ラジオ技術選別縮刷版オシロスコープの回路技術

梅島英一 著  ラジオ技術社 定価600円

昭和48年5月20日 初版発行
昭和49年4月20日 再版発行

目次 (A5版111ページ)

1. オシロスコープの基本事項
2. トリガ同期方式
3. シンクロスコープの操作と回路
4. ホールドオフ回路の動作
5.  掃引期間の原理と実際
6. ミラー掃引の原理と実用回路
7. トリガ掃引とトリガリング・モード
8. MODEの操作とトンネル・ダイオードの役目
9. ゲート信号の利用
10. パルス増幅とシンクロスコープ
11. 垂直軸における仕様と規格
12. 垂直回路とその動作
13. 垂直プリアンプの種類と回路
14. 陰極線ブラウン管とその動作
15. 蛍光体の種類と使いかた
16. オシロスコープのハードとソフト(1)
17. オシロスコープのハードとソフト(2)
18. 遅延掃引回路の動作
19. 遅延掃引の実用回路
20. テレビジョン波形の分析
21. TV用オシロスコープとライン・セレクタの動作
22. ライン・セレクタにおける「ファンタストロン」の動作
23. 単掃引とその動作
24. 単掃引の回路とその動作
25. オシロスコープの新しい応用(1)
25. オシロスコープの新しい応用(2)
27. 最後のまとめ

附録 130mmシンクロスコープの全回路図、オシロスコープ用語集

本書は月刊誌「ラジオ技術」昭和45年1月号から昭和47年3月号までに連載された「オシロスコープの回路技術」を一纏めにした縮刷版です。内容的には、松下通信工業のオシロスコープに関する資料を丸ごと引用した様に読みとれ、詳しい記述であると同時に難解であるとも言えそうです。
27回にわたる連載でしたが、テーマ毎の執筆で、オシロスコープに関して順序立てて解説されていないことと、内容そのものがかなり高度なレベルで、当時のラジオ技術の読者には敷居が高すぎた様に私は感じています。ひと言で言って初心者向けではありません。
また、オリジナルのラジオ技術はB5版ですが、A5版に縮小したため、文字が約80%に縮小されとても読みにくく、縮刷版そのものの企画に無理があり、再版の後が続かず短命に終わった様です。

本書は、私が収集しているオシロスコープに関する書籍のなかで、入手出来ていないリストにありましたが、ホームページをご覧になった千葉県在住のある方(匿名)のご厚意によりお譲り頂いたものです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。