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提灯の家紋タイトル

提灯家紋の描き方
《家紋の描き方》
提灯に家紋を描く時は、家紋帳の石持ち地抜きの紋を描きます。
石持ち地抜きがない場合には、白抜きの紋を石持ち地抜きの規則にしたがって描きます。
これにより遠くから見てもはっきりと家紋を判別できる様になります。
家紋自体が白抜きの場合は、家紋帳の書き方と同じように描きます。

石持ち地抜き
家紋帳(和服の紋付用)の紋のほとんどは紋自体が白い、白抜きの紋です。紋自体が黒く描かれているのは、その中の「石持ち地抜き」(こくもちじぬき)意味は白と黒を反転したもので、紋自体が黒で描かれているものとなります。
この名称の他にも、石持ち、石持ち落とし、石持ち地落としなど多数の呼び方がありますが、意味はすべて同じです。

《石持ち地抜きの描き方の規則》
@ 蔦、柏、桐、梶の葉などの家紋の葉脈の本数は白抜きの紋よりも一本減らします。4本は3本、3本は2本に減らし、葉脈は太くはっきりと描きます。

A そのほか、数の多い部分は、多少減らし紋が窮屈にならないようにします。

B 違い鷹の羽、違い矢等の紋は、塗り込むところのバランスを考え、線が潰れたり、重ならないように工夫されています。

C 家紋の中心にある丸は、『辻(つじ)の丸』と言います。この部分は白抜きの紋でも石持ち地抜きの紋でも辻の丸と呼び、どちらも共に丸の中を塗り込まず、線描きの丸のままです。


『辻の丸』:辻の丸とは「つむじ」がだんだんと変化したものです。「つむじ」とは真ん中、中心と言う意味で、つむじのむが抜け、つじとなりました。
また、丸とは本来、回りを囲った中の空いたものを丸と称していました。そして中を塗ったものは、星として区別していました。
太い丸・細い丸・二重丸などは中を塗られた丸では描けません。ゆえに丸という名称は、中が空いた外の線自体を表すのです。
以上の理由から『辻の丸』とは中心ある基準となる丸で、中を塗らない丸ということになります

※ この伝統的な描き方を推奨しますが、この描き方が正しくて、それ以外が誤りと言う事はありません。
家紋帳の紋の白黒を反転したものでも間違いではありません。
あくまで、これらは描き易く、見栄えのする工夫がされているのです。

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