足 跡

ある夜私は夢をみた 
イエスさまと一緒に 砂浜を歩いていた
私の人生の ひとこまひとこまが 空いっぱいに 映しだされた

どの場面にも 二人の足跡が 砂の上についていた
ひとつは私のもので もうひとつは イエスさまのものだった

私の人生の最後のシーンが 映し出されたとき
私は砂の上の足跡をふりかえってみた

なぜか ところどころ 一人分の足跡しかないことに気づいた
しかもそれは私の人生の どん底で いちばん悲しい時だった
私はどういうことか わからず イエスさまにたずねた

『イエスさま 私があなたに従うと決心してから
いつも一緒に歩いてくださると 約束してくださったではありませんか

それなのに私の人生で 一番辛い時 一人分の足跡しかないのです
なぜ私があなたを最も必要とした時 私をみすてられたのですか 』

イエスさまはこう言われた
『私の大切な子よ 私があなたから離れたことは いちどもなかった

あなたが試みにあって苦しんでいた時
一人分の足跡しかないのは そのとき
私はあなたを背負っていたからだよ』

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日本キリスト教団 荒川教会 牧師 国府田祐人 電話/FAX 03-3892-9401  Email:yuto@indigo.plala.or.jp