洗ってしまったあたし。後から考えれば、こんな森の中で澄んだ水なんてと〜っても怪しかったのにぃ。☆しばらくすると目が開けられないくらい、顔がぴりぴりしてきた。手もぴりぴりするし、こんなの初めてぇ。イタイイタイイタイ〜っ。ええ〜ん、こんなところであたし死んじゃうのぉ〜。まだ、あんなことやこんなことしてないのにぃ。☆そうだ、ばあちゃんが言ってたっけ。『大仕事は自分一人でやるもんじゃない』って。そう、こんな時は…。「助けて〜、テリオスぅる」あたしはせいいっぱいの大声で叫んだ。


みんなぁ、戻ってこ〜い!

心得のある方たちは遺跡探索に行っちゃったけど、森に入ったら足手まといになりそうな人たちは、ファーさんとキャンプ地で待機。もちろん、わたしも待機である。昨夜はわりと起きてて、見張りの人たちに怖い話をした……だって、怖い想像って何?とか訊かれたんだもん……夜の闇にわたしの低い笑い声が染み込んで行ったわ…「いひひひひひひひひひひっ」■それはそれとして。みんなが探索に行ってる間ヒマじゃった。しばらくみんなで談笑してたけど……他の人が探索に胸を躍らせてるっていうのに、ここで待ってるってのは、体がむずむずするよねー。■というわけでわたしは森の入り口まで行って、石をひっくり返して虫をほじくりだして、びんに詰めたりしてた。ふふふ。木の皮もはぐ。ああ、かわいい虫ちゃん……みっけ…いひひひひひひひっ■そろそろ約束の時間だってのに、みんななかなか戻ってこないので、ちょっと入って大声で呼んだ。「みんなぁぁぁぁぁぁぁ、もどってこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉいっっ!!!……ぜーぜー、ぜー……」あ、大声を出したから目眩が…■というわけで、探索組が戻ってきた。何かあったかな……?


なんか気にいらないわね・・・

なんか気に入らないわね・・・周囲に気を配りながらあたしは少しイライラしていた。なんかおかしいのよ、よくわかんないんだけど。なんか不自然よ。でもみんなにこんなあやふやなことで心配をかけるわけにはいかない、だから表面だけでもいつもどおり元気にしてなくっちゃ。でもなんなの?このいらいらは?☆そんな時ラスト君とファーさんの話し声が耳に入った。「・・・ふむ、無茶してなきゃいいんですけど?」その時あたしの頭の中で漠然としたイライラが一つの形となった。そうよ、このファーって依頼人、なんかおかしいのよ。酒場で見たときはなんとなく信用できそうって思ったけどあれは間違いだったのかしら?だってこの人、あまりにもこの遺跡探索に対してやる気がない気がする。人に遺跡のことをぺらぺら話してたり・・・これから自分が行こうって遺跡があらされるかもしれないっていうのに。それにその可能性に自分でも気がついてるのよ?それなのに人にしゃべるってどういうこと?それに今の台詞?なんだかあたしには先行しているみんなに対してじゃなく他の誰かに対してのような気がした。何か企んでるのこの人は?・・・でもその狙いも何もまったくわからない。あたしたちを狙ったからっていいことがあるとも思えないし・・・やっぱりあたしの考えすぎなのかな?うーん、こういうことはやっぱり確かめたほうがいいわよね。よし、ちょっとカマでもかけてみましょうか。「そうですねえ、探索にいったシアニィちゃん達、無茶してなければいいんですけど。」どう答えてくるのかしら?とりあえず不信感は表に出さないようにしないと。警戒されないように。とにかく安心できるようになるまでファーさんからは目を離さないでおこう。


『暇なら回りの警戒でもしてくれな♪』…警戒は怠っていないつもりだったのだがな…。「わかった、少し辺りの様子でも伺ってこよう。そっちは任せる。」●俺はそう言って少し見回りに出る事にしたが、ただ気を紛らわせたいだけだったのかもしれない●そう言えばヤスミンを見かけないが……まさか探索に加わっていたのか?●………いかんな……まさか、自分がこれほど心配性だったとはな……。


三時間したら集合だね♪

■朝、ご飯をすませてから、森の探索組とファーさんの護衛組にわかれることになった。「んと、三時間たったらファーさんたちのところに戻ってくればいいんだよね? あ!森の住人として言わせてもらっていい?」ぼくはにわかに真面目な顔で一同を見渡した。■「探索で何か発見したら、深入りしないでね!ちゃんと近くの人に知らせてね。そんで、三時間後の集合での報告まで、行動は保留だよ。軽率な行動は己の身を滅ぼすっていうから。何があるか、わかんないんだから!・・・ぼくは一度、それで大切な仲間を失ったことがあるから・・・」とりえず、ぼくらの探索組はお互いが確認できる距離で行動しようよ。こんな深い森だと、はぐれて迷子になったら困るしね♪


詩といえば

「いると思いますよ〜、前に違うところで、この話をしたことがありますから」はっはっは、とファーさん笑ってるけど…僕達が向かう遺跡にはライバルがいる可能性もあるわけか。 さて、居残り組は俺のほかにジャックさんやテリオスさん達がいる。テリオスさんはちょっと話し掛け辛い雰囲気あるよね。「暇なら回りの警戒でもしてくれな♪」彼にそう一言告げる。 他の人は…と、ジャックさんがファーさんと話してるな…俺はそっちに混ぜてもらおうかな。「詩の材料といったらやっぱり血沸き肉踊る戦いだぜ! そういや、これから向かう遺跡ってモンスターとかいたりするのかな?」 僕は愛用のモールを軽く小突きながら会話に加わった。


待機組

「…行ったか…。」…あいつ等なら、心配する事も無い……か。………心配…か。俺が人の心配をしている?必要が無いと言っておきながら?●…やれやれ…自分の感情が理解出来ないとはな…。これ以上考えるのはよそう。今は仕事に専念する時だ…。


護衛組

ウシェルさんやシアニィさんとかは遺跡への道を調べに森に入ってた。俺はそういうのは不得手なのでファーさんのそばにいることにした。■「そういえばファーさんはここの他にも遺跡にいったことはあるんですか?詩の材料を集めるのにそんなに遺跡がいいんですか?もし、いいんなら俺も少し考えてみようかな。」


発見。

木に登っている人もいるが、俺は地面で捜索することにした。■新緑の茂みをかき分けて進むと小さな泉がある。横には大きな木が朽ちて倒れている。泉の上だけぽっかりと枝葉が無くなっているので、みんなが登っている木をここから眺めることができた。■大声を上げるのは少し気が引けたので、俺は無言で大きく手を振った。


転落

小高い丘を探すということで、高い木に登って探すことになった。僕も樹齢数十、もしくは百を越えるような巨木を登りはじめる。登りきった光景を想像し、ワクワクしながら登っていると…「あっ!!」足を滑らせ、かなりの高さから落ちていく。「我をして羽毛の如く舞い落ちせしめよ!」咄嗟にフォーリング・コントロールの詠唱が口をついてでてくる。詠唱を終えた直後、落下速度がゆっくりになる。かえって高さが幸いしたようだ。右足からそっと着地すると、徐々に浮遊感が解け、体重の感覚が戻ってくる。完全に術が解けると、一陣の風が吹き抜けた。■「だいじょうぶ〜?」僕を心配して集まってきてくれたようだ。「はい、大丈夫です。すみません、心配おかけして」「あ、怪我してる!」どうやら登ったときに少しすりむいたようだ。「いえ、別にたいしたことないですし、落ちたときについた傷ではないですから」青と緑の世界を見れなかったのは残念だったけど。そういえば、他の人は何かみつけたのかな?


泉めっけ〜。

せっかく高い木に登ったのに、丘は森の木々よりも低いらしい。でもぉ、上り終ってからいわないでよぉ、力が抜けちゃうじゃない〜。ほら、一人落ちちゃった。ええっと、ラファールさんだっけ、大丈夫?仲間の人たちも心配そう・・・。あっ、あたしも仲間だった。「ねぇ、怪我なおそっかぁ?」★さて、気を取り直して森の中へ、しばらくしてあたしは泉を見つけた。「泉めっけ〜。」あたしは水際によって、冷たい水で顔を洗って一息ついた。


質問ばっかで悪いね

朝だ! ファーさんは遺跡さえ探索できれば、遺跡までの道のりはどうでもいいらしい。戦闘経験は少しあるそうだが野伏なことはできない、と。 「そうだ、もうひとつ聞いておきたいんだけど…今向かってる遺跡ってさ、他に誰か狙ってる奴とかいる?」 僕は腰をおろしたファーさんの隣に腰をおろし、そう聞いてみたんだ。


今日も頑張るのー♪

シアニィちゃんの作ったご飯食べてそれからそれから見張りの順番が来るまでお休みして……。あ、ファーさんの詩も聞いたんだよ。すっごい上手なんだー。うん、確かにこれだけ上手なら『自分だけの詩が欲しい』って思っちゃうんだろーね。★「ふに……?」誰かに揺り起こされてボクは夜中に目を覚ました。ほぇ?こーたい?★うーん……見張りの時のことボクあんまり憶えてないよー。んーと、ラファールくんが何でか分かんないけど丸くなってたよーな気が……??★朝起きたら、発声練習してるファーさんの声が聞こえてきた。やっぱちゃんと練習してるんだね。「ファーさん、おはよー♪」★さて。今日は本格的に遺跡を捜さなくっちゃ。頑張ろーっと♪


朝だ、木登りだ、探索だ

★ファーさんの歌は素晴らしかった。そのせいか、久しぶりに何事もなく、ゆったりと夜が明けた。それぞれ当直中にいろいろあったみたいだけど、あたしたちの団結は変わらないよね。テリオスっ、ラナっ。★さあて、本格的に探索しましょ。というわけで、あたしは木に登ることにした。目標の遺跡は森の中央の小高い山の中だってファーさんが言うんだ。だったら、モチ、高いところから探した方がいいに決まってるよね。朝ご飯の前に今日の目的地が決まるって、やっぱ嬉しいしぃ。さて、山はどこでしょ〜。■


明ける夜

「……(カタカタ)」「どうしたんですか?」「わからないの?…そう、わからない方が幸せよね、いひっ」「……どういうことですか!?」■……僕は見張りの順番が終っても、なかなか眠ることができなかった。ただ煌煌と照らし続ける炎を見ては、闇に押し潰されそうな感覚に、”早く朝がくればいいのに”と祈りながら、膝を抱きしめただ堪えていた。■気がつくと、陽光が木々の間から差込んでいた。どうやらいつのまにか寝てしまったらしい。変な姿勢で眠ったせいか、身体が軋む。「おはようございます」なんだか、今日の空とは対照的に僕の気分は曇りがかっていた。顔をあらって朝食をとれば、きっといつも通りに戻れるね。■今日はいよいよ森に入って、遺跡のありかを探索。みんなでゾロゾロ歩きながら、途中で木に登ったりして、小高い陸はないかと見渡しては、また歩くという行動が繰り返される。でも、こんな風に、みんなで木漏れ日の中を歩いている様は、ほんとにハイキングみたいで、仕事だということを、時折忘れそうになる。このままこうしていても、いくつか詩が浮かびそうな気もしてくるけど、ファーさんはどうだろう?


見張り中

「何事も無い、と言うのは、本来の仕事以上の問題が起こらない事だ。そうあって欲しいが、そうならないと断言は出来ない。」…●どうやら見張りの順番は決まっていたようだ…。どちらかと言えば俺は寝損ねただけだが…。●何かが起こるかもしれない……。そう思い続けていたのが伝わったのか?無駄な心配をかけさせることもなかったのだがな…「…気にするな。フッ…中には、それを期待している者もいるだろうがな…。」俺は…どっちなのだろう?気にしていると言うことは確かだが……


見張り

はあ。俺昨日はいったいどうしたんだろう?ま、まあ過ぎたことを気にしてもしかたないか。それより、ご飯を食べよう。ラファールさんが作ってくれたらしい。■さて、見張りは、交代制らしい。俺は一番最初だった。テリオスさんとシアニィさんと一緒だ。「テリオスさん。きっと、何事もなく終わりますよね。」■「そういえば、シアニィさんはいつも元気ですね。俺にも少し分けてくださいよ。」そんなこんなで見張りの時間は過ぎてゆく・・・・


食う寝る冒険する

「行きますよ〜。行かないと詩が作れないじゃないですか。あ、遺跡にですよ」 ファーさん、わかってんのかな? という訳で聞いておこう。「ファーさんファーさん、森で遺跡を探すとこからやりたいのかい? それとも僕達で先に見つけちゃって、後から改めて遺跡入りでいいのかな? というか、あんた自身は戦闘や野外活動の経験はある?」 さあ、飯だ飯! ラファールさんが飯よそってくれた、「さんきゅ、んではいただいます♪」さてと、美味い飯食ったし、上手い歌も聞いたところで寝るとするか。 僕の見張り番は最後だしな。んでは…「お先におやすみっ」


やりたいこととできること

「ま、まぁ、あの、みなさん、できることを精一杯やればいいと思います。向き不向きもそうですが、何より、本人の意思が大事です。作業が楽しくできるのなら、それに越した事はないですし。反面、自分の身は自分で守れないとダメですし、チームワークを乱すことも、集団行動では命取りになることもあります。そのへんの匙加減は、みなさん、弁えてますよね?」なんか険悪っぽい雰囲気だったので、つい間に割って入ってしまった。みんな違う意見を持っているんだもの。12人もいれば、そんなことも起こるよね。■僕が薪を拾ってしばらくすると、いい匂いが漂ってきた。クンクン、えっと料理の担当は…シアニィさんだ!森の食材を使った料理は得意だって言ってたっけ。とりあえず薪も集まったし、みんなが集まっている方へ向かう。「うわっ!みんな結構集めてきましたね!!」集まった食材を見て、思わず感嘆の声をあげる。「シアニィさん、いい匂いがしますね。食器はこれですね。それじゃ、僕が運びますんで、どんどん装っちゃってください。」


野営中

「気に障ったなら謝るが、人には得手不得手がある。森の探索で足手まといと言われれば、否定は出来ない。」ヤスミンとの他愛の無い言い争いを終えて、野営の準備に取り掛かる。と、言っても俺自身、特にすることも無かったので適当な所に腰を下ろす。●さて…と。遺跡に関して場所さえ分かっていないとはな…ファーレンハイトはどういった経路でこの情報を得た?…過程がハッキリしない以上、誤差の程度も予想がつかない……。●「護衛の仕事で終わればいいがな……」誰に言うでもなく、小さく呟いた…。単に目の前の現実から目を逸らしているだけかもしれないが…。(やれやれ…まるでピクニックだな……)


んに?

■「シアニィさん。俺、昨日の親睦会で何かしましたか?」とジャックさんが不安げに話しかけてきたんだ。「んにに?ジャックさんねぇ、んとねぇ〜、ぼくたぶんいーっぱい飲ませたと思うけど、ぼくもあんまし記憶ないいやぁ、にゃははっ☆☆ 大丈夫大丈夫☆」■ご飯の準備しようっ♪やっぱりご飯はたくさんのひとと一緒に食べた方が不思議においしいんだよねっ♪♪よ〜し、久々に腕を振るうぞ〜〜☆


夜だぁ!

テリオスとヤスミンがもめている。立ち入らないでおこう・・・■商売柄夜目はきくが、やっぱり夜の森は避けたい。所詮暗視能力があるわけではないのだから。「まあ、無理をすることもないですね。ゆっくり休みましょう」■「何かあるといけないから、一応見張りをたてましょう。夜更かしするのは慣れてますから、私は真夜中で結構です。」そう言い残して、俺は交代の時間が来るまでゆっくり眠ることにした。


やっぱりやっちゃったぁ…

★ベルダインを出発してから、いつもより少しおとなしいあたし…。だって、またやっちゃったんだもん…。★いつものようになにをどこまでやったかは覚えてないけどさぁ。朝気がついたら、また胸がはだけちゃってるしぃ(泣)。なのになのに…だれも気にしてないみたいだしぃ(泣×泣)。いつもならテリオスが何とかしてくれたのに…知らない間にどっかに行っちゃうんだものぉ。というわけで、傷心の乙女心を胸に抱きトボトボ歩いているあたしなのだ。★でも、これだけメンツがいると物事がてきぱき進むよね。いつか対立するのかも知れないけどさ。あっという間に水場を探すやら、食事の支度を始めるやらなんか頼もしい感じ。せっかくだからあたしは吟遊詩人のファーさんにお願いしてみた。「ねぇねぇ、森を題材にした歌を何か歌ってくれなぁい?えへっ、ただでっていうのはちょっと失礼かもしんないけど、仕事の参考になるかもしれないしぃ。たとえば、どんな動物が歌に詠まれるのかとかさぁ。」胸の前で両手を組み、目を精一杯ウルウルさせてみちゃったりしてぇ…。


い、いったい・・・

昨日なにかしなかったかラストさんに聞いてみたら哀れみの目でみられてしまった。い、いったい俺は何をしたんだろう。このままでは、夜気になって眠れない。と、とりあえすほかの人にも聞いてみよう。「シアニィさん。俺、昨日の親睦会で何かしましたか?」■とりあえず、森の前まできた。この森に入るらしい。話し合いで二手に分かれるらしい。俺は、探索組に入ろうと思っていると、ヤスミンさんがやけに恐がってるようだ。なんだか、想像が膨らむらしい。俺は気になり「ヤスミンさん、一体どういう想像が膨らむのですか?」とつい訪ねてしまった。


フォロー・・・?

「・・・そんなに怖いものでもないよ」なぜか、夜の森を怖がるヤスミンに私は声をかけた。森の動物たちはこちらが手出しをしない限りおそってくるものじゃない。妖魔や魔獣といった輩はどうだか知らないが。「慣れればフクロウの声や風のざわめきを子守歌に気持ちよく眠れるようにもなる。でも、森を怖がる人は多いからね。気にする必要はないのかも」相変わらず、ちょっと変わった含み笑いをしているヤスミン。・・・相手にしない方が良かったのかも。とりあえず私は水探しとついでに、今夜の食料をしとめてくるよ。


それじゃ

■ヤスミンちゃんは夜の森をみると怖い想像がふくらむんだって。ふぅーん、踊りたくなるのかなぁ?■なんだかね、探索組と護衛組にわかれようってことで話し合いになってるんだけど。「んー、とりあえず野宿だよね?でもせめて水と火がないと。あ、ぼく探索組でいい?(わくわく)」


歩く鉄の塊だしね

いよいよ出発だ! 道中、ジャックさんが「あの〜。ラストさん。俺、昨日の親睦会で何かしちゃいました?」なんて聞いてきたのでついからかいたくなった僕は…「…聞かない方が…、あ、いや大丈夫、酒の席のことだからさ」 と、少し哀れみを込めた目で彼を見やり、軽く肩を叩いた。さて、森だが…ファーさん言うに聞いていたより広いらしい。ヤスミンとテリオスの会話に僕も首をつっこむ。「僕も見ての通り、森の探索には向いてない装備だから拠点でファーさんの護衛にあたらせてもらうぜ」


足手まといということかしらねテリオスさん?

「まあそれはどういう意味かしら…?いっひひひひひひ」


……(苦笑)

「…誰も今すぐ入るなんて言ってない。今日は森の外で野営するべきだろう。それに…君も拠点で待機しておいた方がいいと思うが?」


いやです!

早朝ベルダインを出発し、途中でわたしが何度も休みたいと駄々をこねたこと以外、おおむね順調に旅は進んだのですけど…日が暮れるころ、遺跡があるという黒々とした森が見えてきた。「……なんか、広いですねえ……」するとファーさん、「なんか、聞いてたのより大きいですねえ」(はっはっは)…「『はっはっは』じゃなーい!」■テリオスさんは早速遺跡探索がどーのっておっしゃる。「……夜、こんな広い森に入るの?……いやよ、わたし……手前で野宿しましょうよ。探索は明朝がいいです……。夜の森は怖い想像が膨らむからいやです……」■


遺跡の前に…

「……なるほど、まずは遺跡の探索から…と言うことか……。」●「まずは、何処かに拠点を構える必要があるな…。これだけ人数がいるんだ、一箇所にまとまっている方が効率が悪い。遺跡の探索は、森の中でも自由に動ける者に任せたい。……俺を含めて、探索に向かない者もいるからな……。」森に入る前に今後の方針についていくらか話し合うことにした…。●「そこで、だ。ファーレンハイト、貴方はどうする?護衛する側としては拠点で大人しくしていて貰いたいのだが…やはり、自分で遺跡を見つけたいと言う気持ちがあるのでは?護衛の依頼を受けている以上、依頼人の側を離れるわけにはいかない。探索側に回るなら、そちらに重点を置く必要がある。」


出発

昨晩部屋に戻り旅の準備をしてると、ドアをノックする音が聞こえたので開けてみるとラストさんだった。◇どうやら、親睦会の誘いらしい。最初お酒が飲めないので断ったのだが、確かにみなさんとは初対面なのだから参加したほうがいいのかな?◇結局参加することになり、飲まないつもりだったのにお酒を飲んでしまった。そのあとの事は、全く覚えていない■翌朝、ファーさんにつづいて遺跡に向かった。道中、昨日俺が何かしなかったか気になったのでラストさんに聞くことにした。「あの〜。ラストさん。俺、昨日の親睦会で何かしちゃいました?」


大所帯の冒険者達

昨日の宴会・・・もとい、親睦会はかなり賑やかな物だった、様な気がする。最初のうちはちゃんと皆に合わせていたけれど、絡まれるのが怖くて途中から『明日の準備』を理由に抜け出していた。抜け出る間際、ヤスミンさんのとんでもないものを見たような気もするけど・・・それでも終わる頃には、潰れているだろう仲間を介抱するつもりで酒場に降りていたのだが。■遺跡探索の仕事では私が役に立てることは少ない。今回もまた前で戦うのが主になるのかな。それも嫌いではないのだけど、弓での後方支援のほうが性に合う。・・・そうだ、食料を節約するためにも道中で狩りはしていこう。獲物がうまく見つかれば、ね。■「飛び道具が必要なときになったら私に言ってください。これでも腕に自信はあります。間違っても、仲間の真後ろから射撃して誤って攻撃する、なんてことはしませんから」昨日の親睦会で言っておいた言葉を思い出す。・・・言い方はあれでよかったかな。


前途はどんなものかしら

張り切って明後日の方向を指差したラファールさんに、シアニィさんが「ラファールちゃん〜、それ方向がちがうよぅ〜!こっちこっちぃ〜♪」とツッコミを入れてる。わたしはそれをほほえましげに眺めていた。「……………くひひっ……」■昨夜の宴会は盛り上がった。ファーさんも結構ノリのいい方でしたわ。きっといい人でしょう。不参加の方もいらして、ちょっとさみしかったけど……。昨夜は気分よく酔えたので、我が家に代々伝わる『死霊の腹踊り』をご披露してしまったわ……。おじいさまが「宴会でこれをやったら、爆笑の渦じゃ」とおっしゃったとおり、バカウケいたしましたわ。いひひひ。■まあ何はともあれ、初夏の天気の中、わたしたちは遺跡に向かって出発したのでありました。………貧血起こしませんように……


にゃははっ、出発しんこ〜ぅ♪

■保存食の用意もブツのお手入れもしたし、これで準備万端っ♪♪今日もいいお天気だし☆「えへへ、昨日はおもしろかったねぇ〜☆ 帰ってきたらまたみんなで宴会やろうねっ♪」ぼくはお開きになるまで酔っ払っていっぱい踊って歌ってたくさんのひとに飲ませて、あとはぐっすりって感じだった。■「いざ、冒険の旅へ!」わぁい☆ラファールちゃんかっこいいっ☆って、んれれ・・・?「ラファールちゃん〜、それ方向がちがうよぅ〜!こっちこっちぃ〜♪」ぼくはラファールちゃんごと、今から向かう方向に背中を押した。■うたうたいのラファールちゃんの声を出発の合図にして、ぼくらは遺跡へと向かう。「今日は頼んでおいたおべんとうもあるしっ、えへへ〜ピクニックみたい♪」


出発は慌しく

昨夜はひとしきり盛りあがったところで、明日仕事だからということで、少し早めにおひらきとなった。僕が部屋に戻るときに、まだ飲んでる人がいたような気もするけど、みんなプロだし、その辺は弁えていることだろう。■僕が早めに1階に下りて、保存食の手配などをしていると、今回共に仕事をする面々が、三々五々集まってきた。「おはようございます!いよいよですね!!」まだ寝ぼけ眼な人もいるけど、大丈夫だろう。あれ?まだ来てない人がいるのかな?人数も多いし、いま一つ把握しきれていないのだけど…。”寝坊するようなヤツは置いていく”だなんて、誰かが冗談めかして言ってるけど…あ、みんな揃ったみたいだ。これでいよいよ出発だね。「ファーさん、全員揃ったみたいです。それと、道すがら昨日の続き、聞かせてくださいね!それではみなさん、いざ、冒険の旅へ!」


おいおい

なんだなんだ? 冒険前の景気づけの宴会だってのに参加しないとか言い出す奴いるぞ。テリオスさんは調べものだとか言ってるから仕方ないとして、だ。酒が飲めないとの理由のジャックさんのは僕的に納得がいかないな。そういうわけで、(ドンドンドン)「ジャックさん、宴会…いや、親睦会はじまっちゃうぜ? アンタも参加しようぜ!」 ジャックさんの部屋のドアをノックする僕であった。


さて…

なにか…隠しているような気がする…それにしても私には遺跡と頼まれ事の依頼に縁があるようだな…そんなことを考えていると、飾りのついた紺色のマントに帽子、オレンジと白のしましまのマフラーを着けた女性…ヤスミンさんだったな…彼女が親睦会を兼ねた宴会をしようといった。それ自体は大好きなのだが、その後の一言はあまり感心できんな。「宴会か…私も参加させてもらう。だが…『散ってしまう前に』と言う否定的な考えは好きじゃないな。そんな考えでは、酒が美味くないし、散ってしまうと決まったわけではないのだからな…」◆それだけ言って私は部屋へと向かった。服を着替えて、明日の用意をする。遺跡か…どうやらまた居残りがあるな…そう思いながら準備を済ませる。後は…保存食と酒だな。時間もあることだし…買いに行くか…


寝よう

俺は紅茶を飲み終え、とりあえず寝ることにした。そういえば、テリオスさんやスッラさんは何か胡散臭さを感じてるらしい。俺はあまりそういう気はしないけど・・・。■どうやら、みんな宴会をするらしい。俺は酒が飲めないのでその話を断り部屋に戻ろうとしたらテリオスさんも何処かへいくらしい。何処にいくのか尋ねたら、ちょっと調べものをしてくるらしい。「がんばってくだいね。テリオスさん」■テリオスさんがでていくのを見計らい俺は部屋へ戻った。「さて、明日に備えて寝るか」


では、俺は…

「大体のことは解った。」…どうしても胡散臭さが抜けないこともな…「なら、これから学院にでも調べに行くとしよう。無駄かもしれんが、一応…な。」●俺は翌日の出発時間、待ち合わせ場所などを一通り聞いて星見亭を後にした。恐らく、ファーレンハイトの言う通り大したことは解らんだろうが、噂話程度は聞けるかもな……。●「しかし……どう時間を潰したものか……」宴会の終わる頃に帰るぐらいなら、学院で一室借りるとするか……。


そーいえば

詩の題材のために遺跡探検かぁ……。そういう理由の冒険ってのもちょっといいかも。一体どんな詩が出来あがるんだろ?★って思ってたら、面白い格好したおねーちゃんが「……『駆け出し冒険者、遺跡に散る』とかって……いひひひひひひひひっ」……あうぅ。★「あ、ボク一応盗賊の技使えるよ。でもまだ未熟なんだけどね」遺跡探検ってことは、やっぱその辺が大事だよね?★その後褒賞の話になって、今ボクの前でデイジーちゃんとファーさんがお話ししてるんだけど……あれ?「そーいえば、その遺跡ってどこにあるの?」ボクは二人の話の合間を縫ってファーさんに尋ねた。ベルダインから近いのかな?遠いのかな?


inspection

■俺は、依頼人がなんとなく妙な気がした。■「ところでなぜその遺跡をお選びになったのですか?何かいわれでも?」「そんなに大きな遺跡じゃないと聞きましたが、実際どのくらいの大きさなのかわかりませんか?」■同業者、ってことはないだろうが、駆け出しの吟遊詩人というわりには懐があったかいようだ・・・


ひさしぶりの冒険!!

え?仕事?冒険?護衛?遺跡探検?うん!!いくいく!!☆今日も森でレスティアちゃんと戦闘訓練をしているとシアニィちゃんが走ってきたひさしぶりの冒険!!こんなの逃す手はないよね。あたしは必死で星見亭に走った。☆はあっはあっ、ラ、ラファール君、冒険の依頼人のかたはどこ?ラファール君からお水をうけとってカウンターにかけよる。なるほど、この人か・・・うん、なんとなくだけど大丈夫でしょう。信用はできそう。「こんにちは、あたしはデイジー=ブランニューディ/StarGazer、パーティ「StarGazer」のリーダーです。うちのメンバーが冒険の依頼を受けたいと申し出ているようですけど改めてパーティーとして依頼に応じたいと思います。よろしくおねがいします!!」そういってあたしは右手を差し出した。☆ふむふむ、今してたのは報酬についてね。え?宴会?それもいいけどちょっとまってね。だいじなことよ。これは仕事なんだもん。☆護衛の報酬か、それも大事だけどあたしがもっと興味あるのはこれよ!!「遺跡の探索に行くのよね?遺跡で財宝がみつかったらそれについてはどうするの?あたし達の取り分もあるのよね?ファーさんの目的は詩の素材探し・・・ってことは財宝はいらなかったりして〜・・・えへへ、ごめんなさい。冗談冗談、それで本当に財宝がみつかった場合はどうするのかしら?とらぬ狸のなんとやらかもしれないけどいざ財宝がみつかってから依頼人ともめるのはいやだから決めときたいんだけど。」


前説は賑やかに

「詩の題材ですか!いいですね!!あの、よろしければ、いくつか曲やその解釈について、ご教授願えませんか?」ファーさんの冒険の目的を聞いて、僕は思わずそう口走った。僕もまたこの旅で、何か見つけられたらいいと思う。ファーさんが見る世界と、僕が見る世界の相違。今からワクワクする。「ここで降りるわけがないよ☆ ねぇ」とシアニィさん。「ええ!もちろん!」■「え?それって、レクイエムになるってことですか?」ヤスミンさんの呟きに、迂闊な反応をしてしまった。確かに知り合いで亡くなった人はいないけど、ぼくらはいつも死と隣り合わせだ。おりしも、これから何が潜んでいるかわからない遺跡に挑むところでもある。「す、すみません、失言でした」■盗賊の技は、修得してないわけではないが、それほど得意だというわけでもないし、正式なギルド員でもないので、特には名乗り出たりはしなかった。■しばらくすると実務的な話を詰める段となった。ヤスミンさんが、その話題は、親睦会を兼ねて、飲みながらしましょうと提案する。「宴会ですか、あの、僕お酒はダメですが、BGMを奏でるくらいならできますよ」今夜は賑やかになりそうだ。


そういえばそういえば

テリオスさんから報酬の話が出た。「そういえば、誰も聞きもしませんでしたね…みなさんよっぽど裕福なのかしら、それとも『冒険』という2文字にすっかり酔いしれちゃってるのかしら……いひひっ。出発は明朝、ということで、遺跡の場所とか規模とか、いわれとか、今までの探索の有無とか、そういった詳しいお話を伺いつつ、みなさんで親睦会という名の宴会でもしません?もちろん、まだ日が高いですから明日の準備とか済ませてから……。ほら、遺跡に散ってしまう前に、この店で一番上等なあのお酒も飲みたいですし………いひひひひひひっ」


『仕事』は『仕事』

『一応、ここには詰まっているんですけどね。それに、たぶん学院とかにはないと思いますよ。私も人づてに聞いたものですし』●「仮にも古代王国の遺跡だ。何も準備せずに行くつもりは無いだろう?とれる手段は全て取っておきたいだけだ。」●人から聞いたか…当てにならんな……最も、学院の情報を当てにし過ぎるのも問題だがな…。●「それと、今まで話に出ていなかったが、この仕事は貴方護衛だ。それについての確実な報酬は?」やれやれ、俺が金の交渉とはな……。●それにしても…「…シィル、その件はあまり口にするようなことじゃない。」…一応、口止されたことだ。…まあ、こう言った噂話を止められるなど、思ってもいないが…。●しかも真に受けるとはな……「一応、説明しておくが会ったわけでも会いかけた訳でもない。第一、関れるほどの実力は持ち合わせていないよ…。」実際には遭遇の可能性はあったが、さすがに口には出さなかった…。


チョップくらったぁ

わたしがちょっと冗談を言ったら、ラストさんにチョップされた。「あいたっ!」……わたし、人にこうやって暴力的なツッコミを入れられたのははじめてかも……。わたしの言葉にファーさんは、「既成の歌でなく、自分だけの歌が作りたい」って。なるほど……「わかりますわ、わたしもいつかオリジナルの魔術を作ってみたいですもの。喜んでご協力いたします。いひひひひひっ。ところで出発はいつですか?」■「遺跡」という話が出ると、何人かからバンパイアと出くわしただの、怖い話が聞こえてくる……「バンパイアが出たら、本当にいきなり散っちゃうなあ……。でも経験者がいるということは心強いですわ」「でも最初に散るのって、そういう人なのよね……(ぼそ)」


出遅れてしまった・・・

 盗賊は盗賊に見られてはならない。これが私のポリシーである。手癖の悪そうな、いかにも怪しげな男は必ず「仕事」に失敗するものなのだ。そういうわけで私は賢者の学院に出入りするときの服装をして、テーブルで本を読んでいた。■       ・・・どうやら遺跡関連の依頼らしい。■ 「はい、私は賢者の学院で学んでいる駆け出しの研究者ですが、お役にたちますか?なんとか下位古代語を読める程度のものですが・・・」■俺は白々しい声を出した。


遺跡はすてき?(二度目)

★「ふぇ〜っ、また遺跡ぃ〜。それってサルトリなんとかって村の近くじゃないでしょうね。自慢じゃないけど、この間バンパイアと鉢合わせしかかったんだからぁ。」指を振りつつ、力説するあたし。『でもひょっとして、ベルダインの周囲にい〜っぱいバンパイア埋まってたりしてぇ。』ううっ、思わず怖い考えになってしまった。★いやいや、怖いばかりが遺跡じゃない。前がだめだったんだから、次はお宝埋まってるかもしれないしぃ。世の中プラス思考で行かなきゃ、商売できないよねぇ。んじゃ、『遺跡は素敵(二度目)』ってことで、みんなガンバろぉ〜。


依頼…か…?

「ふぅぅ〜〜」溜めていた息を吐き出し、深く息を吸い込む。新鮮な空気が、体中に染み込む。「今日はこれくらいにしておくか…」昨日と同じ場所で、私は剣を振っていた。まだ、体が軽く痛むが、集中している間は全く気にならなかった。剣を鞘に収め、息を整える。…そろそろ戻るか…◆星見亭に戻った私が見たものは、それなりの数の同業者たちだった。「手の空いていて、物好きな奴はいるかい?」その言葉を聞いた瞬間、我先に、と参加を表明する。その中にはテリオスとシィルもいるようだ。のんびりと見ている間に親父は依頼を受ける人達をカウンターの回りに集め、そばにいた詩人について説明している。少し離れたところで話を聞いてると、どうやら詩の素材探しのために遺跡に行きたいようだ。◆遺跡…か…私の脳裏に一月前のことが浮かぶ。「聞いての通り、裏も取れないし、難易度は未知数だ。もっと腕の立つ連中は出払っている。危険を承知のうえで、それでも仕事を受けてみたいという奴だけ、もう一度名乗り出てくれ」望むところだ…「後から割りこんで悪いが、私も混ぜてもらってもいいかな?」奴を倒すためには…もっと経験をつまねばな…「私はラナだ。よければ仲間にしてもらいたい。見てのとおり」剣を見せ「戦士だ」■■


紅茶をのんでると

のんびり紅茶をすすってると、店主が呼んでいるので店主の所にいった。■店主と詩人(ファーさんというらしい)が仕事の説明をしてくれた。どれほど危険かわからないらしい。そんなこんなを考えていると、店主は本当に参加するかどうかを聞いてきた。■最初はどうしようか迷ったけど、やはりうけることにしよう。「それでもいいです。おれは、やりますよ。あ、そうだ。ファーさん、詩ができたら聞かせてくださいね。あ、あとみなさん俺の名前長いですからジャックって呼んでください。みなさん、仕事中よろしくお願いします。」


言うまでもなくっ☆

■「ぷぅ〜。ぼく立派な大人だもんっ、いっぱい冒険するんだもんんっっ!」明らかに子供扱いされて、ぼくはおもいっきり頬をふくらませて口をとがらせてみせた。「ぼくちゃんとシーフのお仕事できるもんっ、そんでそんで、いっぱい精霊さんのおともだちいるもんんっ!!」■改めて仕事を受けるかどうか聞いてくるマスターに、「ここで降りるわけがないよ☆ ねぇ」と、ぼくはラファールちゃんとウシェルちゃんを見た。ふたりともパーティ仲間なんだよっ♪あっ、まだ自己紹介してなかったや☆てへへ☆「ぼくシアニィだよっ☆よろしくねっ♪」と、パーティで思い出した…「あ!たいへんだ!デイジーちゃんとレスティアちゃん呼んでこなきゃ☆フィオちゃんか誰か、デイジーちゃんたち何処かしらない〜?また剣のおけいこしてるのかなぁっ、ちょっと見てくるね!」■なんかいっぱい人が集まってきてたよねっ。ぼくは呼びに走りながら自然に笑みがもれていた。にゃは☆ おもしろくなる予感っ♪♪


つまりは仲間ってわけ

「……『駆け出し冒険者、遺跡に散る』とかって……いひひひひひひひひっ」 たしかヤスミンとかいう名前だったよな、コイツ…。「縁起でもないこと言うなよ、いきなり散ってたまるかっ」 と、チョップをヤスミンの頭に入れておく。 そして、テリオスの言葉を聞いた僕は改めて依頼人に向き直り、「ちなみに僕は戦士なんだぜ、戦神の声も聞けるけど神官様ってわけじゃないから堅っくるしいのは無しでいいぜ!」 自分のやれる事を知っておいてもらわないとな。もちろん依頼人だけではなくこれから共に冒険するであろう…仲間に。


遺跡…ね……

「つまり、我々は彼の護衛が第一の仕事。遺跡の探索はこちらの判断で進めればいい。と、言う事かな?」仕事内容の確認を取って見る。護衛が仕事ならそれ以上をするつもりは無いが……。●しかし、また遺跡とはな……。「確かに、古代遺跡に関しては、どれだけ安全だと言われても、信じる気にはなれないな。」●前回はその安全な遺跡で大変な目に会っている…。いや、正確には会ったわけではないが……。●「あらためて、その仕事、受けさせてもらおう。俺はテリオス、見ての通りの魔法戦士だ。」それでもまたこんな話に乗ろうとは、俺も、物好きの資格は充分だな…。●見ればシィルも苦い顔をしている。彼女も…降りるつもりは無いらしい。


遺跡ですか!

依頼の内容は、歌の題材探しの遺跡探索&護衛ですって。「遺跡探索ですかぁ。それは、ぜひぜひ盗賊の方が必要ですよね」次々と名乗りを上げた面々を見まわして、「盗賊の方、いらっしゃいます…?」とどきどきしながら訊いて見る。なんだか10人以上いるなあ……こんなに多くの人と冒険、しかも遺跡だなんて、初めてだから緊張するわ…。■ちょっとファーさん(吟遊詩人さんの名前)に訊いてみた。「あの、歌の題材って、具体的にはどんな…?遺跡に題材になるような伝説でもあるんですか?それとも、わたしたちがモンスターと戦う姿や罠にはまる姿を歌にするとか……『駆け出し冒険者、遺跡に散る』とかって……いひひひひひひひひっ」■でも正直、わたしのひとつしかない取り柄の魔術で、わたしより腕の立つ方もいらっしゃるらしいし……(ラファールさんだって。最初女の子かと思った。テリオスさんは剣も使えるらしいし、ウシェルさんは……なんかシアニィさんとキャラが被るなあ…)足を引っ張らないようにがんばろっと。


覚悟はいいか?

一番最初に名乗りをあげたジャックさんと、テリオスさんに挨拶してると…「いつぞやはどうもっ!いっとくけどぼく、ぼうずじゃないよぅ!頭つんつるてんじゃないもん!ほらちゃんと髪の毛あるよぅ〜!」 指差された上に叫ばれてしまったぞ…。「髪の毛のことじゃなくて、ガキンチョだって意味だぜ? ぼうず」 そう言ってぼうずの頭をぱふぱふ叩く。このぼうずをきっかけにか、怪しいのやら騒がしいのが続々と主人の言葉に名乗りをあげだす。 主人は名乗りをあげた僕達をカウンター付近に集めると、仕事の詳細を話し始めたんだ。ふむふむ、この詩人のファーレンハイト…ファーさんが詩の題材を探していて、近くによさげな遺跡があると。そこに行く為の護衛任務だな。僕から聞いても考えが少し甘いっぽい詩人に主人が遺跡をなめちゃいけないという風な解説をしているので、駆け出し冒険者の僕としてもここは先輩の話をしっかりと聞くことにした。「たぶんゴーレムのような手強い奴はいないと思うんだが...」この言葉にちょびっとだけビビったけど。「危険を承知のうえで、それでも仕事を受けてみたいという奴だけ、もう一度名乗り出てくれ」承知も何も…「危険を恐れてばかりいちゃ冒険者なんて出来ないだろ、もちろん僕はOKだぜ!」


お仕事だっ!

今日もいい天気なもんだから、ボクはいつもみたいに広場に行ってオカリナ吹いていた。でもね、そろそろお腹減ったかな?うん、星見亭に戻ろっと。★あ、ラファールくんにシアニィちゃん、それからそれからえっと……とにかく知ってる人が今日は幾人かいるみたい。何?何かあるの?★「え?お仕事!?」同じテーブルについたボクにラファールくんが教えてくれた。手が開いてて物好き……うん。確かにボクもそのひとりだね。よしっ!「じゃ、ボクも参加するの〜。あ、ボクはウシェル。はじめましての人よろしくねっ♪」ふふふ〜、楽しみ楽しみっ♪


始まり−それなりに

今日は、世界の塔で読書をしていたが、昼になったので昼食をとりに店に入る。■「こんにちは、あれ?あの、どうしたんですか?みなさんそろって。え?お仕事のお話ですか?あの、まだ募集しめきってないですか?それじゃ、是非!あ、はい、ラファールと申します。多少魔道の心得はございますが、なにぶん若輩者ゆえ、至らぬ点も多々ございましょうが、どうぞよろしくお願い致します。それと、あの、知り合いも呼んでいいですか?」■ちょうどみなさんが、昼食をいただくところだったので、ご一緒させていただくことにした。「一緒にお仕事できるみたいですね!なんだかドキドキします」


なんか「セリ」みたい…。

■冒険者としての仕事がひっきりなしに入るわけもなし。なんか他にも商売考えんとあかへんかなぁ。そう思いながら、吟遊詩人風の男の人の後に続くようにして冒険者の店に入った。あ、テリオスがいる。この間、冒険をともにした仲間。見知った顔に、思わず手を振るあたし。■さて、何か食べようとメニューに手を伸ばしたとき、マスターの声が聞こえた。どうやら仕事の誘いだ。さっそく何人かがそれに応じる。ひぃふぅみぃ…あ、テリオスもやるのぉ。店の中のあちこちから次々に名乗りが上がる。「なんかセリみたぁい…。」あたしは思わずつぶやいた。でも、競りなら参加しないとねぇっ。ばあちゃんも『競りは最初の一歩』って言ってたっけ。■「はぁ〜い。シィル・シナモン今ならお得でぇ〜す。」あたしは勢いよく、人差し指を天に向かって突き上げた。


まあ、お仕事ですか……

5月も末になってくると、暑いくらいですねえ……。紺色のずるずるした帽子とマントが暑い。オレンジと白のマフラーも暑い。でもこの服装は魔術師たるわたしのアイデンティティであるからして、脱げません…。負けないわよ……ふふ。■まあ今日も冒険者の店の隅でご飯を食べるわたし。喧騒に満ちた中でひとりでいると、自分の存在が希薄になってイイカンジ……。すると吟遊詩人風の男の方がやってきて、ここの御主人と話してるわ……ああ、これはひょっとして……。■案の定、「誰か、手の空いていて、物好きな奴はいるかい?」と御主人が。わたしはばたばたと走り寄って、「はい、わたし、手が空いてる上に物好きですわ!……げほげほげほ」と叫んだ。ああ、走るのは体によくないわ……■わたしのほかにも何人か名乗り出たみたい。あ、こないだ鼻血を吹いたわたしを介抱してくださったエルフの方もいらっしゃるわ。彼女に挨拶してから、初対面の方たちに向き直る。「いひひひひひっ、わたし、ヤスミンです。あなたのお名前は?」


あーーっ!!

■いい天気っ!青い空!!えへへっ、今日はおさんぽ日和だねっ☆ いっぱい歩き回ってたら、お昼になっちゃったよ。お腹空いたなぁ〜ご飯にしようっと♪■かららん♪「にゃは☆こんにちはっ♪」ぼくはいつものようにマスターに挨拶して店の中に入った。んーと、何にしようかな〜。んんんんんーーー。。■迷いに迷って決めたスペシャルお昼メニューがやっときた。わぁ、おいしそうっ☆いっただっきまーっす☆ あー「誰か、手の空いていて、物好きな奴はいるかい?」「ーん?」・・・ぴくぴくぴくぴくっっっっ! これは冒険の予感っ☆「はぁーーい♪ここここ〜♪今手は食べ物で塞がってるけど数分したら空くよ〜♪ねぇねぇそれ、お仕事っ? おもしろいの、おもしろいのっ?!」ぼくはお皿とフォークごと、声のした場所に移動することにした。と・・・あれ、見たことある人がいるや・・・■あーーーっ!!ぼくのこと『ぼうず』って呼んだひと!ちゃんとフィオちゃんたちからぼうずの意味聞いたんだからね〜!「いつぞやはどうもっ!いっとくけどぼく、ぼうずじゃないよぅ!頭つんつるてんじゃないもん!ほらちゃんと髪の毛あるよぅ〜!」ぼくは思わずその人に向かって指さして叫んでしまった。


挨拶

ふう。とりあえず今のところ俺を除いて二人が参加するらしい。たぶん、まだ増えるだろうけど二人には先に挨拶をしておこう。■「ラストさんこんにちは。仕事中よろしくお願いします。」■「テリオスさんこんにちは。仕事中よろしくお願いします。」■さて、あとどれ位集まるのかな?人数があつまるまでのんびり紅茶でものんでよう。


仕事か?

「…ふぅ」昼間から酒場に居る事に対し、少しばかり溜息が出る。もっとも、二階に部屋を取ってあるのだから、当然と言えば当然なんだが……な。●『誰か、手の空いていて、物好きな奴はいるかい?』酒場に響く声……今日はその怠惰な時間に感謝するべきかもしれない。●「仕事の話なら、俺にも聞かせてもらえないか?見ての通り、手は空いている。…まあ、物好きかどうかは保証できないがな。」●見渡せば何人か見知っている顔ぶれもある。こう言った話に敏感なのは、冒険者に共通している。誘うまでも無いだろうな……。そう考えると、少しばかり苦笑がもれる。「この調子なら、すぐに人数は揃うだろうな…。」


ベルダインでの初仕事?

僕はそのとき1人で昼下がりのお茶を楽しんでいた。といえば聞こえはいいけど、暇なだけだったり。ぼーっとお茶してると店に吟遊詩人風の人物がはいって来て主人と話しはじめる。何気なしに耳を傾けると…「...で、どなたか適任はいませんかね?」「んー、そうだなあ...」もしかして仕事にありつけるかも知れないな! すると、店内を見渡し「誰か、手の空いていて、物好きな奴はいるかい?」と言う主人と目があった気がした。…誘ってるよな、多分。そんな事を思ってると一人の客、この男も冒険者かな?が名乗りをあげた。僕も続いて名乗りをあげる。 「僕は手も空いてるし、物好きだぜ。何より有能だと思うけど…良い仕事の話かい?」 僕は主人と詩人、両方に向かって声をあげた。


あれ?

「ふう。今日も仕事見つからないのかな?」■そういい、辺りを見回してると店の主人と詩人風の男がなにやら話してるのにきがついた。■「なんだろう仕事かな?もしそうならやってみたいな。」■そんなこんなを考えながら待っていると酒場の主人が「おーい、だれか仕事やるやついないか」といってきた。(気が焦ってたので実際にはそういってなかったかもしれないが)俺はあわててやりたいといった。「あ、俺やってみたいです。」そういうと酒場の主人は「よし。じゃあ、あんたは決まりだ。」■とりあえず、仕事は決まったので他にどんな人が参加するのか、のんびり待つとしよう。


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