Jesus, Lover Of My Soul
信仰生活の証し
 
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■子育てをとおして
30代 女性

 前回、私が軽井沢の修養会に参加したとき、娘は生後三ヶ月でしたけれども、今は五歳になってとても早いなと思っています。
 この間に私の中にいろいろなことが起こりました。福岡への突然の転勤、転職でゼロからスタートを松戸ではじめ、すぐに綾瀬に移り、荒川教会に戻ったのが二年三ヶ月前です。
 福岡には知人の一人もいませんでしたが、神様の恵みによって本当に素晴らしい友人や子育て仲間が数多く与えられました。またあちらの教会がとても素晴らしく牧師先生ご夫妻との出会いや、いただいたみ言葉は、私たち夫婦の人生を左右する忘れることのできない大切な思い出となりました。
 綾瀬に引っ越してからも、もう子供が三歳になっているのでグループもある程度出来ていますし、幼稚園はまだだし、お友達ができるかしらと不安がありましたが、祈りがきかれてたくさんの家族ぐるみのお友達が与えられました。
 また教会学校やこどもひろばにも加えていただいて、現在のところは一人っ子ですけれども、娘もおかげさまで毎日大勢のお友達と元気に遊んでいます。これも本当に大きな恵みなのですが、教会に来ると国府田家の子供達の四人目に加われるということで、礼美ちゃんや玄ちゃんには本当のお姉さんやお兄さんのように思ってずいぶん我が儘もでるのですが、祝子ちゃんにいたっては引き離すのが一苦労というほどの仲の良さで、本当に幸せだと思っています。

 このごろ児童虐待の話をよく聞くようになって、先日も28歳の母親が2歳の長男を床に叩きつけて死なせたというのを聞いて、本当に怒りと悲しみで体が震えました。幼子にとって母親の愛は何よりもほしいものなのに、この子は毎日どんなに苦しい思いだったのだろうと思うと胸がつまり、涙が止まりませんでした。
 それから私は心の中で祈りまして「子供が大好きなイエス様、どうか二度とこのような悲しい出来事がないように、世界中すべての子供達が親からたくさんの愛情をもらって育ちますように。また今子育て中の親にはどうか信仰を持たせて下さい」と一生懸命に祈りました。しばらく祈ってやっと心が落ち着いてきたんですね。
 育児のストレスというのは、本当に凄いものです。私は大学を出たあと30歳近くまでいわゆるキャリアウーマンとして働いていました。責任あるポストで夜遅くまで働く日々こともありましたし、成功と引き替えにたくさんの辛いことがありました。でも、子育てという仕事は365日24時間休みなしの仕事で、不完全な自分が一人の命を育てていくプレッシャーというのは本当にたいへんなものです。
 私はわけがあって親の援助が受けられないので、病気をしようが何をしようが自分で頑張るしかないのです。だから、何をそんなことと思う些細なことでも、初めての子育てでは分からないことばかりで悩みました。子供に真剣であればあるほど悩みも多く、疲れてダウンすることもありました。
 私にとって何よりも有り難かったのは、子供を心から愛せる心を神様に頂いたことでした。母性本能300パーセントといった感じで、子供の命がいとおしくて仕方がなくて、神様はどうしてこんなにいとおしい物体を無のところから造られたのだろうと、最大の奇跡に思えます。
 もっと驚いたことは、30歳まで子供という存在が私の人生の眼中になかったのですが、子供を産んだことによって目に入るすべての子供達がいとおしくなってしまったということです。教会学校の子供達や水曜子供広場の子供達、娘の友達、その他世界中の子供達が神様に喜ばれる光の子供たちになって欲しいし、たくさん愛されて育って欲しいという思いで、毎日欠かさず子供達のことを祈っているのです。祈れば祈るほどまた子供達のことが可愛くなって、ちょっとした成長や些細な変化もとてもうれしくなるんですね。
 聖書には「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。ですから、大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。」というみ言葉がありますが、まさにその通り。私は毎日の不安や心配、疲れを神様に祈って、癒されて、教えられて、元気づけられて、与えられて今日まできました。その間、友人だけではなく、特に教会の中でも子育ての方々、特に婦人会の方々にアドバイスをいただいたり、何よりも祈っていただいてここまでこれたことが本当に大きな支えになりました。
 もちろん、私にはもったいないような夫を授けられたということも大きかったと感謝しています。目には見えない大きな力に常に支えられ、導かれて、私は一人じゃないんだ、一人で頑張るんじゃないだと思うことができました。

 昨年、11月25日にYさんが天国に行ったとき、生まれてはじめて心を引き裂かれるような苦しみをどうすることもできず、聖書を読めば読むほどいろいろ思い出されて苦しくて、しばらくは讃美は歌えない状態でした。
 教会で明るく振る舞っていても心はどんどん冷えて鬱状態になっていき、十二指腸潰瘍や胃潰瘍になったり、体がしびれがきて入院したり、腰痛が酷くなっていき、次から次へと自律神経失調症になっていきました。辛くて苦しくて、Yさんの夢を見ては夜泣いて、泣きながらすがる思いで毎日、毎日、聖書をむさぼるように読んで、神様に救いをお祈りしていました。心の中はとても無気力で、教会や幼稚園の生活を元気にやっているようでいて、すごくだるい日々でした。
 けれどもそんな私にも神様は大きな愛で近づいてくださって、祈りの友を与えて下さり、少しずつ心も体もいやして下さしました。フィリピ書に「主はすぐ近くにおられます。どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう」とあります。心が落ち着いてきて、静かにいろんなことを振り返ることがほんの少しできるようになったこのごろ、もうすぐ一年を迎えます。パウロが言うように言葉では言い尽くせない贈り物について神様に感謝します。

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お問い合せはどうぞお気軽に
日本キリスト教団 荒川教会 牧師 国府田祐人  電話/FAX 03-3892-9401  Email: yuto@indigo.plala.or.jp