■ 絶望から立ち上がる
ダビデとその軍団の仲間らは、町を留守にしている間にアマレク人の略奪隊によって妻や子供たちを連れ去られてしまいました。その絶望の中で、彼らは主の霊に励まされて立ち上がります。そして、アマレク人の追跡を始めたのでした。
■ 疲れ切った兵士たち
しかし、疲労困憊した兵士たちから大勢の落伍者がでます。三分の一にあたる200人の兵士が途中の川を渡ることができず、そこに留まることになったのです。
■ 戦った者と戦わなかった者
やがて残りの兵士たちがアマレク人の略奪隊から妻や子供たちを取り返し、また戦利品をとって戻ってきました。その時です。アマレク人と戦ってきた一部の兵士たちが落伍者たちを指してこう言ったというのです。「彼らは我々と共に行かなかったのだ。我々が取り戻した戦利品を与える必要はない。ただ妻と子供を受け取り、連れて行くが良い」
■ 皆、同じように分け合え
しかし、ダビデは彼らを制して言いました。「兄弟達よ、主が与えてくださったものをそのようにしてはいけない。我々を守ってくださったのは主であり、襲ってきたあの略奪隊を我々の手に渡されたのは主なのだ。荷物のそばにとどまっていた者の取り分は、戦いに出て行った者の取り分と同じでなければならない。皆、同じように分け合うのだ」
■ 神様は気前がいい
これとよく似た話がイエス様のたとえ話にあります。ぶどう園で朝から一日中働いた人と、夕方から働いた人が、最後に同じ賃金をもらうのです。それでまる一日働いた人たちが不平をもらします。「わたしたたちとあの人たちが同じ賃金とはどういうことですか。不公平ではないですか」ぶどう園の主人は、彼らに答えます。「わたしはあなたがたに約束通りの賃金を払ったではないか。なぜ不平を言うのか」
ダビデはこのような神様の気前の良さを、自らに与えられた恵みとしてよく知っていたのだと思います。
|