双方の波形拡大の根本的な違いは、

●「SWEEP TIME/DIV」スイッチの場合→ 波形の左端から10倍拡大
●「×10MAG」スイッチの場合→ スクリーンの中央から10倍拡大

同じ波形が繰り返す正弦波の場合は、両方とも同じように見えます。では、下図のような減衰振動の波形の場合はどうでしょうか?
  

拡大する前の波形

Cの部分とDの部分に注目して下の図を見比べてください。

「SWEEP TIME/DIV」スイッチによる拡大

「SWEEP TIME/DIV」スイッチで3ステップ右に回し拡大すると、波形の左端から1 div幅の部分(Cの部分)だけが10倍になり、それより右の9 div幅の部分はスクリーンから右の外へ逃げてしまい見ることができません。

「×10MAG」スイッチによる拡大

同じ波形を「×10MAG」で見た場合は、スクリーン中央を基点に全体を水平方向に10倍するため、最初は中央部(Dの部分)だけが見えるが、HORIZONTAL POSITIONノブを左右に回せば波形の左端から右端まで全て見られます。


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