オシロスコープのすべて

岡田清隆 著  共立出版 定価3,500円+税

昭和58年4月15日 初版発行

 目次 (A5版326ページ)

 1. オシロスコープの概要
 2. 垂直軸回路
 3. トリガ回路
 4. 掃引信号発生器
 5.  水平増幅回路
 6. CRT回路
 7. 低圧電源回路
 8. 校正器
 9. プローブ
 10. オシロスコープ付属装置
 11. 陰極線管
 12. その他のオシロスコープ回路
 13. 特殊用途オシロスコープ
 参考資料
 参考文献
 引用特許リスト
 和文索引
 欧文索引

書名に「オシロスコープのすべて」と付けるあたりは著作権を持つソニーテクトロニクスならではでしょう。筆者は同社へお勤めの岡田清隆さん。そんな意味に於いてはこれ一冊読めばオシロスコープ通になれるはず?ですが、反面、超初心者には敷居の高い本です。
全326ページの大作で、斜め読みしていてふと気づいたのですが、何となく筋書きに覚えがあり?もしかしてと、自分のライブラリーを調べたところ、昭和50年にラジオ技術社から発行された「
波形観測」をベースにしている様に思えました。この「波形観測」もソニーテクトロニクスが著作権者になっていて、文章より写真による説明で、当時のオシロスコープを扱う者には教科書的な存在でした。
恐らく、写真ベースの本から文章での説明に重点をシフトしてリバイバルしたのではないかと推察されます。内容的には充実していて、特にテクトロニクスファンには座右に置くべき一冊でしょう。