テレビ回路ハンドブック

牧野雄一 著  オーム社 定価130円

昭和28年9月15日 初版発行
昭和32年2月15日 第10刷発行

目次 (B6変形版145ページ)

第1章 テレビジョンの標準方式の概要
第2章 受像機の構成
第3章 受信用空中線
第4章 フィーダ(饋電線)
第5章 高周波増幅回路
第6章 周波数変換
第7章 高周波回路及び周波数変換回路の実例
第8章 中間周波増幅
第9章 AGC(自動利得調整)
第10章 映像信号の検波及びビディオ増幅
第11章 インター・キャリヤー・サウンド方式
第12章 受像管
第13章 偏向回路
第14章 受像管回路
第15章 電源非同期用受像機
第16章 受像機の取扱

オーム社の「OHM文庫」シリーズの一冊です。当時の東京芝浦電気のラジオ課の方が執筆しています。ちょうど日本でテレビの本放送が始まった時期と重なり、自社のテレビ開発から製造に至るノウハウを元に記述されている様に思われます。受像管の解説では、電磁型受像管と静電型受像管があり、前者は14インチと17インチが主流、アメリカでは30インチも登場、後者は7インチ以上は実用的でないとしています。オシロスコープでは主流の静電偏向型がテレビ用に試用されたことがわかります。