お互い様という考え方

 「畑に行ってみます。だれか厚意を示してくださる方の後ろで、落ち穂を拾わせてもらいます」

旧約聖書 『ルツ記』2章2節

 愛の律法

 イエス様は、神様の掟の中で一番大切なのは「神を愛すること」と「隣人を愛すること」であると教えられました。神様のすべての掟は、この二つの「愛」に根ざしているとも教えてくださいました(マタイ22:34-40)。そういう神の掟でもユニークなのが「全部刈り尽くしてはいけない」という掟です。

 「穀物を収穫するときは、畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。ぶどうも、摘み尽くしてはならない。ぶどう畑に落ちた実を拾い集めてはならない。これらは貧しい者や寄留者のために残しておかねばならない。」(レビ記19:9-10)

 収穫は神の恵みです。だから貪欲にならないで、感謝の心、謙遜な心をもって貧しい人々や旅人に惜しみなく分け与えなさいと、神様は教えてくださっているのです。

 「おかげさま」で生きている

 今の時代、人々は自分の権利を主張することが上手になりました。少しでも、自分が人に侵害されると、もう許せなくなってしまうのです。夫婦や親子の間ですらも、そういうことが見られます。本当に争いの多い世の中になってしまいました。

 しかし、私たちは自分を傷つける人々の我が儘や過ちや罪に寛容になってもいいのではないでしょうか。どんな人間も神様のお陰、人のお陰、自然の恵みで生きているのですから。

 「お互い様」という気持ち

 お互い様、という気持ちが大切だと思うのです。人間は独りで生きているのではありません。共に生きて行かなくてはならないのです。自分の権利ばかりを主張していてはそれができません。もう少し感謝の心を持ち、謙遜になって、寛容の心を持ちたいものです。そこに人と人が共に生きる道があるのです。

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