神の選び

主はその偉大な御名のゆえに、御自分の民を決しておろそかにはなさらない。主はあなたたちを御自分の民と決めておられるからである。

旧約聖書『サムエル記上』12章22節
あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。
新約聖書『ヨハネによる福音書』15章16節

「選び」とは何か

 「神の選び」は、誤解されると、鼻持ちならない選民思想となってしまいます。「自分には誇るものが何もない!」実は、これこそ「神の選び」の本当の意味なのです。
 
 愛の神様は、救いに価しない私たち人間を憐れみ、かならず救うと、御自分の御名にかけて誓ってくださいました。いったん誓われたからには、必ずそれを果たしてくださる神様です。そのまがうことなき神の真実! そこにのみ私たちの救いの希望があり、確信があります。

 それが「わたしがあなたがたを選んだ」という神の選びなのです。
 
 救いの確かさ

 あなたがクリスチャンとして生き生きと働いている時よりも、むしろ信仰を弱くした時、罪を犯した時、絶望してしまった時、このような時にこそ、「神の選び」を思い起こさなければなりません。
 
 「こんな私は救われない」と思っても、神さまは一度選んだあなたを決して見捨てることはありません。たとえあなたが神さまに不真実を繰り返しても、神さまはいつもあなたに真実でおられます。あなたの救いは、神様が御名にかけて誓われたことなのです。あなたではなく、神様が、あなたの救いを全うしてくださるのです。あなたを選び、あなたを愛してくださった時の愛を、終わりの時まで貫いてくださるのです。
 
 それが「神の選び」です。「神の選び」とは、「神の愛」と「神の真実」によってのみ、あなたが救われるということなのです。

 どんな時にも、神を賛美する

 「わたしは神に選ばれた!」と自分を誇るのは愚かなことです。しかし、「神はわたしを選んでおられる」と、神の愛と真実に依り頼むことができるのは、何と感謝なことでしょうか。神の選びを信じるとき、私たちは、どんな時にも神を賛美することができるのです。  

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