ブラウン管及陰極線オシログラフ

泉川 清/岡 修一郎 著  共立出版 定価3円91銭

昭和17年2月15日 初版発行
昭和19年3月10日 再版発行

 目次 (A5版291ページ)

 第1編 ブラウン管

 第1章 電子幾何光学
 第2章 電子銃の性質
 第3章 陰極線の偏向
 第4章 蛍光板
 第5章 ブラウン管の種類
 第6章 二要素ブラウン管
 第7章 円形時間軸ブラウン管
 第8章 後段加速ブラウン管
 第9章 磁気収斂型ブラウン管
 文献

 第2編 陰極線オシログラフ

 第1章 著論
 第2章 陰極線オシロフラフの構成
 第3章 ブラウン管の電源装置
 第4章 時間軸装置
 第5章 其他の時間軸装置
 第6章 増幅装置
 第7章 陰極線オシロフラフ装置の実例
 第8章 陰極線オシログラフの附属装置
 文献
 索引
 

本書は表紙にタイトルなどの表示が無く、おそらく紙製のケースに収められていたようです。昭和17年発行ということで、ブラウン管とオシロスコープの開発の歴史を辿るに十分な内容であると思われます。筆者は当時の東京電気株式会社(現在の株式会社東芝)でブラウン管の研究から試作、あるいはブラウン管オシログラフの研究をされていた方です。
それ故、前半はブラウン管に関する説明、後半は自社製をモデルにした陰極線オシログラフの解説になっています。昭和十年代の国産オシロスコープを知る上で大変貴重な文献のように思われます。