願い求める祈りF 御言葉に聞きつつ祈る

主は来てそこに立たれ、これまでと同じように、サムエルを呼ばれた。「サムエルよ。」サムエルは答えた。「どうぞお話しください。僕は聞いております。」

『サムエル記上』3章10節

祈りは神様とのお話し

 祈りは神様とお話をすることです。ですから、神様を愛し、信頼すればするほど、私たちの祈りは生き生きとした力強いものになり、喜びに満ちた楽しいものになります。

祈りの深さは神との交わりの深さ

 神様との交わりの深さが、祈りの深さなのです。長く祈っても、神様への信頼に満ちていなければ意味がありません。美しい立派な言葉で祈っても、神様への愛が溢れていなければ意味がありません。しかし、たった一言、神様への愛と信頼に満ちて「神様、感謝します」と祈るならば、神様はその深い祈りに大きな祝福をもってお答えくださるでしょう。

神様の語りかけを聞く

 神様との交わりの深さは、ただひとえに聖書をいかに読むかということにかかっています。祈りが神に語りかける私たちの言葉であるならば、聖書は私たちに語りかける神様の言葉です。その言葉を聞くことによって神様の素晴らしさを知り、神様がどんなに愛してくださっているかということを知るのです。

 そして、それを信じるほどに、「神様が共にいてくださる」という生き生きとした信仰が心の底から溢れてくるのです。これなしに、心からの祈りは捧げられないのではないでしょうか。

御言葉に聞きつつ祈ろう

私たちは必ず聖書と祈りを一つとしなければなりません。聖書を読んでも祈りが生まれてこないのなら、まだ神様の言葉を聞いていないのです。祈っても聖書を読もうとしないのなら、まだ祈っていないのです。祈りは神様との交わりです。聖書によって祈り、祈りによって聖書を信じなければなりません。そこにこそ祈りが成長していく道があるのです。

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聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
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Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988

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