木下隆博 著 共立社 定価--銭 昭和12年7月28日 初版発行 | |||
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目次 (B5 50ページ) 第1章 測定用陰極線管 |
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第3章 時間軸 |
オシロスコープを語る以前に陰極線管(ブラウン管)ありきから説明が始まっています。冒頭で、陰極線管の応用は従来其の大部分がオッシログラフ用であった為、陰極線管(一名ブラウン管)即ち陰極線オッシログラフであった。最近は其の分野がテレビジョン、電子顕微鏡等に進展し、自ら其の形態も異なるのでその目的に依っては測定用陰極線管、テレビジョン用陰極線管等の名称が生まれ又最近オッシログラフしてでない他の機能をなす測定用陰極線管も出現しているので前述の観念は今や陰を淡くしつつある、とブラウン管としてオシロスコープ以外の用途も示唆しているようです。 本書としては、オシロスコープのハードウェアの基礎的な解説に多くのページを割いています。陰極線管の製造者として、東京電気無線株式会社と日本電気株式会社の名があります。また巻末では、市販のオッシログラフの紹介があり、RCA、GE、Philips、Siemes、Cossorなどの著名な企業に混じって東京電気無線株式会社、共同電気株式会社の名があります。 |