「僕に出来ることがあるなら何でも言ってください!」
ジョミーはムキになって言い募る。ふと悪戯心が沸いた。
ブルーは美しい記憶のあるジョミーを羨ましいと思ったが、それ以上に彼女のことが羨ましかった。
ジョミーが生まれた瞬間から、ずっとジョミーを見守ってきた彼である。
出来ることならば、離れず側で、彼が育つのを見守りたかった。
「君は母親似だね」
ジョミーは複雑そうな顔をした。
「でも…ママは育ての親で、僕の本当の母親ってわけじゃ…」
「でも似ているよ」
ジョミーはくすぐったそうな顔をして、ブルーは少し妬ましい。
(これじゃ、まるでジョミーのママに嫉妬してるみたいだなあ)
「…何でもしてくれるって?」
ジョミーはたじろぎながら、それでも頷いてくれた。
「それじゃ、今日一日僕は君のママになる」
「Σ(゚Д゚)」
つづ・・かない
(07/08/27)