■ 逆風と格闘する弟子たち
弟子たちの舟は、湖の真ん中で強い逆風にあおられました。漕いでも、漕いでも、いっこうに舟は前に進まない。だからと言って漕ぐのをやめたら、逆風に押し流されてしまう。弟子たちは一瞬も気を緩めることができないで、逆風と格闘しながら舟を漕いでいました。そんなことが日暮れから夜明けまで一晩中続いたのでした。
あなたは、このような人生の逆風に悩まされる日がありませんか? 漕いでも、漕いでも、進まないことに失望してしていることがありませんか?
休むことができない苦労の日々に疲れ果てていませんか?
■ 近づき給うイエス様
山で祈っておられたイエスさまは、神の霊感によって弟子たちの様子を見ておられました。そして、夜明け頃、暴風に荒れ狂う湖の上を歩いて、弟子たちの舟の側まで近づいてこられたのです。
しかし、大の男たちは背筋が凍るような恐怖に震え、悲鳴を上げました。幽霊が出たと思ったからです。
「安心しなさい、わたしだ」
こういって、イエス様は弟子たちの舟に乗り込んでくださいました。すると、不思議なことにぴたりと逆風も静まったのでした。
あなたは自分を救うことに懸命になりすぎて、イエス様が救いのために近づいて下さっていることを見逃していることがありませんか? 悩みが、恐れが、イエスさまを覆い隠してしまっていることがありませんか?
■ イエス様をお迎えしなさい
人生の逆風から救われるためには、自分で自分を救おうとする努力よりも、救い主イエスさまをあなたの舟にお迎えすることが肝心なのです。それとも、努力を止めたら逆風に押し流されてしまうと心配しているのでしょうか。そうではありません。向きを変えるのです。後ろから近づいてこらえるイエス様に向かおうとするなら、逆風は順風になるのです。
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