■ 神の恩寵
神様は、あなたに良い土地を与えたのは「あなたが正しいからではない」、「あなたはかたくなな民である」と言われます。
これは本当に恵み深い愛に満ちた御言葉です。なぜならば、私たちが正しくなくても、頑迷な者であっても、神様は私たちを愛して下さり、良いものを与えて下さったということだからです。
神の愛、これはまったくの神のご恩なのです。とても報いることのできない大きな大きな神のご恩なのです。神様は私たちにどんな恩返しをも求めておられません。神様が私たちに求め給うこととは、報いることではなく、忘れぬことなのです。
■ 神の恩を忘れないために
ご恩に報いることができなくても、ご恩を覚えて、神様を愛して生きるならば、神様のご恩が無駄にされたわけではありません。
私たちが偶像礼拝をしないのは、恩知らずにならぬためです。私たちが礼拝を厳守するのは、恩知らずにならぬためです。私たちが隣人に心広く、恵み深くなるのも、やはり神から受けたご恩を忘れぬためです。
決して、これらのことで神のご恩に報いることができるわけではありません。しかし、それさえしなかったら、私たちはただの恩知らずな者になってしまうのです。
■ 忘恩の罪
忘恩の罪ほど、神様の深い悲しみはありません。忘恩者は、神様の惜しみない愛と恵みを、すべて無きに等しいものとみなし、何の役にも立たないものとしてしまうからです。
その人には喜びも、感謝もありません。愛しても「愛されていない」と言い、豊かに恵んでも「貧しい」と言うのです。神様が、どんなに愛しても、恵んでも同じ事になってしまうのです。神のご恩を忘れぬ事、これが私たちの真の神を礼拝する信仰生活なのです。
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