《石持ち地抜きの描き方の規則》 @ 蔦、柏、桐、梶の葉などの家紋の葉脈の本数は白抜きの紋よりも一本減らします。4本は3本、3本は2本に減らし、葉脈は太くはっきりと描きます。 A そのほか、数の多い部分は、多少減らし紋が窮屈にならないようにします。 B 違い鷹の羽、違い矢等の紋は、塗り込むところのバランスを考え、線が潰れたり、重ならないように工夫されています。 C 家紋の中心にある丸は、『辻(つじ)の丸』と言います。この部分は白抜きの紋でも石持ち地抜きの紋でも辻の丸と呼び、どちらも共に丸の中を塗り込まず、線描きの丸のままです。 『辻の丸』:辻の丸とは「つむじ」がだんだんと変化したものです。「つむじ」とは真ん中、中心と言う意味で、つむじのむが抜け、つじとなりました。 また、丸とは本来、回りを囲った中の空いたものを丸と称していました。そして中を塗ったものは、星として区別していました。 太い丸・細い丸・二重丸などは中を塗られた丸では描けません。ゆえに丸という名称は、中が空いた外の線自体を表すのです。 以上の理由から『辻の丸』とは中心ある基準となる丸で、中を塗らない丸ということになります ※ この伝統的な描き方を推奨しますが、この描き方が正しくて、それ以外が誤りと言う事はありません。 家紋帳の紋の白黒を反転したものでも間違いではありません。 あくまで、これらは描き易く、見栄えのする工夫がされているのです。 |