ブラウン管並電子顕微鏡論

浅尾荘一郎 著  共立社 定価--円

昭和13年3月22日 初版発行

目次 (B5 92ページ)

第1章 電子幾何光学
   1 電子幾何光学とその発達
   2 静電レンズ
   3 磁気レンズ
   4 瓦斯に依る収束
第2章 ブラウン管
   1 ブラウン管の発達
   2 電子銃の理論
   3 実際のブラウン管の構造と特性
第3章 電子顕微鏡
   1 電子顕微鏡の構造と分解能
   2 電子顕微鏡の応用
附加
索引

共立社の「電子工学講座」シリーズの一冊です。学問としての光学には、波動光学と幾何光学があり、レンズ、プリズムなどが光線に対して為す作用を幾何学的に説明しています。要するに、ブラウン管の中を飛翔する電子がどのような作用を受けながら蛍光面に至るかを数学的に解説しています。「ブラウン管」の章では、ブラウンが考案した陰極線管(最初のブラウン管)も図解されているのが興味深い。後半では、このブラウン管の特徴的な部分を応用して、電子顕微鏡への考察が為されています。