願い求める祈りE 霊とまことをもって祈るlこと

神は霊である。だから、神を礼拝する者は、霊と真理をもって礼拝しなければならない。

『ヨハネによる福音書』4章24節

祈りの姿勢

 みなさんはいつもどのように祈っているのでしょうか。内容ではなく、形のことです。目を閉じて、手のひらを組み合わせ、小さな声を出して祈るという方が多いのではないかと思います。また、立って祈るよりも座ったり、ひざまずいたりして祈る方が多いのではないでしょうか。

 でも、祈りは目を開けて祈ってもいいし、両手を挙げて祈ってもいいし、声に出さずに祈ってもいいのです。立って祈ってもいいし、場合によっては歩きながら祈ってもいいのです。

形の意味

 では、要するに形など問題ないということでしょうか。実は、それも違います。目を閉じることによって、私は身の回りの気を散らすものを離れて、心の奥まった部屋に入っていくことができるように思います。手を一つに組み合わせることによって、今まで休む暇もなく働いてきた一切の手の業を離れ、神様にまったく委ねきった平和を得ることができます。また私は手をあげて祈る時もあります。その時は神様が上から与えようとしておられる祝福をいっぱいに受け取ろうとする気持ちです。目を開けて祈るときもあります。神様が与えてくださった友や、身の回りのものをしっかりを見て感謝したい時です。

霊とまことをもって

 いずれにせよ、祈るとき、私たちは全身全霊で神に向かい、私たちの霊が神の霊に触れるように祈らなければなりません。それが様々な体の形や動きになって現れるのは当然のことだと思うのです。

 しかし、形があれば良いのではなく、形の助けを借りて、隠れたところに居ます霊なる神様との交わりに入るということが大事なのです。みなさんはどのように祈っておられるでしょうか。その祈りの形が、みなさんを神様との交わりへと導いておられるでしょうか。

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